2022年10月の東北の湯修行旅シリーズ。
山形県米沢市に入り、白布温泉「東屋」へ立寄った話の途中です。
まずはここまでのリンク集から。
白布温泉「東屋」の内湯のメイン浴槽までが<前編>。
<後編>は内湯の滝の湯と小浴槽、そして露天風呂のお話。
白布温泉 東屋 <後編>
建物前に写ってしまった年配のご夫婦は早めチェックインができるか確認をしにきた方。
浴場で一緒になることはなかった。
ではそのお風呂のお話、続き。
一応サイトの内湯写真を再び拝借。
※写真はサイトより拝借
今回まずはこの奥にある打たせ湯「滝の湯」。
なかなか寄りの全体写真を撮るのが難しい。
湯は2本に見えるが、実際は3本。
湯気で不鮮明なのはご容赦ください。
使用源泉は同じく「白布第1号源泉・白布第2号源泉・白布第3号源泉」の混合泉。
前回と繰り返しになるけど一応説明。
源泉温度57.2度、pH7.3のカルシウム-硫酸塩温泉。
成分総計の表記はなく、蒸発残留物が1.210g/kg、溶存物質総量が1.198g/kg。
この湯をやはり加水でなく調整しての完全かけ流し使用のようだ。
というのも温度を測ってみると、42.7度と源泉温度からはかなり下がっている。
加水かなとも思ったけど、サイトを見る限り源泉100%ということなのでそう信じることにする。
そしてこの温度はメイン浴槽と同じ温度。
単純に考えると湯口にもなっている滝の湯がこの温度だとメイン浴槽でもっと温度が下がりそうだけど、それはもう一つの小浴槽からの湯が高いため、ちょうよい塩梅になっているようだった。
滝の湯の圧はなかなか。
効能ある湯はしっかり浴びさせていただきました。
そして源泉温度に一番近い状態の浴槽がこの小浴槽。
せいぜい一人サイズ。頑張って二人。
ただしこちらが何とも熱い
浴槽温度を測ってみると。。。
48.3度あった。
普段ならぼくには入れない温度だ。
こちらも完全かけ流しで使用され、オーバーフローはメイン浴槽へ流れ混んでいる。
ホースを伸ばせば加水はできたが、適温のメイン浴槽にも影響するのでそういうことはしない。
ここで源泉の風味の印象を。
香りは地味だが、淡く石膏を感じる。
ごく僅かに焦げたニュアンス。
タマゴはほとんどいなくて、ダシ風味もニュアンス程度。
昆布茶テイストにいきそうでいかない。
風味は落ち着いているが、湯は素晴らしい。
湯口の温度を測ってみると。。。
56.4度と源泉温度に近い。
この熱い風呂、なんだか入れる気がしたのですよ。
直感は大事ですね。
そしたら入れました
久しぶりの48度超え
温泉の神様のお導きですね
そうとは言え、少し笑っているのはやせ我慢の証拠(^^;
やはり熱いものは熱いっ
では露天風呂へ。
広々としてなかなかの開放感。
使用源泉はこれまでと同じ。
こちらも完全かけ流しにて使用している。
浴槽の底に湯の花がたくさん沈んでいた。
ここで源泉の成分について簡単に抜粋。
陽イオンはカルシウム268.7mg、ナトリウム58.3mg、カリウム5.3mg、マグネシウム1.4mg、マンガン0.7mg、リチウム0.2mg。
陰イオンは硫酸679.5mg、炭酸水素72.9mg、塩化物6.7mg、チオ硫酸1.6mg、フッ素0.7mg、硫化水素0.3mg、炭酸0.1mg。
遊離成分ではメタケイ酸101.2mg、メタホウ酸0.5mg。
溶存ガスが遊離二酸化炭素6.3mg、遊離硫化水素0.1mg。
ちなみに総硫黄を計算すると約1.3mgとなり、含硫黄にはならない。
浴槽の温度を測ってみると。。。
43.5度と秋(10月です)の露天風呂としてはまさに適温だと思った。
湯口はホースで湯だまりに入れられ、そこから浴槽に落とし込むシステム。
風味の印象は内湯と変わらず。
湯口へのホースはかなり上から引き込まれていた。
上の方に湧出口があるのでしょう。
この湯口の湯だまりの温度を測ると。。。
56.6度と元の源泉温度にかなり近い。
浴感はやはりスベキシ。
成分は多くないが、良質な石膏泉で間違いない。
湯の状態、入りやすさなど考えるとこの露天風呂が一番よく、入っていた時間も一番長かった。
いやいや、久しぶりの白布温泉は素晴らしい湯でした~
次はその白布温泉からもう1湯。
白布温泉 東屋
山形県米沢市大字関1537
0238-55-2011
立寄り入浴料 700円
時間は要確認
<源泉名:白布第1号源泉・白布第2号源泉・白布第3号源泉>
カルシウム-硫酸塩温泉(低張性・中性・高温泉)
57.2度
pH7.3
蒸発残留物 1.210g/kg
溶存物質総量 1.198g/kg
無色透明
淡石膏臭あり
微焦げ風味、微ダシ味あり
スベキシ感あり
白い糸状の湯の花あり
完全かけ流し
2022年10月入湯
※数値はH27の分析書より