(1巻90番 原詩)

Bourdeaux, Poitiers, au son de la campane,
A grand classe ira jusques à l'Angon,
Contre Gaulois sera leur tramontane,
Quand monstre hideux naistra près d'Orgon.

 

(直訳)
 ボルドー ポワティエ 鐘の音のなるときに
 大きな船がアンゴンまで行くだろう
 ガリアがそれらの(ピレネー山脈を吹く)北風になるのに対して
 オルゴンの近くで醜い怪物が生まれるときに

 まず、地名から。
 ボルドーはワインで有名なフランスの町。ポワティエは世界史の「ツール・ポワティエの戦い」で出てくるフランスの町。

ボルドー - Wikipedia
 アンゴンはスペインの町。

アンゴン - ウィキペディア (wikipedia.org)
 ガリアはフランスの旧地名。オルゴンは地中海側のフランスの町です。

オルゴン - ウィキペディア (wikipedia.org)

 詩に表されている時期は、ピレネー山脈に人が集まってきているようですから、ヨーロッパの水没の時だと思われます。


 1行目の「鐘の音のなるとき」ですが「音」と出てくると、何かが爆発するときに使われることが多い。原子力発電所の爆発の音ではないかと思います。


 2行目のアンゴンは、内陸の町ですから、川を伝って行っても「大きな船」は入っていけないのではないか。となると、ある程度水没が進み、川の水があふれて、大きな船でも通過できるようになっているのではないかと思われます。スペイン側からピレネー山脈に行って、山脈の南側の斜面にスペインの人たちが集まるのに対し、3行目では、北側をフランスの人たちが占めるということではないか。


 4行目の「醜い怪物」ですが、ヨーロッパが水没するときには、数回に渡り、段階的に沈んでいくようなのですが、その沈む際に、津波が発生するのではないかと考えています。ですから、今の段階では「醜い怪物=津波」と解釈しておきます。

 

(意訳)

 不明」