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『私の旅づくりへの思い』こちら

 

 インド史にも語られることのない「世界最古のトリプラ王国」については①②を ご参照下さい↓↓↓

 

インダス文明の真の担い手は誰か?「世界最古のトリプラ王国」①はこちら

インダス文明の真の担い手は誰か?「世界最古のトリプラ王国」②はこちら

 

 さて、今回ご紹介しているインド北東部トリプラ州には、遺跡ファンにはたまらない貴重な遺跡があります。まずは下記の地図をご覧ください。

 

<インド北東部トリプラ州と歴史遺産

注)この地図は「File:Tripura map.png」に一部日本語を加えています。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tripura_map.png

WikigringoWikigringo [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)] 

      

      面積:10,492平方キロ(岐阜県よりやや小さい)

      人口:3,671,032(2011年)

      州都:アガルタラ

      主な言語:ベンガリコクボロク、マニ

      識字率:8州の中でもミゾラム州に次いで高く73.66%

      州の独立:1972年 

 

 その②でも説明しましたように、トリプラ州の主な民族はお隣バングラデシュからの移住者でベンガル人が7割以上ということでした。よって、主な言語も彼らの話すベンガリとなっています。そしてコクボロクというのがトリプラ族の言語です。

 

 それにしても、上の地図をご覧のとおり、トリプラ州の周囲は完全にバングラデシュに囲まれている!ことが分かります。

 

 興味深いのは、お隣りのミゾラム州(Mizoram)。同じインド北東部8州でありながら、その主要民族ミゾ族が9割を占めているということから、トリプラ州とは全く異なる州体制となっています。よその州の人がミゾラム州の土地を購入できないと

いった法律などもあります。

 

 ちなみにミゾラム州に一歩足を踏み入れると、そこに私たちがイメージするインド人の姿はほとんど見かけません!

 

 下記の写真は、ミゾ族による1年に一度の祭り『チャプチャルクット(Chapchar Kut)』の様子です。いわゆるバンブーダンスですが。2012年には10,736人で約8分間というギネス記録をつくりました。

 

<ミゾ族パワー炸裂の祭り「チャプチャルクット」>

 

  インドを極める旅!第6回『ミゾ族のチャプチャル・クット祭』はこちら

 

 少し話が横道にそれましたが、ここからはいよいよトリプラ王国時代の遺跡をご紹介したいと思います。まずは、巨大な岩彫刻が圧巻なウナコティ遺跡(Unakoti)です。

 

 大まかな位置は上の地図でご確認ください。

 

       

 

 州都アガルタラ(Agartala)から、実際には北西へ約170㎞です。

 

 バングラデシュとの国境にほど近い首都アガルタラを出発して、しばらくすると・・・

 

 

 対向車線には車ではなく、リヤカーのドリンク売り?!さすがインドです。需要 あるところに供給あり。結構売れるんですね、これが。ちなみにこの後に続くのも リヤカーでした!

 

 インドの田舎を陸路移動すると、街道の様子や村の生活も見れて楽しいですね!

 

 そして、徐々に内陸へと入っていくと・・・

 

<州都アガルタラからウナコティ遺跡への道>

 

 トリプラ州の緑多い豊かな自然に出会えます。

 

 インドでも、観光地として有名な遺跡であれば、ガイドブックなどに写真や情報も多く、旅人はある意味、“確認しに行く”といった感も否めませんが、“ウナコティ“と 聞いても全くピンと来ず、それだけに果たしてどんな遺跡が待っているのだろう?とワクワク感も大きいです。

 

 そうこうしているうちに、到着の様子。ウナコティの巨大岩彫刻群はこの林の奥に隠されているんですね。

 

*現在は手前にゲートも出来て、カメラや貴重品以外バッグなどは

入口で保管となっているようです。カメラや携帯電話OKとのこと。

 

 さて、ここウナコティですが、紀元9~10世紀頃、ヒンドゥ教で“破壊の神”として知られる“シヴァ神”信仰の地として、トリプラ王国が力を入れていました。現在も“ヒンドゥ教の聖地”として毎年1月祭りが行われています。

 

 そして現れたのがこちら!第三の目をもつ“破壊の神”そう“シヴァ神(SHIVA)”です。

 

<ヒンドウ教 破壊の神“シヴァ神”>

 

 ちなみに“ウナコティ(Unakoti)”とは、“1千万に1足りない”というユニークな 意味があります。つまり“9,999,999”の神がここにいらっしゃるとか。

 

ウナコティ伝説:その昔シヴァ神が他の神々を連れ添って聖地ヴァラナシ(Varanasi)へ向かう際、このウナコティで一夜を過ごしたとのこと。その時、シヴァ神は他の神々に「翌日の日の出前に起きるよう」命じました。ところが、シヴァ神が目覚めたとき、なんと全ての神はまだ寝ていた!?これに怒り心頭のシヴァ神は神々にしてしまった!というのです。※ガンジス川の沐浴で有名なところですね。

 

 それでは、岩にされてしまった神々の姿をご覧ください・・・ちなみに遺跡内はこのように階段が張り巡らされていますので歩きやすいです。

 

<ウナコティ遺跡内に張り巡らされた階段>

 

<こちらもシヴァ神 ご自身も岩と化しています!

 

 入口付近にシヴァ神が多く見られますね。

 

<髭をつけたシヴァ神>

 

<シヴァ神に人々が供え物をする祭壇>

 

<シヴァ神の顔のまわりにも想像豊かな彫刻 顔の左側

 

<シヴァ神の顔の右側>

 

<シヴァ神の祭壇をみおろす>

 

<シヴァ神の乗り物とされる牡牛ナンディン>

 

<手の部分だけがくっきりと残された彫刻>

 

 クローズアップ!

 

<爪まで!?>

 

 色も若干残されていますね!

 

<頭がありませんが、踊っているかのよう>

 

 そしてさらに奥へ行くと・・・なんと滝が流れていますね。

 

 

 ここには、象の姿をしたガネーシャも!

 

 

 少し離れたところには、またシヴァの乗り物ナンデイン

 

 

 ご覧のように緑あふれるウナコティ・・・遺跡が発見された時はどれほどの驚きだったことでしょう。

 

 

 これほど大規模な岩彫刻、しかもヒンドゥの神々・・・これまでほとんど無視されていたとは何とも残念なことですね。。。

 

 しかし、ここ数年で状況が変わり、インドにおける考古学的調査の対象となってインド政府もユネスコの世界遺産に登録されるべく動きはじめているとのことです!

 

 遺跡ファンには是非とも訪れていただきたいインドの史跡です。

 

 その④では、さらにトリプラ王国の史跡をご紹介します!

 

インダス文明の真の担い手は誰か?「世界最古のトリプラ王国」②はこちら

インダス文明の真の担い手は誰か?「世界最古のトリプラ王国」①はこちら

 

 インドを極める旅!第1回『モンパ(族)のゴルサム・チョルテン祭』はこちら

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 本日も『世界を深く知る旅』ブログをお読みいただきありがとうございました。

 

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