Lift/リフト(2024年) | 勝手に映画紹介!?

Lift/リフト(2024年)

 

配信が始まったネトフリオリジナル映画「Lift/リフト」を鑑賞…アート専門の泥棒チームが、インタポールからの依頼で、金のためにテロを企てる悪党から金塊を盗み出すことになるというクライムアクション。泥棒チームのリーダーにリブート版「ジュマンジ」のケビン・ハート、実は元カノ(?)でもあるらしいインターポールの女性捜査官に、オイラは海外ドラマの「TOUCH/タッチ」で存在を知った(最近は「ロキ」に出てるらしい)ググ・バサ=ロー…ほか、サム・ワーシントン、ビンセント・ドノフリオ、ジャン・レノなど役者は豪華。監督は「交渉人」のF・ゲイリー・グレイ。

 

ベネチアのオークション会場に現れたサイラスはアートを専門に狙う泥棒チームのリーダーだった!サイラスはインターポールの捜査官アビーが監視する中、新進気鋭のデジタルアーティストが手掛けたNFTを合法的に落札、その後、アーティストを連れ去り、アビーの前から消える!実は作者を誘拐したように見せかけ、NFTの価値を吊り上げるのが魂胆だった。捜査を失敗したアビーだったが、インターポールの上司ハクスリーから、ハッカーと手を組みテロを画策する悪党ヨルゲンセンを捕まえるため、サイラスたちの力を借りたいと提案され、困惑するが…。

 

「ルパン三世」や「オーシャンズ11」のようなチームで綿密に計画を立てて、実行に移す泥棒もの…リーダーのケビン・ハートの下に、乗り物の運転・操縦を担当するオバチャン、ハイテク機器を使いこなす若いねーちゃん(アジア人)、金庫破りが得意な陽気なにーちゃん、バックアップに近い技術者のひ弱そうな男、変装名人のオッサン(ビンセント・ドノフリオ)がいて…この6人が基本メンバー。そこに女捜査官が加わり、あとは作戦に応じて、適宜、人材を補充することもある。冒頭は基本メンバーだけで、ベネチアのオークション会場を舞台にした一仕事…。

 

インターポールが監視する中、堂々と会場に現れるリーダー…仲間は既に各所でスタンバっている。やがて、普段は仮面を被っている正体不明のデジタルアーティストが作成したNFTと、金持ち連中と競い合って、合法的に落札するリーダー、その瞬間に、異変が起きる!もちろん各所にスタンバっていた仲間たちの仕業で、監視していたインターポールもズカズカと現場に乗り込んでくるんだけど、なんで、合法的な落札だったのに騒ぎを起こしたのかと不審がる。実は混乱に乗じて…NFTの作者を外に連れだしていて、捜査官もそれに気づき追ってくる!

 

結局…様々な仕掛けとチームワークによって、難なく捜査官を振り切る泥棒チーム!実はどさくさにまぎれて“もう1件、別の仕事”も成功させている。その一方で…インターポールの捜査官は、“デジタルアーティストを狙った誘拐事件だ!”と決めつけてしまうんだけど、泥棒チームは当の本人を連れ出す時に“強制”はしていない。勝手に誘拐事件という情報が独り歩きしてしまい、瞬く間に“落札したばかりのNFT”の価値が上がり、丸儲けする泥棒チーム…これを最初から狙っていた。他にも、捕まった仲間や、捜査官に追求を諦めさせる“奥の手”も考えていた。

 

完璧にしてやられた女捜査官だけど、その上司(?)サム・ワーシントンが、金儲けのためなら人殺しは朝飯前、テロだってやってのける大悪党ジャン・レノの新たな悪事を阻止するために、ケビン・ハートたちの力を借りたいと女捜査官に相談。実は単なる泥棒と捜査官という関係ではなく、一時期付き合っていたらしい(お互いに身分を偽っていた時に知り合った)リーダーと女捜査官…交渉役を任される。今までの犯罪をチャラにしてあげるから、悪党退治に協力してくれと…反対する仲間もいたけど、元カノからの依頼だし、結局は提案を受け入れることになる。

 

悪党ジャン・レノはハッカーを雇って、人為的に洪水被害を起こすなどをして、自分の利益につなげてたんだけど(要は株価操作)、更なる悪事を計画していて、ハッカーに大量の金塊で依頼料・報酬を払うという。その金塊を奪っちゃえば、ハッカーに仕事が依頼できなくなるじゃねーかというのがインタポール、サム・ワーシントンの考え。そして、その金塊は…ハイテク金庫の収納された、飛行機で運搬されることになったんだけど、“それを気づかれずに、盗み出す”という…あとは奇想天外な、泥棒チームの作戦で、実際に金塊強奪が実行に移されるんだけど…。

 

最初のNFTの価値の吊り上げを鮮やかにやってのけたのと比べると…なんか、行動がスマートじゃない。っていうか、そもそもそんなん無理だろうみたいな大掛かりな作戦…案の定、失敗してるじゃん。それよりもハッカーを捕まえちゃうとか、ジャン・レノを暗殺しちゃうとかの方が現実的だったんじゃねーかなんても思うんだけど、まぁ、それじゃ映画がつまらないもんな(笑)窮地に陥るくらいの展開がないと、話は盛り上がらない。ただし…なんだかんだいっても、泥棒映画なので、ちゃんとどんでん返しがあったり。いや、アイツら“基本の仕掛けはいつも一緒”だな!

 

これは仕事だと割り切り、泥棒なんかになびかないと決めていた女捜査官も…苦楽を共にするうちに、しっかり打ち解けてるじゃない。なんだよ、結局…心を盗まれちゃってるじゃん(笑)もうちょっと知的な映画かなと思ったら、飛行中の機内でドンパチしたり、思いのほか豪快で力業なアクションも多かったな。そういえばF・ゲイリー・グレイ監督って「ミニミニ大作戦」でもベネチアが出てきたよな。どこかで見たことある人その1、仮面のデジタルアーティストの正体が、トムホ版スパイダーマンのデブの親友…その2、ジャン・レノの非情な手下がパシリムの博士だった。

 

 

監督:F・ゲイリー・グレイ

出演:ケヴィン・ハート ググ・バサ=ロー ヴィンセント・ドノフリオ ジャン・レノ サム・ワーシントン

 

 

【サントラのデジタル配信はこちら】

LIFT (Soundtrack from the Netflix Film)

LIFT (Soundtrack from the Netflix Film)






 

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