熱塩温泉 下の湯共同浴場 | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

サックスやフルートを吹くテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録の為の温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが知識を張合うつもりはありません。酒&食話、もちろん音楽も取上げます♪ ※各投稿内容は訪問年月を確認願います。情報が古くなっている可能性あり。

2022年10月に一人でダラダラ廻った東北温泉旅のお話。

念願の喜多方で朝ラーをハシゴしたところ。

そのリンク先がこちら。

 

うえんで 喜多方店(食事)

櫻井食堂(食事)

 

喜多方市の街中から東北方面へ10km弱のところにあるのが熱塩温泉

少し離れたところにある日中温泉を含め、現在数軒弱の宿がある。

そして共同浴場が1つ。なぜか今まで来れてなかったんですよ。

今回は時間的にその共同浴場のみの立寄り。

 

 

共同浴場「下の湯」は小さな小屋だが、独立しており湯気抜きもあるので見落とすことはないはず。

外来入浴可能開始の9時を目指して行ったのだが、地元の入浴客がすでに1人おられたので少し回りを散策して時間をずらすことに。

 

 

街中から来て共同浴場を過ぎた奥にあるのが示現寺。

 

 

平安時代初期に空海が立したという真言宗寺院であったが、永和元(1375)年に源翁心昭が示現寺と号を改め、曹洞宗寺院として再興したそうな。

熱塩の温泉は源翁がアカザの杖を突いて発見したと伝えられており、宿「ふじや」の手前に示現寺の名を冠する足湯があった。

 

 

朝9時頃の段階では湯を満ちていなかった。

 

 

使用源泉は同じようなのでここは待たずに共同浴場へ。

 

さて、共同浴場へ入浴するには浴場の先にある叶屋商店で入浴料を支払う。

 

 

入浴料200円

 

 

どうやら一番湯の客は帰られたようで、独り占めできそう照れ

 

 

熱塩温泉 下の湯共同浴場

 

 

 

外来者入浴時間は9時~16時

地元のいわゆる組合員の方のこの時間に限らず入ることができるのでしょう。

 

小さな湯小屋も軽く観察。

 

 

排湯される部分に赤茶色の沈着↑が見受けられた。

 

 

それでは中へ。

 

 

中にも外来入浴者に対する決まり事が書かれていた↑。

 

こちら下の湯共同浴場は男女浴場の境がゆるいことで有名。

脱衣所もご覧の後付けのカーテン仕切り。

この写真↓は9時の段階の先客チェックの時。

 

 

浴場の入口は一応男女でしっかり分かれているが、脱衣所から入口までがご覧の感じ↓。

 

 

ぼくの前後に女性客が居なかったのでこの状態だが、このドアの境までカーテンは伸びる仕組みになっていた。

最初に来た女性客がきっと伸ばすのが恒例になっているのかな。

ただし女性用の脱衣所をカーテンで仕切るとさらにかなり狭いスペースになりそう。

 

では浴室内へ。

 

 

浴室に入っても男女の境はとりあえずカーテン。

 

 

浴槽の仕切り壁部分の高さは150cmぐらいなので、かなりゆるい仕切り。

177cmのぼくは洗い場では屈まないと頭が壁の上に出る。

女性客が居ないことは確認済だったので、一応仕組みの紹介としてこの写真を載せます↓。

 

 

男女客が共にいる状況ではくれぐれもマナーを守って入浴願います。

 

天井に目を向けると外から確認できた湯気抜き孔。

 

 

それでは浴槽へ。

 

 

基本は浴槽だけの非常にシンプルな造り。

サイズも膝を抱えるポーズで3~4人までか。

 

洗体用のカランやシャワーはないが、水道水が出る蛇口は1つあった。

 

 

基本は浴室の掃除用かな。

あるいはホースを伸ばして加水用なのかも。

もちろん加水はせずに入浴した。

 

 

僅かに白っぽくささ濁った湯は源泉名がそのまま「熱塩温泉」。

源泉温度64.3度pH6.4ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

成分総計11.419g/kgの高張性の湯。

湧出量は動力揚湯で138リットル/分

 

この湯を完全かけ流しにて使用している。

 

 

温度計での測定をしてないが、体感で浴槽内41~42度と入りやすい温度になっていた。

 

湯口には棒が刺さっていて投入量がアナログに調整できるような仕組み。

コップも置いてあるので飲泉も自由。

 

 

赤茶色の沈着も目立つように、金気臭があった。

苦味を帯びた強い塩味が印象的。

金気味もあり、ダシ味っぽいニュアンスも感じた。

 

 

湯口で約60度ぐらいだったと思われる。

 

 

成分の数値について簡単にピックアップ。

陽イオンはナトリウムが2917mgで66.24ミリバル%、カルシウムが1104mgで28.76ミリバル%。

以下カリウム229.4mg、ストロンチウム28.0mg、マグネシウム14.7mg、リチウム10.5mg、鉄Ⅱ2.5mgなどと続く。

陰イオンでは塩化物が6422mgで94.51ミリバル%とほとんど。

以下硫酸375.3mg、炭酸水素137.3mg、臭素23.0mgなどと続く。

非解離成分ではメタケイ酸は80.8mg、メタホウ酸が53.1mgなど。

 

 

塩化物のスベスベ感の中に少しキシ感もあった。

非常に温まりのよい湯だったな~。

 

この後は熱塩温泉の宿は立寄り時間外でまだ入れず、喜多方市内でもう1湯、飯豊山の麓の方にある湯へ向かった。

 

 

 

熱塩温泉 下の湯共同浴場

 

福島県喜多方市熱塩加納町熱塩熱塩甲812
0241-36-3138(熱塩温泉旅館協同組合)

入浴料 200円(叶屋商店で支払う)

9時~16時(外来者入浴可能時間) 


<源泉名:熱塩温泉> 

ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性・中性・高温泉)

64.3度

pH6.4
成分総計 11.419g/kg

138リットル/分(動力揚湯)

浴槽で僅かに白っぽくささ濁り

金気臭あり

苦味を帯びた強い塩味、金気味、淡ダシ味あり

スベキシ感あり

完全かけ流し


2022年10月入湯

※数値はH20の分析書より