2022年10月半ばに廻った東北の温泉修行一人旅シリーズ、再開します。
行程としては2日目の朝の小野川温泉のお話あたりまで進んでおり、まずはここまでの行程を時間軸に並べ替えたものがこちら。
<1日目>
<2日目>
小野川温泉にまた来るぞと別れを告げ(実際2023年5月に再訪)、向かったのは東置賜郡の高畠町。
高畠町には知人がやっている飲食店があり久しぶりに顔を出したいところを湯修行のためグッと抑え(?)、国道113号の白髭神社があるところを北西方向にしばらく。
まっすぐな田んぼのあぜ道のような道路の先に見えてきたのが「湯沼温泉 駒草荘」。
詳しい創業はわからなかったけど、5~60年ぐらい経っているらしい。
きっと今の建物はリニューアルされているのだろう。
10時前に到着。
前情報では10時からの営業なのでオープンアタックを狙ったのだけれど、すでに駐車車両もありどうも一番風呂とはいかないようだ。
湯沼温泉 駒草荘
勝手に日帰り施設だと思っていたら、素泊まり、食事付で泊まれる一軒宿だった。
赤湯駅や高畠駅からの送迎もあるらしい。
こちら「ふしぎな温泉」というサブタイトルが付いており、源泉マニアとしてはどうにも気になるのですわ
立寄り入浴の営業時間は平日が10時~21時。
土日祝は9時~21時で年中無休。
立寄り入浴料は400円。
券売機にて購入。
別料金で個室休憩もできるみたい。
写真には写らないようにしつつも館内には人がちらほら。
とりあえず浴場へ急いでみる。
男女別の浴場は日々入れ替え制とのこと。
では男湯へ。
宿泊客が居たのか、営業開始時間がゆるい設定なのか、先客は居た。
それぞれの浴場は内湯と露天風呂がある。
この日の男湯の内湯は檜風呂の方で、もう一つが泡風呂だったので、個人的には檜の方でよかった。
先に湯使いを明かすと、内湯は加温・循環併用かけ流し、露天が加温かけ流し。
消毒なしなのもポイント。
では大浴場、内湯へ。
檜風呂とはいえ、檜の香りが支配するようなことはなかった。
やはり先客が2~3人、洗い場中心とはいえゆっくりされていたので、写真は少なめ、画角も限定。
洗い場はシャワー付きカランが数セット。
カランから出るのは真湯。
内湯は10人ぐらいが入れそうな規模。
ほぼ無色透明~微黄色な湯は源泉名がそのまま「湯沼温泉」。
源泉温度30.1度、pH9.1のアルカリ性単純温泉。
成分量はかなり少なく、総計の表記はなし。
蒸発残留物0.0731g/kg、溶存物質総量0.074g/kg。
100mg以下というのも珍しい。
湧出量はサイトでは30リットル/分とされていた。
この湯を先述した通り、こちら内湯では加温して循環併用かけ流しにて使用。
写真↑ではぼくもよくわかりません(^^;
総計は少ないけど、風味はちゃんとあるのがこの湯の素敵なところ。
僅かながらタマゴ臭。
淡いタマゴ味と淡い甘味も感知。
湯口からは新湯がしっかり投入されているので、気分はかけ流し
しっかりとしたスベスベ感も心地よかった。
循環なしの加温かけ流しの露天風呂は、湯がまだ溜まりきってなかった。
色がかなり黄色っぽく見えるけど、実際はそれほどでもなし。
露天では白い湯の花が確認できた。
湯口は後付けかもしれないけど、湯口じじいができないようなプロテクター付き
ここで成分の数値について簡単に。
陽イオンではナトリウム32.5mg、カルシウム2.5mg、カリウム0.3mg。
陰イオンでは炭酸15.6mg、硫酸11.4mg、塩化物5.4mg、炭酸水素3.4mg、フッ素2.4mg、硫化水素0.4mg。
遊離成分ではメタケイ酸6.3mg、ガスで遊離二酸化炭素54.7mg。
こんな感じで、数値はどれもかなり少ないながらのバランス。
最後にサイトから拝借した内湯の写真を1枚。
※写真はオフィシャルサイトより拝借
身体に負担のないバランスよい源泉は日々入る湯としてはかなりよさそう。
これは後から知ったんだけれど、最初に触れた高畠町で飲食店をやっている知人とこちらの経営者は同級生だった…一般的にはどうでもよい情報でした。
次は上山市へ向かい、入り残していた共同浴場へ。
湯沼温泉 駒草荘
山形県東置賜郡高畠町大字竹森5122
0238-52-1032
立寄り入浴料 400円
平日:10時~21時まで
土日祝:9時~21時まで
年中無休
<源泉名:湯沼温泉>
アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・低温泉)
30.1度
pH9.1
溶存物質総量(ガス性のものを除く) 0.074g/kg
蒸発残留物 0.0731g/kg
30リットル/分
ほぼ無色透明~微黄色透明
微タマゴ臭あり
淡タマゴ味、淡甘味あり
白い湯の花あり(露天)
しっかりとしたスベスベ感あり
内湯:加温循環併用かけ流し
露天:加温かけ流し
2022年10月入湯
※数値はR2分析書より