勝手に映画紹介!?

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極道の妻たち 地獄の道づれ(2001年)

極道の妻たち 地獄の道づれ

WOWOWで放送中の“極妻”特集でエアチェック…新生シリーズ4作目、旧シリーズからの通算で14作目となる「極道の妻たち 地獄の道づれ」を鑑賞。主演はいつもの通り高島礼子姐さん…跡目争いのライバル側の妻にとよた真帆、先代零代(WOWOWの解説に“千台組長霊代”って書いてあるんだけど、たぶん“山背組の先代組長零代”の間違いだと思う)に江波杏子、礼子姐さんを慕う妹分に雛形あきこ。男優陣は礼子姐さんの旦那に宅麻伸、真帆姐さんの旦那にNHKの大河や朝ドラで人気再燃中の草刈正雄。おなじみの中尾彬や六平直政も再登場!

関東と関西の極道が手を組み統一を図ろうという動きが浮上…組員5千からなる大阪の山背組組長代行・掛川亮平はその要求をはねのける。しかし、同じ組内の若頭・千田勝紀が勝手に関東と手を組み…跡目候補の1人でもあった幹部の池内を抹殺。さらには掛川に無実の罪を着せ、警察に逮捕させてしまう!一連の陰謀には千田の妻・槙子の影もチラつく。やがて掛川が幹部会から除名されそうになっていると知った掛川の妻・律子は、自分が掛川の名代となり、山背組を率いると宣言!先代組長の零代・柿田リュウの後押しもあり了承されるが…。

礼子姐さんの旦那・宅麻伸が代行となり率いている…大阪一の組を狙って、関東から乗り込んでくるのが中尾彬。そして同じ関西で宅麻伸らと対立しているのが石橋蓮司。このツートップにそそのかされた、草刈正雄が、宅麻伸らを罠にはめて…その隙に組を牛耳ろうとする。その後ろで、一連の絵図を描いていたのは、見るからに性格が悪そうな真帆姐さん…日頃から礼子姐さんの妹分・雛形あきことバチバチ火花を散らしている。旦那同士が組の地位をめぐって対立しているという背景も関係。で、初っ端に草刈正雄に殺されるのが雛形の旦那だった!

礼子姐さんは当初…涼しい顔して静観。それというのも、このまま組が軌道に乗れば、旦那の宅麻伸は引退も視野に入れており…ついでに旦那の実弟・尾美としのりも堅気にさせようと考えていた。ただ、そんなに簡単に足を洗えるわけがなく、草刈と真帆姐さんの陰謀に巻き込まれていく。前半はいつものように、真帆姐さんや、先代零代の杏子姐さんに食われ気味な部分もあったけど…獄中の旦那に代わって組長代行になると宣言して以降は、礼子姐さんも中尾・石橋コンビに啖呵を切り、女だてらに“指詰め”までやってのけるのはなかなか新鮮。

それから…最近のNHK大河や朝ドラでは、凛々しい役で素敵なオジサマ感を醸し出している草刈正雄だけど、本作では見せかけ倒しのヘタレヤクザでして(だから悪女の真帆姐さんがいないと何もできない)…宅麻伸を裏切ったけど、裏切り切れず(実は真帆姐さんとくっつく前に、礼子姐さんを取り合った仲でもあった)…留置場に入れられている宅麻伸に“責任をとる”と言うてたわりには、敵に正面から挑んで、あっけなく返り討ちにされるという無様な死に様。もうちょっと頭を使えよ。っていうか、どうせなら、逆に最後まで外道を貫き通してほしかった。

六平さんは新生1作目では裏切りを働くヤクザ、2作目では女好きの金貸し…3作目には出てなくて、本作ではマルボウ担当刑事となって帰ってきた!ただし、やっぱり狡い悪党でして、中尾彬の仲間なんですよね…ここの2人もいいコンビだ。新顔では、刑事くづれで礼子姐さんの情報屋みたいなのをやっている西岡徳馬がユーモアもありつつ、草刈正雄が演じたヤクザよりも男前だったかな?礼子姐さんを援護射撃する同じ派閥のヤクザ、石倉三郎あたりも手堅い人選。あと、竹中直人がチョイ役の制服警官で出てきたけど、相変わらず無駄に悪目立ち(笑)

本格派なヤクザ映画が好きな人から見ると、まだツッコミどころも多々あるかもしれないけど…今の時代に見ると女「アウトレイジ」感もあったりして、今回は意外と楽しめた。ただ、個人的には…序盤から繰り広げられていた真帆姐さんVS雛形あきこの決着をちゃんとつけてほしかった。雛形の旦那を殺したのは草刈正雄、真帆姐さんはその嫁で…絵図を描いていた1人。それなのに、結局…関東勢に恨みを抱いている者同士ということで、仲直りってほどじゃないけど、シンパシーを感じてしまったみたいで、殺し合いにはならなかった。そこが物足りない。


監督:関本郁夫
出演:高島礼子 とよた真帆 宅麻伸 草刈正雄 中尾彬 雛形あきこ 江波杏子 西岡徳馬 石橋蓮司


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極道の妻たち リベンジ(2000年)

極道の妻たち リベンジ

WOWOWで放送中の“極妻”特集でエアチェック…新生シリーズ3作目、旧シリーズからの通算で13作目となる「極道の妻たち リベンジ」を鑑賞。毎回、競演の姐さんに少々食われ気味な感じがしないでもない高島礼子が今回も主演…今回は敵対するわけではなく、礼子姐さんが慕う格上の姐さんとして池上季実子が登場。ほか、礼子姐さんがママを務めるバーのホステス役で裕木奈江。男優陣は礼子姐さんの旦那役に田中健、元カレの極道に豊原功補、季実子姐さんの旦那に火野正平、裕木奈江の恋人に大沢樹生と…意外とバラエティに富んでる。

関西の極道“侠心会”の会長・東野剛一は…会長を退き、娘・敦子の婿である内藤組の内藤政治にその座を譲り渡そうと考えていたのだが、当の政治は、愛人にうつつを抜かし、多額の借金も抱え込んでいた。敦子から会長の話を聞かされ、本人もその気になるのだが…それを快く思っていない河合組の河合正道と野崎武雄は、内藤を罠にはめようと画策。一方、政治に変わり内藤組を切り盛りしている若頭の吉村昇とその妻・沙知子は、シマ内で頻繁に起きてるトラブルに頭を悩ませていた。そんな時に沙知子の元恋人・神原浩一が出所してきて…。

長門裕之が関西極道の重鎮を演じてまして、自分が務めている会長職を、娘・池上季実子の旦那・火野正平に継がせようと決断するんだけど、正平組長が演じている本人まんまの“女好きキャラ”でして、季実子姐さんとの関係がギクシャクしている。さらに、本当は組長の器なんかもないので…借金ばっかこさえちゃって、台所事情は火の車。そんなダメ組長を支えてるのか若頭の田中健とその嫁の礼子姐さんなんだけど…正平組長の弱みに付け込んで、会長就任を阻もうとしている、同じ組織内の石立鉄男組長とその子分・本田博太郎が罠を仕掛けてくる。

愛人問題と組織内の対立で首が回らなくなってしまう正平組長に泣きつかれた田中健自ら下っ端の大沢樹生らを引き連れて、石立組長の命を狙おうと動き出す。田中健は死を覚悟してるので、礼子姐さんに別れ話を切り出し…それを本気にしてしまった礼子姐さんは、一時の気の迷いで元カレ・豊原功補と関係を持ってしまう。この元カレっていうのが…実は石立組長の身内なんだけど、ちょっと昔気質なところがあるので、石立・本田の外道コンビのやり方に異を唱えたりもしていて…この辺の話が関わりながら、最後は礼子姐さんが“リベンジ”する流れへ。

アクションも増え、いい意味でストーリーが複雑化して、先が読みにくくなった前作「死んで貰います」と比べてしまうと、極道ものとしてはストーリーがやや単調かな?っていうか、組長のためにヒットマンとして命をかける田中健と大沢樹生、銃の試し撃ちばっかしてるうちに、正平組長は、まんまと敵におびき出されて殺されちゃったじゃんか…あの展開、何やってるんだよ感半端なかった(正平組長…ヤクザとしては無能なんだから1人にするなよ)。さらに、襲撃を見抜いていた敵は防弾ガラスでビクともしないし、組長が組長なら子分も子分だった。

そして組長や旦那が大変な時に、元カレと不倫しちゃった礼子姐さん…そのくせ、やっぱり旦那のために命をかけるっていうのが…男のオイラから見るとちょっと安っぽく見える。そして、結局…オイシイところは共演の姐さん、本作では池上季実子姐さんに持っていかれるというパターン。殺しそうな勢いで正平組長と浮気相手のいるところに乗り込んでいく季実子姐さん…礼子姐さんが不倫を後悔してグダグしてるのを見て一喝する季実子姐さん、銃を手にして助っ人参戦するクライマックスの季実子姐さんが迫力ありすぎて、今回も礼子姐さんは霞み気味。

季実子姐さんと正平組長の自宅のお手伝いさんが、朝丘雪路(義兄の長門裕之との共演もちょっとだけあります)っていうのが笑える…雪路さんは、馬車で学校に通ていたガチのお嬢様なんだぞ!津川雅彦と結婚する前も後も、自分がお手伝いさんを使っていた側の人なんだぞ…どうせなら極妻の方でキャスティングしろよ。男優陣を中心としたキャスティングがわりと好みだったので、もう少しストーリーが凝ってたら良かったのになって思ったかな?全部で6作ある“新生極妻”もこれで半分…思っていたほどつまらなくなく、今のところ2作目がお気に入り。


監督:関本郁夫
出演:高島礼子 池上季実子 田中健 豊原功補 長門裕之 火野正平 石立鉄男 大沢樹生 朝丘雪路


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極道の妻たち 死んで貰います(1999年)

極道の妻たち 死んで貰います

WOWOWで放送中の“極妻”特集でエアチェック…新生シリーズ2作目、旧シリーズからの通算で12作目となる「極道の妻たち 死んで貰います」を鑑賞。主演は前作に続き高島礼子が務めるが、ストーリーやキャラクターのつながりは一切ない。共演の姐さんは斉藤慶子、もう1人…両姐さんとバチバチ火花を散らすクラブのママ役で東ちづる…昭和なクイズ番組好きとしては、“クイズダービー(斉藤)”と“ヒントでピント(東)”に出てた綺麗なおねーさん対決だ、ちょっとテンションがあがる(笑)男優陣は原田大二郎、三田村邦彦、白竜らが出演してたよ。

西日本最大のヤクザ・館山組…その傘下である拝島組を仕切る若頭の拝島泰次は長い勤めに出ていた。妻の久仁子は、拝島の代わりに組を切り盛りし、次期総長を決める“入れ札”でも、なんとか拝島を勝たせようと必死になっていたが、ライバルの若頭補佐・半沢友明に負けてしまう。拝島を推していた他の幹部連中は半沢側の不正を疑い、その証拠をつかもうと躍起になる。そんなさ中に、半沢が命を狙われ、久仁子の関与が疑われてしまう!対立が深まる拝島組と半沢組…その裏で、漁夫の利を得ようと画策する者たちが密かに行動していた…。

断然、前作よりも面白くなってる…高島礼子は最初から“極妻”であり、お勤め中の亭主(若頭)の代わりに組を取り仕切ってて、先代総長急死による跡目争いにも、代理で票集めに奔走している。しかし、ライバルの若頭補佐・原田大二郎に負けてしまい…それでもあきらめきれずに、投票結果をひっくり返す手段を模索している。そんな時に…原田大二郎が何者かに命を狙われ、礼子姐さんの仕業じゃないかと、幹部連中から疑われる。真相がわからないまま、礼子姐さんと大二郎の跡目争いが激化…そんな若頭補佐・大二郎の嫁さんが斉藤慶子姐さん。

この2つの勢力の激突だけでも大変なのだが…そこに、クラブママ・東ちづるも参戦する。この東ちづるのポジションがまたややこしくて、大二郎の愛人であり、それが正妻の慶子姐さんにバレちゃってバチバチと場外乱闘を繰り広げてるんだけど、なんとママの仕事は雇われで、クラブの本当のオーナーは礼子姐さん。礼子姐さんに拾ってもらった過去があって、本当は頭が上がらないんだけど…どうしても跡目争いの資金が欲しい礼子姐さんが、クラブ(が入ってるビル)を処分すると言い出したことから関係が悪化…礼子VS慶子VSちづるの三つ巴が勃発?

実際に川の中で髪を振り乱しながら、揉み合い、殴り合いを繰り広げる礼子姐さんとちづるママ(ああ、こういうのが見たかった!)などもあったりして、ドロドロの女の戦いを見せてくれるんだけど、実は…他にも悪だくみしている人物がいて…。予想していたグループとは、また別の勢力(大二郎の命を狙った本当の黒幕)との最終決戦になだれ込んでいくわけですよ。あれれ、あんだけいがみ合ってた姐さんたちも、共闘の道を選択…女の意地で、本当にクズの外道ヤクザ連中を成敗する!クライマックスのバトルも香港映画並みの大銃撃戦です。

現代劇だし、銃を使ったアクションなんだけど…舞台が京都、和服の姐さんたちが、演歌(長山洋子だった)をバックに死地に向かうというシュチエーションもあり、なんだか“必殺仕事人”っぽさも感じた。ストーリーもいい意味で複雑化、先が読めなくなり…アクションの度合いも増えた。ただ、カタギから“極妻”に転向した前作よりは礼子姐さんの迫力も増していたものの、今回もやっぱり、慶子姐さん、ちづるママに食われてしまっている部分がある。旧シリーズを牽引した岩下志麻なんかと比べると、この2作目時点ではまだまだかなという印象も残った。

前作の「赤い殺意」でも…スケベオヤジぶりが堂に入り、笑わせてくれた六平直政が、今回はヤクザ役ではなかったものの、スケベぶりには拍車がかかり、相変わらずのベラベラ喋る“口の軽さ”で自分の首を絞めていたのが面白かったです。六平さんのああいう演技、大好きなんだよなぁ。最初は男気があってカッコよく見えた白竜さんが、実はけっこう狡いヤツで、最終的にはものすごく“チンケ”な男に成り下がってしまうところも良かった(白竜さんが水鉄砲に負けてしまった)。チョビヒゲを生やす三田村邦彦は最初から胡散臭く、案の定だったな(笑)


監督:関本郁夫
出演:高島礼子 斉藤慶子 東ちづる 三田村邦彦 原田大二郎 小松千春 白竜 佐川満男 六平直政


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極道の妻たち 赤い殺意(1998年)

極道の妻たち 赤い殺意

WOWOWで約2年ぶりに“極妻”特集…前回、2017年の特集ではシリーズ1作目の「極道の妻たち」から10作目の「極道の妻たち 決着」までを放送し、オイラも録画コンプ、鑑賞も行ったんだけど…実は10作目以降も新生“極妻”シリーズとして…長年シリーズを牽引した岩下志麻姐さんから、高島礼子姐さんが主役を引き継いだシリーズが5本、そして黒谷友香姐さんでももう1本作られていまして、今回はその新生“極妻”シリーズと呼ばれる残りの6本の一挙放送になります。そんなわけで新生第1弾、通算11作目の「極道の妻たち 赤い殺意」を鑑賞したよ!

大阪を拠点にする高須組の組長・高須陽造を父に持つ俊之と結婚した由紀…2人は新婚旅行中だったが、そこに陽造の訃報が伝わる。陽造は地域住民と懇親をはかるために開いた祭りの席で、何者かに殺されたという。慌てて帰国した2人…実は堅気の仕事をしていた俊之は、陽造に由紀との結婚を認めてもらっておらず、結局…2人を引き合わせることができなかった。その後、高須組にも跡目問題が浮上…若頭・田所の説得もあり、俊之が2代目の襲名を承諾するが、それを快く思わない人間が、俊之の命を狙い、一緒にいた由紀も負傷してしまう!

他の人のネットレビューなどで、“あまり面白くない”って聞いてて…確かに、20年以上前の高島礼子じゃ、岩下志麻の貫禄に到底かないっこないんじゃないかって、オイラも漠然と心配してたんですけど…かたせ梨乃姐さんをはじめ、“極妻”常連のキャストがそれなりに顔をそろえており、一応のフォーマットは整っている印象。だからこそ…メンツを見ただけで、“黒幕、裏切り者はコイツだろ”感がにじみ出ているのも事実…思った通りのヤツが後ろで絵図を描いており、そいつら相手に礼子姐さんが復讐に走るという、代わり映えしない展開が残念だ。

シリーズ8作目の「極道の妻たち 赫い絆」では、岩下志麻姐さんをレイプしようとするトチ狂ったシャブ中を演じていた古田新太も出てたので…いったいどんなぶっ飛び演技を見せてくれるのかと、楽しみにしていたのだが…今回は服役中の幹部組員(塀の外で待ってる嫁は下っ端ヤクザと浮気中)の役で、ガラス越しの面会シーンに二度ほど登場する程度だった。組長に続き、跡目の息子(とは親友同士)も殺されたのを知らされ、面会室でちょっと暴れたりするんだけど…まだまだ刑期が残ってるので、その後は物語にほとんど絡んでこなかった。

抗争シーンもなんだか地味なものが多く…肝心の礼子姐さんが真の“極妻”に覚醒するのも物語の後半であり、まだまだ梨乃姐さんにおんぶにだっこ。むしろ“極妻”らしさが感じられたのは、やっぱり梨乃姐さんの方である。本編も残り僅かとなったあたりで…ようやく対等な立場になったかなって感じ。銃を手に取り、容赦なく黒幕に立ち向かう姿は、礼子姐さんもちゃんと凛々しく見えた。礼子姐さんはこの後のシリーズ4本でも主演を務めるが…過去の旧シリーズ同様、各ストーリーの関連はなく、毎回、演じるキャラも変わるようなので、次作以降に期待。


監督:関本郁夫
出演:高島礼子 かたせ梨乃 野村宏伸 中尾彬 六平直政 永島敏行 諸星和己 古田新太 名古屋章


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テイク・イット・イージー(1986年)

テイク・イット・イージー

WOWOWの“吉川晃司 デビュー35周年特集”でエアチェックしておいた「テイク・イット・イージー」を鑑賞…続けて見てきた“民川裕司3部作”の最終作。1作目の感想を書いた時に、シリーズのどれかを見たことがある的なことを書いたんだけど…結局、どの作品もちゃんと記憶に残ってるものがなく、2作目の感想のところで書いた、当時のテレビ番組か何かで1作目の紹介映像が流れて、それで“主人公が泳いで東京にやって来た”という部分だけを覚えていて、映画本編を見た気になっていたのではないかと推理したんだけど…どうもそれが当たりっぽい。

人気絶頂のロック歌手・民川裕司…次に狙うは海外進出!しかし、予定されていたニューヨーク公演が急遽中止になり、意気消沈。同居人の少女・草野つみきの“北へ行ったら死ぬ”という謎めいた言葉に触発され、北海道へと旅立つ。サイドカー付きのバイクを乗り回し、1人で旅する裕司は、牧場で働きながら、再起をかけるボクサーの仲根六郎と出会い意気投合。その仲根は地元の不良連中としょっちゅう喧嘩をしていた。仲根に誘われ町のライブハウスに繰り出した裕司は、そこでピアニストの氷室麻弓に興味を持つが、不良連中が彼女を取り巻いていた!

どちらかというと2作目「ユー★ガッタ★チャンス」に近いテイストか?自分で思うようなアーティスト活動ができない主人公が、ちょっと不貞腐れて、プライベートで羽目を外すんだけど…結果的にトラブルに巻き込まれる。前作では007のパロディーやオマージュを無理やりストーリーに押し込んだ、主人公の冒険譚といったところだったが…今回は広大な北海道を舞台に西部劇風の活劇。いや、西部劇かなって思ったんだけど…田舎町で権力者と対峙するという構図で…時に歌なんかも唄っちゃうわけだから…吉川晃司版“渡り鳥シリーズ”のイメージかな?

1作目で童貞卒業の相手だった鹿取洋子、2作目でベッドインする浅野ゆう子と、毎回年上好きの主人公…今回はさらに年増度が増してヒロインは名取裕子姐さん!30年以上前の作品なんで…裕子姐さんも30手前くらいだと思うけど…ギリギリ、フレッシュ感があった浅野ゆう子と比べると、おばちゃん感強いです。いや、でも…裕子姐さん綺麗でしたよ。劇中で主人公の裕司に“七変化”と茶化されるほど、登場するたびにヒロインの雰囲気が異なるんだけど、オイラ的には“アラレちゃん”のようなフレームのでかい眼鏡を掛けてる時の裕子姐さんに萌えました。

前作同様…吉川晃司という売れてる歌手をうまく利用して、作り手がアクション映画作りたいんだな感は半端ないものの…ちょろっと書いたように、“渡り鳥シリーズ”みたいだなって思ってからは、意外と自然にストーリーを追いかけることができた。アクションの持っていき方なんかも、「テイク・イット・イージー」よりは、自然に感じられた。でも、急にUFOがどうたらこうたらと、SFテイストも入ってきたり、メタなのか、ファンタジーなのかというオチもあったり、変わったことをやろうとして、空回りしてる部分も無きにしも非ず。他にも、ツッコミどころはいっぱいあった。

謎の1人2役設定のつみきみほ…ご丁寧にテロップで“新人”と書かれていたから、きっと新人で安く使えたんだろうなぁなんて邪推(Wikipediaによると、この映画のヒロイン募集オーディションで10万人の応募者の中から選ばれたらしい)まぁ、かわいかったので、出番が多くて良かったですけどね。吉川晃司主演映画で寺尾聡にアン・ルイス…妙にザ・ベストテン感もあったりして懐かしい。寺尾聡の役が…暇な時にバーのマスターをやっている警察官って、思いっきり“公務員の副業”じゃねーか!白旗代わりにブラジャーを脱ぐ名取裕子姐さん…最高でした!

全3部作を続けて見て、作品としての完成度が高く、一番面白かったのは1作目の「すかんぴんウォーク」だと思うのだが、この3作目になると歌唱シーン以外での吉川晃司もすっかり垢抜けた感じで、どこを切っても吉川晃司になっているなと。アクションなんかも、中にはスタントマンのものもありそうだけど…ワンカットでアップによると吉川晃司本人がちゃんとやってるのが伝わってくるようなシーンが多々あり、そういうところはファン向けアイドル映画を通り越して、充分にアクション映画として通用すると思った。貴重な作品をイッキ見できてWOWOWに感謝!


監督:大森一樹
出演:吉川晃司 名取裕子 つみきみほ 上杉祥三 黒沢年雄 長門裕之 寺尾聰 アン・ルイス 宍戸錠


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VHS テイク・イット・イージー

映画パンフレット 「テイク・イット・イージー」

映画チラシ[タッチ+テイク・イット・イージー(吉川晃司)]






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ユー★ガッタ★チャンス(1985年)

ユー★ガッタ★チャンス

本当は日付が変わる前に感想をアップする予定だったのだが…夕食の時に飲んだアルコールのせいで眠気が襲ってき、爆睡してしまった…歳を取って、めっきり酒が弱くなってきたよ。え~と、そんなわけでWOWOWの“吉川晃司 デビュー35周年特集”、“民川裕司3部作”の一挙放送でエアチェックしておいたシリーズ2作目「ユー★ガッタ★チャンス」を鑑賞。前作でロック歌手としてデビューした民川裕司=吉川晃司が、デビューを1年目を迎えてブイブイいわせてる設定で物語は始まるも、前作のサクセス青春映画からガラリと作風が変わり、ちょっと戸惑う。

広島から上京後、歌手でデビューしてから1年…民川裕司は人気スターになっていた。しかし、外出すればファンに追い回され、自分が納得する音楽や芝居もやらせてもらえず、鬱屈した日々が続いていた。そんな中で、CM撮影を通じて知り合った映画監督の合田達郎と意気投合。裕司は合田に心酔していくのだが…ある日、突然、合田と連絡が取れなくなってしまう!心配した裕司は、合田の立ち回り先を訪れ、そこで同じように合田を探しにニューヨークからやって来た君島夕子という年上女性と出会う。裕司は夕子と一緒に合田を捜すことになったが…。

ひとつ前の「すかんぴんウォーク」を見た時に…シリーズのどれか1つくらいはビデオか何かで見たはずだと言ってたんだけど、この作品もストーリーとか全然記憶にないので、たぶん初鑑賞だったのではないかな?だからさ、もう一度よく考え、もしかしたら他の“アイドル歌手主演映画”と勘違いしてる可能性もあるし…はたまた、「すかんぴんウォーク」の冒頭、海を泳いで主人公が東京にやってくるというシーンを、当時のバラエティ番組で見て覚えているとも語っているので、それを映画全編見たという風に勘違いして記憶してたかも?と思い直した…。

さてシリーズ2作目です…ミュージシャン、アーティストの苦悩や困難を描くと、“1作目後半”のテイストを残しながらも…007のガンバレルのパロディから映画がスタートするなど、全体的に作り手の“洋画への憧れ”を前面に出しすぎた、意味不明な安っぽい映画になってしまった印象。いや、映画の小ネタがいっぱい仕込んであってそれはそれで楽しく…情報収集のためにカジノに立ち寄ったり、ボートで漂流しながらヒロインといい雰囲気になったり、悪党に追いかけられたり、展開なんかも無駄に007を意識…「ウエスト・サイド物語」風のミュージカルにもなる。

当時の日本映画界への不満を映画監督役の原田芳雄に代弁させ、まくしたてるあたりも、ネタとしてはまぁまぁ面白かったりするんだけど…バカバカしさの中にも、グっとくる要素がいっぱいあった「すかんぴんウォーク」に比べると、全体的なストーリー構成に感動する要素がない。「すかんぴんウォーク」を見た時には、ファンの人に怒られそうなんて言いつつ…吉川晃司がウド鈴木に似てるって書いちゃったんだけど、段々と垢抜けて見た目もよくなってきたし、やっぱり歌唱シーンになるとスターオーラ全開で、だからこそ所詮は吉川晃司ありきの映画かなと。

オジサンになってからも「漂流街」や「さらば あぶない刑事」(オイラは見てないんだけど「仮面ライダー」シリーズなんかでも活躍してるらしい)で果敢にアクションに挑戦しているけど…もともとスポーツ選手としても活躍していただけあり、“意味不明、無駄”と酷評したくなるようなアクション展開で、ステージパフォーマンス同様にキレの良い動きを見せてくれると(ドブ川の壁を一気に駆け登ったりするシーンとか)、そういったところは素直に凄いななと認めたくなる…バイクも華麗に乗り回してたし(そういえば50を過ぎて、バイクスタントの練習中に大怪我したな)。

1作目と同じ役者さんも色々と出てきたけど、人によっては同じキャラだったり、変わっていたり…原田芳雄が演じるキャラクターも1作目とは別のキャラクターだった。新顔では…佐藤蛾次郎、アパッチけん(現・中本賢)、阿藤海(後に阿藤快へ改名)の3バカブラザーズが印象に残る。あと…まだアイドルの面影が残る松本明子の水着姿なども拝めたりするんだけど(映画公開は、あの放送禁止事件の後らしいが)…悲しいかな、ヒロインの浅野ゆう子姐さんにはやっぱり敵わないのであった。とにかくゆう子姐さんの水着シーンとラブシーンが眩しかったぜ!


監督:大森一樹
出演:吉川晃司 原田芳雄 浅野ゆう子 柴俊夫 辺見マリ 宍戸錠 山田辰夫 松本明子 佐藤蛾次郎


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VHS ユー★ガッタ★チャンス

シネマUSEDパンフレット『ユー★ガッタ★チャンス』

ユー・ガッタ・チャンス (集英社文庫―コバルト・シリーズ)






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すかんぴんウォーク(1984年)


WOWOWの“吉川晃司 デビュー35周年特集”でエアチェックしておいた「すかんぴんウォーク」を鑑賞…吉川がデビュー間もない頃に主演した“民川裕司3部作”と呼ばれるシリーズもの1作目…今回は全3作一挙放送だったので、続く続編2本も録画済み。ただ、HDDの容量が少なめだったので、画質を落として録っちゃったんだけど、後からネットで調べたら…本シリーズはDVD、ブルーレイが一般流通されてないそうで(ファンクラブ会員向けに限定販売されたことがあるそうだが、現在はそれも入手困難)非常に貴重…9月のリピート時に再録画必須か?

広島に住む、演劇志望の高校3年生・民川裕司は…夏休みに家出!所持金もなしに、破天荒な方法で東京までたどり着くと…なんとかウェイターの仕事を見つけ、バイトの先輩である貝塚吉夫のアパートに転がり込む。歌手志望の吉夫は何度もオーディションに挑戦するも落ち続け、それをそばで見ていた裕司も、演劇の世界で働くことを諦めかける。挫折を味わった2人は、たまたま知り合った矢作という男の伝手でディスコのボーイとして働くことに。バンド経験のあった裕司は、そこでロックミュージシャンとしての才能を開花させ、スカウトもされるが…。

3部作のどれかは忘れちゃったけど、なんかこのシリーズの1つくらいは、大昔にビデオで見た記憶はある。見たという記憶があるだけで、内容なんて覚えていなくて、それどころかシリーズものだったことさえ知らなかった。でも…タイトルはみんなインパクトがあるので、“吉川晃司の映画だよね”ってずっと認識はしてたかな?ネットでググると、本作「すかんぴんウォーク」は、オイラの“フェイバリットムービー”の一つである「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」と同時上映だったそうだ(当時の吉川ファンは、強制的に押井映画も見させられていた!)。

過去にこのブログで何度も語ってるんだけど、実はオイラも「ビューティフルドリーマー」は小4くらいの時に劇場で見てる(途中までだけど)…その時の同時上映は「すかんぴんウォーク」ではなく、「ルパン三世 ルパンVS複製人間」「ルパン三世 カリオストロの城」の3本立て上映でした。ルパンの劇場映画2本のリバイバル上映があり、公開劇場により…当時の人気アニメ映画がもう1本同時上映されるというもので、別の映画館では「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」が併映だった。思い出とミニ知識を披露したくて、話が横道にそれてしまい、スマン。

えーと、「すかんぴんウォーク」の話に戻りますが…過去に見たことがあるのはこれじゃなかった。でも、吉川晃司演じる主人公の高校生が…“海を泳いで、東京湾にたどり着いた(本当はヨットに相乗りしてたのが後で判明)”っていうのは知ってたし、このシーンだけは確かに見たことあるぞ。これクイズの問題になったり、当時のバラエティ番組でさんざんネタにされてたよな。っていうか…東宝映画で、海から上陸って、お前はゴジラか!いや、監督が後に平成「ゴジラ」(VSシリーズ)を牽引する大森一樹だったことを考えると、案外…ちゃんとした狙いかも?

一応、吉川晃司がもともと水球の有名な選手で、泳ぎが得意だから、こういうシーンが入れられたという事情があるのも、それこそ何かのトーク番組で、吉川本人が弁解気味に語っているのも見たことがあったな。まぁ、そんな感じで…すげーバカっぽい導入部だったりするんだけど、東京にあこがれて上京してきた田舎の若者が、挫折したり、一躍有名になったりするサクセスストーリーの定番として、なかなか面白く見れる。っていうか、こんなことを言うと、熱狂的なファンに怒られそうだけど…若い頃の吉川晃司がウドちゃん(ウド鈴木)に見えちゃって(爆)

成功者として、最終的に脚光を浴びる主人公とは正反対…どちらかというと観客・視聴者がいちばん感情移入させやすい、その他大勢の若者の代弁者のようだった山田辰夫さんがいい味出してる。この人を意識したのは…テレビ版「あぶない刑事」で、トオルくんが拳銃を盗まれちゃうエピソードにゲスト出演した時。その拳銃を盗んだチンピラ役を演じてたのが山田さんで…子供心に、この人の演技が面白いなって思った。その後、いろいろとドラマや邦画を見るたびに、山田さんが出てると…“あっ、あぶ刑事の拳銃泥棒の人だ!”って思ったもんだ。

あと…主人公が何かしらにつまずくと必ず現れ、進むべき道へと導いてくれる存在の“大人たち”を演じた役者さんがみんな良かった。家出と知りながらもバイトとして雇ってくれる喫茶店のマスター蟹江敬三(蟹ばかり食ってる蟹江さんがお茶目)、サウナで出会って如何わしい仕事を世話してくれる原田芳雄、家出中の息子に会いに来ても決して無理強いしない父親の神山繁、ミュージシャンへの再起を後押しするホテルマン(?)の田中邦衛…そしてセリフがなくても物凄い存在感だった宍戸錠!あと童貞を卒業させてくれる年上の女優、鹿取洋子も最高!

今とはぜんぜん違う吉川晃司の初々しさも見どころだが、わきを固める役者陣も良かった…。あとは…いい意味で“昭和感”もある作品であったが、けっこう芸能界の影、闇の部分とか、マスコミ連中のハイエナぶりとか…現代に通じる要素なんかもありまして、“昔イッパツやったねーちゃんの事までいちいち、穿り返して、騒いでるんじゃねーよ”っていう…芸能人の本音ともいえるメッセージも伝わってくる。芸能人っていうのは、いつの時代も、一般人には計り知れない困難を抱えてるもんだ。次はシリーズ2作目「ユー★ガッタ★チャンス」を見てしまう予定。


監督:大森一樹
出演:吉川晃司 山田辰夫 鹿取洋子 原田芳雄 蟹江敬三 田中邦衛 宍戸錠 平田満 神山繁


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映画パンフレット 「すかんぴんウォーク」

吉川晃司原田芳雄『すかんぴんウォーク』ポスター






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瞳の中の訪問者(1977年)

瞳の中の訪問者

WOWOWの大林宣彦特集でエアチェックしておいた「瞳の中の訪問者」を鑑賞…手塚治虫原作のコミック「ブラック・ジャック」を映像化したもので、コスプレのようなメイクで宍戸錠がブラック・ジャックを演じている。テレビでやってた加山雄三のヤツはなんとなく記憶にあるのだが(ちゃんと見たわけではないので、詳しい内容は覚えてない)、この映画版は見たことがなかったな。ブラック・ジャックが執刀する患者で、後に事件に巻き込まれていくヒロインに片平なぎさ、その親友役に志穂美悦子…片平なぎさも綺麗だったけど、オイラは断然“悦ちゃん派”です!

名門校のテニス部に所属する小森千晶は、インターハイを目指して特訓を続けていたのだが、コーチの今岡が放ったボールが左目を強打し、大怪我を負ってしまう。一度はテニスを諦めるつもりだったのだが…彼女にほれ込んでいる今岡が、なんとかしようと、法外な報酬と引き換えに治療を行う無免許の天才外科医ブラック・ジャックに角膜の移植手術を依頼。角膜さえ用意できれば引き受けるというブラック・ジャックの言葉に、今岡はアイ・バンクから盗んだ角膜を提供。手術は成功し、千晶の視力は回復するが…突然、男の幻を見るようになってしまった!

移植した部位に、元の持ち主の記憶的なものが宿っていて…幻覚を見てしまう的なよくあるパターンのミステリー…案の定、角膜の元の持ち主は殺人事件の被害者。ヒロイン・片平なぎさが幻視している男・峰岸徹がたぶん犯人だと思われるが、それを恋と勘違いして、惹かれていってしまうというお話。なんとか幻の男を見つけたい片平なぎさ…一方で、その片平なぎさに恋い焦がれているのがテニスコーチの青年、その青年に恋してるのが片平なぎさの親友である志穂美悦子。みんながみんな、すれ違いの恋をしているって感じですかね…う~ん切ない。

大好きな教え子のために犯罪にまで手を染めてしまうコーチ、大好きなコーチも恋敵の親友も両方助けたいと思ってる志穂美悦子。さんざん幻の男(正体は殺人犯)を追いかけていた片平なぎさとコーチが最後はいい雰囲気になり、ブラック・ジャックまでそれを後押しするって…ファン目線が入ってるのもあるけど、なんだかんだで悦ちゃんが一番、物語の中で報われていないようで、可哀そうだった。今では2時間ドラマの女王とも呼ばれる片平なぎさが、犯人の毒牙にかかりそうになる役だというのが、ちょっと新鮮に見えたりもするんだよね…(笑)

ブラック・ジャックの活躍を描くというよりは…単にピノコ(見た目が幼児の女性キャラ)を描きたいだけじゃないかなんて邪推もしたくなるが…あまり変なことばかり妄想してると、大林ファンに怒られそうなので、少し自重しよう。誰が演じても、やっぱり実写でブラック・ジャックが出てきちゃうと…笑っちゃうところが少なからずあると思うのだが、独特の大林演出と相まって、意外と気にならず、最後まで見ることができた。ていうか、やっぱり片平なぎさと志穂美悦子のスコート姿やシャワーシンが拝めるのが嬉しい…さすがに彼女たちはそこまでロリっぽくないし。


監督:大林宣彦
出演:片平なぎさ 宍戸錠 峰岸徹 志穂美悦子 長門裕之 山本伸吾 ハニー・レーヌ 千葉真一 檀ふみ


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HOUSE/ハウス(1977年)

HOUSE/ハウス

ちょっと前にWOWOWでやっていた大林宣彦特集をまだ見ていなかった…一応、ぜんぶ録画する気でいたのだが、予約を忘れたりして、結局3本ほどしか録れなかった。エアチェックできたのは宍戸錠がブラックジャックを熱演する「瞳の中の訪問者」と、三浦友和&山口百恵共演の「ふりむけば愛」…そしてもう1本は監督の商業デビュー作としてファンの間でカルト的人気のあるホラー作品「HOUSE/ハウス」(英語とカタカナの間に“/”を入れない表記も多いが、今回はWOWOWの放送タイトルに準じました)…まずはこちらから鑑賞することにしたよ。

夏休みが近づいたある日、中学生オシャレの父親が再婚相手を伴って帰国…本来なら父親と軽井沢の別荘へ出かける予定だったが、ショックで約束をキャンセル!オシャレは、ファンタ、クンフーら学校の友人たちと過ごすことを選択。彼女たちもまた、引率教師の都合で合宿が中止になりかけていたのだ。そこで、オシャレが“オバチャマ”と慕う伯母にコンタクト、伯母の暮らす羽臼邸への滞在を希望する。伯母からの色よい返事が届き、オシャレを含む総勢7人で羽臼邸を訪れるのだが…その後、食いしん坊のマックが行方不明に!なんと伯母の正体は…。

まだ、それほど大林宣彦を意識していない若い頃に、知り合いに薦められて本作を見たことがあるのだが…デビュー当時から既に開花していた、大林特有のトリッキーな演出にうまくノレず、当時はこれが面白いと思える余裕がなかったので…ずっとその印象が付きまとい、現在に至るまで再鑑賞の機会はなかった。まぁ、今では…あのトリッキーさが、他の監督作品や、量産される“テレビレベルの映画”と一線を画し、逆に“映画らしさ”が感じられる唯一無二なものであることはよく理解している。後の代表作、知世ちゃんの「時をかける少女」とか大好きだし。

そんなわけで何十年ぶりかの再鑑賞…いい意味で“素人のお遊戯レベル”の演技と、低予算を逆手に取ったアナクロな特撮が相まって、なんともいえないシュールさ。書割感満載な東京駅とか味があるよね。仲間たちが次々に犠牲になっても…女の子たちの“ワチャワチャ”が続き、ホラーとしてあまり怖くないのは致命的だが、シュールなビジュアルは、意外と薄気味の悪さに繋がっているなと思った。無理やりアクションの要素もあれば、お色気だって忘れていない(むしろポルノに近い)大盤振る舞い…大林ファンが本作を推すのが今更ながらに理解できる。

池上季実子は若い頃から既に妖艶さを漂わせていた…っていうか、御年60歳という年齢から逆算すると撮影当時はまだ17~8歳だったと思われ、設定上“中学生”となっている女子を脱がすなんて、色々な意味で、やっぱり大林ってヤベェぜ(笑)主人公はファザコン体質(どっちの意味の“パパ”か最初わからなかった)、その他大勢の友人たちの中では比較的出番が多かったファンタ役の大場久美子(コメットさん大好き)も尾崎紀世彦演じる学校教師に好意を寄せているという…趣味丸出しな設定。大林宣彦と今関あきよしの違いは…“前科のある・なし”だよな。

今回、本作「HOUSE/ハウス」を見直していて…どこかでこんなような作品をほかにも見たことあるぞと思って気づいたのが、佐々木浩久監督、高橋洋脚本の「発狂する唇」や「血を吸う宇宙」の存在…そうか、低予算ホラーという枠組みの中で、好き勝手なことをなんでもやっているのは「HOUSE/ハウス」のノリに近かったんだな。オイラなんかは、逆にああいう作品を過去に楽しんだから、今回の再評価に繋がったのかもしれないななんて思ったり。一緒の特集で録画した「瞳の中の訪問者」と「ふりむけば愛」は全く見たことがない作品なので、楽しみである。


監督:大林宣彦
出演:池上季実子 大場久美子 神保美喜 松原愛 尾崎紀世彦 笹沢左保 小林亜星 南田洋子 鰐淵晴子


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特捜部Q カルテ番号64(2018年)

特捜部Q カルテ番号64

WOWOWでエアチェックしておいた「特捜部Q カルテ番号64」を鑑賞…当時ブームになっていた北欧ミステリーの一つとして、1作目の「檻の中の女」(2013年製作)が日本に入ってきたのは、かれこれもう4年前、2015年の話。オイラはその年の10月にWOWOWの放送で初めて見た。北欧ミステリーブームの火付け役である「ミレニアム」シリーズあたりと比べると、いい意味で地味で古風な作品。どちらかというと日本ではマニア向けなイメージもあったが、2作目「キジ殺し」3作目「Pからのメッセージ」とコンスタントに公開され、気が付けばもう4作目なのね。

過去の未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新設部署“特捜部Q”…そんな閑職に追いやられてしまった刑事のカール・マークの尻を叩きながら、一緒にいくつかの難事件を解決してきた同僚で部下のアサドがほかの部署に異動することが決まり…“特捜部Q”に在籍するのも残すところあと1週間。そんな時に、取り壊し中のアパートの一室から、ミイラ化した複数の死体が見つかる。事件に興味を示したカールはさっそく捜査を開始…判明した被害者の身元から、未解決だった失踪事件に行き当たり、元看護婦の老女が容疑者として浮上する。

事務的な仕事を手伝ってくれる秘書のおばちゃんを抜かすと…唯一の部下、相棒であるアサドが栄転することになり…“特捜部Q”での仕事も残すところあと1週間、主人公のカールとアサドの関係もギスギスして、なんだか妙に緊張感のある中、新たな事件が発覚!取り壊しが決まったアパートの一室…壁の奥にあった隠し部屋から、性器などが切り取られ、白骨化した男女のミイラ化死体が発見されるという、いつになく猟奇的な出だしでもある。アサドは最後まできっちり相棒を務める気で、捜査にやる気を見せるが…対してカールはどこかつっけんどん。

本シリーズではよくある構成だが、本作も現在と過去…二つの時間軸が平行して描かれる感じ。過去パートでは、従兄といい関係になって親の逆鱗に触れてしまった少女が、胡散臭い医師がいる、孤島の隔離施設に閉じ込められてしまい、その施設内でいじめや理不尽な目に遭ったりする姿が紐解かれる。その少女のカルテ番号がタイトルになってる“64”である。一方、現在パートでは、見つかった死体が、とある失踪事件に関わる人物だと判明。主人公たちが、そのあたりを詳しく調べていくうちに、過去パートに登場した怪しげな医師や施設にたどり着く。

前述の医師が、現在パートでは不妊治療の権威として、有名な人物になっていた!彼らは事件に関与してるのか?いったいどんな秘密を抱えているのか?ミステリーとしては、ぶっちゃけ最初の“死体発見”がピークかなって思ってしまう一方で、予想通り“不妊”という、人によってはかなりデリケートな問題がテーマとして大きく扱われており、さらには人種問題なども絡み、思いのほかハードな話になっていく。後半、事件の核心に迫り始めると、カールやアサド、秘書のおばちゃんまでもが、単独で暴走・危ない橋を渡るので…けっこうドキドキさせられる。

そもそも、最初からアサドの栄転話なんてが語られるあたりからして、“フラグ”だったのではないかと…シリーズを見続けている人ほど、色々と想像、深読みしてしまのではないだろうか?結果的に…カールのツンデレぶりにやたら“オジサン萌え”させられ、“特捜部Q”の空中分解もうまく回避したなという感じ。未映像化の原作もあるようだし(原作は読んだことがないので、アサドの移動がどうなってるのかわからないけど)…まだまだこのメンツで続きが見れるのではないかという期待は残った。最後に、過去のレビューのリンクを貼っておきます…よろしければ。


★オイラが過去に見た“特捜部Qシリーズ”の感想はこちら★

特捜部Q 檻の中の女(2013年)→クリック

特捜部Q キジ殺し(2014年)→クリック

特捜部Q Pからのメッセージ(2016年)→クリック


監督:クリストファー・ボー
出演:ニコライ・リー・コス ファレス・ファレス ヨハンネ・ルイズ・シュミット ソーレン・ピルマーク


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