( 過去のリンクは 後ろに まとめてあります。 )




俺のスマホ携帯電話には 職場の上司や 同僚から 度重なる着信と 大量のメールが 連日 山のように 届いていた。



俺は そんなものは 開いて 見ることもなかった。



俺の スマホ携帯は レイコへの 繋がらない電話をかけ続けることだけに 使われていた。



( レイコは どこにいるのだろう? 何故 電話も 繋がらないのだろう? レイコって・・・ 何者なんだ? )



とにかく 俺は レイコのことで 頭が いっぱいだった。



会社から連絡が 行ったのだろうか・・・、 両親や 親戚からも スマホに 着信や メールが たくさん来たが 全て 無視し続けた。



そんなものは その時の俺には 何の意味も なかったのだ。



やがて 俺は 部屋にも帰らなくなっていた。



そのうちに 両親が 俺の部屋に 尋ねて来ていたようだった。



その後 何日間も 俺の部屋で 俺の帰りを 待っていたようだ。



そして ついには 警察にも 相談に 行ったようだ。



俺は どうでもよかった。



その間も 俺は 街を さすらい続けていた。



レイコを 探して 当てもなく・・・。



どこで 寝泊まりして なにを食べて どうやって 生きていたのかさえ 覚えていない。



気がついた時には 堅いベッドで眠っていた。



そこは 明らかに 自分のベッドではなかった。



いつの間にか 街の道ばたで 倒れた俺は 病院に運ばれていたのかなぁ・・・。



そして 恐らく 病室と思われる部屋の ベッドの上で 目が覚めたのだった。



真っ白な 空間だった。



本当に 静かな空間だった。



( ここは 病院か・・・? 俺は 倒れて 運ばれたのだろうな・・・? 一体 何 やっているんだ 俺は・・・。 )



しかし こんな所で 休んでいる時間はない。



俺には レイコを捜すという 大きな 一生の(?)仕事が 残っているのだ。



慌てて ベッドから 起き上がろうとして ビックリした。



身体が 完全に ベッドに 拘束されていたのだ。





( つづく )




過去リンクです。



戻ってきた恋人01


戻ってきた恋人02


戻ってきた恋人03


戻ってきた恋人04


戻ってきた恋人05


戻ってきた恋人06


戻ってきた恋人07


戻ってきた恋人08


戻ってきた恋人09


戻ってきた恋人10


戻ってきた恋人11


戻ってきた恋人12


戻ってきた恋人13


戻ってきた恋人14




前回の長編シリーズの リンクです。



人間の本質01


人間の本質02


人間の本質03


人間の本質04


人間の本質05


人間の本質06


人間の本質07


人間の本質08


人間の本質09


人間の本質10


人間の本質11


人間の本質12


人間の本質13


人間の本質14


人間の本質15


人間の本質16


人間の本質17


人間の本質18


人間の本質19


人間の本質20
   

人間の本質21


人間の本質22


人間の本質23


人間の本質24


人間の本質25


人間の本質26


人間の本質27


人間の本質28


人間の本質29


人間の本質30


人間の本質31


人間の本質32


人間の本質33


人間の本質34


人間の本質35


人間の本質36


人間の本質37


人間の本質38


人間の本質39


人間の本質40


人間の本質41


人間の本質42


人間の本質43


人間の本質44


人間の本質45


人間の本質46


人間の本質47


人間の本質48


人間の本質49


人間の本質50


人間の本質51


人間の本質52


人間の本質53


人間の本質54


人間の本質55


人間の本質56


人間の本質57


人間の本質58


人間の本質59


人間の本質60


人間の本質61


人間の本質62


人間の本質63


人間の本質64


人間の本質65


人間の本質66


人間の本質67


人間の本質68


人間の本質69


人間の本質70


人間の本質71


人間の本質72


人間の本質73


人間の本質74


人間の本質75


人間の本質76


人間の本質77


人間の本質78


人間の本質79


人間の本質80


人間の本質81


人間の本質82


人間の本質83


人間の本質84


人間の本質85


人間の本質86


人間の本質87




で お楽しみ下さい。