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こちらでは『海外のユニークな旅先ばかり』をご紹介しています。

 

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 首都ボゴタ(Bogota)から、世界遺産カフェ・トライアングル(Triánglo del Café)『花の都』メデジン(Medellin)と、いずれもアンデス地域を訪ねて参りましたが、いよいよ旅は北部の海岸地域へ。

 

 少し余談ですが、旅づくりにおいて1カ国を丁寧に巡る場合、もしその国が海を有するなら、旅を内陸部から始めて海岸部で終わらせるという方が、その逆よりも 気分的に良いように思います。

 

 それでは今一度、下記の地図をご覧ください。

 

注)この地図は「Colombia Mapa Oficial.svg」に一部日本語を加えています。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Colombia_Mapa_Oficial.svg

By Shadowxfox [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], from Wikimedia Commons

 

 北部地域でまずご紹介するのは、“南米解放の父”シモン・ボリバル終焉の地とされるサンタ・マルタ(Santa Marta)です。

 

 シモン・ボリバルと言えば、19世紀前半「グラン・コロンビアを築いた後、その初代大統領に就任。

 

 “ラテン・アメリカの解放さらに統一”に生涯をかけた人物ですが、彼はここサンタ・マルタで亡くなっています。

 

グラン・コロンビア:それは1819年から1831年まで南米北部にあったコロンビア共和国のことです(現在のコロンビアと区別するためグラン・コロンビアとする)その領域は、現在のコロンビア、ベネズエラ、エクアドル、パナマの全域に 加え、ガイアナ、ブラジル、ペルーの一部に相当とのことからも、いかに巨大で あったかが伺えます。

 

 彼の名(シモン・ボリバル)は、現在ボリビアの国名に残されています。因みに 本名は実に長くシモン・ホセ・アントニオ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ボリバル・イ・パラシオス

 

 ベネズエラのカラカスに名家の男子として生まれたボリバルは、幼くして両親を 失いながらも、多くの家庭教師に学び、さらにヨーロッパでの教育を通して成長。

 遊学中の19歳の時にスペインで出会ったマリアと結婚。幸せな日々を送っていました。

 

 しかし、帰国したベネズエラで最愛の妻マリアを黄熱病で失うという悲劇、時を 同じくして訪れた統治国スペインからのラテンアメリカ解放のムード・・・

 

 ボリバルは、様々な思いを胸に南米解放という壮大な夢の実現に向かったのです。

 

 結局、南米統一の夢は叶わず、ヨーロッパへ向かう途中、腸チフスが悪化。立ち寄ったサンタ・マルタのサン・ペドロ・アレハンドリーノ農園(Quinta de San Pedro Alejandrino)にてその人生を閉じます。

 

 時は1830年12月17日、ボリバル47歳でした。

 

 その僅か1年後には、グラン・コロンビアも崩壊の時を迎えます。

 

<シモン・ボリバルが亡くなったサン・ペドロ・アレハンンドリーノ農園>

 

 「私は人民に選ばれた指導者より、指導者を選んだ人民の方に千倍もの信頼を

   置いている」  

 「敗北者には絶望が似合っている」

 

 いずれもシモン・ボリバルの言葉です。

 

 特に後者は、彼のロマンと孤独な最期を描いたコロンビア人ノーベル文学賞作家G・ガルシア・マルケス著(木村榮一訳)「迷宮の将軍」にも出て来ますが、グラン・コロンビア末期の1830年、病にあったシモン・ボリバルが、医師に治療の手をとめさせた時の言葉だそうです。

 

 現在その建物はボリバル終焉の地“として残されています。建物の中に 入ると、シモン・ボリバルゆかりの調度品などが展示されています。

 

 広大な庭は植物であふれ、中には樹齢200年以上の大木もあります。

 

 敷地内には、“解放者”シモン・ボリバルを称える記念堂も見られます。

 

<農園の敷地内にボリバルを称える記念堂>

 

 <内部には解放者の記念碑>

 

 ラテンアメリカの英雄といえば、多くの方がチェ・ゲバラを挙げることでしょう。

 

 キューバ革命を成功に導いた後、その国に権力者として留まることなく、次なる 革命の地ボリビアを目指し、これを果たすことなく銃弾に倒れた人物です。

 

 アルゼンチン人であった彼が、少なからず影響を受けたシモン・ボリバルの名を もつボリビアで、その最期を遂げたことに歴史の因縁が感じられます。

 

 シモン・ボリバルの終焉の地サンタ・マルタを訪れ、ラテンアメリカの自由に  その命をかけた英雄たちに思いを馳せてはいかがでしょうか。

 

 サンタ・マルタ市内のカテドラルには、1830年~1842年の12年間シモン・ボリバルが埋葬されていましたが、彼の遺言により、現在はベネズエラのカラカスに移されています。曰く、“私の魂はコロンビアに、身体はベネズエラに”・・・

 

 <サンタ・マルタのカテドラル>

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Catedral_de_Santa_Marta.jpeg

By User:Oliver H [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], from Wikimedia Commons

 

 サンタ・マルタでは是非、黄金博物館(Museo del Oro Tairona)も訪れましょう。

 

 ここでは、コロンビアの先住民インディヘナ“タイロナ”の文化を学ぶことができます。黄金のみならず、下記のようなユニークな土器もあります。

 

<サンタ・マルタの黄金博物館に展示されているタイロナの土器>

 

 

 コロンビアその⑦では、サンタ・マルタ近郊の見どころとして、海岸からわずか40kmの内陸に突起する、5,000m級の山脈シエラ・ネバダ(Sierra Nevada)など ご案内します。

                             コロンビアその⑤の記事はこちら

  今、南米に行くなら迷わずコロンビア!「黄金郷の国」その①はこちら

 

 

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       よろしければ「旅づくりへの思い」もご覧ください。

 

 本日も『世界を深く知る旅』ブログをお読みいただきありがとうございました。

 

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