前回分は



人間の本質01




人間の本質02




人間の本質03




人間の本質04



で お楽しみ下さい。










戦争に 絶対反対の 父親の影響から 当時は 優秀な学生達が 争って入った 士官学校や 海軍大学校や 陸軍大学校や 軍医学校などには 進学せず 普通の帝国大学の医学部に 進学して 普通の医者を 目指したり 実際に医者になったりしていた。




国民であれば 立派な兵隊さんになって お国のために戦う・・・これが この時代の 一般的な思想で 国民は 特に男子は ほとんど こう考えていたし、 こう考えるように 教育・洗脳されたいた。




三人の息子は この時代にも 両親の 教育方針からか 自由に のびのび育ち もちろん戦争に参加することは 絶対に反対の立場だった。




しかし 国民が 総動員して 国家の存亡 かけて 他国との駆け引きする時代では 山口家は 卑怯な 非国民であり 売国奴であり 要注意一家扱いだった。




この国は もはや 戦争は どうしても 避けられない状況に 陥っていた。




軍部の暴走に シビリアンコントロール (文民統制)が 全く 働くなっていた。




国民も 戦争を 望むように なっていった。




国民の殆どの 大多数は 国家のために 命をかけて 戦うことが 誇りであり そうでない場合は 非国民であり 日陰の人生を歩む必要があるという具合の 間違った熱病に 罹っていた。




この時代でも まだ 局地での 紛争しか 起こっていなかったので、一般的には 医者であれば 国民 ひいては 国家の為に働いているということで 戦局が 厳しくならない限り、徴兵は免除されていたが、長男 研貴の場合は 全く違った。




父親はもちろん 本人も 反戦運動に 精を出し 堂々と 国家体制の批判を 繰り返していた。




そんな運動の 先頭に立って たとえ少数人数でも 扇動していたと国家・政府には 映ったのだろう。




当然 研貴 を 排斥する行為が 国家権力の名の下に 行われた。




その卑劣な 仕打ちの 始まりが 懲罰召集と言った形で 行われたのだ。




召集令状の体裁を まとった、反乱分子の制圧 といったところだろうか。




拒否することも出来ず 突然 誘拐されるように 軍隊に入隊させられ、 小銃等の扱いの 簡単な指導を受けた後、いきなり 懲罰房に 入れられ、 指導と 思想改良という名のもとに 3週間にわたる激しい しごきと 暴行を受けた。









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この話は どこかで 「遠隔手術」シリーズと 「朝の目覚め パラレル」シリーズに 微妙に 繋がっていきますので お楽しみにして下さい(?)。




「朝の目覚め パラレル」 リンク




朝の目覚め パラレル 29




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「遠隔手術」シリーズ リンク






遠隔手術 28



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引き続き 複雑で 長い話に お付き合い下さいませ。



予想外の 展開が お待ち致しています・・・





( 以下 次回へ 不定期に 続きます )