(10巻7番)
Le grand conflit qu'on apreste a` Nancy,
L'Aemathien dira tout le soubmets,
L'Isle Britanne par vin, sel en soley:
Hem, mi. deux Phi. long temps ne tiendra Mets.
(直訳)
ナンシーに向けて準備をする人の大きな葛藤
Aemathienがすべてに soubmeteと言う
ワインによるイギリスの島 soleyの中の塩
Hem mi 二つのPhi 長い期間 メッツを長持ちさせない
1行目ですがナンシーはフランス北部の町。
それで、この部分の解釈で考えられるのは2通り。
一つは、水没によって自分の住んでいたところからナンシーに移動する人の心情の話、というもの。
もう一つは、別の詩に出てくるのですが「地球の人たちを救うためのUFOがいる」のが、このナンシーのようなんです。となると、地球を捨てて、宇宙に避難していく人たちの話、とも考えられます。
2行目のAemathienですが、これは、ノストラダムスの造語か、もしくは、これから新たに作られる言葉で、現時点では意味は分かりません。さらに、他の詩との関連で読み進めていくと、今の段階では、2つの解釈があるんです。
一つは、洪水の水。
もう一つは、UFO。
というのは、このAemathienは、別の詩でピレネー山脈を越えて移動するんです。ですから、直接的に捉えるとUFOの可能性の方が高いのですが、ひょっとすると、洪水の水を擬人的に扱っていて、その表現になっているのかも知れません。今の段階では、この2つのうち、どちらか、と思っていてください。
3行目は不明。
4行目の「Hem mi 二つのPhi」なのですが、2番目に出てくる「mi」はドレミの「ミ」の意味。ですから、個人的なイメージでしかないのですが、何となく「音楽の音階のようにして、何かを指しているのではないか」と思っています。
ちなみに音階で言うと、Hemは「ハー」で、ドレミで言うと「シ」、miはそのまま「ミ」。Phiは「F」で「ファ」。ちなみに、この音を同時に出すと「ミ」と「ファ」が半音でぶつかってしまい「不協和音」になります。
それで、ノストラダムスは、詩の中に音楽の要素も取り入れていて、各種楽器も登場させていますし「不協和音」という単語も直接出してきているんですね。そして、不協和音というと、まず、イタリアの噴火。楽器による不協和音は、原子力発電所の崩壊を指しているようですから、ここでも、それと同様なことが起きていて、さらにHem mi Phiで表されている場所が、被害を受ける、という話にしているのではないかと考えています。
また、ここで出てきているメッツはナンシーと同様、フランス北部の町。
メス (フランス) - Wikipedia
どうやら、メッツは、早めに水没してしまうようです。
(意訳)
不明