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こちらでは『海外のユニークな旅先ばかり』をご紹介しています。

 

『私の旅づくりへの思い』はこちら

 

 その①では、ニカラグア運河って何?という話から、パナマ運河と絡めて“中米地峡の運河事情”を説明させて頂きました。

 

 そこでここからは、そのニカラグア運河に絡んだニカラグアのユニークな観光スポットをご紹介したいと思います。キーワードは“クルーズ”です。

 

 その前に、ニカラグアはまだ日本人観光客にとってポピュラーな旅先とは言えませんので、どんな国かをまずご紹介させていただきたいと思います。下記の地図をご覧ください。

 

注)この地図は「Map of Cetral America.png」に一部日本語を加えています。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Map_of_Central_America.png

By Cacahuate, amendments by Joelf [CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], from Wikimedia Commons

 上記は中米の地図になりますが、さほど中米にご興味の無い方であれば、メキシコ以南にどんな国があって、どこに位置するかなど今一つ定かでは無いかもしれません。どうぞご確認ください。

 

 因みにメキシコからパナマまでが中米ですが、ベリーズを除いた全ての国の言語はスペイン語です。ベリーズは英語ですね。

 

 そしてニカラグアはご覧の通り、北はホンジュラス(Honduras)、南はコスタリカ(Costa Rica)と接しています。大西洋とカリブ海に面していますね。首都はマナグア(Managua)です。

 

 続いてニカラグアの地図です。

 

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nicaragua-map.png

By Central Intelligence Agency (World Factbook) [Public domain], via Wikimedia Commons

 

 国内には同名のマナグア湖(Lago de Managua)と、今回ご紹介するニカラグア湖(Lago de Nicaragua)という二つの代表的な湖があります。また火山が多い国でもあります。

 

 下記はニカラグアの基本情報です。

 

■正式名称:ニカラグア共和国                        ■面積:130,370平方キロメートル(北海道と九州を合わせた広さ)       ■人口:615万人(2016年世銀)                       ■民族:混血70%、ヨーロッパ系17%、アフリカ系9%、先住民4%       ■言語:スペイン語                             ■宗教:キリスト教(カトリック、プロテスタントなど)

 

 ニカラグアは、エルサルバドル同様に1980年代を通して内戦が行われていたため、観光産業がやや遅れていたと言えるでしょう。

 

 しかしながら、中米では観光の進んだコスタリカやパナマにもない魅力が隠されています。その一つがニカラグア湖です。

 

 『幻のニカラグア運河』ルートにも組み込まれているため、地元の環境 保護団体などが強く反発。これが運河建設頓挫の一因でもあります。

 

 ニカラグア湖(Lago de Nicaragua)は、琵琶湖の13倍もあり、その湖畔に立つ時、海と見紛うほど大きな淡水湖です。ラテン・アメリカではチチカカ湖に次いで 2番目に広い湖です。

 

 マナグア湖から流れるティピタパ川(Tipitapa)をはじめ、40以上の川がこのニカラグア湖に流れ入っていますが、流れ出る川はサン・フアン川のみで、サン・フアン川を通じてカリブ海へと流出されます。

 

 そしてここには世界で唯一と言われる淡水ザメ生息していると言います。

 

<ニカラグア湖に生息する?!オオメジロザメ>

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Bullshark.JPG

By No machine-readable author provided. Albert kok assumed (based on copyright claims). [Public domain], via Wikimedia Commons

 湖には大小300以上の島がありますが、その中で最も大きな島がオメテペ島。もとは2つの島だったのが、火山活動によって合体したため、ひょうたんのような形をしています。

 

 これにより、先住民インディヘナの言葉で、“2つの頭”の意味を持つオメテペ(Ometepe)という名が付けられたそうです。

 

 300以上の島の殆どに人が住んでいて、オメテペにももちろん住民がいます。近年は観光客も増えてきているようです。なだらかに傾斜する富士山のような形状の火山が見える風景は、とても印象的です。

 

 島の原生林には顔白ザルや吠えザル、さまざまな野鳥も棲んでいます。

 

 また島にある考古学博物館(museo arqueologico de Ometepe)では、先住民の 残した想像の動物の石像や、神様をかたどった石像を見ることができます。林の中には石彫画も残っており、先住民文化が色濃く残っている島でもあります。

 

 それではまず、上記地図にも記しましたニカラグア湖畔の町グラナダ(Granada)をご覧いただきましょう。ニカラグアで最も美しいコロニアルの町としても知られています。

 

<グラナダのカテドラル>

 

 

 グラナダの町には、スペイン植民地時代の街並によく見られるパステルカラーの 建物が並びます。

 

<1821年の独立から100周年を記念したオベリスクがある独立広場(Plaza de Indipendencia)>

 

 

 

 コロニアル時代の建物に囲まれたグラナダでは、是非、のんびり街並散策を楽しんでいただきたいです。写真のような馬車で巡るのも良いでしょう。

 

 そしてこのグラナダの町から南へ約70kmのサン・ホルヘ(San Jorge)の港から、ニカラグア湖クルーズ船が出ています。

 

<かなり年季の入ったフェリーです・・・>

 

 オメテペ島へは約1時間半のクルーズですが、時に波に揺られ、まるで海を航海しているかのような雰囲気です。

 

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ometepemap.png

By No machine-readable author provided. TCY assumed (based on copyright claims). [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html), CC-BY-SA-3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/) or GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html)], via Wikimedia Commons

 

 

 上記写真は、オメテペ島を形成する2つの火山です。左がコンセプション山(Conception)、右がマデラス山(Maderas)

 

 前者のコンセプション山は、標高1,610mとさほど高くありませんが、富士山にも似た緩やかなカーブを描く美しい活火山です。

 

 また後者のマデラス山は、標高1,394mで休火山です。こちらはクレーター湖も あり、ツーリストには登山も人気の山です。

 

 <オメテペ島のモヨガルパ港>

 

 さて、港のあるモヨガルパ(Moyogalpa)からアルタグラシア(Altagracia)へ 行くと、前にも触れました考古学博物館(Museo Arqueologico)がありますので是非訪れてみてください。

 

       

 

 

 

 先住民インディヘナのユニークな石像などが数多く展示されています。

 

 また、オメテペ島の自然を楽しむには、いくつかおすすめのスポットがあります。

 

 例えばオホ・デル・アグア(Ojo del Agua)は緑に囲まれた天然温泉でツーリストも泳ぐことが出来ます。

 

       

 

<天然温泉のオホ・デル・アグア>

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ojo_de_Agua_Altagracia.jpg

By Mat Honan (https://www.flickr.com/photos/honan/2216528669/) [CC BY 2.0 (https://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons

 

 そして港のあるモヨガルパから約5kmのところにあるプンタ・ヘスス・マリア(Punga Jesus Maria)では、11月~3月の乾季に砂地が現れるユニークな景観が見られます。

 

       

 

 

 さらに、オメテペ島のマデラス山側では風光明媚なサン・ラモンの滝(Cascada de San Ramon)がおすすめです。

 

                    

 

 

 ニカラグア湖、そしてオメテペ島はいかがでしたでしょうか。その③では、この

ニカラグア湖から流出するサン・フアン川のクルーズをご紹介します。

 

 “幻のニカラグア運河”をクルーズ!淡水ザメの棲むニカラグア湖その①はこちら

 

 

 かつて“中米で“の運河建設がいかに困難なものであったか分かる一冊

 

 

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