（前回分は 後ろに まとめてリンクしています。）
ただ 他に方法もなく 何となく 利用しただけだったのだ。
あくまで これは 全く可能性がない 脳神経や 肉体の細胞の再生を しているという既成事実を 軍の上層部に報告するためだけの 実験だったのだ。
当然 何の 実験的意味もなく 地下深くで 山口家の一家の ４人の 脳や 他人の臓器を ミキサーにかけて 混ぜただけのものが 研貴が 開発した 組成も分からない保存液に 浸されて 冷凍されたのだ。
その実験に 何の意味があるのだろうか？
これが 戦争なのだろうか？
これが 軍所属の 特殊な医学研究機関の 仕事なのだろうか？
やがて 戦局は この国にとっては 最悪の方向に 向かっていった。
大国の 連合軍によって 連戦連敗で 撤退を 余儀なくされた。
この大陸からの 撤退も 急がれた。
しかし 敗戦した場合 戦争犯罪として裁かれることを防ぐために この医療機関は 破壊することになった。
当然 実験材料の 死体や 臓器なども すべて 焼却された。
生き残っている「マルタ」 も 全て 殺害して 焼却して 証拠隠滅に 必死になった。
間もなく 本国の 敗戦が 決まった。
この 医学研究機関も 存在そのものを 消滅して 隠匿する必要があった。
しかし 連合軍の 進行は 早かった。
完全なる 証拠隠滅は 間に合わなかった。
かなり多くの 建物や 「マルタ」と呼んでいた 現地から 拉致監禁してきた 現地人や 捕虜は 殺されて 焼かれて 関係書類類も 焼かれた。
しかし 完全なる 証拠隠滅には 時間が足りなかった。
連合軍の中の 一番の大国が この医学研究機関に 目を付けた。
その 実験内容や 生物化学兵器 そして 人造人間の実験などに 注目したのだ。
自国の 軍備増強に 利用したかったのだ。
一種の司法取引が 行われたのだ。
戦争犯罪者などにしない代わりに 今までの 実験内容の 提出を 求めたのだ。
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この話は どこかで 「遠隔手術」シリーズと 「朝の目覚め パラレル」シリーズに 微妙に 繋がっていきますので お楽しみにして下さい（？）。
「朝の目覚め パラレル」 リンク
朝の目覚め パラレル 29
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「遠隔手術」シリーズ リンク
遠隔手術 28
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引き続き 複雑で 長い話に お付き合い下さいませ。
予想外の 展開が お待ち致しています・・・
（ 以下 次回へ 不定期に 続きます ）
前回分は
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