勝手に映画紹介!?

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トラブル・バスター(2024年)

 

今年に入って3回目の加入(毎回、見たい作品がある時に1か月限定で入る)、ネットフリックスにて…新着でお薦めされていた「トラブル・バスター(原題:STRUL/英題:TROUBLE)」を鑑賞…殺人容疑をかけられ、刑務所送りにされた電気店のしがいあに店員が、ひょんなことから脱獄…無実を証明しようと東奔西走しながら、真犯人とも対峙するという…スウェーデンのクライム・コメディ。役者さんはぜんぜん知らない顔ばかりだったが、無実の罪を着せられた主人公役のフィリップ・バーリは…WOWOWで放送・配信された北欧のドラマに出てるらしいです。

 

警察が麻薬取引の現場に踏み込み…銃撃戦になる。そして、その近くで…組織の関係者が何者かに襲われ荷物を盗まれる。ちょうどその犯行現場に遭遇した男性ルカが一部始終を携帯で撮影するも…襲撃者に気づかれてしまう!一方、妻とは離婚、愛する娘のユリアと過ごすのが生きがいなしがない電気店店員コニーは…テレビの設置のため、客の家を訪れていたのだが、対応に出た女性が留守にしている間に、家の中にルカの死体が!ルカは女性の夫で、追いかけてきた襲撃犯に殺されてしまったのだ。コニーは犯人と間違えられ、逮捕されてしまう。

 

冒頭…麻薬取引の現場に警察が踏み込んで激しい銃撃戦が展開される。そして、その騒動のどさくさにまぎれ、何者かが麻薬組織の人間から…麻薬をネコババ(初見ではこのあたりが解りづらかったけど…話の流れで、追々理解できてくる感じ)…そこへ一般人のオッサンがやって来て、一部始終をスマホのカメラで撮影してしまう。しかし、麻薬組織を襲った黒ずくめの襲撃者に…撮影がバレてしまい、追いかけられる。なんとか…自宅まで帰り着くんだけど、家族は不在。そして、襲撃者が自宅まで追いかけてきて、殺されてしまう。スマホは殺される前に隠す。

 

一方、主人公は…しがない電気店の店員。嫁さんとは離婚し、その嫁さんの再婚相手は“パイロット”で、金もしこたま持ってるから…馬を飼いたいと言い出した主人公の娘にも、余裕で買い与えることができる。でも、メンツをつぶされた主人公が反対しているから実現はしていない。だから、“誕生日プレゼントに好きな物を買ってやる”という主人公に、娘は“石(=金のかからないもの)でいい”と、父親思いの健気な対応…“そんなことを言うな”ともう一度訊ねると…今度は正直に“馬が欲しい”と…いやいやそれは駄目。でも、娘に乗馬は習わせようと、必死に働く。

 

そんな主人公が、上司の無茶ぶりで退勤時間後に残業を行う羽目に…テレビ購入者の家に、配達をして、設置までしなければならない。家人の女性が…少しの間留守にするからと、ヘッドフォンをはめて、設置作業を黙々と行っていたんだけど…たまたま工具を取ろうと、場所を移動したら…そこには死体が!その家は目撃者のオッサンの家だった。主人公も襲撃者に殴られ、一瞬、気を失った後…魔の悪いことに…凶器のドライバーを掴んでる状態で、帰宅した女性…被害者の妻と鉢合わせしてしまい、結果的に…殺人犯として逮捕、刑務所送りにされる。

 

ここまでの展開は並行して起きているので…実際の映像と、オイラの説明では、出来事が前後する場合があるので、あしからず。まぁ、あとは…主人公が無実を晴らそうと、脱獄して、身の潔白を証明する証拠を見つけて、真犯人と対峙するという流れ。実は、事件に巻き込まれる前に…店員と客という立場で、女性刑事とたまたま会話をしており、その女性刑事だけが…“もしかしたら、本当に無実なのかも?”という疑問を持ってくれる。しかし…怖いオバサン上司とかに、“そんなことあるわけない!”と一蹴され、なかなか自分の主張を聞き入れてもらえない…。

 

刑務所送りにされた主人公だけど…“棚ぼた”で脱獄方法を発見!脱獄して、無実を証明する系って過去にも色々あったけど、下手すりゃ「沈黙の脱獄」のスティーヴン・セガールよりも早いんじゃないか?正確には…バレずに塀の外と行き来できる方法を見つけて、被害者が最期に残した“携帯を”の言葉から、そこに何か重要な手掛かりがあるのではないかと推理し、行動を始める。いったんは脱獄がバレる前に刑務所へ戻るんだけど…その後は、他の囚人が企てる脱獄計画に巻き込まれ、再び“プリズン・ブレイク”展開…今回もあっけなく外に出れる。

 

外に出てからも、様々な“トラブル”に直面しながら…一歩ずつなんとか前身していくって感じかな?とりあえず、警察が家捜ししても被害者のスマホが見つからないって、“捜査が杜撰すぎ、警察間抜けすぎだろ”って思うんだけど…まぁ、一応、物語上の理由があったりするわけですよ。真犯人はわりと早い段階で判明…脱獄犯として警察に追われ、真犯人に命を狙われ、さらに…“プリズンブレイク”に関わった他の囚人との因縁もあり…果たして、無事に無実を証明することができるのか?主人公の災難もさることながら、真犯人の焦燥ぶりも意外とコミカル。

 

脱獄が早っ!って部分もコメディだと割り切ればさほど気にならず、最終的には適度に緊張感もあって…まぁまぁ楽しめた。だから、あれだよね…なんでもかんでもスマホで撮影するのはトラブルの元だっていう、教訓だよね。とにかく犯罪とか災害に巻き込まれたら、スマホのカメラを回す前に逃げろよ、もしくは警察に電話しろだよ。よく、テレビの報道番組で…“視聴者提供映像”ってあるけど、本当に偶然ならまだしも、そんな映像を撮る前に、困ってる人を助けろよって思うもんな。スマホで便利になった事もあるけど…人間がどんどん馬鹿になってるのを実感。

 

 

監督:ヨン・ホルムベリ

出演:フィリップ・バーリ エイミー・デアシスモント エヴァ・メランデル モンス・ナタナエルソン デヤン・チュキチ
 

 

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ロスト・イン・シャドー(2024年)

 

今年に入って3回目の加入(毎回、見たい作品がある時に1か月限定で入る)、ネットフリックスにて…新着でお薦めされていた「ロスト・イン・シャドー(原題:THE SHADOW STRAYS)」を鑑賞。まるで“忍び(忍者)”のような暗殺集団に属する若い女が…組織の命令に背き、勝手に“一般人の子供”を助けようと…悪党どもの皆殺しを始めたことで、組織側にも造反者として命を狙われてしまう…というインドネシアのバイオレンスアクション。監督は日本でも劇場公開された「KILLERS/キラーズ」ネトフリ映画「シャドー・オブ・ナイト」を撮っているティモ・ジャイアント。

 

闇に存在する非情な秘密組織、裏社会での通り名は“死の影”…“13”と呼ばれる暗殺者は、日本でヤクザの“オノリ組”をせん滅する任務を遂行していたが、反撃を喰らって、戦闘不能になってしまう。最終的に教官であるウンブラの助けもあり、なんとか任務を成し遂げた。インドネシアに帰国し、次の任務まで待機を命じられるのだが…偶然、母親を亡くしたばかりの少年モンジと知り合い、彼が犯罪組織に狙われているのを知ると…助けるために、自分の組織の掟に背き…単独で犯罪組織と対峙!結果的にウンブラら“死の影”とも戦う道を避けられず…。

 

冒頭…“日本の樹海の中にあるヤクザの屋敷”へ黒ずくめの(G.I.ジョーのスネークアイズみたいな)暗殺者が現れ、ボスをぶち殺し、異変を察知した部下もほぼほぼ皆殺しにするんだけど、ボスのために呼ばれた芸者(?)がその場に居合わせてまして、その芸者を誤射したのに気を取られているうちに…暗殺者は反撃を喰らって、戦闘不能に陥ってしまう。しかし…同じような暗殺者がもう1人現れ、それは教官と呼ばれる、尻拭いのためにやって来た先の暗殺者の直属の上司…今度こそ、ヤクザ連中を皆殺しにする。ちなみに暗殺者は両方とも女性だ…。

 

なんでヤクザが樹海に住んでるんだよっていうツッコミを入れつつ…けっこう洋画であるあるな設定。昔見たホラー映画では、樹海の中に鉄道まで走ってて、駅やお食事処があったからな(笑)このくらいの描写はまだかわいいもの、結構許せる。ただし…そこに出てきたヤクザの組長が、ただのバカ(笑)、ヤクザに呼ばれた芸者が…どう見ても“コウメ太夫か志村けんのバカ殿”にしか見えないブ●で…案の定、芸者が手籠めにされそうになったりもするんだけど、バカ組長、そんなんでよく興奮できるなって…そっちの方が気になって、気になって、しょうがない。

 

ただ…暗殺者が現れてからの、ヤクザどもが血祭りにあげられていくバイオレンスアクションを見ていると…そのあたりのツッコミ要素も、忘れてしまうんだけどな。でも、もう1か所…気になるところがあって、それはメイン主人公である下っ端の女性暗殺者と、尻拭いにやって来た女教官の容姿が似てるんだ…いやね、よーく見ると教官の方が明らかに老けたオバサンなんだけど、顔立ち、髪型…あとは2人とも似た戦闘服姿なので、特に…物語の後半、主人公が造反してから、2人が拳を交えるようになってからが…どっちがどっちだか見分けがつかない(笑)

 

それ以外は…インドネシア映画らしく、バイオレンス満載のアクションはどれも迫力があり、“戦う綺麗なお姐さん映画”が大好きなオイラは大変満足でしたけどね。ストーリーの方は…悪徳刑事も加担する犯罪組織とのトラブルに巻き込まれ、母親が殺され、自らも命を狙われる少年を…裏稼業の人間である主人公が助けるって…まんま「レオン」やんか(笑)ってことは、組織を造反するっていうのは「ニキータ」…のテレビドラマ版(マギーQの方)の要素かい?でも、主人公が属する組織のテイストが和っぽいので、釈由美子版「修羅雪姫」の方が近いかも?

 

引き合いに出した「レオン」よりももっと非情な部分もあったかな?中盤の展開は予想外なところもあった。とにかくアクションの血みどろ具合がハンパなく、けっこうエグ目…クライマックスで主人公たちが使う手投げ弾にクギ(棒状の金属片)とか仕込まれてて、顔にぶっ刺さったりするのよね。最後の最後は…アッと驚く為五郎(だからそういう古いネタは今の人に伝わらないって、オイラの同世代でも知らない人がいるだろうし)、半分くらい、何がどうなってるのって気持ちもありつつ…意外と続編なんかも期待しちゃっていいんじゃね?って終わり方だったなと…。

 

 

監督:ティモ・ジャイアント

出演:アウロラ・リベロ ハナ・マラサン クリスト・インマヌエル アンドリ・マシャディ アリ・フィクリ

 

 

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アイズ・オン・ユー(2023年)

 

今年に入って3回目の加入(毎回、見たい作品がある時に1か月限定で入る)、ネットフリックスで「アイズ・オン・ユー(原題:Woman of the Hour)」を鑑賞…「ザ・コンサルタント」や「シンプル・フェイバー」の女優アナ・ケンドリックが監督、主演を務め、共演に「ドント・ブリーズ」「ヴァチカンのエクソシスト」のダニエル・ゾヴァット…実話ベースの犯罪ドラマで、ネトフリのジャンル区分では“ヒューマンドラマ”になっていた。2023年のトロント国際映画祭などで上映されたのち…日本を含む多くの国ではついこの間、2024年10月18日から配信がスタートした模様。

 

1978年のハリウッド…女優志望のシェリルは、いくつものオーディションに挑戦するも、なかなか芳しい成果が得られなかった。そんな時、テレビの恋愛バラエティ番組“デート・ゲーム(The Dating Game)”に出演することに。その番組は…事前に集められた3人の男性と、顔を合わせずに、対話を行い…シェリルが最終的に気に入った相手を選ぶというものだった。本来は番組で用意された質問を投げかけるのだが…シェリルは途中からアドリブを多用。男性陣の本性をうまく暴きつつ…最終的にロドニーという男性を選ぶのだが、なんと彼は連続殺人犯だった!

 

アナ・ケンドリック演じる売れない新人女優が…映画のオーディションを受けたり、芝居の稽古に付き合ってくれるボーイフレンドと成り行きヤっちゃったりという日常が描かれ、それを経て、所属事務所の紹介でテレビのバラエティ番組への出演が決まる。本当は映画の仕事がしたいんだけど、事務所に“顔を売るため”と説得され、渋々…番組へ出演することに。その番組は…“デート・ゲーム”という、日本でいう“パンチDEデート”とか“ねるとん”…って、今の人には伝わんないか、現代のいわゆる恋愛リアリティ番組みたいな感じの男女のマッチングをするのよ。

 

ステージ上に仕切りの壁があって…女性1人が、複数の男性に色々と質問をしていって、最終的にその中から気に入った1人を選ぶというもの。質問なんかは、あらかじめカンペが用意されていて…それを読むだけという指示。それがいわゆる場を盛り上げるため、女性を可愛らしく見せるため…バカな視聴者が興奮するような、くだらない質問ばかりなのよ。最初は黙って指示に従っていたんだけど、途中から女優魂に火がついちゃいまして、いけ好かないMCを無視し、新人女優はアドリブをがんがんぶちかまして…男性陣の本省をガンガン暴いていくのよ。

 

それで最終的に…“一番賢い回答”をしていた相手を選んで、カップリングが成立するんだけど、その男がなんと殺人犯だったという展開。この1978年の話を縦軸に…実は時代が色々と飛びまくりまして、犯人が女性に近づき、犯行を重ねる様子も紐解かれていく。中には…78年よりも後のエピソードも出てくる。えっ、っていうことは…78年では犯人が野放しってこと?女優さんどうなっちゃうの?って話になる。アナ・ケンドリック演じるメイン主人公からは…男になんて媚びないぜって意志が伝わって来ていたので、てっきり犯人と対等にやりあうのかと思ってた。

 

さて、アナ・ケンドリックが無事に犯人の毒牙から逃げ延びることができるのか?そして、どういう状況で犯行が露見し、犯人が捕まったのか?構成の妙もあって…しっかりと緊迫感と驚きも感じられたかな?映画の中では、数えるほどしか犯行の様子は描かれていないんだけど、この犯人がどんな悪行を働いたかを、最後にテロップで説明が出て…マジでゾっとする。モデルになっているロドニー・アルカラっていうのは…シリアルキラー界じゃけっこう有名な人物なのよね、そういえばコイツの話、どこかで見聞きした記憶があるなって、見終わってから思い出した。
 

 

監督:アナ・ケンドリック

出演:アナ・ケンドリック ダニエル・ゾヴァット トニー・ヘイル ピート・ホームズ ニコレット・ロビンソン

 

 

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Woman of the Hour (Soundtrack from the Netflix Film)

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ザ・ユニオン(2024年)

 

「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」目当てで…2か月半ぶり、今年に入って3回目のネトフリ加入中。未加入中に配信が始まってて、加入したら早めに見ようと思っていたネトフリ映画「ザ・ユニオン(原題:The Union)」をさっそく鑑賞…マーク・ウォールバーグ兄貴とハル・ベリー姐さんが共演したコメディ要素も入ったスパイアクション…そのほかの出演者は「セッション」で当時のアカデミー助演男優賞を獲得したJ・K・シモンズ、「ロスト・フライト」でジェラルド・バトラーのナイス相棒ポジを務めたマイク・コルター、子役出身のジャッキー・アール・ヘイリーなど。

 

イタリアのトリエステ…機密情報を盗み出したCIAの裏切り者を確保すべく、ロクサーヌら諜報組織“ユニオン”が作戦を展開。同じチームのファラデーと仲間たちが無事に裏切り者を確保するも…その直後、敵に襲撃され、ロクサーヌ以外は全滅、機密情報も奪われてしまった。一方、ニュージャージーで建築作業員をしているマイクの前に、突然、学生時代の恋人ロクサーヌが現れた!思い出話に話を咲かせる2人だったが、ロクサーヌには魂胆が!眠らされてるうちにイギリスまで連れてこられたマイクは協力を打診され、機密情報奪還を手伝わされる!

 

冒頭はイタリアから…ユニオンという諜報組織に所属しているハル・ベリー…直属の上司がJ・K・シモンズ、同じチームのエージェントにマイク・コルター。ハル・ベリーが現場の指揮を執り、機密情報を盗み出した裏切り者を追いかけていた…裏切り者が潜伏しているホテルの一室に、武装したマイク・コルターたちが突入、無事に裏切り者と機密情報を確保したのもつかの間、ホテルの外で謎の敵に襲撃され、確保した裏切り者を含む、ハル・ベリー以外のメンバー(J・K・シモンズは別の場所にいるので無事)が次々と殺されてしまい、機密情報も奪われてしまう。

 

場面は変わって…アメリカのどこぞの田舎町。平凡な建設作業員として働くマーク・ウォールバーグは年増のオバサン(後に学生時代の教師と判明)と一夜を共にし、そのまま職場へ。そして仕事上がりには…地元の仲間たちと酒場で盛り上がっていた。そこへハル・ベリーがさっそうと現れる…なんと学生時代に付き合ってたらしい2人、元カレ、元カノの関係。昔話に話を咲かせ、なんかいい雰囲気になる2人…しかしハル・ベリーがスパイなのは視聴者は当然わかって見てるので、何か魂胆があるに違いない。案の定、薬で眠らされ拉致されるマーク兄貴。

 

気がつくとイギリスまで連れてこられていて、そこで打ち明けられる。自分は秘密の諜報組織に属している、作戦を失敗して窮地に立っている、助けてほしいと。なんで元カレなんていう一般人をわざわざ諜報の世界に巻き込むのか?一応、理由がありまして…盗まれた機密情報に、政府機関のありとあらゆる情報が掲載されている、当然、諜報組織のエージェントの細かい情報も網羅したリストもある。だから敵に手の内がバレちゃうので…その情報に含まれていないズブの素人をスパイに仕立てたいと。一見もっともらしく聞こえるけど、よく考えると…だよ。

 

マーク兄貴もわけわからないうちに…元カノのためだったら仕方がないと、任務を引き受けちゃう。昔のカレシ、カノジョだったという関係性はちょっと珍しいが…やってることは素人がスパイ活動に巻き込まれちゃう、トム・クルーズとキャメロン・ディアスの「ナイト&デイ」とか、クリス・エヴァンスとアナ・デ・アルマスの「ゴーステッド Ghosted」みたいな話。一応、一通りスパイの訓練も受けるが…ほぼほぼただのスポ根レベルだし。あと、何作目かって言っちゃうとネタバレになるので詳細は控えるけど「ミッション:インポッシブル」のどれかともけっこう内容が似ていた。

 

犯人は、奪った機密情報を…裏稼業や各国のスパイを募って競売にかけ、金にかえようとしていた。そこに、身元のバレていない素人のマーク兄貴を参加させ、時間稼ぎしてるうちに…本職のスパイたちが居所を突き止める、そういう作戦なんだけど、まぁ、そんな簡単には話が運ばない。ハル・ベリーも含めて“ユニオン”自体が、あまり優秀そうな組織、強そうな組織に見えないんだよな…裏をかかれてばっか。まぁ、それも一応は理由があるんですけど。アクションは派手な見せ場もあるが…ラブコメで魅せるには、主役の2人がオジサン、オバサンすぎたかな?

 

 

監督:ジュリアン・ファリノ

出演:マーク・ウォールバーグ ハル・ベリー J・K・シモンズ マイク・コルター アドウェール・アキノエ=アグバエ

 

 

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The Union (Soundtrack from the Netflix Film)

The Union (Soundtrack from the Netflix Film)






 

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水深ゼロメートルから(2024年)

水深ゼロメートルから

 

WOWOWでエアチェックしておいた「水深ゼロメートルから」を鑑賞…「リンダ リンダ リンダ」や、最近のヒット作「カラオケ行こ!」を手掛けた山下敦弘監督ということで録ってみた。体育の補習など様々な事情を抱えて“水のないプール”に集った女子高生たちが…教師の指示で始めたプール掃除をしながら、心に秘めた思いを時に曝け出し、ぶつかり合うといった感じの青春映画…若手女優さんメインなので、ごめんなさい…ぶっちゃけ知らない人ばかりでした。でも、その辺の中途半端に名の売れたアイドルが主演のくだらない恋愛映画より全然面白いです!

 

夏休みのある日…水のないプールで、ミクが阿波踊りの練習をしていると、後から水泳部のチヅルがやって来て…泳ぎの真似事を始める。お互いに気になって集中できない模様。さらに…もう1人、ココロが後からやって来て、プールに水がないことに驚く。ミクとココロは…体育教師の山本から“補習”の呼び出しを受けており、チヅルはプールを開けるためにたまたま居合わせただけだった。やがて山本が現れ、ミクとココロにプール掃除を命じることに…プールには野球部のグラウンドから飛んできた砂が積もっていた。2人は渋々と掃除を始めるが…。

 

基本、プール掃除をしながら、いや半分くらいサボリながら、女子高生たちがああだこうだとダベってるだけの内容…城定秀夫監督の「アルプススタンドのはしの方」にどことなく近い雰囲気があるなと思ったら、それもそのはず…高校演劇の戯曲を映像化するという、同じプロジェクトの作品だったらしい。もちろん原作も違うし、監督や出演者だって違うので全く内容は違うんですよ…あくまで雰囲気の話。そうだな、本作の方が、「アルプススタンドのはしの方」よりも、さらにミニマルな感じはするよね、だからといって舞台っぽいわけでもなく、ちゃんと映画でした。

 

そこは山下敦弘監督の技能、センスが光ってるってことだろう。体育教師から呼び出されたのは、真面目っぽい女の子ミクと、自分が可愛いのを自覚している高飛車系のココロ。ミクは命じられた掃除も、それなりにちゃんとこなすんだけど、ココロはああだ、こうだと難癖付けて、最初はホウキも持とうとしない。本来は傍観者のチヅルも…やたらとミクに茶々を入れたりして、なかなかウザイ存在。校則で禁止されている化粧なんかもバッチリと決めたココロから“女捨ててる”と揶揄もされるんだけど…人前で平気で屁をこいたり、実はけっこう台風の目だったりもする。

 

とにかく行動が奇抜なチヅル…そもそもなんで水のないプールでイメトレ(?)なんかしているのか?本来はインターハイに出場している他の選手を応援に行ってるはずなんだけど、そうせずに…2人の補習に付き合っている。口だけで、ぜんぜん掃除を始めないココロに代わって、チヅルがホウキを持つ場面も!そしてチヅルと同じ水泳部の先輩(既に引退?)のユイもやってくる。ユイも成り行きで掃除を手伝ってくれたりしながら…先輩を含むそれぞれの抱えている悩みが少しずつ判明していく。そして途中、様子を見に来た教師は部外者が増えてて戸惑う…。

 

見た目からじゃわからない…みんなそれなりに悩みくらい抱えてるよ、“女を捨ててる”とまで言われたチヅルなんか、一番繊細で…かなりメンタルやられてるし、普段は正論をかざしている教師だって、たまにはブチキレたくなることもあるさってお話だ。最初は女子同士の会話の中に名前だけ登場…実際の出番は少な目であったが、ミクがふっきれるきっかけにもなった、野球部のマネージャー、リンカちゃんがオジサン的にはタイプだなって思った(そんなの誰も聞いてねーよ)。自分も高校時代、野球部だったので…ああいう溌剌系マネに何度も励まされたよ。

 

劇中…雨が降ってくるような場面もあるんだけど、メイン登場人物たちはなんだかみんなスッキリしちゃって、晴れやかな笑顔…そして視聴者として見ているオイラも、女の子たちが元気になって良かったと、爽快な気分を味わって映画を見終わる。自分の感覚では…最初から画面に登場し、ラストカットも任されるなど…出番も多く感じたミクがメイン主人公なのかなって思ってたんだけど…出演者のクレジット順で見ると、ココロを演じた女優さんの名前がトップに出てくる…結局、女の子は“可愛くてナンボ”ってことなのか?オイラの推しはリンカちゃんやけどね…。

 

 

監督:山下敦弘

出演:濵尾咲綺 仲吉玲亜 清田みくり 花岡すみれ 三浦理奈 さとうほなみ

 

 

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水深ゼロメートルから

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コンプロマート~地獄からの脱出~(2022年)

 

日本初登場作品をソフトリリース、または劇場公開前に放送するWOWOWのジャパンプレミアでエアチェックしておいた「コンプロマート~地獄からの脱出~(原題:Kompromat)」を鑑賞。ロシアで暮らしていたフランス人が、突然、児童ポルノや娘への虐待疑惑で逮捕されてしまうも…本人は一貫して無実を主張。しかし…全く聞き入れられず、長期刑確定間違いなしという状況に追い込まれ、自ら国境を越えて逃げ出そうとするという、実話ベースのサスペンス。“コンプロマート”とはターゲットの信用を失墜させるロシア情報機関発祥のテクニックのことらしい。

 

シベリアのイルクーツク…非営利団体“アリアンスフランセーズ”で館長として働くフランス人のマチューは、妻や娘と幸せに暮らしていた。ある日、突然家に押し入ってきた政府関係者に拉致されてしまったマチュー…なんと児童ポルノの提供や娘への虐待の容疑がかかっているという。マチュー本人は無実を主張するも…刑務所へ収監されることに。性犯罪者ということで、他の受刑者から暴行を加えられるなど悪夢のような日々が続き、ようやく監視付きの仮釈放となるも…裁判を受ければ長期刑は免れないという。マチューはロシアからの脱出を決意する。

 

冒頭、主人公らしきオッサンが…森の中で追手に追われ、銃撃も受けている場面から始まる。そこから遡ること5か月前…ロシアのイルクーツクにある非営利団体“アリアンスフランセーズ”(フランス語やフランス文化を教育する実在の組織)で館長を務めている主人公…妻と幼い娘と一緒に暮らしていて、その日は、ちょうど娘と2人で在宅していた。そこへ武装した政府関係者がなだれ込んできて、いきなり拘束されてしまう!後に拘束理由がネットでの児童ポルノの提供と…娘への虐待容疑であることが判明するも、もちろん本人はそれらを強く否定する!

 

なんで自分がこんな目に遭うのか…さらに遡ること3週間前、仕事の関係で“舞台上で男性同士が絡み合う”という刺激的な舞台を観劇し、その後の酒の席で、元ダンサーというロシアの美女(?)と一緒に言葉をかわして踊ったりしたことを、断片的に思い出していく。さらには…FSB連邦保安庁、いわゆる元KGBの職員から接触を受け、顔見知りの他の人物から“FSBに関わるな”という忠告も受けていた。どうやらそのあたりが関係しているのではないか?容疑を否定し続けても、結局は刑務所行きに、容疑理由が噂になり他の受刑者から激しい暴行を受ける。

 

妻に助けを求めようとしても…連絡が取れない。弁護士や大使館関係者が面会にやって来るも…状況が好転するどころか、なぜ妻からの告発が知らないうちにつけ加えられていて、容疑がさらに強固なものへ。そこでまた思い出す…過去に妻と夫婦喧嘩した時の事を。もしかして、本当に嫁さんが自分を裏切ったのだろうか?ようやく謎の人物から刑務所へ差し入れが届き…一息つく。それまでまともな食事にもありつけなかった。そして弁護士の尽力で…監視付きの仮釈放となるも、将来的には再び収監され、厳しい刑罰が与えられることになりそうだぞと…。

 

実は刑務所へ差し入れをしてくれたのは、あのダンスを一緒に踊った現地美女だった…彼女の協力を得て、なんとか監視の目を潜り抜け、禁止されている携帯電話やパソコンを使った情報収集が利用可能にもなる。どうして彼女はここまで親身になってくれるのか?それは、どうして主人公がこんな目に遭っているのか?という点とも少なからず関係があり…彼女曰く、理不尽な思いをするのは“ここがロシアだから”なんだよね…。そんな理由でってことで、スパイ容疑をかけられてしまい…そのために、ありもしない罪まででっちあげられた…しかも実話だしな。

 

で、追い打ちをかけるのが、同胞の力のなさ。最初こそ協力的だった仏大使館も…外交問題に発展しかけ、段々とビクついてしまう。主人公が自力での国外逃亡に踏み切って以降は…地味な「逃亡者」って感じ。アクションは思ったほど多くなく…それこそ最初と最後に出てくる、森の中での追跡劇がそれっぽい感じだったくらいかな?よくハリウッドなどの映画でも、ロシアンマフィアやロシア軍人を演じる俳優さんがいっぱい出ており…名前まで直ぐに思い出せないけど、この顔、絶対にどこかで見てるなって人ばかりだった(笑)とりあえずロシア怖いというお話(汗)

 

 

監督:ジェローム・サル

出演:ジル・ルルーシュ ヨアンナ・クーリク ミハイル・ゴア ルイ=ドー・ド・ランクザン イゴール・ジジキン

 

 

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探偵マイク・ハマー 俺が掟だ!(1982年)

探偵マイク・ハマー/俺が掟だ! [DVD]

 

映画専門チャンネル“ムービープラス”で「探偵マイク・ハマー/俺が掟だ!」を放送していたのでエアチェック…オイラが中学生くらいの時、近所のレンタルビデオ店の片隅に置かれていて、当時好きでテレビ放送を見ていた海外ドラマの「俺がハマーだ!」と勘違いして、借りたことがある…まぁ、まったく関係はなかったんだけど、なんかけっこうHな内容だったってこと以外はほとんど記憶に残っていなかった。放送はSD画質のアプコンであまり画質がよろしくない…DVDはかつて復刻シネマライブラリー扱いで発売されていたが、現在は入手困難で、かなりのプレ値。

 

ニューヨークで私立探偵をやっているマイク・ハマーに、戦友だったジャックが何者かに殺されたという報せが届く。捜査を担当する顔見知りの刑事パットからは…捜査に口を出すなと忠告されるも、友人の仇を撃つため独自に調査を開始。ジャックの別居中の妻から、ジャックが性的不能者で、カウンセリングに通っていたという情報を聞きだしたハマーは…クリニックの医師シャーロットと面会するも、協力を拒まれる。そこで…やはり戦友のジョーと接触を試み、元CIAのロメロ大佐が事件の背後にいることを知るのだが、大佐の刺客がハマーたちの前に現れ…。

 

主人公の私立探偵にアーマンド・アサンテ…昔見てたB級映画によく出ていた印象だが、オイラなんかの世代で、一番有名なところだとスタローン版の「ジャッジ・ドレッド」だろうか?戦友(片腕を亡くし義手)が何者かに殺され、その事件を調べ始める探偵ハマー…別居中の被害者の嫁さんから、旦那は性的不能者でセックスカウンセリングを受けていたという情報を仕入れ、さっそくクリニックを調べ始めるハマー。女性医師のバーバラ・カレラ(「ネバーセイ・ネバーアゲイン」の悪役ボンドガール)と面会するも…明らかに“何か秘密がありそう”な気配が漂っていた…。

 

そこで…やはり戦友のジョフリー・ルイスと会って、生前の被害者の情報をさらに調べる。すると戦時中の上官で、元CIAでもある胡散臭い大佐との関係が浮上…その大佐は、諜報活動に洗脳などを取り込んでいたらしい。以降…事件を嗅ぎまわる探偵ハマーは行く先々で刺客に襲われ、そして情報を持っていそうな関係者が次々に殺されてしまう!もちろん女医バーバラ・カレラのクリニックも大佐の陰謀に加担していた。調査中のハマーが映画の撮影現場を訪れとると、弾着のトラブルが発生、それに乗じて、関係者が殺されるというシーンが印象的だった。

 

ハマーの事務所には美人秘書ローレン・ランドンがいて…見た目はチャラいギャル風。どうやらハマーに好意を寄せてるようで、結婚をせがむような場面も。ハマー自身もけっこうプレイボーイな面があり…調査の関係者と平気で関係を持つんだけど、秘書とは一線を越えてないのかな?007でいうボンドとマネーペニー、「シティーハンター」の冴羽さんと香みたいな関係か?ハマーが命じた仕事はきっちりとこなし、一緒に巻き込まれた銃撃戦では容赦なく敵に発砲、なかなか頼りになる存在。しかし、信頼度が高く、出来すぎちゃうからこそ…ピンチになる場面も!

 

敵の洗脳によって…殺人を繰り返していた実行犯の1人、ジャドソン・スコットに秘書が捕まってしまった時は…もう絶対にダメだと思った。実は同時にハマーも犯人側に拉致されてしまっていたのだ!元CIAの大佐と呼ばれる男が、戦時中から悪事を働いていて…みたいな展開は、いかにも80年代っぽいお約束。特に本作と同じワーナーのアクション映画とかだとけっこう定番じゃない?「007/ユア・アイズ・オンリー」も担当したビル・コンティの快活なBGMも耳に残る…これぞハードボイルドなオープニングのタイトルクレジットと合わせて、テンションが爆上がり!

 

 

監督:リチャード・T・ヘフロン

出演:アーマンド・アサンテ バーバラ・カレラ ローレン・ランドン ジェフリー・ルイス ポール・ソルヴィノ

 

 

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機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム(2024年)

 

先月末、配信スルーになってしまった「ウルフズ」目当てでApple TV+に加入しており…本来なら複数のサブスクが重ならないようにしたいところだけど(アマプラも年会費払ってるし)、昨日から配信が始まっている「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」を見たくて、我慢ができず…2か月半ぶりにネトフリ(スタンダードプラン)にも再加入、2024年に入って3回目(毎回1か月限定)の加入です。Apple TV+は目当てのものを見ちゃったし、月額料金も安いので…今後はネトフリ優先になるかな?そんなわけでさっそく「復讐のレクイエム」全6話を吹替版で鑑賞した。

 

宇宙世紀0079、ジオン公国が地球連邦政府からの独立を宣言し戦争状態に突入してから11か月後…ルーマニアにある連邦軍のクルジュ=ナポカ基地へ、ジオン軍の地上部隊が進軍中だった!しかし待ち伏せ攻撃をくらい、あっという間に劣勢へと追い込まれる地上部隊。支援要請を受けた、イリヤ・ソラリ大尉率いるレッド・ウルフ隊のザクがガウから降下…形勢を逆転し、基地の奪取を成功させる。イリアを含む多くのジオン兵たちが勝利に酔いしれる中…再び戦闘が始まる!連邦軍の新型モビルスーツ“ガンダム”、たった1機にイリアたちは翻弄される!

 

サンライズと海外スタジオがタッグを組んだ…“一年戦争”を題材にしたガンダムのCGアニメ。ザっと見た感じの印象でいうとOVAの「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」と「機動戦士ガンダム MS IGLOO」の要素を掛け合わせたような作品…ジオン視点で描かれており、過去作品で“白い悪魔”とも呼ばれたこともある、本来の主人公機ガンダムを、文字通り悪魔のような存在として描いている。全体的にミリタリー色は強め…モビルスーツ部隊の隊長を務める女性大尉が、ガンダムに翻弄、激しい追撃を受けながら、戦争の悲惨さ、理不尽さを改めて噛みしめる。

 

ガンダムファンは“ジオンが負ける”というのを当然わかって見てるので…最終的な爽快感みたいなものははなっから期待していないだろう。わりと目立ってるキャラなんかも…第1話早々に戦死してしまい、誰がどこまで生き延びるのかな?なんてことを想像しながら物語を追いかける。まぁ、こいつら死ぬだろう感は「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」のサイクロプス隊もどこか彷彿とさせられる。モビルスーツをはじめ、メカの描写は充分に迫力を感じ…「機動戦士ガンダム 水星の魔女」や「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」よりも正直燃えた。

 

ただ…第1話を見ていて、ザクの動きなんかは、“もう少し遅くてもいいかな”って思った。動きが滑らか過ぎちゃうよ。もうちょっと重厚感が欲しいか?ザクタンクが活躍するエピソードもあり…ザクタンクでガルパンみたいなバトルが拝める。物資のないジオンが、ガラクタを集めて、ザクを組み立て上げてしまうってエピソードは…サンライズ繋がりで「ガンヘッド」オマージュか?なんて深読み。ガンダムがジムを引き連れて襲撃してくることもあり…ジムのメインカメラが光ると、どことなくジオン側のモノアイみたいに見えることもあり、より連邦側の悪役ぶりが際立つ。

 

登場するモビルスーツの種類から、“08小隊”っぽさは伝わってきたが…あの人も出てきちゃって、うわぁ~ってなった。最初は似てる人かと思ったら、本人やった、声優さんも一緒やった。女隊長たちが、“あの人”の無茶ぶりで…連邦のモビルスーツ奪取作戦を展開するところは、やっぱり「機動戦士ガンダム0083」を意識したのかな?終戦までは描かれてないので、シーズン2(続編)もいけそうだけど、とりあえず、今回ぶつかりあったガンダムとは勝敗をしっかりとつけている。どっちが勝った、負けたで語れない…重たい余韻を残すところはガンダムらしさだな。
 

OP、EDを含めて25~6分…配信作品特有のスキップ機能を使えば、正味22~3分…エピソードは全6話で構成されているが、2時間の映画を1本見るくらいの感覚でイッキ見できてしまう。本来のオリジナルは英語音声…日本語の方が吹替扱いとなる。だから日本語字幕付きで吹替版を鑑賞してるとだいぶセリフが異なるのよね…一か所だけ気になったのが、女隊長たちが壊れたザクタンクで撤退するシーン…音声だと“その調子よ 少尉”なのに、字幕だと“その調子よ 中尉”になってる…確かに中尉と少尉が一緒にいたけど、どっちやねん?って思った。

 

 

監督:エラスマス・ブロスダウ

出演(吹替):森なな子 石毛翔弥 真木駿一 綿貫竜之介 原良丞 大塚剛央 河瀬茉希 中博史

 

 

【テーマ曲のデジタル配信はこちら】

Perpetuum Mobile (Gundam Requiem for Vengeance Opening Theme)

Perpetuum Mobile (Gundam Requiem for Vengeance Opening Theme)






 

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ソウX(2024年)

ソウX(2024年)

 

【鑑賞日:2024年10月18日】

 

本日公開初日の「ソウX」を地元のシネプレックスで鑑賞してきた…“X”と書いて、“エックス”ではなく“テン”と読む。「ジェイソンX(テン)」と一緒やね…ローマ数字の“10”だ。ということで、ソウシリーズもなんだかんだで10作目だそうだ…完結編を謳った「ソウ ザ・ファイナル」の時点で7作目やったのに(笑)そんでもって、前作で“オールリセット”したはずなのに(「スパイラル:ソウ オールリセット」)…新生シリーズの続きが描かれるのかと思いきや、初代ジグソウことジョン・クレイマーがまさかの復活、シリーズ1作目と2作目の隙間を埋める物語とのことだ…。

 

末期がんの余命宣告を受けたジョン・クレイマー…まだやり残したことも多く存在し、なかなか自分の病状を受け止められないでいた…そんな時、画期的な治療方法でガンが完治したという話を聞き、紹介された医療チームにコンタクトをとるジョン。直ぐに返事が届き…メキシコで治療を受けることに。さっそく現地へ飛び…秘密の施設に案内されたジョンは、そこで施術を受ける。医師から治療が成功したと伝えられたのだが…その後、全てが詐欺による嘘だったことが判明!ジョンは自分を騙した詐欺師の首領や加担した関係者に“死のゲーム”を仕掛ける!

 

初代ジグソウ、ジョン・クレイマーがガンで死にかかっているというのは…シリーズを最初から見ている人にとっては“既知の情報”なのでネタバレでもなんでもないだろう。あれだけ“人の死”に関わってきたジグソウだって…がんで数か月後に死にますよと言われれば動揺を隠せないし、生にも執着したくなる。いやいや、どう見ても…そんな簡単にガンがよくなるはずないだろうと思いながらも、胡散臭い治療方法にすがり、謎の医師団に自らコンタクトをとってしまう。まぁ、もともと行動力はあるのでね…一度決めたら、まっすぐ突き進んじゃうタイプなんだろうね。

 

明らかに、精神的にも弱った感じがするジョン・クレイマー…滞在先の治療施設で偶然出会った現地の少年と戯れて、仲良しになったりして…まるでイースト・ウッドの「クライ・マッチョ」のように、このままトビン・ベルの円熟した芝居を最後までまったり見せられる感動話になるのかと思いきや…やっぱり“画期的な治療なんて真っ赤な嘘だった”と判明…自分に死が迫っているというところにつけこまれ、あのジグソウがこざかしい詐欺になんか引っかかっちゃったという話。ここでようやく本来の狡猾さを取り戻しまして…いつものアレな感じにようやくなっていくのね。

 

先週、劇場で見た「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」のように…あえて、こっちの“見たいもの”をハズしてくる…これまた“想像してたのとなんか違う系”になるのかと、色々な意味でヒヤヒヤさせられたけど…安心してください、“見たいもの”はちゃんと見せますよってなって、いくので、ひとまずは安心です。いつになくジグソウ、いやジョン・クレイマー本人にスポットをあてた物語にもなっており、“いつもの感じ”を見せながらも、わりかし新鮮さを味わえる部分もある。そして。最後まで見ると、これはジグソウ版の「クライ・マッチョ」だよなな印象もあながち的外れでもない。

 

本作の中で一番最初にバンと登場するトラップは…なかなか視覚的にも凝ってたけど(予想通りなオチあり)、中盤以降に出てくるのは…比較的シンプルなトラップが多かった。でも…視覚的な痛さ、グロさはわりと過激で…かつ、意外と痛快なんだよな。現実の世界でも…庶民を苦しめるクソ犯罪者(特に手下を平気で捨て駒にする首魁)どもを、こっそりと成敗してくれるジグソウみたいな人が現れないだろうか?そうすれば、少しは住みやすい世の中になるかもしれない…なんてちょっぴり過激な妄想もしたくなる。自分が犯罪に巻き込まれないよう、気をつけよう。
 

 

監督:ケヴィン・グルタート

出演:トビン・ベル ショウニー・スミス スティーヴン・ブランド シヌーヴ・マコディ・ルンド マイケル・ビーチ

 

 

【今回の映画は1と2の間の話…】

Blu-ray ソウ

Blu-ray ソウ2

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悪霊島(1981年)

悪霊島

 

最近、WOWOWに次いで録画率が高めな(いやWOWOWよりも多い時もあるな?)BS松竹東急…“2週連続 ミステリー・シネマ・コレクション”でこのところ連日放送されていた横溝作品を追いかけていた。そんなわけで「悪霊島」をエアチェックしておいたので鑑賞…けっこう昔に、地上波のテレビ放送で見た記憶はあるけど、“犬神家”ほど頻繁に繰り返して見たわけではないので、よく覚えていなかった。こちらは金田一耕助役に…“料理の鉄人”の鹿賀丈史。古尾谷雅人、岩下志麻、伊丹十三らが共演。監督に「瀬戸内少年野球団」の篠田正浩という布陣。

 

1967年、放浪中の若者・三津木五郎は岡山県で金田一耕助と出会った…金田一は瀬戸内海の刑部島出身の越智竜平からの依頼で、行方不明になった男性を探しに、島へと渡る予定だった。しかし、到着したばかりの下津井港で…偶然にも馴染みの磯川警部と再会。金田一は磯川が遭遇した2つの事件…“不可解な言葉を残して死んだ身元不明の漂流者”と、“地元産婆の老婆の不審死”に関わることに。やがて船で刑部島に渡る金田一…同じ船内には三津木の姿も。島で調査を開始した金田一だったが…ここでも新たな殺人事件に巻き込まれてしまう。

 

ジョン・レノンが暗殺されたという報道を目にした、古尾谷正人演じるメイン登場人物の1人が、若い時に遭遇した出来事として、事件の詳細や金田一との思い出を振り返るという体で、物語が語られていく。劇中挿入歌としてもビートルズの曲が印象的に使われているのだが、権利上の関係で、公開時には問題なく使用できていたオリジナル楽曲から、昨今の映像は…カバー曲に差し替えられてるとのこと。ビートルズにも、映画にも、そこまで思い入れはないので、自分は特に気にはならず…当時は使用料だけでも高かったんだろうなって、単純に考えてた。

 

こういうところは、さすが金に物を言わす角川映画と…当時の羽振りの良さが伺える。鹿賀丈史の金田一役は、個人的には悪くないと思う、むしろけっこう似合ってると思うんだけど…やっぱり挿入歌にビートルズなんて使っているので、どことなくシャレオツ感が漂う。市川崑の金田一作品や、先に鑑賞した「本陣殺人事件」などと比べると…横溝作品に求めている、おどろおどろしさ、陰湿さみたいなのがかなり薄れてしまっているなと、オイラは感じたね。双子が忌み嫌われる因習とかが、物語の重要な要素になったりもするんだけど…全体的に軽い感じがした。

 

まぁ、大林宣彦のカルトな異色作「金田一耕助の冒険」を見た後だと(一つ前に放送された特集のラインナップで、自分も昨日鑑賞した)…全然ミステリー映画として許せてしまえるんだけど。こういう特集放送のラインナップの放送順って、けっこう重要なんだなってあらためて思った。金持ちの伊丹十三に依頼され、行方不明になった人を探しに岡山までやって来た鹿賀“金田一”…十三の出身地でもある島に渡る直前に、二つの事件に遭遇。一つは…身元不明の男性が瀕死状態で海に漂ってるところを救助され、最期に謎の言葉を残して息絶えたというもの。

 

もう一つは…“もぐりの産婆”や口寄せなんていう如何わしい商売をしていた地元老女の不審死…どちらにも顔なじみの刑事、室田日出男が関わっていて、知恵を貸してほしいと乞われて、捜査に付き合うものの…その場では大した成果は上がらなかった。その後、島に渡った鹿賀“金田一”…島の権力者らと会って、島に関する情報を収集。やがて最初に見つかった身元不明の死者が金田一の捜していた人物であることが判明、権力者一家の中では関係者が続けざまに殺される事件が起こり、はたまた過去にも島では失踪者が出ている事実なども浮上する。

 

双子というキーワードによる先入観でギリ成立しているところもある、けっこう力業なトリックで…真犯人は事件を翻弄!島というか、権力者一家に隠された秘密が色々とあり、最終的にはそういったものを含め、事件の真相を鹿賀“金田一”が暴き出す。途中で被害者となる登場人物の1人を…「本陣殺人事件」では金田一を演じていた中尾彬が、なかなか胡散臭く演じる。直接、横溝作品と関係するわけではないものの…古尾谷雅人も後に実写版「金田一少年の事件簿」で、金田一一の良き理解者・剣持警部を演じてたことを考えると、なんだか感慨深かった。

 

 

監督:篠田正浩

出演:鹿賀丈史 室田日出男 古尾谷雅人 伊丹十三 岩下志麻 岸本加世子 中尾彬 佐分利信 石橋蓮司

 

 

【アマプラでも有料配信しています】

悪霊島

悪霊島






 

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