(10巻70番 原詩)

L'oeil par object fera telle excroissance,
Tant & ardente que tombera la neige,
Champ arrouse viendra en decroissance,
Que le primat succombera a Rhege.

 

(直訳)
 オブジェクトの目が非常に大きなこぶを作る
 非常に そして 雪に降られて燃えている
 水をまかれた平原は減退のなか
 大司教がトリノで降伏する

 オブジェクトについては、物体と訳するよりモニュメントとしてのイメージではないでしょうか。山がある程度形成され、そこの火口から溶岩が流出し、大きなこぶ状のものを作るのだと思います。そして、そこは熱を持っていて、雪が降っていも燃えている状態。ということは、噴火が起きるのがいて座の時期ですから、そのあと、12月、1月にかけての冬の様子ではないかと思います。そして、結果的には、火山の熱でとけた雪が平野に流れ込んで水浸しのようになるということでしょう。

 4行目のトリノは原詩では「Rhege」。ラテン語ではトリノのことを指すようなんですが、ひょっとしたら、違う場所かも知れません。

 

(意訳)

 不明