小野川温泉 旭屋旅館 <温泉編> | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

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サックスやフルートを吹くテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録の為の温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが知識を張合うつもりはありません。酒&食話、もちろん音楽も取上げます♪ ※各投稿内容は訪問年月を確認願います。情報が古くなっている可能性あり。

2022年10月に数日かけて廻った東北一人湯修行シリーズ。

初日の宿、小野川温泉「旭屋旅館」の話の続き。

本編の前にここまでの流れをご覧ください。

 

うえんで 喜多方店(食事)

櫻井食堂(食事)

熱塩温泉 下の湯共同浴場

山都温泉保養センター いいでのゆ

白布温泉 東屋 <前編>

白布温泉 東屋 <後編>

白布温泉 中屋 別館 不動閣

小野川温泉 扇屋旅館

小野川温泉 滝の湯

小野川温泉 二階堂旅館

小野川温泉 旭屋旅館 <到着編>

 

チェックインした旭屋旅館

前回の<到着編>に続き、今回は<温泉編>。

お湯は同じくゴキゲンながら、これがどうにも自分に納得がいかない状況でして(^^;

詳細は追々。

 

 

小野川温泉 旭屋旅館 <温泉編>

 

 

 

なお写真はいろんな時間帯のものがランダムに出てきますのであしからず。

 

では部屋から浴場へ。

 

 

途中、庭の池を眺める大窓にこのような貼り紙を発見。

 

 

熱い4号源泉を熱交換で冷ましているのだが、池を利用しているとのこと。

貼り紙だと80°→20°に見える(単位もちょっと違う)が、そんなに冷ませないしそんなに冷ます必要がない。

これは80℃→70℃ということだろう。

 

 

あまり池の水に頼りすぎると鯉も大変でしょう。

とはいえ熱交換システムが見られて納得。

 

旭屋旅館の浴場はまず男女別の大浴場。

 

 

それぞれに内湯エリアと露天風呂がある。

到着時の男湯は右側の大きな方の浴場。

 

 

この待合室みたいなところにファイルされた分析書が置いてあったのだが、これまで出てきた4号源泉と5号源泉の2つの分析書があった。

別に掲示されていた湯の使用状況を見ると4号源泉単独使用なのでなぜ5号源泉の分析書が置いてあったのかわからないのだけど、とりあえずここでは4号単独と理解して話を進めます。

 

 

それでは男湯へ。

 

 

いつ行っても貸切状況で入浴することができた。

他に宿泊客もいたはずなのだが。

 

 

浴室は十分に広い↓。

入口から見て左側に小浴槽、その奥が寝湯、真ん中から右が大浴槽、窓の向こうが露天風呂。

 

 

そして手前側に洗い場。

 

 

シャワー付カランが4セット。

源泉は出ず、真湯、真水が出る。

 

ではメインの大きな浴槽から。

 

 

10人以上楽に入れそうな規模の浴槽は見た目よりも結構深い構造。

普通にお尻を付けて座ると湯面は身長177cmのぼくの口ぐらいまでくる。

それだけたっぷりと源泉が注がれているのは贅沢な気分ニコ

 

湯はしっかりとかけ流されていた。

 

 

暑い時期は加水をするそうだが、この時は加水なしの完全かけ流し

 

 

ほぼ無色透明な湯は先述通り源泉名が「協組4号源泉」。

今まで何度も書いてきた数値だけれども、こちらにあった分析書は今までで一番新しいH28のものなので、また新たに書きます。

源泉温度77.1度pH6.6含硫黄-ナトリウム・カルシム-塩化物温泉

成分総計5.029g/kg

 

 

浴槽内の温度は42.6度と素敵に適温。

 

 

これまで見てきたように、コクのあるタマゴ臭がくっきり。

焦げ風味も特に朝はかなり感じた。

タマゴ味に塩味とダシ味のバランスよい味わいも、なかなかに濃いめ。

朝は苦味もやや感じられた。

 

湯口の温度を測ってみると。。。

 

 

70.6度と熱交換で10度弱下げた源泉がそのまま注がれているのがわかり、これにて加水無しと判断。

 

 

しっかりとしたスベスベ感は相変わらずの心地よさニコ

湯の花の量はそこそこといったところだった。

 

 

次に手前にある小浴槽。

 

 

こちらも4号源泉が完全かけ流しで注がれているのだけれども、ちょっと驚きの状況。

というのも浴槽温度を測ってみると。。。

 

 

何と33.4度しかなく、入りやすい水風呂のような状況になっている。

もちろんこれはわざとそうしているとのこと(byご主人)。

これにて大浴槽との交互入浴が何とも楽しいことになったイヒ

 

湯口はしっかりとした沈着や析出物、こびりついた湯の花が何ともよい存在感。

 

 

当然投入量は相当絞られてはいるが、入る人が少ないのか浴槽の湯の状況は悪くない。

 

湯口の温度を測ってみると。。。

 

 

しっかり62.8度あり、投入量の少なさのため大浴槽より温度は低いものの、こちらも加水はしてない状況なのである。

 

 

水風呂でなく完全に源泉使用でこの温度まで下げているのはなかなかユニークだった。

 

内湯エリアには大浴槽の左端にある寝湯スポット。

 

 

枕部分にタオルを置いて利用した。

 

 

それでは露天風呂。こちらの色は美しく無色透明

 

 

使用源泉も使用状況も基本的に同じ。

 

ここで源泉の成分について簡単に抜粋。

陽イオンはナトリウムが1221mgで67.72ミリバル%、カルシウムが444.1mgで28.25ミリバル%。

以下、カリウムが109.9mg、マグネシウムが3.8mg、マンガンが0.4mgと続く。

陰イオンは塩化物が2901mgで96.65ミリバル%。

以下、炭酸水素が71.2mg、硫酸が73.2mg、チオ硫酸が4.8mg、フッ素が1.0mg、硫化水素が0.1mgと続く。

遊離成分ではメタケイ酸が57.5mg、メタホウ酸が8.1mg。

その中で溶存ガスでは遊離二酸化炭素が132.5mg、遊離二酸化炭素が0.2mg。

総硫黄を計算すると約3.03mgとなり、H27より少し減っている。

H27より増えた数値は遊離二酸化炭素。

遊離二酸化炭素の数値は計測時によってかなり変動がありそうだし、炭酸風味は源泉では感じられなかった。

 

こちら露天風呂といっても実際の露天部分は天井の窓。

 

 

それでも陽光は差し込んできて雰囲気はある。

 

露天風呂と内湯は隣りあわせぐらいの位置。露天から内湯を見た↓状況。

 

 

露天風呂からなぜか塩ビ管が伸びていて、源泉が出ていた。

 

 

これも温度調整に役立てているのかな。分からんですが。

 

露天の使用状況も完全かけ流し

オーバーフローは基本、浴槽内に縦に設置されたパイプから。

 

 

浴槽の温度を測ってみると。。。

 

 

40.8度とこれまた違う温度設定で楽しい。

 

湯口は堂々たる存在感。

 

 

デロデロと白い湯の花がこびりついているのも良い景色照れ

 

 

そういうわけで基本は大浴槽、そして小浴槽と露天を混ぜながらゆっくり入浴タイムを楽しんだ。

 

 

 

さて、男女の浴場は時間によって入れ替わると思っていたら、翌朝に行ってもこれが入れ替わってないのですわ。

すなわち左側は女湯のまま。

 

 

これはたまたまなのか、お客の内訳によって変えているのか。

スリッパが無人だったので中途半端な浴場写真のみ撮らせてもらった。

 

 

イイ感じのしっかりかけ流しの具合など、やはり入ってみたかったなぁ。

まあそのおかげで大きな方の浴場の明るい露天風呂の写真は撮れたけど。

 

入ってみたかったというと、ここが一番自分に納得いってない状況なのだけれど、このほかに宿泊者限定の貸切風呂があるのですよ。

これ、旅行支援のごたごたもあってぼく自身そのことをすっかり失念しており、宿の方もあれこれ調べてもらったりしてせいもあってか案内なし。

それでも普段なら館内探索中に浴場を見つけて確認して入るのだけれども、それをしてないのです赤ちゃん泣き

そういうわけで泊まったのに特典の貸切風呂に入れず。

男女別の入替浴場もなぜか体験できず。

すなわち泊まったのに日帰り入浴をしたのと同じ状況の浴場しか経験できなかったんですわ。

旅行支援の件では宿の方で骨を折っていただいてしっかり対応してもらえたのだけれども、個人的にはもったいないことをしたという後味になってしまいました…浴場に関しては。

普段通りプロパーな料金で泊まっていればおそらくそんなポカもなかったと思い、その辺も考えることに。

 

気を取り直し、次は旭屋旅館編の最後、朝食のお話。

 

 

※写真は旅行会社のものより拝借

 

小野川温泉 旭屋旅館

山形県米沢市小野川町2437-1
0238-32-2111
朝食付き 8580円(税込)のプラン

 

<源泉名:協組4号源泉> 

含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(低張性・中性・高温泉)

77.1度

pH6.6

成分総計 5.029g/kg

ほぼ無色透明

コクのあるくっきりとしたタマゴ臭あり

淡焦げ風味、淡苦風味あり

タマゴ味、バランスのよい塩味とダシ味あり

しっかりとしたスベスベ感あり

白い湯の花あり

完全かけ流し


2022年10月入湯

※数値はH28の分析書より