(2巻13番 原詩)

Le corps sans ame plus n'estre en sacrifice,
Jour de la mort mise en nativité:
L'esprit divin fera l'ame felice,
Voyant le verbe en son eternité.

 

(直訳)

 犠牲者にならないものは、すでに魂がない体
 死の日は降誕の中に置かれる
 神の魂は幸せな魂を作る
 その永遠の中に 神の言葉が見える

 

 具体的な内容はこの詩の中には書かれていません。ということは、イメージで感じ取っていかなければならないタイプの詩であるということです。

 そして、これを逆に考えると、具体的な内容があった場合、皆が気づいてしまうから、あえて、そういう内容を伏せたのではないかとも思われます。

 

 となると、可能性として「誰でも知っている内容である可能性がある」ということになります。

 

 もう一つ、これは別の項目でも書いているのですが、ノストラダムスは、アンリ2世への手紙の中で、キリスト教の変遷について滔々と述べている箇所があるのです。まるで神様に、そのときの映像を見せられたかのように語っているのです。

 また、そういう部分や、その他にも理由があって、この預言書の中には、預言書が書かれた1550~60年代以前の歴史的な事象も書かれていると考えています。

 

 そのような視点で見てみると、

 1行目では「犠牲者」

 2行目では「降誕」という単語が出てきているということ。

 3.4行目では神を称える内容になっているということ。

 これらが一度に出てくるのは、キリストの処刑前後の内容ではないかということなのです。

 

(意訳)

 不明