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現世修行の道場はここだった

これから私が生まれようとしていた家の

生まれる前の様子から記そうと思う。

 

 

 

 

場所は世田谷区若林の一軒家。

小さな庭がある家。

タバコ、お菓子などを販売する商店がついている。

 

 

祖父は38歳でシベリア抑留中に戦死、

祖母当時56才、同居している結婚したての夫婦が父と母だった。

 

若い父母と祖母の三人ですんでいる

世田谷区の一軒家。

それが私の現世修行の道場として選んだ家だった。

 

 

父は会社員31才、千葉工業大学出身。

東芝からセントラルシステムズという

コンピュータ会社の

製薬会社向けオンラインシステムの営業をしている。

 

 

母29才、立川の靴屋の長女、

嫁いで祖母とともに商店を手伝っている。

 

そろばん2級で暗算ができた。

嫁いだときに持ってきた琴をたまに弾いていた。

 

 

また、父の家庭教師だった「おじい」と呼んでいた

男性が結婚前に同居していたらしい。

 

 

後によく家に遊びに来るおじさんとして

親しむようになった。

 

私が生まれる前は

家に一緒に住んでいたという話も聞いたが

今となっては定かではない。

 

 

私はそんな家に生まれようとしていた。

 

 多くの人は自分の生まれ育った

環境を標準に価値観、判断基準が作られる。

 

 

また生まれてから記憶がハッキリする前のことは

事実関係がよくわからないことが多い。

 

幼少期のことは

自分ではっきり記憶していないことも多い。

 

それなので

0歳から4歳くらいまでは、

両親や親戚から聞いたことを

中心に綴ってみようと思う。

 

 

ここに書き始めて、

自分の生まれるところは自分で選んできた

旅の記録のような感覚が生まれている。

 

能楽の舞台のように台本があって

家族でそれぞれの役を演じるような感覚です。

 

こんな感覚はカルマとかスピリチュアルな

解釈が加えられることが多い。

 

「人事を尽くして天明を待つ」という言葉がある。

 

どんなに見えない世界の作用があるにせよ

自分のすべきことは

 

「人事を尽くす」

 

ということに尽きるのではないかと思っている。

 

 

それなのでカルマがあったとしても

それは習慣を超えるものではないとも考えている。

 

最終的にはどんな考え方が

あったとしても「どうなりたいか」

という本人の願った世界が現実になっていく。

 

今から思えばこの時期こんなことを学んだ

どう生きるかを決めて、

進んでいってあるところで死を迎える。

それが人間の一生だと受け入れる。

 

それを受け入れれば日々悔いなく生きられるだろう

そう考えている。

 

次は第2章 誕生です。

生まれたときに死んでいた!!という物語から始まります。

https://ameblo.jp/yuji-nohgaku/entry-12598922481.html

 

 

生まれる前

第01章【誕生前】 選んだ家庭
第02章【 0歳 】 誕生

幼少期

第03章【  2歳  】 トイレに落ちるのをこらえていた
第04章【 4歳 】 幼稚園に送迎なしで通っていた
第05章【 4歳 】 祖母にコップで殴られる
第06章【 4歳 】 祖母に仕返しをする
第07章【 4歳 】 茶化されるのが嫌い
第08章【 4歳 】 ブランコの鉄パイプが顔に刺さる
第09章【 4歳 】 本をひたすら開いていた
第10章【 5歳 】 世田谷線を止める

小学生

第11章【 6歳 】 小学校初登校
第12章【 9歳 】 弟の病気
第13章【 9歳 】 柔道を始める
第14章【 10歳 】 給食着の紛失
第15章【 10歳 】 光に包まれる

中学生

第16章【 13歳 】 父が亡くなる
第17章【 13歳 】 ギターを始める
第18章【 14歳 】  国士舘大学の柔道部にゆく
第19章【 15歳 】 天敵が現れる

高校生

第20章【 15歳 】 サッカー部に入る
第21章【 17歳 】 交通事故
第22章【 18歳 】 柔道大会で優勝する
第23章【 18歳 】 ビンテージギターを手にする
第24章【 18歳 】 テンプル大学とのご縁
第25章【 18歳 】 引っ越し
第26章【 18歳 】 衝撃の初月給

大学

第27章【 18歳 】 テンプル大学「卵」と「バナナ」
第28章【 18歳 】 アメフトを始め防具を譲り受ける
第29章【 19歳 】 失恋劇場は上手ばかりではない
第30章【 19歳 】 座間キャンプで英語が通じない
第31章【 19歳 】 小鼓を初めて見る
第32章【 19歳 】 休学する
第33章【 20歳 】 国立能楽堂に願書提出

国立能楽堂研修生

第34章【 20歳 】 国立能楽堂の試験
第35章【 20歳 】 人生を決めた一冊「行動学入門」
第36章【 21歳 】 国立能楽堂の稽古とアルバイト

内弟子

第37章【 23歳 】 20年の運転が始まる

独立

第38章【 32歳 】 独立記念能
第39章【 41歳 】 演奏家の妻と結婚
第40章【 42歳 】 娘が誕生
第43章【 43歳 】 舞台から集中治療室に運ばれる

退院後

第42章【 43歳 】 退院後に待っていたもの
第43章【 43歳 】 いのちの電話
第44章【 44歳 】 野菜自給生活
第45章【43~47歳】社会勉強勉強でセミナー通い
第46章【 44歳 】 自分を変えなければ何も変わらない
第47章【 47歳 】 重要無形文化財能楽保持者の認定
第48章【 47歳 】 初出版『ビジネス版「風姿花伝」の教え』
第49章【 49歳 】 読書の習慣化
第50章【 50歳 】 神社とお寺に立ち寄る習慣

まとめ

これから