勝手に映画紹介!?

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

ブリック(2025年)

 

2025年に入って、2度目のネットフリックス再加入中…率先して新着のネトフリオリジナル映画を攻めていく。ということで、7月10日より配信が始まっていた「ブリック(原題:Brick)」を鑑賞…とある事情で喧嘩になった夫婦、嫁が夫を見限って、アパートの部屋から出ていこうとすると、建物の周り中に奇妙な壁が出現しており、外に出れなくなってしまった…どうしたら外に出ることができるのかと、夫と知恵を絞りながら脱出方法を模索する…というドイツ製の不条理ミステリー、ソリッドシュチュエーションスリラー。要は“あの映画みたい”な感じのお話(後ほど記述)。

 

かつては愛し合っていた夫婦のティムとオリヴィアだったが、子供を亡くしたことがきっかけで…関係に変化が!ティムは仕事のゲーム開発に夢中になり、関係修復を望んでいたオリヴィアを拒絶。オリヴィアもさすがに我慢の限界となり…決別を決意。その日も、自宅アパートで喧嘩となり、オリヴィアが家を出ようとするのだが…そこで異変に気づく。なんと家の周囲が突然出現した謎の壁に阻まれ、外に出れなくなってしまった。ドリル等の工具で破壊を試みるも、壁が壊れる気配がない。諦めかけていた時に…隣室から声が!隣人も同じ状況に陥ってるのか?

 

子供の死(妊娠中の妻が流産)がきっかけで不仲になった夫婦…嫁はなんとか関係を修復しようと努力をしているんだけど、夫が拒絶して、仕事のゲーム作りに逃げていた。その日も、気分転換に“車で旅行でもしないか?”と妻が提案するんだけど…旦那が拒否。それが発端となり、我慢の限界にきた嫁さんが、喧嘩の果てに家を出る決意!なんだけど…嫁が家を出ようとすると、アパートの部屋の周囲に、謎の壁が出現。出入り口や窓をすべて塞いでしまっていた。体当たりを食らわせたくらいじゃびくともしない、ドリルを使っても、傷一つつかない頑丈さ!

 

部屋の中はネットも、電話も使えなくなっており…水も出ない、食事の蓄えもない、どうしようと、絶望的になる。諦めきれず、壁の破壊とかも始めるんだけど、ぜんぜん出口は見つからない。そんな時、隣室から声が!隣人も同じ状況に陥ってるのか?ドリルでなんとか空いた穴から、隣人の顔を見て、言葉をかわすことはできたけど…結局、脱出につながる答えは見つからなかった。隣室にいたのは民泊利用者、しかもヤクをきめてるらしくどこか挙動もおかしい。やがて隣室から尋常じゃない叫び声が聞こえ、夫妻は力業でなんとか壁を破壊、隣室に侵入!

 

紆余曲折の果て、ひとまず隣人と協力し、脱出方法を探ることにしたが…。とりあえず、出入り口に現れた謎の壁(消えないテトリスみたいな…様々な形状のブロックの集合体)以外の普通の壁や床は、破壊できるというのが判明…縦横には移動ができると。なんだけど、進む先は他人の家でもあると。進んだ先では、いったい何が待ってるのか?要はアパートを使った「CUBE/キューブ」ですね。行く先々で人は減ったり増えたり…時には死体が転がってたり、トラップが作動したり、謎や仕掛けがいっぱい。果たして、誰が生き残り、無事に脱出できるのかな?

 

一応、最後まで見ると…“なんでこうなったか?”という答えらしきものは提示されますが、情報は決して多くないので、どうもすっきりしない。まぁ、この手の映画にありがちな感じのオチよね。詳細を描かないことで、意味深さが増すし、ワンチャン、続編だって考えられると。いったい何が起きてるのか?どうなってしまうのか?と想像している最中が一番盛り上がるんだよ。劇中登場人物たちとシンクロしながら、脱出方法の謎解きをし、誰が生き残るか?なサバイバル感を楽しむような作品なのかな?「マトリックス」とか「シャイニング」とか、色々なオマージュもある。

 

 

監督:フィリップ・コッホ

出演:マティアス・シュヴァイクホファー ルビー・O・フィー フレデリック・ラウ サルバー・リー・ウィリアムズ

 

 

【オイラもネトフリ視聴に利用してます

Amazon Fire TV Stick HD | 大画面でフルHDの楽しさを簡単に |

Amazon Fire TV Stick HD | 大画面でフルHDの楽しさを簡単に | ストリーミングメディアプレイヤー






 

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!










 

スーパーマン(2025年)

 

【鑑賞日:2025年7月11日】

 

本日、公開初日を迎えたジェームズ・ガン監督の「スーパーマン」を地元のシネプレックスで鑑賞してきた…朝イチで見ようとしたら、初回上映は吹き替え版。字幕で見たかったので、12時25分の上映回をチョイスしたのだが…吹き替え版の方は、大き目のスクリーンサイズだったのに対し、字幕版はスクリーンは小さく、客席数もそれほど大きくないシアターでの上映…最近の新作洋画って、字幕版の方が冷遇されているような気がしてならないな。個人的には、映画本編を大いに楽しんだのだが、中盤くらいから、大鼾をかいてるジジイがいて、マジで煩かった。

 

普段は新聞社“ディリープラネット”の記者として働くクラーク・ケントの正体は、クリプトン星からやって来た、人々を守るスーパーヒーロー…スーパーマンだった。彼の正体を知る者は、ごく一部の者に限られていた。そんなスーパーマンが…初めて敵に敗れる!さらには、スーパーマンが地球への侵略者である可能性が暴露されてしまい、彼を信じていた人々から失望の声があがる!スーパーマン本人は否定するのだが、なかなか信頼が回復できない。実は、スーパーマンを貶めるために、富豪で天才科学者のレックス・ルーサーが裏で暗躍していたのだが…。

 

言わずと知れた人気アメコミヒーローの、もう何度目になるのかわからない実写化…ちょっと前まで、DCエクステンデッド・ユニバースの一環として、いわゆる“ザック・スナイダー版のスーパーマン”が展開されていたけど、ここで仕切り直しということで、キャストも一新された新生スーパーマンが始動した。オイラもスーパーマンと名の付く作品は一通り鑑賞してきている…古くはクリストファー・リーヴ主演の4部作や、ブライアン・シンガーが監督を務めたリターンズなど…ただ、最近はスナイダー版くらいしか、見返す機会はなかった。ドラマやアニメも見てない。

 

以前、WOWOWで過去作品を録画して、コレクションはしてあるので…今回のジェームズ・ガン版を見る前に、おさらい鑑賞しようかなって考えてたんだけど、見直す暇がなく、公開日を迎えてしまった。余裕ができたらスナイダー版以外の旧作映画を見返してみようかな?そんなわけで…本日鑑賞してきた、スナイダー版の新生「スパイダーマン」の感想。ある意味、この手のリブートアメコミ映画のお約束ともいえる、キャラクターおよび世界観説明を、テロップ処理のみで省略してしまうという離れ業を冒頭でガツンっとやってのけ…いい意味で意表をついてきた。

 

母性が消滅し、赤ん坊だったスーパーマン(カル=エル)が地球にやって来て、子供のいない夫婦に拾われ、育てられ…チート能力を隠したまま、うずうずしながら成長期を過ごし…そこはかとなく童貞臭を漂わせながら、田舎者丸出しで新聞記者の仕事を始める…という、“いつもの展開”を、ダラダラと見させられるのかなって思ってたら、そこをスッパリとカット!始まった途端に、スーパーマンが既にピンチを迎えてたり、レインとも恋仲になって、正体までバレてたりと…知らないうちに、新生スーパーマン、パート2に突入してたの?なんて勘違いしそうになるのよ。

 

作り手の“お前ら、スーパーマンの設定くらい、もう知ってるだろ?説明する必要ないだろ”っていう潔さ。それでいて、しっかりとスーパーマンオマージュ、パロディをまじえて、観客に物語を理解させる手腕など…最近話題になったガンダムの新作「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」に匹敵する、スピード感のある今風演出だなと感じたよね。全体的には、ジェームズ・ガンらしさも満載で…従来の「スーパーマン」とはだいぶ毛色は違うんだけど、アメコミ映画らしさは逆にこってり。「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」なんかに近いノリで楽しめる作品だったな。

 

他のヒーロー(?)ミュータント(?)もいっぱい出てくるし…なんだったら、スーパーマンいなくても、あのワンコだけで地球の平和が守れるのではないかってくらい、スーパーマン以上にチートなクリプトの大暴れとか…シュールで、毒もあって、面白かったな。クリプトもスーパーマン以上の強さなんだけど、一つだけ欠点があってバカ犬だということ(笑)初登場シーンから、思ってた以上にバカ犬だなって感じてたんだけど…劇中で宿敵レックス・ルーサーにもバカ犬呼ばわりされてて、大笑いしてしまった。“スースク”のナナウエ(サメ)に匹敵する破壊力だよな。

 

まさか「スーパーマン」が、ここまで面白いとは…ちょっとナメてました。個人的には今年見たマーベルの新作「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」や「サンダーボルツ*」よりも面白く感じましたね。前述2作品も普通に面白かったけど…もっと素直に楽しめたもん。スーパーマン役の役者も良かったよね?イケメンなんだけど、とにかくガタイがいい。新聞記者のケントに扮してる時の、あの窮屈そうな感じ、そしてとにかく低い声…オジサンたちの時代のスーパーマン=クリストファー・リーヴの雰囲気に近くて、先代のヘンリー・カヴィル以上にしっくりくるよ。

 

 

監督:ジェームズ・ガン

出演:デヴィッド・コレンスウェット レイチェル・ブロズナハン ニコラス・ホルト ウェンデル・ピアース

 

 

【旧作と比べてみるのもいいかもよ?】

Blu-ray スーパーマン ディレクターズカット版

スーパーマン ディレクターズカット版 [Blu-ray]






 

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!










 

雑感:アマプラ配信開始、カウントダウン シーズン1 エピソード5 微妙なライン

 

アマプラで始まった新作のドラマシリーズ「カウントダウン」を毎週追いかけている…初回更新時のみ一気に3エピソードが追加されたが、以降は、毎週水曜日1エピソードずつ追加、全部で13エピソードあるということです。いつも、海外ドラマの感想を書くときは、シーズンが終わって、全エピソード視聴してから書くことが多いんだけど、13本もあると途中で内容を忘れそうなので…できる限り、リアルタイムの感想も残しつつ、一応、最終的にシーズン全体を総括する感想をアップしようと考えている。そんなわけで3週目、エピソード5「微妙なライン」を鑑賞したよ。

 

税関の捜査員が何らかの陰謀に巻き込まれ、殺されてしまい…その事件を調べるために、各司法機関から選りすぐりの、実際のところは問題児を寄せ集めたタスクフォース(特捜チーム)を結成したんだけど…実は米国内に核が持ち込まれ、使用される危機が迫っているというのが…本ドラマのメインストーリー。引き続き、テロ阻止のために捜査を続けるタスクフォースが、細かな情報を探し、つなぎ合わせている最中で…まだ、テロ実行を画策する犯人、首謀者と思われる人物を探している段階。やっとこ捕まえるべき相手の後ろ姿が見えてきた感じです。

 

視聴者的には…そのテロ首謀者が、なぜ米国内でテロを引き起こそうとしているのかを探る、過去エピソードも同時に紐解かれている。敵はベラルーシ人であり、爆発物のスペシャリストであることが…過去のエピソードで判明していて、どうして標的がアメリカなんだろうなという原因(?)要因(?)がようやく見えてきた感じかな。犯人側は…タスクフォースの捜査が迫ってきているのをジワジワと実感、先手を打って色々と証拠の隠滅を実践している。そして、潜入捜査中だったタスクフォース内の刑事とニアミスしたことにも注目、彼の正体を探ろうとしていた。

 

一方、タスクフォースは…テロ首謀者がベラルーシに関わっているところまでは突き止めており、ベラルーシ領事館に揺さぶりをかけることに。最初は正攻法で領事を攻めたが…“知らぬ存ぜぬ”と惚けられてしまったため、力業に移行。タスクフォースのメンバーが、またまたお得意の変装で、領事館への潜入捜査を開始!っていうか、昔「24 -TWENTY FOUR-」シリーズでは、ジャック・バウアーが他所の国の領事館に押し入って…結果、お尋ね者になっちゃったけどな、こんなまだ中盤で、そんな強引な捜査をして大丈夫なのかよ?と心配になるのであった。

 

他にも、タスクフォースメンバー内に、薬物使用疑惑がある者が出てきたり、序盤からにおわせている持病を持ってるヤツの症状が悪化してたり、妙なフラグは相変わらず立ちっぱなしだ。ただ、このところ…テロ首謀者たちの“手のひらで踊らされている”ことが多かったタスクフォースも、今回はある部分で“先手”を打つことに成功してて…これでイーブンまで持ち込めたのかな?なんても思った。全部で13話だと…まだ半分にも到達していないのか?これだと、テロ首謀者とみられるあの男が、本当に今シーズンのラスボスなのかも、現段階じゃ疑わしいな?
 

 

【アマプラの見放題で視聴できますよ】

Amazon Fire TV Stick HD | 大画面でフルHDの楽しさを簡単に |

Amazon Fire TV Stick HD | 大画面でフルHDの楽しさを簡単に | ストリーミングメディアプレイヤー






 

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!










 

ザイアム:バトル・イン・ホスピタル(2025年)

 

2025年に入って、2度目のネットフリックス再加入中…配信前から新着情報で見かけて気になっていたタイ映画「ザイアム:バトル・イン・ホスピタル(原題:Ziam)」が、昨日から始まっていたのでさっそく鑑賞してみる…異常気象による世界規模の食糧難を経て、なんとか自力で存続を続けているタイを舞台に、元ムエタイ選手の主人公が恋人である美人女医を助けるために、ゾンビだらけになってしまった病院に乗り込んでいくというゾンビホラー+アクション!ストーリーはありがちだが、さすがあの「マッハ!」を生んだタイだけあり、アクションは折り紙付きだ。

 

異常気象により、氷から溶け出た細菌で大量の魚が死滅…世界的な食糧難の危機を迎える。しかし、資源が豊富なシャム王国…タイは外界から隔絶されて10年が過ぎても存続を続けていた。元地下ムエタイの選手シンは…アンダーグラウンドな運び屋のボディガードなどで生計を立てていたが、恋人で医師のリン、危険な仕事から足を洗ってほしいと願っていた。そんなある晩、リンが勤める病院で異常事態が発生!運び込まれた患者が突然、ゾンビになって人々を襲い始める。襲われた人もゾンビに!シンはリンを助けるために病院へと向かうが…。

 

前述のとおり、異常気象から始まった世界的食糧難で、各国が自滅していく中…タイだけはなんとか生き残っていたという世界、設定。しかし、以前と比べると…治安はすこぶる悪くなっている。元ムエタイ選手の主人公は、怪しげな運び屋のボディガードを務めていて、その日が一応、最後の契約だった。報酬としてバイクと…その日に運んだ荷物の一部、その時代ではとっても貴重で高級になっていた“魚”を分け与えられる。実は、その“魚”がくせものだった…安心安全を謳っていた魚(実際は魚からGが出てきたり!)に異常があり、食した人間がおかしくなる。

 

主人公は家に持って帰った後、まだ食べなかったんだけど(たぶん恋人が帰宅してから一緒に食べるつもりだったのだろう)…魚の運搬を依頼した人物が、それを刺身にして食べた後に、いきなり痙攣して、血を吐く!そのまま病院に運ばれることになったんだけど…それが主人公の恋人である女医の勤める病院だった。医院長などからも信頼される、けっこう優秀な医者だった女医…そんな彼女が医院内で忙しく動きまわっている時に、ちょうど例の“魚を食っておかしくなったヤツ”が運び込まれてきて…案の定、ゾンビ化。あとはお約束の展開になると…。

 

実は、世界中で魚が死滅し、食糧難になったのに…タイだけ魚が食べられるというあたりも物語の重要な要素だったり。まぁ、結果的に、それがゾンビ化の原因になってしまうんだけどね(汗)っていうか、調理中の魚から、大量のG=ゴキブリが出てくるあたりの描写はなかなか悪趣味、かえってゾンビが人間たちを襲う残虐シーンよりキモかった。あんな汚い魚を平気で食ってるっていうのを、想像しただけで、生理的にダメだな…もし自分があんな魚を食す立場だったらッて考えると、ゾクゾクってしちゃうよね。グロ描写とGが苦手な方はご注意くださいね…。

 

主人公のムエタイアクションはキレキレでスピード感あり…基本、拳や蹴りでゾンビと戦うので、感染しちゃうんじゃないかと、けっこうヒヤヒヤさせられる。こういう世界だけあって、人間の方が醜いっていうお約束展開もあり、人VS人のアクションもしっかりと拝める。また、主人公の恋人である女医役の女優さんが…清楚系のキリっとした、けっこうな美人だったので、正直、この人がゾンビ化して醜くなるところは見たくないなって思った。メインキャストなので、大丈夫だろうと思いながらも…ピンチの数はけっこう多く、果たして最後まで、無事に生き延びれるか?

 

 

監督:クルプ・カルジャレク

出演:マーク・プリン ニチャー・ナタニチャー ヴァイラ・ワンヴァイラ ジョニー・アンフォネ
 

 

【オイラもネトフリ視聴に利用してます

Amazon Fire TV Stick HD | 大画面でフルHDの楽しさを簡単に |

Amazon Fire TV Stick HD | 大画面でフルHDの楽しさを簡単に | ストリーミングメディアプレイヤー






 

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!










 

ふれる。(2024年)

 

WOWOWでエアチェックしておいた「ふれる。」を鑑賞…「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」「空の青さを知る人よ」の監督、脚本、キャラデのトリオによる、2024年に劇場公開された新作長編アニメ映画。今まではタイトルがやたらと長く“あの花”“ここさけ”“空青”と、略称で呼ばれることが多かったけど…逆に今回はタイトルが短いのな(笑)さすがにこれは略す必要がないな…まさか“了解”を“り”と略した一昔前の若者みたいに…“ふ。”とか略したりしないよな?ちなみに“ふれる”は劇中に登場する変な生き物の名前。

 

同じ島で育った小野田秋、祖父江諒、井ノ原優太…3人は幼い頃、島に伝わる伝説の生き物“ふれる”と出会ったことがきっかけで、テレパシーのような力を得た。お互いの身体に触れ合えば心の声が聴こえてくるという能力のおかげで、急速に親しくなり…そのまま親友となって成長した3人は、そろって東京に出てきた!もちろん“ふれる”も一緒に…しかし決して“ふれる”の能力を他人に知られるわけにはいかない。高田馬場で共同生活をはじめた3人…偶然知り合った浅川奈南と、その友人・鴨沢樹里もとある事情から一緒に暮らすことになったのだが…。

 

序盤は、謎の生き物“ふれる”とその能力を介し、男子3人の幼馴染がわちゃわちゃしている姿を描いていたので…これは岡田麿里流のBLだろうか?なんて思って見ていたのだが、新たに女子2人が分け入ってくることで…男子たちが“そっち系と勘違いされる”というギャグに持っていく。誤解が解ければ、男と女がいれば、やっぱり色恋の話になる。男子3人×女子2人…明らかに1人は邪魔者確定?案の定…それぞれ5人が5人、誰かを意識しはじめるのだけど、見ているこちら側にも“微妙にすれ違ってる感”は伝わってくる…岡田麿里特有の“痛さ”だな。

 

趣味が合う仲の良い女子がいても、だいたい最後は男友達がかっさらっちゃうパターン…オイラの若い頃もそんな経験ばかりだったなぁ。っていうか…そういう時のための“ふれる”なんじゃねーのか?“お互いの身体に触れ合えば心の声が聴こえてくる”んだろ?なんて思ってると…能力も万能じゃない、というこれまた都合のいい設定がありまして、ファンタジーで現実の厳しさをしっかりと描く。なんだろう、いつまでもチート機能を使っていると、そのうち痛いしっぺ返しを食らうぞという教訓でも伝えたかったのかな?何事も己の道は、己で切り開けってことなのね。

 

女子の片方が、ストーカーに遭っているというエピソード…さすがに犯人、解りやすすぎる(担当声優であたりをつける)。だからなのか、作り手もさほど引っ張るつもりはないらしく…けっこう早々と正体を見せちゃう。岡田麿里の脚本だから、なんか、もっと酷い目に遭うんじゃないかって…密かに期待してたんだけどな。でも、被害を受けてる女子に対し、男どもがよってたかって“ただのビッチ”“ストーカーも寄ってくる”と言い放つあたりは岡田麿里っぽい毒。正直、オイラも思った…裏を返せば、女子の方にも“隙があるから気をつけろ”という作り手からの警鐘だろう。

 

確かに、ストーカー被害に遭う女子、一見、“ふわ可愛”系のように見せていて、ただの面食いっていうオチが用意されてたもんな。ほんと、女子の見た目になんて惑わされちゃいかんよ。見た目に騙されるといえば…もう1人の方もそうよね、お友達のようにめっちゃフレンドリーに接してきて、オトコをその気にさせちゃうくせに、相手は本当にお友達としか見てないんだよ…これで、何回騙されたんだ、俺。いや、女子に言わせると勘違いしたお前が悪いってヤツ。はぁ、なんかオジサン、溜息が出てしまう…自分の嫌な思い出が蘇るあたり、やっぱり岡田麿里脚本だ。

 

 

監督:長井龍雪

出演:永瀬廉 坂東龍汰 前田拳太郎 白石晴香 石見舞菜香 皆川猿時 津田健次郎 大塚芳忠 平野文

 

 

【DVDソフトの購入】

DVD ふれる。(通常版)






 

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!










 

ティエンポス:私たちの時空(2025年)

 

2025年に入って、2度目のネットフリックス再加入中…とりあえず、新着マークがまだついていて、本編尺が90分と短めだったネトフリオリジナル映画という理由だけで、チョイスしてみた「ティエンポス:私たちの時空(原題:Nuestros tiempos)」を鑑賞した。1966年にタイムマシンを開発した、夫婦の大学教授が…2025年(現代)にタイムスリップしてしまうというメキシコ製のタイムトラベルもの…サスペンス色は控えめで、どちらかというとラブコメ寄りの作品だったかな。主演を務めるのはルセロという女優のオバチャン…本国では歌手としても有名らしいよ。

 

まだまだ女性蔑視も色濃かった1966年、メキシコ国立自治大学で…教鞭に立つ夫婦のノラとエクトル。2人が研究しているのはタイムトラベルだった。2人は遂にタイムマシンを完成させ、実験に挑むのだが…自分たちが想定していた以上の時空を超えてしまい、2025年にたどり着いてしまう!元の時代に戻ろうとするが、タイムマシンが故障してしまい、修理をするため…現在のメキシコ国立自治大学へ忍び込もうとするが、警備員に見つかってしまった!しかし、学長として現れたのは、かつてのノラの教え子フリアだったことから、直ぐに話を信じてもらえ…。

 

過去から現代(未来)にやって来てしまった大学教授の夫妻が…カルチャーギャップに戸惑いながら、良くも悪くも現代の文化に感化され、そのせいで…夫婦関係にも影響が出始める。夫は…早くタイムマシンを修理して、元の時代に戻ろうとするのだけど…っていう感じの展開。オイラの予想では…ネットやスマホという現代のハイテク文化を過去に持ち帰り、開発したのが、全部この2人でした、みたいな展開になるんじゃねーかって、考えてたんだけど、全然そんな展開にはなりませんでした。科学者だけあり、一応、過去改変の恐ろしさとかも考えてたのか?

 

過去からやって来た2人…ちょうど大学の学長が、嫁さんの教え子だったことから、すんなり事情を理解し、受け入れられ、現代に溶け込んでしまうので、そのあたりが展開的にちょっと物足りなかったな。他にも一度もあったことがない(過去では生まれていない)姪や又姪と出会い、簡単に打ち解け、2人を手助けする。もっと“お前ら誰やねん!”って胡散臭がられ、住む場所にも困るような描写があればよかったのにな。っていうか、未来から来たばかりの状態で、コンビに入ったり、地下鉄乗ったりしてたけど…お金とかは大丈夫だったのかな?って思った。
 

2025年にタイムスリップしてきた2人が、初めて現代のコンビニに立ち寄って、カルチャーギャップを体感するシーン…その店の横に駐車してあり、その後、発進する車が、これ見よがしに“デロリアン”だったりするのが、ちょっと狙いすぎだろって思った。いや、2025年にデロリアンがある方が、かえって目立つんだが(笑)何か、物語的な伏線になっていたりするのか?と、ちょっと期待もしてしまったんだけど…同じタイムトラベル映画として、単なる作り手のリスペクト、オマージュだったと思われる。どうせなら、あの車をタイムマシンに改造するくらいのことをしろよ。

 

ラテン系らしく、カルチャーギャップネタでも性に関するものが多めだった。最初は、コンビニで“今風コンドーム”をお薦めされ、赤面していた2人が…特に嫁さんの方が現代人に感化され、性への捉え方が開放的になっていく。逆に、そんな妻の姿を見て…夫は拒絶。過去ではあんなにラブラブだった2人も…価値観の違いが露呈し始め、果ては女性の社会進出といったテーマにも繋がっていく。最後は、若干駆け足ながら…SF的な観点で結婚の多様性というものを描いて見せ、現代の夫婦のあり方を考えさせる(独身のオイラが偉そうに語るのもなんだけど)。

 

 

監督:チャバ・カルタス

出演:ルセロ ベニー・イバーラ レナータ・バカ オフェリア・メディーナ クラウディア・ロボ

 

 

【オイラもネトフリ視聴に利用してます

Amazon Fire TV Stick HD | 大画面でフルHDの楽しさを簡単に |

Amazon Fire TV Stick HD | 大画面でフルHDの楽しさを簡単に | ストリーミングメディアプレイヤー






 

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!










 

雑感:Paramount+配信開始、モブランド シーズン1 エピソード1~3まで

 

今、アマプラでも新作の配信ドラマ、毎週追加されている「カウントダウン」を追いかけてるところなんだけど…今度はParamount+(WOWOWオンデマンドで利用できる)で始まった「モブランド」のシーズン1も見始めてしまった。ガイ・リッチーが監督を務めているということで話題になっていたが…実際に監督したエピソードは全10話のうち最初の2話ほど…あとはエグゼクティブプロデューサーの1人として名を連ねている。主演は「ヴェノム」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のトム・ハーディ、ほかピアース・ブロスナン、ヘレン・ミレンと、キャストは超豪華!

 

お話の内容は…イギリス版の「ゴッドファーザー」みたいなもんでしょうか?ロンドンの裏社会を牛耳る大物ピアース・ブロスナン…ライバル組織たちともバチバチやりあってるんだけど、部下を使って、力業で、容赦なく排除をしたりもする。組織の幹部は…自分の息子や娘といった身内で固められてるんだけれども、仲には足を引っ張るバカ息子とかもいる。そして、まぁまぁできる方の息子(たぶん次男)と、幼馴染のトム・ハーディが、この組織、一家に忠誠を尽くす専属のもみ消し屋(フィクサー)として活躍してまして…淡々と、完璧に仕事をこなしていくんだよ。
 

ただ、どうしても仕事を優先してしまうハーディは、家庭を顧みるのが苦手で…夫婦喧嘩も絶えない。せっかく仲直りしそうだななんて雰囲気になっても…一家の誰かがトラブルを起こして呼び出されるんだ。とりあえずエピソード3までのざっくりとした展開は、ライバル組織と一触即発の危機になっている時に、相手のボスの息子が行方不明になってしまい、あろうことか…その失踪に、ブロスナンの孫(次男の息子)が関わってるらしいとなる。孫はそれ以前にも別のトラブルを起こし、ハーディがもみ消しに動いてて、行方不明事件に関しては“知らない”と惚ける。

 

孫の態度から、明らかに何かを隠していそうなんだけど…さすがのハーディも、強く問い詰められないでいる。そんなトラブルを抱えている中で、今度はブロスナン本人も“新たな厄介ごと”を背負い込み、ハーディがもみ消しに奔走するんだけど…その件について、警察が探りを入れてきたりもする。他にも進行形のトラブルがわんさかあって、それをすべてしょい込む形になるハーディ。まだまだ物語は始まったばかり…一つのピンチを綱渡りでなんとかかわしつつ、もう一つの厄介ごとが引き返せないところにいきそうな予感になる…というところで、次回へ続く。

 

まぁ、なんというか…非常な決断を下すブロスナン、それを忠実に実行するハーディ(ハーディの直属の手下たちもかなり有能なんだ)、と…一家のヤバさがひしひしと伝わってくるんだけど、実は一番、ヤバいのが…ブロスナンの嫁のヘレン・ミレンだったりするんだよな。涼しい顔して、裏でブロスナンをけしかけてるのは、このばーさんなんだ(笑)そして、みんながトラブルメーカーだと認識しているあの孫を溺愛してまして、みんなが必至になって火消しに走ってるトラブルも、“よくやった”と褒める始末。完璧に、嫁さんの尻に敷かれてるボス、ブロスナン(笑)

 

まだまだトラブルも序の口なんだろう(既に酷い状態だけど)…今後も、ハーディがどのような手を使って、ピンチを切り抜けていくのか、目が離せなくなりそうだなと。とりあえず最初は3話も見なきゃいけないのかと思ってたんだけど…見始めたら、途中で止めることができず、3話イッキ見でした。毎週金曜日の午前0時に新エピソードの追加、たぶん次回以降は1話ずつになるだろう。拷問や突発的な発砲などバイオレンスシーンも多め…敵対組織のボスを狙撃するかどうかの駆け引きは緊張感があったし、2話目に出てきたチェイスシーンも見ごたえあった。

 

 

【サントラのデジタル配信はこちら】

MobLand (Original Series Soundtrack)

MobLand (Original Series Soundtrack)






 

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!










 

フィアー・ストリート:プロムクイーン(2025年)

 

2025年に入って、2度目のネットフリックス再加入中…ちょうど前回、1か月だけ加入して、メンバーシップのキャンセルをした直後に、配信がスタートして、あと1日ズレてれば見れたのになぁと、非常に悔しい思いをした「フィアー・ストリート:プロムクイーン」をようやく鑑賞する…以前、ネトフリのオリジナル映画で「フィアー・ストリート」3部作というものがありまして…オイラも見てるんだけど、そのシリーズ新作なのか、スピンオフなのか、正式な扱いはちょっとわからんのだけど…同じようなタイプのホラー、例を出すと「スクリーム」のようなスラッシャー映画です。

 

何世紀にもわたって、不可解な連続殺人がたびたび起きる街“シェイディサイド”…1988年、ジェイディサイド高校では恒例のプロムの開催が迫っており、キングとクイーン候補が出そろう。クイーンの本命は学園の女王ティファニー、対立候補はマリファナの売人で反抗的なクリスティ…他、テイファニーの取り巻きの3人リンダ、デビー、メリッサが候補者に名前を連ねる。そして、本来は地味な生徒のロリも…自分が“哀れな子じゃない”と証明するため、勝ち目のない戦いに挑もうとしていた。そんな中、何者かが次々とクイーン候補を襲い、殺し始めて…。

 

以前の3部作は…1994年を起点として、シリーズを追うごとに、過去へと遡りながら、時に“1作目のその後”も描いたりする…わりと時系列が複雑化している内容だったと記憶。とはいうものの、すでに鑑賞から3年ほど経過しえいるので…ストーリーの詳細を忘れ始めている。えーと、一応、本作は1作目(1994年)と2作目(1978年)の間…1988年を舞台にしていて、お話としては、単独で見れる感じになっていたけど、劇中で語られ、物語にも深く関わってくる“過去の事件や登場人物”が、旧3部作で語られていたり、登場していたかどうかは覚えてない…。

 

過去シリーズでも登場している、曰くのある街、曰くのある学校が舞台…アメリカの学校では一大イベントとなる、プロムの季節がやって来て、プロムのクイーン、キングの候補が出そろう。特にクイーン候補の本命は、学校で一番目立っているタカビー女で、その周りにいる個性的な取り巻き連中も、ワンチャン、クイーンの座を狙いながら候補者に名を連ねる。そのほか、ヤクの売人をしている問題児が教師を困らせるため、面白半分に立候補していて…最後の1枠に、主人公が立候補している。主人公だけあって、見た目はなんだかんだで一番かわいいよね?

 

なんだけど…この世界では、タカビー女やその取り巻き連中から陰湿なイジメに遭ってたりするのよ。実は、母親が過去に街で起きた殺人事件の犯人…らしいという疑惑だけで、周囲の多くの人たちが腫物に触るように扱っていたわけよ。そういう境遇を脱するため、バカ連中を見返すための手段が、プロムでクイーンの座を射止めることだと、主人公も半ば本気で思っていて、主人公とマブの不良娘が、一応、応援してくれている状況。そしていよいよ、プロムの本番を迎えるんだけど…知らず知らずにクイーン、キングの候補者が殺人鬼に襲われ、殺されていた!

 

他の候補者、生徒、教員関係者は…そんなことが起きているとは知らずに、プロムのクイーン&キング選びに夢中になっているが…。プロムが始まってからは、わりとテンポよく犠牲者が出るし、死に方のバリエーションも豊富、適度にグロいので、この手のジャンルの映画としては、充分に及第点だろう。それこそ「スクリーム」シリーズのようなどんでん返しな真犯人も用意されている…それこそ「スクリーム」のどれかで、こんなような犯人像ってあったよね?どれって言及しちゃうとネタバレになるので言えないけど…今回はこのパターンできたかって思ったね。

 

 

監督:マット・パーマー

出演:インディア・ファウラー スザンナ・サン キャサリン・ウォーターストン リリ・テイラー クリス・クライン

 

 

【サントラのデジタル配信】

Fear Street: Prom Queen (Soundtrack from the Netflix Film)

Fear Street: Prom Queen (Soundtrack from the Netflix Film)






 

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!










 

 

クロスポイント(2024年)

 

2025年に入って、2度目のネットフリックス再加入中…新着映画でお薦めされていた日本とフィリピンの合作「クロスポイント」を鑑賞する。これはいわゆる“ネトフリオリジナル映画”ではなく…調べると、今年の5月に劇場公開なんかもされている作品。ただ、現段階では円盤のリリース情報はなく、アマプラも有料、無料共に配信の扱いわなかったので…今、見ておいてもいいかなと。フィリピン側の役者さんは存じ上げない人ばかりだったが、日本側のメインキャストに平岳大…故・平幹二朗のご子息であり、実写版「逆転裁判」のイトノコ刑事(って、それかよ!)。

 

フィリピンで一世を風靡した俳優のマニュエル・ヒダルゴだったが…今はまったくオファーがなかった。久しぶりの仕事でスタジオに顔を出すも、役を売り出し中のインフルエンサーに奪われてしまい、門前払いをくらう。しかたなく、知人がいる日本で稼ごうと決意し…来日するも、結局は、観光ビザのまま、ショーパブで過去の栄光に縋りながら日銭を稼ぐのみだった。一方、会社の資金繰りがうまくいかざい、倒産寸前に追い込まれている社長の山口シゲオは、娘の将来の進路についても悩みを抱えていた。そんな時、居酒屋でマニュエルと隣り合わせになり…。

 

メイン舞台は日本…フィリピン側の主人公は、後に出稼ぎのため、日本へやって来る。冒頭、家出少女が道端で男に声をかけられる…“お金がないなら、マン喫代くらいあげるよ”と善意を装っているけど、どう見ても“顔が危ない”。しかし、藁にも縋る気持ちの家出少女は、その誘いにまんまとのってしまう。で、場所をマン喫に移してからの2人の会話…“何かお礼を…”と言い出した少女に、キモ男はすかさず“唾液をくれ”と懇願。ホラホラ、本性を現した!さすがに少女の方も…“それはちょっと”と拒否るんだけど、いったん引いた男が…豹変して少女を襲う!

 

タイトルバックを挟んで…話はフィリピンへ。またも男が女性を襲うシーンが展開されるも、それは役者をやっているフィリピン側主人公が、嫁さん相手に芝居の稽古をしているだけだった。フィリピン側主人公は…かつて一世を風靡したスターだったんだけど、今は鳴かず飛ばずな売れない役者。その日も、久々の仕事だったんだけど…役を奪われ、門前払いされてしまう始末。身重の嫁さんのため、このままじゃいけない…と一念発起。昔の伝手がある日本へ行って稼ごうという話になる。裕福な父親がいるんだけど、プライドが高く、親に頼るのも毛嫌いしている。

 

一方、日本側主人公の平岳大は…中小企業の経営者なんだけど、資金繰りに行き詰まりどん底状態。さらには、娘からは“ミュージシャンを目指すために音楽学校へ行きたい”なんて言われていて…あっぷあっぷしている。てっきり、この娘が…冒頭の変態に襲われた女の子なのかと思ったら、まったくの別人。じゃあ、あの女の子はいったい誰?って話だけど…そこが関わるのは、もっとだいぶ後になってから。それにしても、娘の日本語が変、しかも英語とチャンポンだし…やっぱ合作故の弊害か?と思ったら、ちゃんと帰国子女という設定もあったのね(汗)

 

父親の平岳大も、娘と一緒にアメリカ暮らしをしていたんだけど…訳あって、2人で帰国、親族経営の会社を継いだはいいけど、才能がなくて、どうやら会社を潰す寸前らしいというのが今の状況。しばらくは、フィリピン側、日本側…双方の人生負け組男が、厳しい現実に直面し、もがき苦しむ様子が描かれる。フィリピン側の主人公も…“日本で稼ぐぞ”と大手を振ってやってきたわりには…日本での仕事っていうのが場末のショーパブで歌うことだったり(役者じゃねーのかよ)、しかも観光ビザしか持ってなかったので…入管のお役人に追われたりするのよ。

で、逃げるように別の地方へ移動…そこで“事件、偶然”が重なり、平岳大と出会う。そして、これまたなぜか…2人一緒に、“連続殺人犯を捕まえて、報奨金を山分けしよう”という話になるのよね。そう…ここで、ようやく冒頭と繋がる!あの変態男、世を震撼させている連続殺人犯だった!ってことは…家出少女もシレっと殺されてるってことなのか!てっきり、2人が救出するものだとばかり思っていたけど、違ったよ。さらには素人が犯人を捕まえて、報奨金をもらおうなんていうのが、けっこうなめてたわけで…想像を超えつつも、ある意味リアルな展開が待ってる。

 

主人公2人は、無事にどん底人生から這い上がれるのか?色々とツッコミどころもいっぱいあったんだけど…まず知らない人について言っちゃいけない、特に男なんてみんな下心あるぞという、警鐘めいたメッセージが伝わってきた。他にも、家族を養うためには安いプライドなんて捨てちまえと…使えるうちに使うのが親のコネと金だぞっていう助言も感じられたよね。これ、日本が舞台だから、日本人が見ると、なんとなく“むず痒い”ところがあるじゃないかな?どうせなら、日本人の主人公がフィルピンへ行って、人生がクロスするって話にすればよかったのに。

 

 

監督:ドニー・オルディアレス

出演:平岳大 カルロ・アキノ 生島翔 黒沢ケイ ステファニー・アリアン 柴田理恵 清水美砂

 

 

【オイラもネトフリ視聴に利用してます!】

Amazon Fire TV Stick HD | 大画面でフルHDの楽しさを簡単に |

Amazon Fire TV Stick HD | 大画面でフルHDの楽しさを簡単に | ストリーミングメディアプレイヤー






 

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!










 

K.O.(2025年)

 

2025年に入って、2度目のネットフリックス再加入中…今日はフランスのアクション映画「K.O.」を鑑賞…試合中に対戦相手を殺してしまった格闘家が、その相手の息子で、トラブルに巻き込まれ、身の危険が迫った少年を助けるために奔走する。主役の元格闘家を演じている役者さんは…シリル・ガーヌとういう人で、ネットでググって調べた限りだと、本物の格闘家のようです。格闘技は詳しくないので、本作を見るまで、存じ上げなかったですけど、役者業もけっこうやってるみたいで、前にネトフリで見た「ザ・ケージ」というドラマにも出てたらしいが、覚えてない。

 

格闘家のバスティアンは試合中に対戦相手のエンゾを死亡させてしまい…格闘技から足を洗うことに。エンゾの妻エマ、息子のレオからも激しく恨まれる。それから2年…肉体労働で日々の糧を得ているバスティアンの前に、エマが現れ、失踪したレオを探してほしいと頼まれる。レオはマルセイユでいとこと同居していたのだが、どうやらクスリの取引に関わり、何らかのトラブルに巻き込まれたようだ。そのころ、マルセイユでは犯罪組織同士の抗争が原因で殺人事件が発生、捜査介入部隊のアラウィは宿敵マンシュール兄弟の仕業だと訴えるのだが…。

 

タイトルの印象から、格闘技がメインの題材の作品かと思ったら、ちゃんとした格闘技が描かれるのは導入部である冒頭部分だけでしたね。ライバルの格闘家を、試合中に殺してしまった主人公は、相手の家族に恨まれ、格闘家を辞めてしまう・それから2年が経った頃…突然、殺してしまった格闘家のの妻がやって来て、“息子が失踪した、探してくれ”と無茶ブリされる。もちろん、主人公は負い目があるので、断ることなんかできずに…息子探しを引き受ける。が、しかし…オカン曰く、息子は“クスリの取引に手を出している”らしい…自業自得じゃんって感じよね。

 

ただ、母親も…父親が死んだあと、息子をかまってやれなかった自分のせいだと考えていて、縋る相手も旦那を殺した主人公しかいなかったという話。一方、行方不明になった息子だけど…マルセイユで起きている犯罪組織同士の抗争、縄張り争いの果てに起きた、残虐な殺人事件の一部始終を目撃していて、殺した側の犯罪組織に命を狙われていた。一度は、馴染みの女刑事(息子は情報提供者だった!)に助けを求めたんだけど…その後、雲隠れしてしまって、女刑事も探していた。女刑事も、殺人の実行犯と思われる組織のボスと因縁があって…。

 

そんなわけで、“息子”の行方を追って、元格闘家の主人公と女刑事がバッティング。最初はお互いの正体がわからず牽制し合っていたんだけど、途中で利害が一致…協力して“息子”を探すことになる。展開はそこまで深みのあるものではないけど、“息子”と、父親を殺した主人公の間にある溝、わだかまりをどうやって乗り越えていくのかといったドラマはそれなりに見どころとなっていた。また、フランス映画らしく…警察組織内の腐敗もある。途中で、どうやら組織に内通している人物が警察にいるぞとなるが…映画的には裏をかいてるようで、やっぱりなでした。

 

主人公も、女刑事も…どちらもキレると、抑えがきかなくなって、相手を容赦なくフルボッコにしまくる。最初、女刑事の方がキレて、主人公が仲裁に入るんだけど、そんな主人公も別の場面でブチきれて…相手を完膚なきまで叩きのめしていて、どっちもどっち、2人とも同類じゃねーかと思った(笑)クライマックス、“安全ではなかった警察署内”でのバトル…敵の陽動にハマって、まんまと警察署が襲撃されてしまうんだけど、スケールダウンした「要塞警察」みたいで、激しい攻防が繰り広げられた。ドンパチも拳を使ったアクションもいい塩梅で自分は楽しめたな。

 

 

監督:アントワーヌ・プロシエ

出演:シリル・ガーヌ アリス・ベライディ イブライマ・ケイタ アン・アズレイ サミュエル・ジェイ

 

 

【サントラのデジタル配信はこちら】

K.O. (Soundtrack from the Netflix Film)

K.O. (Soundtrack from the Netflix Film)






 

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!










 

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>