(4巻19番 原詩)

Devant Rouan d'insubres mis le siege,
Par terre & mer enfermez les passages.
D'Haynault, & Flandres de Gand & ceux de Liege
Par dons lavees raviront les rivages.

 

(直訳)
 ロンバルディア地方にいるルーアンが椅子に置かれる前に
 陸と海がその通路をふさぐ
 エノー州 ヘントのフランドルとリエージュの彼らの
 天の贈り物によって 堤防が海岸線を占拠する

 

 まず、単語のinsubresですが、こちらはイタリアのロンバルディア地方を指す言葉だそうです。冒頭が小文字なので、地域を指している言葉ではないかも知れませんが、ここでは一応、地域名で訳してあります。

インスレス - ウィキペディア (wikipedia.org)


 1行目と3行目は、まだ内容がはっきりしないので、今回は2行目、4行目だけに注目してください。
 2行目は、断層や海水が入り込む、いわゆる「ヨーロッパの水没の時期」を指しているものと思われます。「陸」では大きな断層が道を塞ぎ、海水は「海」で道を塞ぎ、これが今まで使っていた通路をふさぐということでしょう。


 そして、4行目に出てきますが、海岸線に堤防が作られるようです。ただ、注意したいのは、この「堤防」、「天の贈り物」なんですね。どうやら、宇宙人が「統治しやすいように、堤防を作ってくれた」ということではないかと思います。


 ただし、この堤防、海水の侵入を防ぐために作られたものもあるようですが、別の詩では「囲いが争いの半分を閉じ込める」ようですから、イタリアの火山の周りにも作られて、溶岩がそれ以上流れ出ないようにしているものもあるのではないか、と思っています。

 

(意訳)

 不明