ごきげんよう!ゆうぽんです!

 

美術でも芸術でも「鑑賞」という言葉をよく使います。

 

自己肯定感の満たされる

「鑑賞」の意味をお届けします。

 

「世阿弥」の世界観も

一緒に味わっていきましょう!!

 

 

現実をつくるのは誰なのか

 

ちょうど一年前

産経新聞主催の催しで

世阿弥の能

「西行桜(さいぎょうざくら)」が

上演されました。

 

 

この曲は、

人の心が現実を作っている

これがテーマの一つです。

 

 

山の中でひっそりと

修行をしている西行の庭には

素晴らしい桜の木がありました。

 

そこに、花見の団体が

やってきます。

 

静に修行をしたい西行は

桜に向かって歌を詠みます。

ーーーーーーーー

花みんと

群れつつ人の

来るのみぞ

あたら桜の

トガはありける

ーーーーーーーー

 

ま、「桜のせいでうるさいな」

みたいな感じです。

 

 

そうすると

桜の精が、私のせいじゃないでしょう!!!

と西行の前に現れます。

 

浮世と見るも、山と見るも。

 ただその人の心にあり。

 

浮世は、この世の中のことです。

 

山は神聖な場所、お寺のあるところも

高野山、身延山なんて言いますね。

 

まわりの誰のせいでもない

 

その人の心にあり

 

 

邪魔するものが多い世の中、

修行に適した静かな場所、

どちらも自分の心が作り出したものでしかない。

 

 

 

騒々しいと思うのはなぜか

浮世と見るも、山と見るも。

  ただその人の心にあり。

 

 

自分の心のざわつきが、

騒々しさを感じさせる。

 

仲間に入りたいと思う心が、

人の多さを感じさせる。

 

 

桜の精というと

若い女性を思い浮かべる人が

多いのですが、

この桜の精は

西行の作り出した心の世界です。

 

 

西行が年長者の意見しか

聞けない心を表現するために

世阿弥は桜を

老人の姿としたのかもしれません。

 

これは「そうだ」とは言い切れない

抽象的な感覚です。

 

 

心が作り出した世界は

自分とは別のものが

現れるようにもみえます。

 

しかし

自分の心の中の

気になっているところが

夢の中に現れる。

 

桜の精もそうした

人の言うことは聞けない

西行のかたくなな心の

象徴のようです。

 

これは西行という人が

頑固だと言うことではありません。

 

心にそうした部分がある。

ちらっとでも出てくる

トゲのような物です。

 

そのちらっとが

春や桜に象徴されています。

 

もしかしたら

ひらっと花びらが

落ちるくらいの

瞬間かもしれません。

 

ちらっと見た物が

一生の記憶に残るような

そんな世界観が広がります。

 

鑑賞とは自分の美点を見つける事

映画鑑賞とか絵画の鑑賞とか

舞台以外でも「鑑賞」は

よく使われる言葉です。

 

なんとなく眺めても

鑑賞ですし、気合い入れて

感想をブログにアップという方も

いるかもしれません。

 

これ

どちらでもいいんです。

 

鑑賞という意味はこうです。

 

「鑑」→鏡

 

「賞」→美点を見つけること

 

 

つまり、

 

鏡に映して美点を見つける事を鑑賞と言います。

 

だれを?

 

あなたです!!

 

芸術を美しいと思う事は、

「私の心に美しい部分がある」と

確認するためのものです。

 

 

発見は自分の心の中であって、

作品評価は本当の事ではないんです。

 

 

面白かったらいいけど

そうでなかったら感動できないかも

 

そういう物ですね。

 

どんなものでも

感動してみるという意味ではありません。

 

この意味は人それぞれ

その時々の心の中にあります。

 

毎朝、鏡に顔をうつす度に

「素晴らしい」と思えるならいいですが、

 

「今日は顔が腫れぼったいな」とか

「髪の毛ボサボサだな」とか

 

いろんな事を思うものです。

 

いい物を選ぶのも

自分の心の反映と桜の精は伝えています。

 

浮世と見るも、山と見るも。

  ただその人の心にあり。

 

まとめ

鑑賞の意味は

自分の心をうつして見ること

 

いいとか悪いとか

判断はしません。

 

自己肯定感を高めるには

「キレイだな」と

たくさん感じる事で

自己肯定が高まってきます。

 

美点を見つけるのも

日々の習慣です。

 

一つ見つけられたら

ダイヤモンド一個

見つけたくらいに

喜べる習慣が

心を豊かにしていきます。

 

 

近所の花でも

家の中のものでも

キレイだなと思うもを

たくさん見つけてくださいね。

 

最後に「西行桜」の動画です。

世阿弥の世界感じて見てください。
 

 

いつも最後まで読んでいただき

有り難うございます!

 

 

またお目にかかりましょう!!

 

 

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誕生から今までの自分史をまとめました。

生まれる前

第01章【誕生前】 選んだ家庭
第02章【 0歳 】 誕生

幼少期

第03章【  2歳  】 トイレに落ちるのをこらえていた
第04章【 4歳 】 幼稚園に送迎なしで通っていた
第05章【 4歳 】 祖母にコップで殴られる
第06章【 4歳 】 祖母に仕返しをする
第07章【 4歳 】 茶化されるのが嫌い
第08章【 4歳 】 ブランコの鉄パイプが顔に刺さる
第09章【 4歳 】 本をひたすら開いていた
第10章【 5歳 】 世田谷線を止める

小学生

第11章【 6歳 】 小学校初登校
第12章【 9歳 】 弟の病気
第13章【 9歳 】 柔道を始める
第14章【 10歳 】 給食着の紛失
第15章【 10歳 】 光に包まれる

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第16章【 13歳 】 父が亡くなる
第17章【 13歳 】 ギターを始める
第18章【 14歳 】  国士舘大学の柔道部にゆく
第19章【 15歳 】 天敵が現れる

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第20章【 15歳 】 サッカー部に入る
第21章【 17歳 】 交通事故
第22章【 18歳 】 柔道大会で優勝する
第23章【 18歳 】 ビンテージギターを手にする
第24章【 18歳 】 テンプル大学とのご縁
第25章【 18歳 】 引っ越し
第26章【 18歳 】 衝撃の初月給

大学

第27章【 18歳 】 テンプル大学「卵」と「バナナ」
第28章【 18歳 】 アメフトを始め防具を譲り受ける
第29章【 19歳 】 失恋劇場は上手ばかりではない
第30章【 19歳 】 座間キャンプで英語が通じない
第31章【 19歳 】 小鼓を初めて見る
第32章【 19歳 】 休学する
第33章【 20歳 】 国立能楽堂に願書提出

国立能楽堂研修生

第34章【 20歳 】 国立能楽堂の試験
第35章【 20歳 】 人生を決めた一冊「行動学入門」
第36章【 21歳 】 国立能楽堂の稽古とアルバイト

内弟子

第37章【 23歳 】 20年の運転が始まる

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第38章【 32歳 】 独立記念能
第39章【 41歳 】 演奏家の妻と結婚
第40章【 42歳 】 娘が誕生
第41章【 43歳 】 舞台から集中治療室に運ばれる

退院後

第42章【 43歳 】 退院後に待っていたもの
第43章【 43歳 】 いのちの電話
第44章【 44歳 】 野菜自給生活
第45章【43~47歳】社会勉強勉強でセミナー通い
第46章【 44歳 】 自分を変えなければ何も変わらない
第47章【 47歳 】 重要無形文化財能楽保持者の認定
第48章【 47歳 】 初出版『ビジネス版「風姿花伝」の教え』
第49章【 49歳 】 読書の習慣化
第50章【 50歳 】 神社とお寺に立ち寄る習慣

まとめ

これから