2022年10月半ばに東北5県の独り湯修行旅のシリーズ。
5日目はもう大詰め。
青森県最後の湯のお話です。
本編の前に、ここまでの行程リンク集を。まいどの方々は下へスクロール願います!
<1日目>
<2日目>
<3日目>
<4日目>
ああ、大滝温泉(番外編)
<5日目>
青森で入れなかった湯たち(番外編)
平川市へ戻ってきて復活した芦毛沢温泉をめでたく入浴。
その後にあこがれのジモ専浴場の1つ、入れるかどうかはわからないまま何とか探し出すも入れなかったことはこのシリーズ前回に記した通り。
そんな地元の方用の共同浴場がもう1つあり、ブロ友さんの情報などを元にまた探し出せた。
拙ブログではその手の浴場所在地等の詳細は記さないことにしていつつ、名称は隠さずに出します。
とある川の向こう、お墓の手前にあるのがその切明温泉。
やはり地元の人のための共同浴場で橋の手前のとある方が管理しており、その方に断って入浴料を支払うことによって外来客も入浴できる。
管理の方が運よく家屋の外で業者の人とお話をされていたのでスムーズに交渉が成立。
浴場内はそういうわけで無人。
15時前に到着。
切明温泉 共同浴場
返す返すも管理の方との交渉が成立しないとよそ者は入れない浴場であることはご理解いただきたい。
通常は施錠されてます。
ここまで同様、終始独り占めで入浴ができた
そして浴場はこれぞジモ専の共同浴場と言わんばかりのシンプルさ。ヤレ感もたまりませぬ
無骨な浴槽が1つあるだけで、洗い場にはシャワーはおろかカランもない。
女湯との壁は上方に空きあり。
幸い湯気はあまり籠ってなかった。
タイルの浴槽は3~4人の規模。
無色透明な湯は源泉名が「切明5-6号泉」。
源泉温度57.4度、pH8.2の単純温泉。
成分総計は0.649g/kg。
掘削動力揚湯で湧出量は153リットル/分。
この湯を加水してかけ流しで使用している。
浴槽の温度を測ってみると。。。
43.1度と共同浴場らしいやや熱め適温。
無人なのにしっかり湯守されている。
オーバーフローには茶色い沈着があった。
成分の数値を簡単に抜粋。
陽イオンはナトリウムが162.4mg、カルシウムが32.8mg、カリウムが3.4mg、マグネシウムが1.4mg、リチウムが0.2mg、アンモニウムとマンガンが0.1mg。
陰イオンは塩化物が209.4mg、硫酸が109.9mg、炭酸水素が34.8mg、炭酸が11.4mg、フッ化物が1.0mg、臭化物が0.4mg。
遊離成分はメタケイ酸が67.3mg、メタホウ酸が14.2mg、メタ亜ヒ酸が0.2mg。
どちらかと言えば芒硝系の単純温泉。
加水量はそれなりにあり、無人の共同浴場、しかもジモ専なのでここは全く触らず。
源泉の湯口は泉質による白い結晶が確認できた。
その源泉は淡いタマゴ臭あり。
淡いタマゴ味と僅かな塩味。
ただし浴槽レベルでは少し薄まっている。
源泉の温度を測ってみると。。。
52.1度あった。
しっかりとしたスベスベ感。
そんなことより貴重な住人専用の共同浴場に入れていただけたことに感動
管理の方、ありがとうございました。
入浴料は200円だったかな。
せっかくのお湯をゆっくり堪能させていただきました。
実はこの集落にはもう一つ地元専用の浴場があるんですわ。
こちらは観察だけにして入浴に関しては遠慮。交渉もせず。
今後にもし機会があれば入れることもあるのかもしれないし、入れないのかもしれませぬ。
この旅の青森の温泉はここで終了。
フラれた湯もあったけれども青森内の〆としては大団円でしょう
そしてこの旅最終の宿泊地がある岩手県へ向かうのでありました。
切明温泉 共同浴場
青森県平川市切明
管理の方に許可を得て入浴料の支払いが必要
<源泉名:切明5-6号泉>
単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
57.4度
pH8.2
成分総計0.649g/kg
153リットル/分 掘削動力揚湯
無色透明
淡タマゴ臭あり
淡タマゴ味、微塩味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
加水かけ流し
2022年10月入湯
※数値はH21の分析表より