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2017年09月22日

スクランブル(2017年)

テーマ:17年09月の劇場鑑賞映画
スクランブル

【鑑賞日:2017年9月22日】

1000円ポッキリで映画が見れるシネプレックスの会員デーだったので、本日公開初日の「スクランブル」を鑑賞…みんな大好きなクリント・イーストウッドの息子、スコット・イーストウッドが主役だからか…いかにも年季が入った映画マニって感じの年配のオジサマ1人客を中心に、夫婦っぽい中年カップルなども多数見に来ていて、平日の朝っぱらにしてはなかなかの盛況ぶり。いや、別に“パパ”の方のイーストウドが関わってるわけではないんですけどね…単に割引デーと公開初日がぶつかったから、混んでただけかもしれないけど、みんな期待はしてたのだろう。

異母兄弟のアンドリューとギャレット…2人は高級クラシックカーを専門に狙う強盗団で、“フォスター兄弟”といえばその筋では知らない者がいないほどだった。ある日、オークションで落札されたばかりの“37年型ブガッティ”を盗み出すことに成功するのだが、その落札者がマフィアのモリエールだったことから…2人は囚われの身に!あわや命を奪われそうになるのだが…そこでモリエールのライバル、クレンプが所有する“62年型フェラーリ 250GTO”を盗み出すと提案。承諾したモリエールから許された期限は1週間…2人は計画を実行するために仲間を集める。

スコット・イーストウッドといえば、今ではカーアクションの代名詞になった「ワイルド・スピード」シリーズの最新作「ワイルド・スピード ICE BREAK」にも出ていたので、本作にも奇想天外など派手アクションを期待した人がいるかもしれないが…狙いが“クラシックカー”だからか、映画の内容もどちらかというと“70年代テイスト”でして…いい意味で古風、B級感漂うクライムアクションになっていた。最近の「ワイルド・スピード」やその他類似作品がやりすぎなので、むしろこのくらいの方が清く、そして新鮮に映るお客さんも少なくないのではないだろうか?とも思う。

冒頭の“ブガッティ”強奪シーンなんかは、それこそ初期の「ワイルド・スピード」を彷彿とさせるような強奪シーンだったし、クライマックスには…スピード感あふれるカーアクション、カーチェイスも用意されてるんだけれども、終わってみれば“オーシャンズ11”的な大どんでん返しだったと。これもねチラシ等でさんざん“最後の最後まで観る者を欺く”と煽りまくっているので、途中で“オチ”が読めてしまったりもするんだけど…そのあたりの“わかっちゃったもんね”感もむしろ心地よく…見終わった後も「ワイルド・スピード」シリーズのような疲労感とは無縁だった。

「ワイルド・スピード ICE BREAK」では、さすがにあのマッチョなメンツに囲まれ、“親の七光り”も形無しのヘタレキャラだったスコット・イーストウッドだけど…本作では、喋りをフレディ・ソープ演じる弟に譲り、寡黙なクールキャラに徹する。時々、見せるニヤリと笑った余裕の表情が…やっぱりイーストウッド“パパ”にソックリだったりして、しっかりとスターの貫禄が感じられたりもする。「ノック・ノック」でキアヌ・リーヴスを誑し込んだ道島ひかり似の美女アナ・デ・アルマスが主人公のキュートな恋人役を熱演していたが、車泥棒の恋人だけにやっぱりビッチな面も!


監督:アントニオ・ネグレ
出演:スコット・イーストウッド フレディ・ソープ アナ・デ・アルマス ガイア・ワイス シモン・アブカリアン


【米国では11月にBD発売決定!】
Blu-ray Overdrive ※日本語収録未確認 たぶん収録なし!







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2017年09月22日

ラスト・スペースシップ(2017年)

テーマ:洋画
The Last Scout

劇場未公開の作品をソフトリリース前に放送するWOWOWのジャパンプレミアにてエアチェックしておいた「ラスト・スペースシップ(原題:The Last Scout)」を鑑賞…核戦争により地球が崩壊、生き残った少数の人類が宇宙船で移住可能な惑星を探しているが…その中の一つの宇宙船内で様々な事件が起きるというSFサスペンス。WOWOWの解説には「インターステラー」や「ゼロ・グラビティ」が引き合いに出されているが…オイラ的にはエイリアンの出てこない「エイリアン」、ホラー色が軽減した「イベント・ホライゾン」ってイメージなんだけど(笑)

2065年、地球は核戦争で瞬く間に崩壊…生き残った少数の人類は、宇宙船で脱出し、移住可能な惑星を求めて旅に出る。ジョンが艦長を務めるペガサス号もそんな宇宙船の1つだったが…エンジンを動かすのに使うエネルギー物質が底を突きかけており、このままでは地球に帰還ができない。ジョンをはじめとする8人のクルーはその事実に直面し、意気消沈する。そんな時、移住可能な惑星を求めて探査機を送り込むが、惑星の近くで正体不明の宇宙船が見つかる!それは中国の宇宙船だったが…艦長は一部のクルーの反対を押し切り、接触を試みる!

イギリス映画なんだけど…本国では劇場公開されてるのかな?映画データーベースサイトのIMDbによると、アメリカとカナダではインターネット配信と明記されていたが、製作国イギリスでの上映・リリース形式は書かれていなかった。ジャン=クロード・ヴァン・ダムがチョイ役で出ていた「UFO 侵略」やイギリス版亜流“ダイハード”な「レベル15」「ナンバー10」などでキャスト兼スタッフで関わっているサイモン・フィリップスという役者が、本作でも監督・製作・出演(主人公ではない)の三役をこなしているが、それ以外はまったく知らない役者ばかりだった。

冒頭、核によって地球が崩壊していくシーンに出てくる…ナショナルジオグラフィックみたいな自然の風景がやたらと美しく、そして頻繁にインサートされる宇宙船の描写もそんなに悪くない…むしろけっこうカッコよかったりするんだけど、良かったのはそこくらいで(笑)…あとは、チープなセットの中で、知らない役者たちがどうでもいい話をダラダラと繰り広げてるだけだった。それこそ「エイリアン:コヴェナント」を劇場で見たばかりだし…他にも今年は「パッセンジャー」なんかもあったり…宇宙船漂流ものに飽きてきたのもある。話が面白ければまた違っただろうが…。

移住可能な惑星を求めて…漂流を続けるが、物資が底を突きはじめ、乗組員はイライラ、ギスギス。そんな時に目の前に“中国の宇宙船”が現れる!艦長は…状況を打開するチャンスだと、ランデブーを促すが、中には“だって中国だぜ”と…臆するクルーも。案の定、その“中国の宇宙船”の宇宙船に関わったことで…乗組員たちはトラブルに見舞われる。“中国の宇宙船”には言葉の通じない子供が1人置き去りにされていただけで、他のクルーが見当たらない。しかも、期待していた物資も全然なかったということで…肩を落とす艦長以下、クルーたち。

そこで元から反抗的なところがあったハゲのオッサンが…“中国人のガキなんて連れてくるんじゃねえ”と、探索していた艦長たちを隔離し…“艦長が不在の時は俺が責任者だ”と反乱を起こすんだけど、艦長派の他の女性クルーにぶん殴られ、あえなく計画は失敗に終わる。ただ、やっぱりその“中国人のガキ”が災いの元になったのか…自爆モードに移行した“中国の宇宙船”にクルーが取り残されちゃったり、自分たちの宇宙船内で殺人事件が起きたり、密航者が現れたりする。やっぱり、犯人は“中国人のガキ”に違いないと…艦長派と他のクルーで対立が!

どんな怪物や現象よりも中国人が怖いというのが、馬鹿馬鹿しくてちょっと笑える。確かに「ゼロ・グラビティ」で主人公が漂流したきっかけを作ったのも“中国”だったけどな(笑)ただでさえ人類滅亡の危機に瀕しているというのに、クルーがどんどん殺されていって、お前が真犯人(中国人嫌い)だったかと…SFを見ていたはずなのだが、気がつけば2時間ドラマのような安っぽいミステリーになっている始末…。人類が生き延びるためには、新天地の他に、“男と女”も必要だよねという…最終的なメッセージで、少しはSF的なテーマも感じられるのかな?


監督:サイモン・フィリップス
出演:サイモン・フィリップス ブレイン・グレイ レベッカ・フェルディナンド デイジー・ラレイ リタ・ラムナニ


【英Amazonで予告編が見れます】
The Last Scout







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2017年09月21日

CONFLICT ~最大の抗争~ 第二章 終結編(2016年)

テーマ:邦画
CONFLICT 〜最大の抗争〜 第二章 終結編

“1か月無料体験”を利用中のNetflix…無料期間も残り数日。Amazonプライム入ってるから、やっぱ課金はもったいないよなぁ~。WOWOWのエアチェックだってけっこうたまってきちゃったし。う~ん、迷う…残り日数で色々と作品を鑑賞しながら、最終的な決断をしようと思う。ということで、今日は昨日見た「CONFLICT 〜最大の抗争〜 第一章 勃発編」の続き…「CONFLICT 〜最大の抗争〜 第二章 終結編」を鑑賞する。“オールインエンタテイメント”の20周年記念作品として劇場公開もされた作品だが、DVDや配信版は分割して全二部構成となっている。

天道会と半グレやアウトローが集まった大東亜団はもともと小競り合いがあったのだが、天道会の舎弟頭・兵頭護が大東亜団に殺されるという事件にはじまり、元大臣からの依頼で動いた仕事に関しても、大東亜団とバッティング、さらにその後の天道会本部の襲撃事件へと発展していく。天道会の若頭で鷲尾組組長の鷲尾一馬は、元大臣が天道会と大東亜団を天秤にかけたと察し、背後関係を調べ始め…やがて元天道会で、鷲尾と仲違いした大東亜団のリーダー明神良成の関与が明らかになる!さらには騒動の中心に“カジノ利権”も関わっていて…。

“第一章”ではほとんど出番がなかった哀川翔…小沢アニキの宿敵としてたびたび名前の挙がっていた“明神”がやっぱり翔あにぃだった。ヤクザ同士の因縁、はたまた政財界の利権などが複雑に絡み合っているんだけど、もともと小沢アニキと同じ組織に属していた哀川翔あにぃが、過去の遺恨からそれを利用して“復讐計画”を実行していた…さらには警察組織がそれを黙認して、ヤクザと半グレをぶっ潰そうとしていたというのが物語の全体像。不器用だけど、情に厚い小沢アニキとその仲間たちが…相手の罠だと知りつつ、渦中に飛びこんで行くって感じ。

“第一章”で各キャラクター同士の“因縁”というフリは整っているので、あとは“怒り”をぶつけ合うだけである…。中野英雄は方腕を切り落とされ、菅田駿も刺されて意識不明…半グレ連中に押され気味だったヤクザさんたちも、シャバに戻ってきた的場浩司、そしてその兄弟分で助っ人の大沢樹生のおかげで息を吹き返す。内通者のあぶり出し、拷問などを経て…敵の情報を仕入れる。しかし、ヤクザよりも鬼畜な半グレ…小沢アニキの兄貴分で、今は堅気になっている飲み屋のオヤジ・六平直政の娘を拉致って、クスリ漬けにし、輪姦しまくる!

娘を助けたきゃ…組長の小沢アニキひとりで取引場所まで来いと。さらには…第一章でヤクザさんたちを罠にハメるのに利用された女と、本宮泰風がなんだかいい雰囲気になってしまってまして、もちろん、そんな“弱み”も相手に利用されてしまうのだ。そういえば…本宮アニキがその女とラーメンを啜ってる後ろで流れてるラジオの曲が、リアル嫁“松本明子”のデビュー30周年記念曲“くとうてん”っていうのが笑ってしまう。そういえば“第一章”のエンドクレジットにも“Special Thanks AKIKO MATSUMOTO”ってあって、ちょっとひっかかってたんだよな(笑)

後半はアクションシーンのオンパレード…“第一章”の冒頭、組抜け問題で一戦交えた本宮アニキと山口祥行(理由あって半グレ側についてしまった!)のリベンジマッチ。そして、的場・大沢コンビは…半グレに情報を流していた元ヤクザ・永倉大輔とその仲間を蕎麦屋で襲撃…大殺戮!ここでの2人の落とし前のつけかたがカッコイイ。そして、殴り込み前に“武器はどうする?”と聞かれた小沢アニキは…“長ドスでいい”と日本刀一本持って、敵のアジトに向かうんだけど…宿敵・翔あにぃと戦う前に、リアル弟・小沢和義、カズさんが立ち塞がるのであった!

遠藤要をはじめとするザコキャラもわんさか…「キル・ビル」真っ青な血みどろソードアクションを展開しつつ、カズさんとも戦わなきゃいけないんだけど…そこに片腕の中野英雄が病院を抜け出して駆け付ける…ザコは俺が引き受けると…。激しいバトルを制し、いよいよラスボスの哀川翔、翔あにぃの降臨…。かつて「DEAD OR ALIVE 犯罪者」ではどこからともなくバズーカ砲を取り出し地球を破壊してしまった翔あにぃ。本作では…某有名アクション映画を彷彿とさせる武器(過去の遺恨と大いに関係あり)で、2人のラストバトルを大いに盛り上げてくれる。

血みどろ残虐シーン満載のヤクザ映画なんですけど…最後の最後は、それこそ“ヤクザ組織”の親兄弟たちの深い深い絆を見せられ、なんかやたら感動的な“ファミリードラマ”のような味わい。ヤクザ映画を見終わって、こんな爽やか、晴れやかな気分になっていいのかななんて思いながら…エンドロールに登場する、役者の名前“ひとりひとり”を見つめるのであった。っていうかさ…Netflixって、エンドロール見てる最中に、次のお薦め作品の再生が始まろうとするじゃん。エンディングで浸りたい派としては、元の画面に戻す操作が煩わしい…なんとかならんか?


監督:藤原健一
出演:小沢仁志 本宮泰風 中野英雄 山口祥行 菅田俊 渡辺裕之 小沢和義 的場浩司 白竜 哀川翔


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DVD CONFLICT 〜最大の抗争〜 第二章 終結編







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2017年09月20日

CONFLICT ~最大の抗争~ 第一章 勃発編(2016年)

テーマ:邦画
CONFLICT 〜最大の抗争〜 第一章 勃発編

“1か月無料体験”を利用中のNetflixも…無料期間があと1週間を切っている…使い始めた頃は1日に2本見ることもあったりしたのだが、後半は失速。とりあえず課金前に解約するつもりなんだけど、やっぱりギリギリまで使い倒さなきゃもったいない。当初はNetflixオリジナル、または限定配信のものを意識して選んでいたのだが、そろそろなりふり構わずに責めようと。自分が加入してるAmazonプライムの無料対象になってないものなら、見たいものを率先して選ぶ。そんなわけで小沢アニキ主演のVシネ「CONFLICT 〜最大の抗争〜 第一章 勃発編」を鑑賞。

天道会の舎弟頭・兵頭護が…大東亜団と呼ばれる半グレやアウトローの寄せ集め集団に拉致された挙句、嬲り殺しにされるのだが…他の天道会関係者は、まだその事実を知らなかった。そんな天道会は若頭で鷲尾組組長の鷲尾一馬が仕切っていたが、シノギも厳しく…他の幹部連中から不満もあがっていた。ある日、元経済産業大臣・正岡から…“女を拉致してほしい”という依頼を5億で引き受けるのだが、鷲尾は訝しがる。やがて鷲尾組若頭の沖田正平が“拉致”の実行を任されるのだが、現場で大東亜団とバッティングしてしまい銃撃戦に…。

Vシネの老舗“オールインエンタテイメント”の20周年記念作品とのことで…一応、劇場公開なんかもされたそうなんですけど、公開時に2時間43分あった本編を、DVDや配信版では半分にぶった切って2部作にしているという、いつものビジネス商法は変わらず。幸い、Netflixでは「CONFLICT 〜最大の抗争〜 第二章 終結編」もちゃんと配信していたので、続けて見る予定だけど。とりあえずは、さっき見終わったばかりの“第一章”の感想をまとめておく。中には大嫌いな品川祐など吉本芸人の顔もチラホラ見えるが、それ以外は文字通りオールスターキャスト!

メイン主人公…ヤクザ組織を事実上仕切っている若頭の小沢仁志アニキを筆頭に、その下には本宮泰風、中野英雄、菅田駿、曽根悠多、渡辺裕之(出てきてすぐに殺されるので、小沢アニキとは回想シーンでの共演のみであった)がズラリと控えており…そういえばモっくん(といっても本木雅弘じゃなくて元木大介の方なんですけど)も同じ組織に属してまして、あとはお勤め(服役)中の的場浩司が“第一章”終了間際に大沢樹生を引き連れて出所してくる。ちなみに、組を仕切ってる小沢アニキの上にどっしりと構えているのは親分の白竜さん!?

この人たちと敵対してるのが…半グレやアウトロー、元ヤクザ…ついでに“元少年A”までいる寄せ集め集団でして…その中でもやたらと敵意をむき出しにしているのが小沢アニキの実弟のカズさん、小沢和義さんだという。東映Vシネ25周年記念作品「25 NIJYU-GO」では珍しく兄弟役を演じていた小沢アニキとカズさんだけど…どちらかというと、このように敵対する間柄の方が普段は多いよね。ほか、賭博問題でリアル謹慎をくらった遠藤要とか、暴行事件を起こした高岡奏輔(この人が元少年A役)とか“芸能界の問題児”もこっちの敵対組織のメンバー。

さらに寄せ集め集団にスカウトされて途中参加する元ヤクザが…山口祥行なんだけど、実はちょっと前まで小沢アニキたちの仲間だった。嫁さんが腹ボテでカタギになったんだけど、小沢アニキの命令(白竜さんが作った仕来りを守った故に)で、本宮アニキに無理やり“指詰め”させられており、色々と因縁、遺恨があって…敵対組織に加わってしまったと。そして、この寄せ集め集団…劇中では“大東亜団”と呼ばれるグループを率いているのが“明神”という名前の男なんだけど…なかなか出てこない。いったい誰やねんって感じなんですけど…。

そういえば…オープニングクレジットに“哀川翔”の名前があったけど、まで出てきてない。もしかして、もしかすると…寄せ集め集団のリーダー“明神”が哀川翔なのではないかと。あるキャラクターの夢か何からしい“回想”の中に…翔あにぃらしき人物がチラリと出てきたんだけど、この“第一章”での出番はそれだけだった。登場人物たちが交わした会話から推測すると…どうやら哀川翔も、もともとは小沢アニキと同じヤクザ組織に属していたようなのだが、色々とあって“袂を分かつ”結果となり…敵対するようになったと、そういうことのようです。

“第二章”では小沢アニキVS翔あにぃの衝突が本格化するのではないだろうかというところで物語はいったん終了。このヤクザと寄せ集め集団の他にも…“漁夫の利”を狙う警察組織、渡辺哲、IZAMU、赤井英和なども登場…激しい戦いが始まりそうな予感。“第一章”を見終わった時点での感想は…正統派なVシネヤクザ映画として撮った「DEAD OR ALIVE 犯罪者」みたいなイメージだなと。自分を轢き殺そうとするワゴン車に悠然と日本刀で立ち向かう小沢カズさんが、クライマックスでは中野英雄の腕も斬りおとすなど…“第二章”への期待が高まる。


監督:藤原健一
出演:小沢仁志 本宮泰風 中野英雄 山口祥行 菅田俊 渡辺裕之 小沢和義 的場浩司 白竜 哀川翔


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CONFLICT 〜最大の抗争〜 第一章 勃発編







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2017年09月19日

交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1(2017年)

テーマ:17年09月の劇場鑑賞映画
交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1

【鑑賞日:2017年9月19日】

先週の土曜日から始まっている「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1」を109シネマズ湘南まで遠征して鑑賞…本日はポイントカード会員向けの割引デーだったけど、オイラはこの劇場の会員には入ってないので通常料金。ただし、事前にムビチケのオンライン券を購入…“GoGo!!!!!サマーキャンペーン2017”のWチャンスで貰ったムビチケGIFT200円分を利用したので、1300円の出費で見れました!割引の通常料金だと1800円だから…500円得したぜ!電車賃が往復で400円かかったけど、帰りに辻堂駅前のブックオフに寄れたのでよしとする。

地球上を覆う情報生命体・スカブコーラルと人類の戦いが勃発…スカブコーラルを殲滅するためにアドロック・サーストンが発案したネクロシス作戦が展開されていたのだが、その途中でアドロック自身が反旗を翻し、人型コーラリアン“エウレカ”と共に行動を開始。結局はアドロックの死によって戦いは終局を迎えるが…その時に何があったかは作戦に関わった一部の人間しか知らなかった。その後、アドロックは人類を救った英雄として讃えられることに。それから10年、アドロックの息子レントンは養父母ビーム夫妻の元を飛び出し、様々な人々と出会うが…。

元々は2005年~2006年にかけてTV放送されたTVアニメでして、後に新作画とテレビの流用作画で再構成し、まったく新しい物語に作り直した「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」という映画版も存在。そして今回の再映画化も…前回同様、新作画+流用作画で全く新しい物語を紡ぎ出すということであり…さらに、最近のアニメ映画ではお約束となった“三部作”構成。その新生エウレカのシリーズ第1弾が本作です。オイラも当時、リアルタイムでTV放送を見ていたんですけど…クライマックスで録画を失敗して、途中までしか見ていない(笑)

一応、コミカライズ版で最後まで読んだので、なんとなく物語の結末も知ってるし、その後の「ポケットが虹でいっぱい」や続編の「エウレカセブンAO」なんかはちゃんと見ております。そんなわけで…けっこう楽しみにしていた今回の新生エウレカの映画版ですが、ぶっちゃけ最初の30分だけで充分だったかなと(笑)今までの作品では描かれてこなかった10年前のスカブコーラル殲滅作戦、後に“サマー・オブ・ラブ”と呼ばれるようになる…エヴァンゲリオンでいう“セカンドインパクト”的な出来事を描く冒頭部分はオール新作画でして、圧倒的なクオリティです。

いちいち説明的な字幕テロップが画面に表示されるんだけど、二段も、三段もあるような“漢字の羅列”ばかりで、全部読み終わらないうちに、一瞬で消えてしまう。これは「シン・ゴジラ」と同じで…雰囲気作りの意味合いが大きく、作り手もはなっから“全部読んでくれとは思っていないはず”である。いくつかテロップを目で追っていると、感覚でどの部分が重要なのかなっていうのはだいたいつかめてくる…兵器の名前とか出てきたら、いちいちすべてを覚えようとはせずこれは“ミサイル”だなとか、人の名前だったら前後の肩書は無視するとか、割り切りが必要。

そうしないとお話の方に追いつけない。あんなもん劇場で1回くらい見ただけで覚えられる人は尋常じゃない…フラッシュ暗算とかが得意な記憶力抜群のヤツか、よっぽどの天才肌だろう(笑)そんなわけで、全部理解したい人は…後々出るであろうDVDやブルーレイまで待った方が得策かと。とりあえず、この驚異的にハイスピードな字幕テロップ攻撃を回避すれば、劇場の大スクリーンで展開されるKLF(劇中のロボット、人型機動兵器、ガンダムでいうモビルスーツ)の戦闘シーンはとにかくシビれる。オイラが大好きなキャラ、タルホ姐さんの軍服姿もイカしてる。

今までは藤原啓治アニキが演じていたホランドだけど…ご承知の通り、啓治アニキが病気療養で仕事を休んでいたので、他の作品でも代役を務めた森川智之が抜擢されていて、意外と違和感がなくて驚いた。故・鈴置洋孝さんに代わって「機動戦士ガンダムUC」でブライトを演じた成田剣さんと同レベルのハマリ役。ただ、まぁ…啓治アニキも洋画の吹替えで仕事復帰してるし、2作目以降ではホランドの出番ももっと増えると思うので、ぜひ啓治アニキに戻ってきてほしいなとも思う。アドロック役でシリーズ初参戦の古谷徹など豪華声優陣の見せ場もいっぱいだ。

ただ、画面に集中したのはこの冒頭部分くらいまででして…本来の主人公であるレントンに語り手がバトンタッチした本筋以降が、“とにかくつまらなかった”という。一番最初のテレビシリーズの“22話~24話”に、主人公レントンが、いつも行動を共にしているホランドたち“ゲッコーステイツ”の仲間から離脱し(家出し)、1人旅している最中に…本当は敵だったビームス夫妻と出会い、本物の親子のような疑似家族を形成するというエピソードがあるんだけど(ガンダムでいうとアムロとランバ・ラル的)…その話をアレンジ、設定を膨らませたのが、今回のお話。

いやね、レントンと養父チャールズ、養母レイとの関係を描いたエピソードなんか、ちょっと“ウルってきちゃう”いい話もあったりするのよ。無知なレントンが、宗教観の違いという大きな壁にぶつかって悩んでる時に…養父母がそれを温かく見守り、時にはしっかり諭したりする姿は本当に感動的だったんだけれども…やっぱりTVの流用作画に合わせて、話を変えるという制約上、時間軸をやたら複雑にした変な編集で誤魔化すという…旧劇版エヴァのDEATH編みたいなになってるんだけど、結局…センスがないから退屈な総集編映画になっちゃったのよね。

で、レントンが家出をして、養父母と再会する間に…どうやらホランドやエウレカと出会い、何か色々なエピソードがあったらしいんだけど、そこをすっぱりと削ってしまってるので、何をいいたいのかさっぱりわからない。でもって、映画のクライマックスが…家出中に“ホランドやエウレカ”と出会ってましたよという、わかりきった答えの再確認なので、まったくもって話が盛り上がらないという。これさ、あんなんに時間軸をいったりきたりゴチャゴチャせずに…普通にエウレカやホランドとの出会い→家出→養父母と再会で良かったんじゃないですかね?

でもっと、何か理由をつけて…クライマックスで10年前の真相を明かす…絶対にその方が映画的に盛り上がったはずである。最初にクライマックスを見せて、あとは尻すぼみというスタッフの構成力のなさがとにかく残念。ついでに、最初と最後はビスタサイズなんですけど…メインストーリーは昔のテレビと同じ4:3です。作画の手直しはしているところもありそうだけど…せっかく“今”再映画化するのであれば、全編ビスタに統一するという手間を惜しんじゃいけないんじゃないか?「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」と同レベルの拘りは見せて欲しかった。

総監督の京ちゃん…京田知己も、アニメのクリエイターとしては才能があるんだと思うけど、やっぱりまだ映画監督には程遠いかなと。中途半端に「エウレカセブン」を知ってるから、こういう感想になっちゃったのかもしれないけど…いちげん客が1本の劇場アニメとして鑑賞した時に、果たして理解できるのだろうか?なんだかんだ言っても…エンドロール後に見せられた次回作の予告編なんかを見ると、気になる“新作画”のオンパレードでちょっと気になったりしちゃってるんですけどね。次回は、オール新作画で映画を1本作るくらいの心意気を見せてくれ!

ちなみに週替わりの入場者特典は無事にゲット…4種類の中からランダム封入されているステッカーの絵柄は“エウレカ/アネモネ/レントン”、3人のキャラの顔が描かれたやつ(3部作のティーザーチラシと同じ絵柄)でした。中には“文字だけ”のヤツもあったりするみたいなので、まぁまぁ当たりを引いた方ではないかと。あと、パンフレットは1000円もしたので買わなかった…800円までだったら買ったかもしれないなぁ、でもパンフで1000円は高いだろ。Amazonのマケプレだともっと高く2000円以上でしたけど。それこそ今に、ブックオフで108円で見つかるだろ。


総監督:京田知己 監督:清水久敏
出演:三瓶由布子 名塚佳織 辻谷耕史 森川智之 根谷美智子 小杉十郎太 久川綾 古谷徹


【映画主題歌はこちらです】
SEIZE THE DAY (初回生産限定盤)(CD+DVD)







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2017年09月18日

ミュージアム(2016年)

テーマ:邦画
ミュージアム [Blu-ray]

台風18号の影響どうでした?進路予想を見ると、オイラの地区はそんなに影響はないかななんて軽く考えてたんですけど、日付が変わった頃から雨風が強くなり…BSも受信できなくなり、WOWOWの“最新アニメ特集”で録画中だった「GANTZ:O」と「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」が両方とも録画できなかった。今日、見る気満々だったのに。「GANTZ:O」はお試し中のネットフリックスでも配信してるけど、WOWOWがあるからと我慢してたんだけど…。「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」は字幕放送だったので、30日の吹替え版放送を改めて狙う。

そんなわけで、同じWOWOWで土曜日にエアチェックしておいた「ミュージアム」を鑑賞することに…珍しく原作コミックは映画化決定前から読んでおり、劇場にも見に行こうかなって予定してたんだけど、理由は忘れたけど、見る機会を逸しちゃって、もともとWOWOWが製作にからんでたからからすぐに放送するだろうとは思ってたので、配信やレンタルは利用せず放送を待っていた。いつもWOWOW鑑賞作品は、基本的にDVDのジャケ画像を拝借するのだが、Amazonの画像が斜め向きのバージョンしかなかったので、見栄えを優先しBD画像をチョイス。

刑事の沢村久志は家庭を顧みずに、仕事にばかり向き合っていたせいで…妻・遥と息子に家を出られてしまう。そんな時に、新たな事件が発生!女性が磔にされた挙句、犬に襲わせるという猟奇的なものだった。やがて犯人からと思われるメッセージが発見され、そこには“ドックフードの刑”と記されていた。その後も同一犯の犯行と思われる事件が発生!やがて被害者の共通点が“幼女樹脂詰め事件”の裁判に関わった裁判員であることに判明…その事実を知った沢村は驚愕する。実は遥もその事件の裁判員だったのだ。遥と息子にも犯人の魔の手が…。

原作に比べると表現が抑えられてるところもあるし、死体描写にしても…ちょっと作り物めいているかなという印象も受けるが…このあたりは興行を考えた、規制回避の意味もあるのかもしれない。題材のわりにPGやRの指定もついていない。それでも、今の邦画界でちゃんと映画を撮れる大友啓史だけあり…原作の持つ“嫌悪感”はしっかりと描き出せている。“悪趣味でメッセージ性がない”という批判もあるみたいだが…それこそ作品の狙いなのではないか?実際に最近の犯罪なんて、加害者の“一方的な身勝手”の押し付け、理不尽なものばかりじゃないか。

“猟奇殺人”を題材の映画を見て“不快”とか…当たり前だろ。そんな映像を見て喜んでる方が異常じゃねーか(笑)第二の事件“母の痛みを知りましょうの刑”の被害者・優くんのキモオタぶりも原作ソックリで笑う(笑)ただ、カエル男に襲われた時…原作では眼鏡をはずしてたけどな(そんな細かいとこツッコムな)。ストーリーなんかに関しても意外と忠実…主人公刑事とカエル男がカーチェイスを繰り広げるあたりは、映画的に派手になっていて、邦画としては頑張っている方だろう。物語の性質上、雨降りのシーンが多いのだが…撮り方が巧く豪華さが増す。

最初に気づいた目立った変更点といえば…主人公刑事が容疑者の手がかりをつかむ医師が、女性(「シン・ゴジラ」の市川実日子!「小さな巨人」の主婦役も萌えたが、やっぱりこの手の医者や学者が似合う)になってたことで…このあたりが、事件解決後の独自展開に影響してくると。虚をつかれながらも、ジワジワと後味の悪さを噛みしめる原作のオチに対し…映画版は社会派を狙ったようなリアルな怖さになっていた。大友啓史監督と言えばこの作品と同時期に「秘密 THE TOP SECRET」なんても撮っていたが、本作の方がまとまりも良く面白かった。


監督:大友啓史
出演:小栗旬 尾野真千子 野村周平 市川実日子 田畑智子 伊武雅刀 大森南朋 松重豊 妻夫木聡


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Blu-ray ミュージアム







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2017年09月17日

最初に父が殺された(2017年)

テーマ:洋画
最初に父が殺された

先月の末に配信が始まった「ヒットマンズ・ボディガード」を目当てに、Netflixの“1か月無料体験”を申し込んだんだけど…もうあと1週間くらいで、“無料期間”が終わってしまう。とりあえず継続はせず、解約するつもりでいるんだけど…22日配信開始の「マッドタウン」という作品だけは見たいと思ってるんだよね。とりあえず、本日は…先週から世界同時配信が始まった「最初に父が殺された」を鑑賞。最近は役者よりも監督業に精を出しているジョリ姐ことアンジェリーナ・ジョリーが、過酷な現実に直面した少女の目を通してクメール・ルージュの恐怖を描く実話。

1975年4月、カンボジアの首都プノンペン…幼い少女ルオンとその家族は、政府関係者の父親のおかげで裕福な生活をしていたのだが、アメリカ軍が撤退し、ポル・ポト率いるクメール・ルージュがプノンペンを制圧したことで事態が一変する。最小限の荷物だけを持ち、身分を隠しながら田舎へと避難することになった一家。無事に親類が住む村までたどり着くのだが、やはり父親の職業が影響し、村から追い出されてしまう。その後、強制労働キャンプで生活を送ることになったのだが、過酷な労働と飢え、そして虐殺の恐怖に耐えなければならなかった…。

ベトナム戦争を題材にした作品で繰り返し描かれてきたクメール・ルージュ…昨年もWOWOWのジャパンプレミアで放送された「運命の門」なんていう作品を見たけど、あちらはトラブルに巻き込まれ、強制労働キャンプに放り込まれたフランス人の目から見た作品だったが、本作はカボジアの少女の視点で描く。最初はまだまだ無知で、甘えん坊だから…わがままなことを言って両親を困らせるんですよ。“車に乗りたい、家に帰りたい、綺麗な洋服を着たい”って…。そんな娘に対しても、いっさい困惑した表情を見せず、優しく諭す父親…なんだかグっときます。

でもって…作品のタイトルが「最初に父が殺された」ですからね、そんな優しい父親が、どこかで殺されてしまうはずである。自分が政府関係者だとバレたら、全員がまずいことになる…家族にそう言い聞かせて、銃を持った兵士がいる検問所に向かうんだけれども、主人公の少女がその意味を理解しているのか、心配で、心配でしょうがなくなる。ポロっと余計な事を言い出してしまうんじゃないか。ここでお父ちゃん、殺されちゃうんじゃないか。フィクションでも、“ガキが要らんことして”事態が悪くなる作品があるけど…こちらは実話だけに余計に緊張する。

そういうピンチを潜り抜けて、無事に田舎に避難できるんだけど…避難先にもクメール・ルージュの勢力が及んでまして、主人公一家を匿うことができないと、村から追い出されてしまう。そして、気がつけば…過酷な強制労働キャンプで働かされる毎日。主人公少女が目撃したものというのに拘っているので…情報量が少ないんですよ。だから、前後の話から想像で補わなければいけない部分もあったりするんだけど、それが余計に切なかったりする。両親の他にも、すれ違った年上の人が、愛想笑いとか見せるんだけど、その顔から色々なものを想像してしまう。

食料の配給もほとんどなく、とにかく働かされる。目の前に自分たちが栽培してる野菜や穀物があっても、それに手を出すと死ぬほど殴られる…とにかく我慢。夜になって、父親が…たぶん、虫か何かをこっそり捕まえてきまして(画面も暗いし、わざと焦点が合わないように撮ってるので、なんだかよくわからないので、たぶん虫だろうと判断)、それを火で炙って、子供たちに分け与えるんだけど、「一杯のかけそば」どころじゃねーぞ。そして、幸せだった頃の家族団らんを思い出す…家に帰って“ママのチキンスープ、ローストポーク”が食べたいと…泣ける。

そして遂に“その日”がやってくる…新しい仕事があると呼び出される父親。それが何を意味するか悟り、悲しげな表情でやり取りする父親と母親…その様子をジっと見つめる主人公。父親に何が起きたのかというのもあえてそこでは描いてないんだけど…その後、主人公の想像や夢という形で、一瞬だけ映像をインサートしてきまして…そういう見せ方をされると、少女の気持ちと同化し、辛さが増す。ここまでだって相当な出来事なんだけど…その後も、母親や兄、姉と別れなければいけない状況に追い込まれるなど…少女はもっと過酷な運命に翻弄される。

色々なことが起きたからだんだん逞しくなっている主人公…すぐ上のおねーちゃんよりも、なんかしっかりしてきた。でもね、これがさらに命運を分ける結果に繋がる…しっかりものの主人公は、目をつけられ“少女兵”としての訓練を受けさせられるのだ。ベトナム戦争時代のアメリカ兵が過酷な訓練に勤しむ「タイガーランド」なんて映画もあったけれども、カンボジアでは年端もいかない少年少女が同じような戦闘訓練、軍事訓練を受けていた。その様子は韓国映画「シュリ」の冒頭で描かれる北朝鮮の暗殺訓練なんかもダブらせてしまうのであった。

ここで描かれているのは40年以上前の話だが…現代だって、戦争・内戦を行ってる国じゃ、似たような現実があるに違いない。そして、日本だって“政府や政治家が誤ったかじ取りをすれば”戦争に巻き込まれ、同じような状況に陥るかもしれない…映画の冒頭、周りの状況が呑み込めず“平和な日常”を謳歌していた無知な少女は、今の日本人そのものではないかなんても思えてくる。作品の方は…“悲劇”だけではなく、固く結ばれた“家族の絆”によってもたらされる“奇跡”なんかも描かれているので、戦争映画が苦手な方も目を背けずに最後まで見てね。


監督:アンジェリーナ・ジョリー
出演:スレイモック・サリウム コンペーク・ポーク ソチェアータ・スウェン デラ・ヘン ソティア・クオン


【原作小説はこちら】
最初に父が殺された―飢餓と虐殺の恐怖を越えて







YouTubeに予告がありました









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2017年09月16日

シークレット・デイ(2014年)

テーマ:洋画
EVERY SECRET THING

劇場未公開の作品をソフトリリース前(最近は、劇場公開に昇格することもある)に放送するWOWOWのジャパンプレミアにてエアチェックしておいた「シークレット・デイ(原題:Every Secret Thing)」を鑑賞…かつて誘拐殺人を犯してしまった2人の少女がシャバに戻ってきた直後に、再び同じような誘拐事件が起き、捜査を担当する刑事たちはこの2人を容疑者として追及…無事に子供が保護できるか?って感じのサスペンス、ミステリー。容疑者の少女の1人をダコタ・ファニングが演じるほか、ダイアン・レイン、エリザベス・バンクスと出演者、特に女優陣が豪華。

ある地方の町…2人の少女ロニーとアリスが、出来心から赤ん坊を誘拐し…殺してしまった。事件が発覚して、逮捕された2人は少年院へ。それから7年、出所した2人は町に戻り…ロニーはアルバイトを始めるのだが、アリスは母親のヘレンから仕事に就くようにと言われているのに、なかなか仕事が見つけられず、散歩と称して町をフラついてばかりいる。そして二言目には“自分は無実だった”と繰り返す。そんなある日、3歳の幼女が行方不明になる事件が発生!7年前の事件で昇進して刑事になったポーターが捜査を担当し、ロニーたちを怪しむが…。

見た目が不良っぽいダコタちゃん、そしてもう一人の少女は超のつくおデブなんだけど、“私はデブだから”と自覚していて、わりと自虐的な面も。この2人の関係がちょっと複雑で、それが事件にも大きく影響している。親友なのかなって思うと…そうでもない、微妙な距離感。7年前の事件は、直前に2人で女友達の誕生パーティーに出かけるんだけれど、その場でトラブルを起こして追い出されていて、その帰り道に、ちょっと魔がさして、ダコタちゃんが玄関先に放置されていた赤ん坊を誘拐してしまうのだ。結果、赤ん坊は死んでしまい、2人は少年院送りへ。

時が経ち更生してシャバに戻ってきた2人…事件以来、お互いに顔を合わせてはいないんだけど、事あるごとに“自分は無実の罪で捕まった”と繰り返すおデブちゃん。確かに赤ん坊を連れ去ったのはダコタちゃんの方だった。でも、赤ん坊が死ぬシーンは描かれていなかったので、実際には何があったのかわからない。でも、おデブちゃんはダコダちゃんを相当、恨んでいる様子。ダコタちゃんはシャバに戻った後、ベーグル店で働いてるんだけど、おデブちゃんの方は…母親のダイアン・レインに“早く仕事を見つけろ”と咎められながらも、フラフラしている。

口では色々と言う母親のダイアン・レインも…実際は放任主義なのか、意外と娘には甘い態度だったりする。そんな時に、再び同じ地区で誘拐事件が発生!“きっとアイツらに違いない”という7年前の被害者家族の訴えもあり…警察はダコタちゃんとおデブちゃんから事情を聞こうとするんだけど…女刑事のエリザベス・バンクスが聞き込みに行ったら、ダコタちゃんが逃走!やっぱり犯人なのか?誘拐された少女は生きてるのか?女刑事は7年前の被害者を発見した功績が認められて出世したんだけど、赤ん坊を助けられなかったことを今でも悔いている。

なんとしても、今度は“生きたまま”助け出したい女刑事は必死に捜査…刑事の勘で“7年前の死体発見現場”を覗いてみると、そこでダコタちゃんを発見!取り調べをしていくうちに意外な事実が判明…っていうか、明らかにおデブちゃんの証言とも食い違いが!いったいどちらが嘘をついているのか?進行中の“誘拐事件”を解決するには、もう一度7年前の事件を検証して、真実を明らかにしなくてはいけない。だんだんとおデブちゃんの態度も怪しくなってくるんだけど…それでも、自分が無実であること、犯人がダコタちゃんであることを覆す気はないようだ。

結局は人を見た目で判断しちゃいけないってことかな?それからおデブちゃんの母親のダイアン・レインが“教師”だったというのにも意味があった。あとは屈折した愛情とか嫉妬とかそういうものが幾重にも重なった結果…新たな事件が起きてしまったということだよね。ダコタちゃんと、おデブちゃん…元からそんなに仲が良くなかった。じゃあ、誰と誰が仲が良かったのか…?一応、サスペンス、ミステリーだからね、ネタバレしないように語るのが難しいなぁ。最終的には「誘う女」のニコール・キッドマンを彷彿とさせる“女の強かさ、太々しさ”にゾッとした。


監督:エイミー・バーグ
出演:ダイアン・レイン ダコタ・ファニング エリザベス・バンクス ダニエル・マクドナルド コモン


【海外盤DVDソフトの購入】
DVD EVERY SECRET THING ※日本語なし リージョン注意!







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2017年09月15日

エイリアン:コヴェナント(2017年)

テーマ:17年09月の劇場鑑賞映画
エイリアン:コヴェナント

【鑑賞日:2017年9月15日】

朝起きたら、また北朝鮮がミサイルをぶっ放したとかで…朝ドラの放送が中止になってた。ミサイルが通過した北海道の人や、政府関係者は大変だっただろうが、とりあえずあまり“大事”にはならなかったようでなにより。それこそ“本当に戦争にでもなったら”シャレにならんしな…“今度は戦争だ”なんて言葉は映画のキャッチコピーだけにしてほしい。奇しくもそのキャッチコピーが使われた「エイリアン2」と、切っても切れない関係になるだろう…リドリー・スコット監督の新作「エイリアン:コヴェナント」が本日公開…無事に映画を見に行ける幸せを噛みしめる。

2104年…宇宙移住計画を実行するため、宇宙船コヴェナント号は、コールドスリープ中の乗組員と2000人近い入植者を乗せ航行中。アンドロイドのウォルターが船の管理を任されていたのだが、ニュートリノの影響によるトラブルが発生!コヴェナント号の船長を含む数十人が犠牲に。新たに艦長の任に就いたオラムは、覚醒した乗組員たちに船の修復を急がせる。そんな時…近くの惑星から謎の電波を受信!本来の目的地よりも近場にあるその惑星に移住できるのではないかと考えたオラムは副官ダニエルズの意見を無視し、航路を変更するのだが…。

大人の事情で「エイリアン」シリーズだというのをひた隠しにした「プロメテウス」の続編にして、それまでの「エイリアン」シリーズ正編へと繋がる前日譚。話は「エイリアン」っぽかったけど、ビジュアル的に物足りないところもあった「プロメテウス」に比べると…よりSF色も強くなり、探査隊のクルーが謎の惑星に到着して以降は、キャメロンの「エイリアン2」にも似ているところが。さすがに“エイリアン”の大群が襲ってくることはなかったが…もしリドリー・スコットが「エイリアン2」を撮ってたら、こんな続編だったんじゃないかという、30年越しのアンサーにも見える。

最初は旦那が死んで、いじけてるだけの“ただのオバサン”にしか見えなかった副官ダニエルズも話が進むと、タンクトップ姿で果敢に“エイリアン”に挑んでいくと…しっかりと“リプリー化”するのであった。初っ端から「プロメテウス」のキャラクターが再登場したり、物語をより理解するには「プロメテウス」の鑑賞は必須だが、多少、内容を忘れていても…前作でどんなことがあったのか、そしてその後にどんなことが起きたのかというのは、本作でちゃんと触れられてますので、色々と思い出せる…一度見てれば、無理におさらいはしなくても大丈夫かな?

マイケル・ファスベンダーが二役演じてるってことで…途中までくると、自ずと“オチ”も想像できてしまうかなという感じ。っていうか、リドリー・スコットは“エイリアン”そのもので恐怖を描くよりも、人間を模して作られた“アンドロイド”の神秘性に惹かれている節があり、続編の監督は他人に譲った「ブレードランナー」をも「エイリアン」の土台にあげてしまおうとしているみたいであった。ただ、「プロメテウス」の哲学っぽさを引きずりつつも、意外と…直球なホラー映画としても楽しめる。キャラは自分勝手の馬鹿が多いし、セックス=死亡フラグのお約束まで出てくる。

あれ、リドリー・スコットの映画って、こんな安っぽかったっけ?(誉めてます)どんな生態系かも“謎”な惑星で別に一服しなくてもいいじゃん…って感じだけど、吸いたくなるのが禁煙者…で、あっけなく犠牲者第1号(宇宙船の事故は除く)に選ばれる。あれこそ、“タバコ=害を及ぼす”という皮肉の何ものでもないよな。人間の身体を突き破って、エイリアンが飛び出してくるというお馴染みのシーンはもちろんのこと、人間が火だるまになったり、エイリアンに襲われた犠牲者の生首がプカプカと水に浮いていたりするのも、けっこう悪趣味(これも、誉めてます!)。


監督:リドリー・スコット
出演:マイケル・ファスベンダー キャサリン・ウォーターストン ビリー・クラダップ ダニー・マクブライド


【海外盤BDはリリース済み】
Blu-ray Alien: Covenant(Import)







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2017年09月14日

不可思議な国のアリス(2016年)

テーマ:洋画
Alice The Darker Side Of The Mirror

Rakuten TVの“無料シネマシアター”、先着50名のオンライン試写会にて「不可思議な国のアリス(原題:The Other Side of the Mirror)」を鑑賞…タイトルから想像できると思うけど、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」をモチーフにしたファンタジー。オンライン上映専門サイトの“DIGITAL SCREEN”で公開された後、YouTubeなどでも有料配信が始まっている劇場未公開映画。現段階で、日本でDVD、ブルーレイのリリースはされていない模様だが、Amazonで原題で検索すると海外盤のDVDが見つかった…ただし、マケプレも含め在庫はなかったけど。

1905年、母親を失ったばかりの10代の少女アリスは、家族で西海岸の北部に引っ越してきたのだが…慣れない土地で不自由な生活を強いられ、退屈していた。ある日、日向ぼっこをしながら読書をする姉と様々な議論を交わした後、庭で奇妙な男と遭遇。男に錠剤を渡され、それを呑み込む。その後、急に走り出した男を追いかけるうちに、ウサギの巣穴を通じて“不思議の国”へと迷い込んでしまうアリス。そこは“時代の波を渡る行くアメリカ”を反映したような世界で…奇妙でダークな人々が跋扈していた。次第にその世界に魅了されていくアリスだったが…。

かなり実験映画的な作風なのでディズニーアニメの「ふしぎの国のアリス」やティム・バートンの「アリス・イン・ワンダーランド」みたいな娯楽作品を期待していると少々…いや、だいぶ面喰うだろう。ぶっちゃけ、そんなに面白い映画でもなく、何度も途中で再生を止めようと思ったくらいだし。喋るウサギとか、トランプの兵隊、悪い女王とか…そういうのはまったく出てこない。アリスを不思議な国に誘うのも普通のオッサンだし…っていうか、若い女の子に薬を与えて拐かす(別に誘拐したわけじゃないが、そう見えちゃう)なんてただの変態にしか見えない。

不思議の国へと迷い込むところも…CGを使ったような派手な見せ場があるわけでもなく、不思議の国へとつながる“ドアがいっぱいある通路”なんて…紙か布かでできてるようで、素人演劇、学生演劇のセットみたいな“ペラペラ感”。確かに、低予算を逆手に取った“シュールさ”とも受け取れなくはないが…どうにもノレない。不思議の国の登場人物は、だいたい“むさ苦しいおっさん”たちで、文学的な小難しいセリフをまくしたてたり、禅問答的な問いかけをしたり…逆に風景や生物を映した、セリフの無いイメージ映像的なシーンも多い…なんか押井守の実写みたい。

でも、押井映画だったらフェチな銃撃戦とか出てくるので、それで誤魔化されちゃったりするんだけどね、本作にはそういう見どころもあまりない。どうやら舞台になってる1905年のアメリカというのは、ドラッグが蔓延し始めたころだそうで、そういう背景を理解したうえで見ると、アメリカという国はそういうものと一緒に成長してきたんだという、薬物への警鐘や皮肉が込めらているのではないかと、なんとなく納得する。結局、アリスが薬物の力を借りて、最後は夢の中で死んだおかーちゃんと再会して、ハッピーな気分になったってだけじゃないの?みたいな(笑)


監督:ザック・ヘイマー
出演:セレーナ・ティバート ネイサン・ヘイマー トレイ・ハッチ ダグ・ズウィック キャロリン・ハッチ


【DVDソフト(海外盤)の購入】
DVD Alice The Darker Side Of The Mirror




まだ間に合うかも? Rakuten TV 試写会はこちら  https://tv.rakuten.co.jp/content/230079/




YouTubeでも有料配信してます!









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