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 今回は、“尊い水”に出会う旅をご紹介しています。

 

   ■「20世紀最大の環境破壊」と言われるアラル海ってどこ?はその①

   ■  南アラル(大アラル)ウズベキスタンの現状はその②

 

 さて“人と魚が戻って来た!”のはカザフスタンということですが、それはなぜ でしょう?下記は2008年8月16日NASAが撮影したアラル海です。

 

 

 ご覧のように、南アラル=大アラル=ウズベキスタンは、2000年以降も縮小 する一方で、北アラル=小アラル=カザフスタンは水があるようです。

 

 その理由を知るべく、カザフスタンのアラル海観光の拠点アラリスク(Aralsk)へ。

 

 その②でもご案内しましたように、アラリスクへは、アルマトイ(Almaty)(ALA)もしくはアスタナ(Astana)(TSE)から空路クズロルダ(Qyzylorda)(KZO)へ約1時間半。※空港コード

 

 クズロルダからは列車で行くことができます(約7時間半)。日本の7倍!広大なカザフスタンの大地を列車で旅するのはロマンがありますね。

 

 アラリスクは、かつてアラル海の漁業で栄えた町でした。そう、1950年代ソ連時代の農業改革までは・・・

 

 そもそもアラリスクの“漁業の町”としての歴史は1905年に遡り、このころ造船事業もはじまりました。

 

 漁業、水産食品製造などの産業で経済も潤っていたアラリスクは、1960年代を境に急速に縮小してしまったアラル海が原因で、すっかり活気を失ってしまったのです。

 

 アラリスク近郊のアラル海は・・・

 

 しかし、この後ご案内する“あるプロジェクト”によって2005再び水産加工業などが復活!

 

 <アラリスクの水産工場で働く人々>

 

 

 アラル海で捕獲された魚類や加工品、そしてAral-tuzの名で知られるアラル海の塩は、中央アジアほか、ロシアや中国に輸出されています。

 

 アラリスクの町には、船の博物館(Ship museum)もありますので、是非訪れて みましょう。

 

 

 そしてアラル海が干上がって以降、皮肉にも観光地となった場所があります。

 

 それは、ウズベキスタン側でも見られる「船の墓場(ship graveyard)。アラリスクから西へ約60㎞の漁村ジャラナシュ(Zhalanash)近郊です。

       

      

 

 現在も砂漠化したアラル海に取り残された船を見ることが出来ます。

 

<カザフスタンの“水の無い”アラル海「船の墓場」in ジャラナシュ>

 

 このジャラナシュ村はラクダファーム(Camel Farm)で知られています。

 

 

 そしていよいよカザフスタン側のアラル海“尊い水”に会うため、このジャラナシュ村からさらに車で東へ12㎞行くと・・・

 

 

 ようやく尊い水”が!

 

 さらに、ジャラナシュ村から今度は西へ約25㎞行くと、漁師たちが戻って来たタスツベク村(Tastubek)です。

 

 

 タスツベク村の漁は小さいボート。しかしながら着実に漁獲量は伸び、北アラルの漁獲高は2006年から約6倍に増えたとのことです。

 

 

 さてここで、カザフスタン側“北のアラル”が蘇る理由となった「あるプロジェクト」とは?

 それは「コカラル・ダム(Kokaral Dam)」です。

 

 <アラリスクから車で南西に220kmに築かれたコカラル・ダム>

 

 単純に言えば、カザフスタン側北アラル(小アラル)を枯渇の危機から守るため13kmの堤防を築き、ウズベキスタン側南アラル〈大アラル〉へ水が流入するのを防いでいるのです。

 

 カザフスタン政府は世界銀行などから支援を受け2005年に建設は完了。下記は、NASA が2017年8月22日に撮影したアラル海です。

 

 

 上の写真にて、コカラル・ダムの位置や、1960年代の湖岸の位置なども分かりますね。

 

 ウズベキスタン側南アラル(大アラル)の方が、北のアラルより低地にあるため堤防を築かなければ水は南アラルへ流れ入ります。

 

 コカラル・ダムの建設以降、北アラルの水位は安定、魚も人も戻りつつあるものの南アラルの水位は低下を続けているようです。

 

 対策が何ら打たれない南アラルと運命をともにし、枯渇の一途をたどるか、北アラルだけでも守るか・・・

 

 旧ソ連時代、中央アジアの砂漠を“綿畑”にするため犠牲となったアラル海何とか規模の大きい南アラルも復活させることはできぬものでしょうか。

 

 余談ですが、中央アジアの国々を訪れると女性たちの衣服に目が留まります。テカテカと太陽に反射するカラフルなサテン生地。

 

 「サラッと感ある綿素材の方が涼しいのでは・・・」と思わず尋ねると、綿は貧しいイメージがする」と一言。ひたすら綿ばかり生産させられた中央アジアの人々、なるほど歴史を知ると頷けます。

 

 ということで、今回は地球の温暖化現象が進む現代、“尊い水”に出会う旅を 通して、改めて環境破壊を知るのでした。

 

             アラル海その②はこちら

             アラル海その①はこちら

 

 

 

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