このビルに学校が?

高校卒業後、

新聞奨学生も決まり

テンプル大学日本校に

進学できる事になりました。

 

じつはこのテンプル大学のビルには

入学の3年前から通っていたのです。

 

高校も半ばになると、

音楽関係の仕事にも

少し興味があり

留学にすこし憧れがありました。

 

しかし勉強は

それほど好きではありませんでした。

 

そんなときに

アメリカの大学の

日本校が出来るという

記事を見つけました。

 

これがテンプル大学日本校でした。

 

進学の面談では

前例がないという理由で

反対もされたが

推薦枠がある事がわかりました。

 

 

何度かの話し合いの後、

他に受験するつもりもなかったので

推薦をしてもらうことにしました。

浜松町に校舎があり

移転予定となっていたが

移転先ははっきり知りませんでした。

 

掃除のアルバイト

このご縁を語るのに

外せないのが、

高校1年生からしていた

ビル掃除のアルバイトです。

 

アルバイトですから

時給が基本でした。

 

しかし例外も多く

場所給の現場がいくつかありました。

 

場所給というのは

早くきれいにすれば

短時間で高額なので

人気の現場でした。

 

 

その中の一つに

渋谷のコンピュータ会社がありました。

 

 

この現場は

デスクやコンピュータが

ぎっしりだったので

床面積が狭く短時間で

おわる現場でした。

 

このビルに数日かけての

清掃の連絡が来ました。

 

その現場に行くときに

 

「あのビルでそんなに長いんですか?」

 

と担当者に聞いてみたら

 

「引っ越して学校になるらしいよ」

 

という答えが返ってきたのです。

 

 

引っ越して

ビルを空にするので

全館清掃ということだったのです。

 

備品のなくなったビルは

思いのほか広い空間でした。


ワックス剥離して

床清掃、ワックスがけ、

蛍光灯交換など

どんどん進めていました。

 

 

掃除だけでなく

いろいろな業者が出入りしていた中に

運送屋さんがやってきて

大きな看板が運ばれてきました。

 

包まれている中に

ちらっと見えてきた文字は

 

「TEMPLE UNIVERSITY」

 

と書かれていました。 


「あ~ここに引っ越してくるんだ」

 


休憩時間に外に出て見ると

3年も来ているこのビルが

みたけビルだったのです。

 

人の思い込みというのは

面白い物です。

 

自分が知っている場所だけに、

今いるところが

目的地だと思っていないのですから。

 

これってもしかしたら

天命というのも

同じかもしれないですね。

今いる場所なのにわかっていない。

 

 

 そして18歳から20歳まで

2年間を

この校舎で過ごすことになるのです。

 

このテンプル時代の友人は

今でも一番付き合いが多く、

ほんとに貴重な2年間になりました。

 

その一番はじめの出会いから

ずっと導かれているような

不思議な力を感じています。

 

 

この掃除を選んだとき、

その仕事を紹介してくれたUさん、

Uさんと出会った

ジュニアリーダークラブなど

要所要所に

導きがあるのだと実感しました。

 

導かれる感覚

何か感覚的にこっちだなと

サインを感じることがあります。

 

漠然として

はっきりとしないものですが

「こっち」という

サインを感じるときは

「これ無理じゃないの??」

と思うこともあります。

 

よいと感じる方「こっち」という感覚を

大事に選択することにする。

 

そうすると一見

失敗と思えるようなことでも

障害物競走のように

乗り越えられて

楽しい思い出になるものです。

 

今となっては

18歳の自分に本当に感謝しています。

 

過去の自分に感謝できる

人生を選択してくれてありがとう!

 

 

次は「第25章 涙の引っ越し」です。
引っ越し前夜、というより当日に帰ってきた私は、、

 

https://ameblo.jp/yuji-nohgaku/entry-12598902980.html

 

 

生まれる前

第01章【誕生前】 選んだ家庭
第02章【 0歳 】 誕生

幼少期

第03章【  2歳  】 トイレに落ちるのをこらえていた
第04章【 4歳 】 幼稚園に送迎なしで通っていた
第05章【 4歳 】 祖母にコップで殴られる
第06章【 4歳 】 祖母に仕返しをする
第07章【 4歳 】 茶化されるのが嫌い
第08章【 4歳 】 ブランコの鉄パイプが顔に刺さる
第09章【 4歳 】 本をひたすら開いていた
第10章【 5歳 】 世田谷線を止める

小学生

第11章【 6歳 】 小学校初登校
第12章【 9歳 】 弟の病気
第13章【 9歳 】 柔道を始める
第14章【 10歳 】 給食着の紛失
第15章【 10歳 】 光に包まれる

中学生

第16章【 13歳 】 父が亡くなる
第17章【 13歳 】 ギターを始める
第18章【 14歳 】  国士舘大学の柔道部にゆく
第19章【 15歳 】 天敵が現れる

高校生

第20章【 15歳 】 サッカー部に入る
第21章【 17歳 】 交通事故
第22章【 18歳 】 柔道大会で優勝する
第23章【 18歳 】 ビンテージギターを手にする
第24章【 18歳 】 テンプル大学とのご縁
第25章【 18歳 】 引っ越し
第26章【 18歳 】 衝撃の初月給

大学

第27章【 18歳 】 テンプル大学「卵」と「バナナ」
第28章【 18歳 】 アメフトを始め防具を譲り受ける
第29章【 19歳 】 失恋劇場は上手ばかりではない
第30章【 19歳 】 座間キャンプで英語が通じない
第31章【 19歳 】 小鼓を初めて見る
第32章【 19歳 】 休学する
第33章【 20歳 】 国立能楽堂に願書提出

国立能楽堂研修生

第34章【 20歳 】 国立能楽堂の試験
第35章【 20歳 】 人生を決めた一冊「行動学入門」
第36章【 21歳 】 国立能楽堂の稽古とアルバイト

内弟子

第37章【 23歳 】 20年の運転が始まる

独立

第38章【 32歳 】 独立記念能
第39章【 41歳 】 演奏家の妻と結婚
第40章【 42歳 】 娘が誕生
第43章【 43歳 】 舞台から集中治療室に運ばれる

退院後

第42章【 43歳 】 退院後に待っていたもの
第43章【 43歳 】 いのちの電話
第44章【 44歳 】 野菜自給生活
第45章【43~47歳】社会勉強勉強でセミナー通い
第46章【 44歳 】 自分を変えなければ何も変わらない
第47章【 47歳 】 重要無形文化財能楽保持者の認定
第48章【 47歳 】 初出版『ビジネス版「風姿花伝」の教え』
第49章【 49歳 】 読書の習慣化
第50章【 50歳 】 神社とお寺に立ち寄る習慣

まとめ

これから