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 ブータン人の生活を語る上で忘れてならないのは、男性が“ゴ”、女性が“キラ”と いう民族衣装です。

 

 普段から着用が義務付けられているその衣装は、日本の着物にも似て、町を歩いているとまるで時代劇の世界に迷いこんだかのようです。

 

 町の反物屋でも、ブータン人が生地を選んでいる姿がよく見られます。特に“ツェチュ”という仏教の祭りでは、男性も女性も子供から大人まで、色とりどりの民族衣装を着たブータン人の競演が見られ、着道楽と言われるブータン人にうなずけます。

 

 ツェチュは日常生活で身に付けている民族衣装とは違う、彼らの晴れ着姿を一斉に愛でることが出来る絶好のチャンスとも言えるでしょう。

 

<色とりどりの“キラ”をまとう女性たち>

 

 女性の民族衣装である“キラ”の中でも、王室御用達として名高い“キシュタラ”と 言われる織物は、ブータン女性たちのあこがれでもあります。

 

 それはカラフルな色の絹糸で幾何学模様を織り込んでいくデザインです。今では世界的にもその芸術性が評価されています。

 

 東ブータンは、ブータンの伝統的な織物の本場であると同時に、このキシュタラの産地でもあります。

 

 ということで“キシュタラ”の産地クルテ地方のコマ村(Khoma)をご紹介しましょう。

 

 クルテ地方は、現在でいう東ブータンのルンツィ県(Lhuntse)になります。ここはブータン王家の故郷でもあります。

 

    ブータンの地図は東ブータンその①にてご参照ください。

 

 コマ村の訪問は、まず東ブータンその②にてご紹介したタシガン(Trashigang) から西へ約70kmのモンガル(Mongar)へ行き、ここを拠点とするのが良いでしょう。

 

      

 

 タシガンとモンガルの間には、標高2,400mの峠コリ・ラ(Kori-La-Pass)が  あり、ここからモンガルの町が見下ろせます。

 

<タシガンとモンガルの間にある峠コリ・ラ

 

 モンガル(Mongar)と言えば、レモングラスオイル産地として知られます。 モンガルに行かれたら是非お試しください。

 

 また、毎年11月頃のモンガル・ツェチュ(Mongar Tshetu)もおすすめです。 

 

        その様子は東ブータンその②をご覧ください。

 

 さて、ここモンガルから北へ“織りの里”クルテ地方(現在のルンツェ県)までは、車で約4時間弱。

 

 途中、チベットから流れて来るクリ・チュー(Kurichhu)という川沿いをドライブです。

 

<チベットから流れ、その後、インドのブラマプトラ(Brahmaputra)に合流する川クリ・チュー>

 

 この辺りは昔からチベットとの交易で重要なところでした。

 

 ルンツェに近づくと、岩山にへばりつくようなルンツェ・ゾン(Lhuntse Dzong)が見えてきます。天気が許せば、ゾンの北方に雄大なヒマラヤ山脈がご覧いただけるでしょう。

 

1543年建立のルンツェ・ゾン>

 

 ルンツェ・ゾンは是非訪れていただきたいです。ゾンから眺めるヒマラヤ山脈、 そしてクリ・チューの流れ、まさに絶景です!

 

 なお、ルンツェ・ゾン手前のタンマチュ(Tangmachu)には、現在、高さ45m 世界最大のパドマ・サンババ像がご覧いただけます。

 

<世界最大のパドマ・サンババ像建設当時にあった看板>

 

 織物の村として有名なコマ村(Khoma)は、ルンツェ・ゾンからクリ・チューを 数キロ下りますが、散策を楽しみながら約1時間半です。(事前に予約すれば乗り合いタクシーも可能)

 

<昔から農閑期になると村の女性たちは織物をして生活を支えています>

 

<ブータンの伝統家屋が残るコマ村>

 

 いかがでしょうか。織物にご興味のある方にとって、東ブータンは必見でしょう。

 

 ちなみにタシガン(Trashigang)近郊のラディ村(Radhi)は、“ブラ”と呼ばれる野生の蚕を使った織物で有名です。

 

 伝統的な染色には、小豆(赤)、ラックカイガラムシ(紫)、ウコン(黄)、インディゴ(青)、クルミ(黒)を使いますが、最近ではインドからの輸入品なども入っているそうです。

 

<ラディ村の染色

 

 東ブータンその④では、目玉チョルテンのあるタシ・ヤンツェをご案内します。

 

           東ブータンその②はこちら

           東ブータンその①はこちら

 

 

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 本日も『世界を深く知る旅』ブログをお読みいただきありがとうございました。

 

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