2022年10月半ばに一人廻った東北の温泉、湯修行シリーズを再開。
2日目の宿、湯の瀬旅館のお話が終わったところまで来てました。
最初にここまでの行程リンク集からどうぞ。
<1日目>
<2日目>
<3日目>
湯の瀬旅館を早めにチェックアウトし、この日の前半は山形の比較的街中の温泉施設を立寄れる範囲で巡る予定。
まずは一度鶴岡市から離れ、東田川郡三川町へ。
三川町は山形県の北西部に広がる庄内平野の中央にある町。
ここの立寄り施設「なの花温泉 田田」へ向かった。
国道7号の東側にほぼ並行に走る県道333号(旧国道7号)沿いにあり、一般的には道の駅「庄内みかわ」が目印となるでしょう。
「いろり火の里」という広い敷地の複合施設?内にあり、この「なの花温泉 田田」や、その道の駅「庄内みかわ」の他、宿泊施設の「田田の里」や「なの花ホール」、物産館「マイデル」などがある。
9時20分頃に到着。
営業時間は6時~22時なのでオープンアタックは離れた朝食付き宿に泊まると現実的でなく、楽な時間に来てしまったのがやはり後で後悔することに(^^;
なの花温泉 田田
こちらの日帰り施設の他に先述したように「田田の宿」という宿泊施設があり、そちらには宿泊者専用浴場もあるらしい。
立寄りだと当然そちらは訪れられない。
休館日は第3水曜の6時~17時となっていた。
その日も夜はやっているってことでしょう。
入浴料は450円。
券売機は食堂の食券の販売を兼ねていた。
ピンボケ↓失礼!
この日は日曜日だったためか、9時過ぎともなると結構な人が居る(^^;
写真にはなるべく写らないようにはしているものの、日曜の立寄り施設はやはり混むのですねぇ。
ここで館内の案内図。
こうやって見ると立寄り施設と宿、そしてホールは繋がってるんね。
こちら館内には「いろり火の里」らしく、大きな囲炉裏が切ってあった。
食堂の名前も「いろり火」。
ただし営業は11時からだったのでまだやってなかった。
もちろん朝食を食べて時間も経ってないので空腹感は全く無し。
結局この日も昼食は抜き(コンビニ軽食ぐらい)。
館内の話はこれぐらいで、浴場へ。
浴場は「岩風呂」と「石風呂」があり、男女日替りになっている。
この日の男湯は「岩風呂」。
脱衣所は写真が撮れたものの、浴室内はかなり混んでいた…やはり日曜日はこうなのか~。
そういうわけで浴室内の写真は全く撮れずじまい
以後の浴室内写真は、オフィシャルサイトから拾えそうな写真がなかったので、旅行会社の紹介サイトより拝借しましたm(__)m
浴場には撮影禁止の表記はなかったはずなので、空いているときに出直したくなる。
撮禁でないのに写真が撮れない混み具合に来てしまったことともう一つ失敗したと思ったのが、この日の1湯目にしてはっきりアブラ臭のお湯だったこと。
最初に身体がアブラコーティングされるとそれ以後のお湯のチェックが狂ってしまうのは、ハシゴ湯やる方ならお分かりいただけるでしょう(^^;
まあアブラ臭も混み具合も施設のせいではないので、自分に対する今後の戒めですわ。
浴室内には大小の浴槽があり、露天風呂はない。これは石風呂の方も同じ。
こちらは源泉を2本使用しており、先に明かすと大きな浴槽が3号単独、小さな浴槽が3号と4号の混合泉。
これも石風呂も同様みたい。詳細は後程。
そして先述したように、浴室内にはアブラ臭が漂っていた。
※写真は旅行会社の紹介サイトより拝借
大きい浴槽から。
淡い緑色透明な湯は源泉名が「町営3号」。
源泉温度39.0度、pH7.5の含よう素-ナトリウム-塩化物温泉。
成分総計の表記はなく、蒸発残留物が8.745g/kg、溶存物質総量が7.102g/kg。
蒸発残留物は8g超えているけど溶存物質が8gに満たないので、等張性ではなく低張性の温泉。
この湯を加温・循環にて使用。
オーバーフローの状況はスミマセン、メモ忘れ。
浴槽内の温度は体感で38~39度。
写真拝借ついでに石風呂の大浴槽も。
※写真は旅行会社の紹介サイトより拝借
こちらは淡いアブラ臭と淡い塩味だったかな。
小浴槽の方ばかり気になって、循環の大浴槽はあまり観察してないんですわ(^^;
一応3号源泉単独の成分数値を抜粋。
陽イオンはナトリウムが1949mg、カルシウムが248.0mg、マグネシウムが166.6mg、カリウムが30.1mgなど。
陰イオンは塩化物が4296mg、炭酸水素が313.0mg、臭素が29.2mg、ヨウ素が13.9mgなど。
遊離成分ではメタケイ酸は27.5mgしかないが、メタホウ酸が24.6mgある。
洗い場の寄り写真は無し。
カラン・シャワーからは真湯、真水が出た。
では小浴槽。源泉違いです!
借り物写真だけど色味が悪い!
※写真は旅行会社の紹介サイトより拝借
浴槽で赤茶色濁り3~40cmの湯は源泉名が「町営3号泉及び町営4号泉」。
混合泉で源泉温度39.8度、pH7.4の含よう素-ナトリウム-塩化物温泉。
泉質名は3号単独と同じだけれど、成分の量が全然違う。
成分総計の表記はなく、蒸発残留物が14.770g/kg、溶存物質総量が15.330g/kg。
しっかり高張性、強食塩泉。
この湯を寒い時は加温、熱い時は加水で使用しているとなっていたが、浴槽温度で体感43度ほど。
なのでおそらく加温かけ流しだったと思われる。
きっと4号源泉が単独でかなり強烈な湯なんでしょう。
風味もかなり強烈。
揮発性のアブラ臭がしっかり。
強い苦味のある強い塩味とアブラ味。
これをその日のしょっぱなに入ってしまったわけですわ…さらに次の湯もアブラ系だった(^^;
スベスベ感はしっかり。
やはり石風呂の方も参考までに。
※写真は旅行会社の紹介サイトより拝借
この手前↑の湯が混合泉のかけ流し浴槽。
その混合泉の方の成分数値も簡単に。
陽イオンはナトリウムが4612mg、カルシウムが291.8mg、マグネシウムが177.9mg、カリウムが91.0mg、アンモニウムが68.7mgなど。
陰イオンは塩化物が9363mg、炭酸水素が502.4mg、臭素が55.4mg、ヨウ素が27.6mgなど。
遊離成分ではメタケイ酸は69.6mg、メタホウ酸が59.5mg。
前日入った「りんご温泉」にも勝るとも劣らない強烈な湯。
今後のハシゴ湯のため、身体を洗って次の湯へ向かった。
なの花温泉 田田
山形県東田川郡三川町大字横山堤172-1
0235-66-4826
入浴料 450円
6時~22時(最終入館21時15分)
休館日 第3水曜日の6時~17時
【大浴槽】
<源泉名:町営3号泉>
含よう素-ナトリウム-塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・温泉)
39.0度
pH7.5
溶存物質総量(ガス性のものを除く) 7.102g/kg
蒸発残留物 8.745g/kg
淡緑色透明
淡アブラ臭あり
塩味、淡いアブラ味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
加温・循環
【小浴槽】
<源泉名:町営3号泉及び町営4号泉>
含よう素-ナトリウム-塩化物温泉(高張性・中性・温泉)
39.8度
pH7.4
溶存物質総量(ガス性のものを除く) 15.330g/kg
蒸発残留物 14.770g/kg
赤茶色に濁り3~40cm
揮発性のあるアブラ臭しっかり
強塩味、強苦味、アブラ味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
(加温)かけ流し
2022年10月入湯
※数値はH28、H27分析書より