2022年10月の東北の湯、一人で修行旅シリーズ。
山形の小野川温泉で腰を据えて湯巡りの最中。
本編の前にここまでの行程リンク集をどうぞ。
共同浴場「滝の湯」の後、この日の宿にチェックインする前にあと1湯立寄り。
数ある小野川温泉の宿の中でも外観が一番グッとくるのが今回の「二階堂旅館」。
デジカメのレンズの曇りが取れてないことに気づかず、こちら↑を含め以下何枚かは不鮮明な靄がかかっておりますm(__)m
お宿の顔、唐破風の入口は実に素晴らしい存在感。
ああ、靄が残念(^^;
小野川温泉 二階堂旅館
正式な名称は「富久寿荘 二階堂旅館」となるみたい。
こちら小野川温泉では数少なくなった自炊可能な湯治宿。
玄関の前の柱にも縦に「湯治宿 逗留有」と明記がある。
とはいえ食事付で手軽な値段で泊まることもできる。
立寄り入浴料は400円。
立寄り可能時間は観光協議会のサイトでは8時~21時となっていた。
ご主人に入浴料を手渡し、いざ浴場へ。
浴場は男女別の大浴場の他、貸切風呂が2つある。
今回は大浴場のみ入らせてもらった。
途中の御手洗の入口もよい雰囲気。
洗面所は当然こんな感じでしょう。
それでは男湯へ。
明るい脱衣所。
先客に長湯を決め込む若者が一人いた。
この脱衣所の一部は後にまた出てきます!
では浴室内へ。
建物の雰囲気からするとかなりモダンな感じがする浴場。
美しい曲線の浴槽はちょっと複雑な形。
ヒタヒタな床にはニンマリ
洗い場は簡素な感じ。
カランチェックの写真がないので源泉は出なかったのかな。違ったらスミマセン。
浴場内で目立つ意匠がガラスブロック。
陽光を包み込むように浴場内へ放出してくれていた。
それではお湯のお話。
浴槽の細かなタイルが美しい。
無色透明な湯は源泉名が「協組4号源泉、協組5号源泉の混合泉」。
小野川温泉3軒目でブレンド源泉に出会いました
ただし混合泉状態の分析書は見当たらず。
H17分析の4号源泉は、源泉温度80.3度、pH7.0の含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。
成分総計の表記はなく、溶存物質総量が5.515g/kg。
蒸発残留物が6.470g/kg。
参考までに他の宿に掲示してあったR2分析の5号泉も簡単に紹介。
源泉温度34.9度、pH7.9のナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。
成分総計は1.446g/kg。
2つの源泉は温度と総計がかなり違い、この差を利用してよい塩梅にブレンドされた湯の魅力がまたある。
この混合泉を完全かけ流しにて使用。
温度計を持込忘れてしまったけど、体感で約44度ぐらいとこの時は熱め設定。
湯の花は少な目だった。
湯口ではわかりやすく2源泉が別々に投入。
向かって左がおそらく4号、右が5号だったか。忘れました(^^;
それぞれの風味の違いまでメモできておりませぬ。
総じてこれまでと同じく、芳しいコクタマゴ臭。
タマゴ味に塩味とダシ味の絶妙ブレンド味。
全体的にはやや淡い感じとなる。
この2源泉の投入量を調整するバルブが脱衣所の床にある。
棚の下のこちら↑。
途中、ご主人がこちらを開けて調整し直してましたわ。
ちょっと熱すぎたってことかな。
しっかりとしたスベスベ感の印象はほぼ同じ。
浴後は全然汗が引かず、着衣に難儀しました(^^;
この後、この日の宿にチェックイン。
小野川温泉 二階堂旅館
山形県米沢市小野川温泉2495
0238-32-2900
立寄り入浴料 400円
8時~21時
<源泉名:協組4号源泉と協組5号源泉の混合泉>
【協組4号源泉】
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(低張性・中性・高温泉)
80.3度
pH7.0
溶存物質総量 5.515g/kg
蒸発残留物 6.470g/kg
【協組5号源泉】※参考
ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・温泉)
34.9度
pH7.9
成分総計 1.446g/kg
【混合泉として】
無色透明
コクタマゴ臭あり
タマゴ味、バランスのよい塩味とダシ味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
湯の花は少なめ
完全かけ流し
2022年10月入湯
※数値はH17(R2)の分析書より