(10巻42番 原詩)

Le regne humain d'Angelique geniture,
Fera son regne, paix union tenir,
Captive guerre demy de sa closture,
Long temps la paix leur fera maintenir.

 

(直訳)
 天使のような聖なる子孫による人類の統治
 その統治が行われ 共同体が平和を維持する
 その囲いの中に 争いの半分を閉じ込め
 長い期間 平和がそれを維持する

 最初の「天使のような聖なる子孫」の解釈によって、いろいろな解釈ができる詩です。ここをどう捉えるかということが大切になると思います。

 

 ひとつは、この「子孫」を「イエス・キリスト」と解釈して、キリスト教が広まってからの様子を表すものと考えることができます。ただ、後半の3行目・4行目の意味が不明。

 

 もうひとつは、大きな災害が起きた後、今の人類に代わって、宇宙人と地球人との混血の人間が生まれ、それが地球を統治するというもの。

 別の詩で、ノストラダムスは「新たな人類が生まれる」と言っていますから、この「子孫」というのは、そこで新たに生まれた人類のことを指していると考えることができますし、他の詩では、防波堤のようなものを作ると言っていますから、ここでいう「囲い」というのは、その防波堤のことではないかとも考えられます。その災害を防ぐために作られた防波堤によって、平和を維持すると考えると、詩の全体を通しても、辻褄が合いそうです。

 

(意訳)

 不明