かみのやま温泉 新湯共同浴場 澤の湯 | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

サックスやフルートを吹くテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録の為の温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが知識を張合うつもりはありません。酒&食話、もちろん音楽も取上げます♪ ※各投稿内容は訪問年月を確認願います。情報が古くなっている可能性あり。

2022年10月半ばに一人で巡った東北湯修行のお話。

久しぶりにかみのやま温泉まで来たところまで進んでおります。

いつものように、ここまで行程リンク集からご覧くださいまし。

 

<1日目>

うえんで 喜多方店(食事)

櫻井食堂(食事)

熱塩温泉 下の湯共同浴場

山都温泉保養センター いいでのゆ

白布温泉 東屋 <前編>

白布温泉 東屋 <後編>

白布温泉 中屋 別館 不動閣

小野川温泉 扇屋旅館

小野川温泉 滝の湯

小野川温泉 二階堂旅館

小野川温泉 旭屋旅館 <到着編>

小野川温泉 旭屋旅館 <温泉編>

小野川温泉 尼湯

おしょうし処 しげ坊(食事)

小野川温泉 うめや旅館

 

<2日目>

小野川温泉 高砂屋旅館

小野川温泉 旭屋旅館 <朝食編>

湯沼温泉 駒草荘

かみのやま温泉 二日町共同浴場

 

3つ残していたかみのやま温泉の共同浴場。

前回のお話で「湯町の湯共同浴場」は入れないまま閉業してしまったので、残った2つに入るために来た次第。

二日町共同浴場」の次に向かったのは、「新湯共同浴場 澤の湯」。

ちょっと入り組んだところにあるけど、目立つ案内があるので迷うことはないはず。

 

 

車は先の駐車場に停めたまま徒歩で向かったが、やはり浴場より少し離れたところにある無料の市営新湯駐車場も利用できる。

 

 

大正11年(1922年)にできた歴史ある共同浴場で、1967年にこの形へ。

ところが2020年3月に一度閉業。

NPO法人かみのやまランドバンクにより、2022年5月にリニューアルされて再オープンしたのであった。

それを聞いての今回のかみのやま温泉行きでもありましたっ照れ

 

 

かみのやま温泉 新湯共同浴場 澤の湯

 

 


 

11時50分過ぎに到着。

訪れた2022年10月では営業時間は10時~22時・無休だったが、2023年2月より変更。

 

 

現在では営業日が月・水・金・土・日休業日が火・木

営業時間は月・水・金・土が15時〜21時日・祝日が10時~21時となっているのでご注意あれ。

ただしこれも状況によってさらに変わる可能性はあるみたい。

 

 

館内はリニューアルから数カ月だったので、ご覧の新しさ。

 

 

受付は男女浴場の入口を挟んだ番台方式。

入浴料は350円と、かみのやま温泉の他の共同浴場の倍以上する。

そのせいか終始独り占めで過ごすことができた。

ただし料金が高い分、他では有料の洗髪もこの料金内で可能で、さらにシャンプー・石鹸類が設置されている。

 

では男湯へ。

 

 

脱衣所は基本的に以前のままなのか、古いイメージをあえて踏襲したのか。

精肉店寄贈の掲げてある鏡などは昔からあるのだろう。

「電話にくや(二九八)番」など、どうやってかければよいのかイヒ

 

 

脱衣棚の鍵は生きていた。

 

 

では浴室内へ。

むかしの浴槽は知らないのだが、おそらく基本的にはそのままなのではと思われる。

美しい円形で、細かなタイル浴槽と、浴場床の豆タイルも素敵。

 

 

女湯との境には鶴の画が。

 

 

なかなかに美しいタイル画。

 

さらに印象的なのが浴場2面にわたるガラスブロック。

 

 

ガラスブロックの真ん中に曇りガラスの窓があるのもユニーク。

 

洗い場はカランのみでシャワーは無い。

 

 

先述したように、シャンプー類や石鹸が設置されている。

 

 

湯の方のカランをプッシュすると。。。

 

 

メモがないけど写真が残っているので源泉が出たのだと思う。違ってたらスミマセン。

 

ではその源泉のお話。

 

 

無色透明の湯は前回の二日町共同浴場と同じで、源泉名は「上山地区1号源泉、上山地区2号源泉、上山地区3号源泉」の混合泉

分析した時期が同じ分析書だったので前回の繰り返しになるけど、同じように挙げておきます。

源泉温度62.8度pH7.6ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉

成分総計の表記はなく、蒸発残留物が2.533g/kg溶存物質総量が2.389g/kg

細かな各成分の数値については、前回の二日町共同浴場を参照あれ。

 

温泉表示には加水かけ流しとなっていたが、加水の状況はよくわからなかった。

完全かけ流しに思えるが、疑問もあるのでそれは後程。

 

 

いずれにせよ、しずしずとしたオーバーフローが確認できる。

 

浴槽の一辺にはこんな表記↓も。

 

 

オーバフローの熱い湯に注意というわけだ。

ところが浴槽の温度を測ってみると。。。

 

 

40.4度と拍子抜けするぐらい入りやすい温度。

他の共同浴場がどこも熱めなのに対し、こちらはリニューアル時に若者が集う共同浴場を目指し、あえてぬるめの設定にしているとのこと。

なのでたまたまでなく、基本40度ぐらいになるように湯守されている。

とはいえ源泉温度は60度超えを加水なしに40度にするのはそこそこ大変。

 

湯口の構造に工夫があった。

 

 

細いパイプから出された源泉は浴槽に注がれる前に一度溜め湯のような状況となり、そのあとに浴槽内投入されている。

 

 

この行程で温度を下げているのだろうか。

湯口の一番上の方の温度を測ってみると。。。

 

 

62.8度と分析書の源泉温度とイコール。

その下部にある溜めた湯の温度を測ってみると。。。

 

 

60.1度とまだかなり熱い。

この状態でそのまま浴槽内投入すると、とてもじゃないが40度をキープすることはできるとは思えず、かといってホースなどで常時加水されている様子は無し。

 

 

風味は二日町共同浴場の湯口あたりの状況と変わりなく、淡く芒硝系の香りがあり、塩味と淡いダシ味がする。

スベスベ感もわりとしっかりあり。

 

浴槽内投入の手前で熱交換で下げてるのか見えないところで加水しているのか分からなかったが、いずれにせよかみのやま温泉の源泉にゆっくりと入れる温度の貴重な共同浴場。

 

 

他より高いといっても350円なので、共同湯巡りの際はぜひビックリマーク

 

次は山形市へ移動し、入り残した湯を掬うような湯巡りが続きます。

 

 

 

かみのやま温泉 新湯共同浴場 澤の湯

 

山形県上山市新湯5-6

入浴料 350円

10時~22時 無休 ※2022年10月の時点

2023年2月以降は

営業日:月・水・金・土・日 

休業日:火・木

営業時間:月・水・金・土 15時〜21時 

     日・祝日 10時~21時


<源泉名:上山地区1号源泉、上山地区2号源泉、上山地区3号源泉> 

ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)

62.8度

pH7.6

溶存物質総量(ガス性のものを除く) 2.389g/kg

蒸発残留物 2.533g/kg

無色透明

淡芒硝臭あり

淡塩味、淡ダシ味あり

しっかりとしたスベスベ感あり

完全かけ流し?加水かけ流し?


2022年10月入湯

※数値はR2分析書より