(3巻71番 原詩)

Ceux dans les Isles de long temps assiegez
Prendront vigueur force contre ennemis,
Ceux par behors morts de faim profliges,
En plus grand faim que jamais seront mis.

 

(意訳)
 島の中にいるものは 長い期間包囲される
 敵に対して むりやり気力をもつ
 飢餓との戦いの外にいるものは利益を得る
 そこから だれも置かれたことのない大きな飢饉

 ノストラダムスの預言の内容が、イタリアの噴火、サントリーニ島の噴火、そして、ヨーロッパ水没、氷河期レベルの寒冷化、ということが分かっていると、比較的、イメージが掴みやすい詩ではないかと思います。


 1行目の「島」は、大文字の書き出しですから、イギリスのことを指すときもありますが、この場合、水没して島のようになったところに取り残された人たちではないでしょうか。


 2行目では 、むりやり「気力」をもって困難を乗り切ろうと頑張るようです。


 3行目では、災害の当初は「食料を抱えている国や地域」は、食料の供給により利益を得るようですが、その地域も寒冷化の波を受け、そこの食料が尽きたとき、誰も食料を手に入れられない状況になってしまうという話のようです。

 

(意訳)

 ヨーロッパの水没で島になってしまった地域は、長い期間、身動きが取れない状況になる

 その困難さに対して、気力で立ち向かおうとする

 食料を供給できる国や地域は、一時的に利益を得るが

 そこも、寒冷化で食料が生産できなくなり、世界規模の大飢饉が訪れる