(2巻43番 原詩)

Durant l'estoille cheuelue apparente,
Les trois grand princes seront faits ennemys,
Frappéz du ciel paix terre tremulente,
Pau, Tymbre Undans, serpents sur le bord mis.

 

(直訳)
 髭の生えた星が現れている間
 3人の偉大な王子が敵対する
 天をたたき、平和な地を揺らし
 ポー、切手 カレハガ 岸辺の周りに蛇が置かれる

 この詩の1行目に書かれている「髭の生えた星」というのは「彗星」のことです。ヨーロッパ方面では、彗星が長い尾を引いて流れる様子を「星が髭を生やしている」と例えるのだそうです。

 

 2行目の「王子」は「王家の子供」が成長して王子になる、ということで、これがイタリアに出来る3つの噴火口を指しています。

 ですから、3行目で「天をたたき、平和な地を揺らし」という噴火が起きたときの様子を書いているんですね。

 

 4行目では、それぞれが何を指しているのかは、現時点では具体的に不明なのですが、ひとつだけ「蛇」は、他の詩にも出てきて、そのとぐろを巻いている様子から「竜巻」を指しているということ分かっています。

 この火山の噴火の際、その熱で、上昇気流が発生し、竜巻が起こるようです。

 

 ということで、ここでの結論は、数回噴火を繰り返し、山が王子の段階まで成長したときに彗星が現れるということになりますね。

 ただ、この彗星が「恐怖の天体」なのかどうかも、今の段階では不明としておきます。

 

(意訳)

 空に流れ星が流れている間

 少し大きく育ったイタリアの噴火口がさらなる噴火を起こす

 天まで大きな噴煙を上げ、地面を揺らす

 4行目(不明)