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こちらでは『海外のユニークな旅先ばかり』をご紹介しています。
ユニークな旅先を探していて、仮にコソボに行きついた場合「コソボって観光 するところあるの?」と思ってしまう人は少なくないでしょう。
・・・が、コソボその①でもご紹介しましたように、もし“バルカンの歴史”にご興味があれば必ず、そうでない人も世界遺産はもちろん、なかなか見どころが多いとお分かりいただけたのではないでしょうか?!
“コソボを知らずしてバルカンを語ることなかれ”・・・やはりバルカンにおける コソボの存在は大きいと言えるでしょう。
コソボ②はこちら、コソボその③はこちら、コソボその④はこちらへ
さて、今回はコソボに行ったら是非とも足を延ばしていただきたいコソボから“日帰り旅行“で行く北アルバニア・アルプスをご案内したいと思います。
独立直後(2008年)のコソボでは、国のあちこちでインフラ整備が伺えましたが、同じアルバニ人が住む隣国アルバニアと結ぶ道路も整備されています。
まずは下記アルバニアの地図でアルプスの位置をご確認ください。
<コソボ西部ジャコヴァから、北アルバニアのバイラム・ツーリへの道>
注)この地図は「Albania Regions map.svg」に一部日本語を加えています。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AAlbania_Regions_map.svg
By Burmesedays [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons
コソボその②の記事でご紹介したジャコヴァ(Gjakovë)から西へ約20kmほどの国境を越え、北アルバニアのトロポエ県(Tropojë)に入ります。県都はバイラム・ツーリ(Bajram Curri) です。
ちなみにコソボのジャコヴァから、北アルバニアのバイラム・ツーリまで約40km
車で約1時間です。
ここからさらに北西へ約20kmほど行くと、絶景アルバニア・アルプスを眺望するヴァルボナ渓谷国立公園(Valbonë Valley National Park)があります。
では、アルバニア・アルプスとは?!
バルカン半島の北はスロヴェニアから、南はマケドニアまで、645km に及ぶ山脈ディナル・アルプス(Dinaric Alps)が走っています。
<ディナール・アルプス>
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Dinarisches_Gebirge_Topo.png
By FelixReimann [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html) or CC-BY-SA-3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/)], via Wikimedia Commons
それは、北はスロヴェニアから、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、コソボ、モンテネグロ、アルバニア、マケドニアの8か国に跨ります。
特に北アルバニアにはモンテネグロとの国境をなすディナル・アルプスの最高峰で標高2,692mのマヤ・イェゼルツァ峰(Maja Jezercë)が聳え、ドリン川の浸食によって鋭く削られた山岳地帯の景観は絶景!、まさに“バルカン(トルコ語で山)”を実感する風景と言えます。
そして、この山がちな北アルバニアが、歴史的にもバルカン半島の民族にとって 極めて重要な役割を果たして来たことを知れば、より興味が湧きます。
<清流が美しいヴォルボナ川>
<川遊びを楽しむ人々>
<風情ある吊り橋>
<雪を頂くアルバニア・アルプスとヴォルボナ川>
<この地方でよく見られる木の棒を並べた柵>
<アルバニア・アルプスを眺望するヴォルボナ渓谷国立公園>
北アルバニアの観光の魅力はまだあまり知られていませんが、山好きな方には北アルバニアは是非おすすめです。
もし、コソボに続いてアルバニアも旅行しよう!という方は、バイラム・ツーリ(Bajram Curri) から南へ約20kmほど行ったフィエルサ(Fierza)でフェリーに乗りコマン湖(Komani)クルーズというのもユニークなプログラムです。
山と深い峡谷を眺めながら約2時間半クルーズを楽しみながらコマン(Koman)まで行きます。
<アルバニアの国旗がはためくコマン湖クルーズ>
<雄大な山の景観を満喫>
<デッキで風景を楽しむ人々>
その後、車で約2時間アルバニア北部の中心シュコドラ(Shkodër)に宿泊し、 以降アルバニアを南下しながら旅を続けることもできます。
ちなみにシュコドラから首都ティラナ(Tirana)までは約90kmです。
アルプスを抱える自然豊かな北アルバニアは、一方でその厳しい自然がゆえに、特に閉鎖的社会が長く続いた地方でもあります。
その例として、“女性が男性として生きていく”という風習があったのも北アルバニアの話です。
15世紀から20世紀に至るまで続いたこの風習、女性がいかに生きづらい環境であったかが伺えます・・・
<男性として生きることを誓った女性(20世紀初頭の北アルバニアにて)>
アルバニア観光については、また別の機会にご案内したいと思います。
ということで“バルカンで絶対に訪れたい国“コソボ、機会がありましたら是非!
コソボ共和国その④の記事はこちらへ
コソボ共和国その①の記事はこちらへ
バルカンを知るための66章【第2版】 (エリア・スタディーズ48)
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複雑なバルカンの歴史は、一度読みだすとのめり込んでしまいます!
バルカン―「ヨーロッパの火薬庫」の歴史 (中公新書)
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