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『私の旅づくりへの思い』こちら

 

バルカン半島については以下の記事をご覧ください

 

 バルカンで絶対訪れたい国コソボ!そこは“バルカンのエルサレム“はこちら

 

 その①では首都サラエボその②では世界遺産のあるモスタルをご紹介しました。そこで今回は、ボスニア・ヘルツェゴビナ南東部から東部あたりの見どころをご案内したいと思います。

 

 と、その前にモスタルでも登場したネレトバ川(Neretva)沿岸の町ポチテリ(Pocitelj)へ。モスタルからは南に約35kmです。もし、その②でもご案内しました“ドブロヴニクからモスタルを訪れる場合“は、この町へ立ち寄ることを是非とも おすすめします。

 

             

 

 モスタル同様に、オスマントルコ時代の建物、街並が保存され、“これぞバルカン!”といったエキゾチックな雰囲気が漂います。

 

<ポチテリの町のシンボル中世のシタデル>

 

 拡大するとこんな感じ・・・

 

 

 シタデルのユニークな八角形の塔は、内部に階段がありますので上に登ることも 可能ですが、何と言っても廃墟・・・十分な注意が必要ですね。

 

 そして、シタデルへの道の近くではお土産屋さんも・・・

 

 

 こちらが、シタデルからの眺めです。ネレトバ川、高いミナレットがシンボルの モスク、そして石造りの家屋が見下ろせるまさにビューポイントですね。

 

 

 1993年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争では、この町でも多くの人が命を落とし、建物にも大きな被害が出ました。そんな辛い過去をもちながら、2000年頃からの保存活動に加え、改修などが行われ昔の姿を蘇らせています。

 

 ということで、ポチテリはモスタルまで来たら是非、いえ必ず訪れるべき歴史遺産の町です。

 

 続いてご案内するのは、モスタルからほぼ真東へ約150km。ストジェスカ国立公園(SUTJESKA NATIONAL PARK)です。1965年に設立された公園は、面積173㎢ボスニア・ヘルツェゴビナ最大かつ、最古の国立公園です。(第二次大戦後に国立公園に指定)

 

       

 

 ここでは、手付かずの自然の中、ハイキングや迫力ある渓流でのラフティングなども楽しめます。

 

<ボスニア・ヘルツェゴビナ最大かつ最古のストジェスカ国立公園>

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sutjeska_River_1.jpg

Julian Nyča [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)]

 

 そして、この国立公園の中心となっているティエンティシュテ(Tjentište)には、歴史的モニュメントがあります。その名も「ストジェスカの戦い記念碑」。これは、第二次大戦中、チトー率いるパルチザンが、ナチスドイツと戦った際に奪われた 多くのパルチザンを祀るための記念碑です。

 

※第二次大戦中のナチスドイツやファシズムなどに抵抗した各国の抵抗運動。チトーは、ユーゴスラヴィア共産党の指導者として「パルチザン」を率いてドイツに勝利。戦後1946年にユーゴスラヴィア連邦共和国を設立させてその大統領となった。

 

<ティエンティシュテに建てられた「ストジェスカの戦い記念碑」>

 

 また近くには、博物館もあります。

 

<ティエンティシュテの博物館>

 

 内部はこんな感じ・・・

 

 

 さて、ストジェスカ国立公園を後に、向かうのはヴィシェグラード(VISEGRAD)。モスタルから東へ約230km。

 

      

 

 この町を有名にしているのは、何と言ってもボスニア・ヘルツェゴビにある3つの世界遺産のうちの一つソコルル・メフメット・パシャ橋です。

 

<ドリナ川に架かる世界遺産の橋ソコルル・メフメット・パシャ>

 

 クローズアップ・・・

 

 

 ヴィシェグラードの町を流れるドリナ川(Drina River)に架かる16世紀オスマントルコ時代の石橋です。

 

 モスタルの石橋、ヴィシェグラードの石橋・・・ボスニア・ヘルツェゴビナでは いずれもオスマントルコ時代の貴重な建築物が世界遺産に登録されていますね。

 

 

 なるほど、強固な建築に加え、外見の芸術的な美しさ。オスマントルコの宮廷建築家であったミマール・スィナンが手掛けました。しかし、橋の名前はソコルル・メフメット・パシャ・・・それは、橋の建築を命じた宰相の名に由来しています。

 

 橋の中央あたりには、下記のような記念碑も立っています。

 

 

 そして、ヴィシェグラードを有名にしているもう一つは、この町出身で1961年にノーベル文学賞を受賞したイヴォ・アンドリッチです。彼は、1892年に後日ご紹介する町トラヴニク近郊に生まれ、幼少期をこのヴィシェグラードで過ごしました。

 

<ノーベル文学賞作家イヴォ・アンドリッチが幼少期を過ごした家>

 

<イヴォ・アンドリッチの像>

 

 さて、イヴォ・アンドリッチが書き下ろした小説の中でも、自身が幼少期を過ごしたこのヴィシェグラードの町が舞台の「ドリナの橋」こそ、現在、世界遺産となっているソコルル・メフメット・パシャ橋にまつわる史実をもとに書かれた小説です。映画化もされましたね。

 

 ヴィシェグラードでは、旧市街の散策もお忘れなく!

 

<ヴィシェグラードの旧市街>

 

 ボスニア・ヘルツェゴビナの旅は、その④に続きます。

 

   サラエボだけじゃないボスニア・ヘルツェゴビナの魅力その②はこちら

   サラエボだけじゃないボスニア・ヘルツェゴビナの魅力その①はこちら

 

 

 

 複雑なバルカンの歴史は、一度読みだすとのめりこんでしまいます!

 

 

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 本日も『世界を深く知る旅』ブログをお読みいただきありがとうございました。

 

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