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2017年09月20日

CONFLICT ~最大の抗争~ 第一章 勃発編(2016年)

テーマ:邦画
CONFLICT 〜最大の抗争〜 第一章 勃発編

“1か月無料体験”を利用中のNetflixも…無料期間があと1週間を切っている…使い始めた頃は1日に2本見ることもあったりしたのだが、後半は失速。とりあえず課金前に解約するつもりなんだけど、やっぱりギリギリまで使い倒さなきゃもったいない。当初はNetflixオリジナル、または限定配信のものを意識して選んでいたのだが、そろそろなりふり構わずに責めようと。自分が加入してるAmazonプライムの無料対象になってないものなら、見たいものを率先して選ぶ。そんなわけで小沢アニキ主演のVシネ「CONFLICT 〜最大の抗争〜 第一章 勃発編」を鑑賞。

天道会の舎弟頭・兵頭護が…大東亜団と呼ばれる半グレやアウトローの寄せ集め集団に拉致された挙句、嬲り殺しにされるのだが…他の天道会関係者は、まだその事実を知らなかった。そんな天道会は若頭で鷲尾組組長の鷲尾一馬が仕切っていたが、シノギも厳しく…他の幹部連中から不満もあがっていた。ある日、元経済産業大臣・正岡から…“女を拉致してほしい”という依頼を5億で引き受けるのだが、鷲尾は訝しがる。やがて鷲尾組若頭の沖田正平が“拉致”の実行を任されるのだが、現場で大東亜団とバッティングしてしまい銃撃戦に…。

Vシネの老舗“オールインエンタテイメント”の20周年記念作品とのことで…一応、劇場公開なんかもされたそうなんですけど、公開時に2時間43分あった本編を、DVDや配信版では半分にぶった切って2部作にしているという、いつものビジネス商法は変わらず。幸い、Netflixでは「CONFLICT 〜最大の抗争〜 第二章 終結編」もちゃんと配信していたので、続けて見る予定だけど。とりあえずは、さっき見終わったばかりの“第一章”の感想をまとめておく。中には大嫌いな品川祐など吉本芸人の顔もチラホラ見えるが、それ以外は文字通りオールスターキャスト!

メイン主人公…ヤクザ組織を事実上仕切っている若頭の小沢仁志アニキを筆頭に、その下には本宮泰風、中野英雄、菅田駿、曽根悠多、渡辺裕之(出てきてすぐに殺されるので、小沢アニキとは回想シーンでの共演のみであった)がズラリと控えており…そういえばモっくん(といっても本木雅弘じゃなくて元木大介の方なんですけど)も同じ組織に属してまして、あとはお勤め(服役)中の的場浩司が“第一章”終了間際に大沢樹生を引き連れて出所してくる。ちなみに、組を仕切ってる小沢アニキの上にどっしりと構えているのは親分の白竜さん!?

この人たちと敵対してるのが…半グレやアウトロー、元ヤクザ…ついでに“元少年A”までいる寄せ集め集団でして…その中でもやたらと敵意をむき出しにしているのが小沢アニキの実弟のカズさん、小沢和義さんだという。東映Vシネ25周年記念作品「25 NIJYU-GO」では珍しく兄弟役を演じていた小沢アニキとカズさんだけど…どちらかというと、このように敵対する間柄の方が普段は多いよね。ほか、賭博問題でリアル謹慎をくらった遠藤要とか、暴行事件を起こした高岡奏輔(この人が元少年A役)とか“芸能界の問題児”もこっちの敵対組織のメンバー。

さらに寄せ集め集団にスカウトされて途中参加する元ヤクザが…山口祥行なんだけど、実はちょっと前まで小沢アニキたちの仲間だった。嫁さんが腹ボテでカタギになったんだけど、小沢アニキの命令(白竜さんが作った仕来りを守った故に)で、本宮アニキに無理やり“指詰め”させられており、色々と因縁、遺恨があって…敵対組織に加わってしまったと。そして、この寄せ集め集団…劇中では“大東亜団”と呼ばれるグループを率いているのが“明神”という名前の男なんだけど…なかなか出てこない。いったい誰やねんって感じなんですけど…。

そういえば…オープニングクレジットに“哀川翔”の名前があったけど、まで出てきてない。もしかして、もしかすると…寄せ集め集団のリーダー“明神”が哀川翔なのではないかと。あるキャラクターの夢か何からしい“回想”の中に…翔あにぃらしき人物がチラリと出てきたんだけど、この“第一章”での出番はそれだけだった。登場人物たちが交わした会話から推測すると…どうやら哀川翔も、もともとは小沢アニキと同じヤクザ組織に属していたようなのだが、色々とあって“袂を分かつ”結果となり…敵対するようになったと、そういうことのようです。

“第二章”では小沢アニキVS翔あにぃの衝突が本格化するのではないだろうかというところで物語はいったん終了。このヤクザと寄せ集め集団の他にも…“漁夫の利”を狙う警察組織、渡辺哲、IZAMU、赤井英和なども登場…激しい戦いが始まりそうな予感。“第一章”を見終わった時点での感想は…正統派なVシネヤクザ映画として撮った「DEAD OR ALIVE 犯罪者」みたいなイメージだなと。自分を轢き殺そうとするワゴン車に悠然と日本刀で立ち向かう小沢カズさんが、クライマックスでは中野英雄の腕も斬りおとすなど…“第二章”への期待が高まる。


監督:藤原健一
出演:小沢仁志 本宮泰風 中野英雄 山口祥行 菅田俊 渡辺裕之 小沢和義 的場浩司 白竜 哀川翔


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2017年09月19日

交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1(2017年)

テーマ:17年09月の劇場鑑賞映画
交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1

【鑑賞日:2017年9月19日】

先週の土曜日から始まっている「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1」を109シネマズ湘南まで遠征して鑑賞…本日はポイントカード会員向けの割引デーだったけど、オイラはこの劇場の会員には入ってないので通常料金。ただし、事前にムビチケのオンライン券を購入…“GoGo!!!!!サマーキャンペーン2017”のWチャンスで貰ったムビチケGIFT200円分を利用したので、1300円の出費で見れました!割引の通常料金だと1800円だから…500円得したぜ!電車賃が往復で400円かかったけど、帰りに辻堂駅前のブックオフに寄れたのでよしとする。

地球上を覆う情報生命体・スカブコーラルと人類の戦いが勃発…スカブコーラルを殲滅するためにアドロック・サーストンが発案したネクロシス作戦が展開されていたのだが、その途中でアドロック自身が反旗を翻し、人型コーラリアン“エウレカ”と共に行動を開始。結局はアドロックの死によって戦いは終局を迎えるが…その時に何があったかは作戦に関わった一部の人間しか知らなかった。その後、アドロックは人類を救った英雄として讃えられることに。それから10年、アドロックの息子レントンは養父母ビーム夫妻の元を飛び出し、様々な人々と出会うが…。

元々は2005年~2006年にかけてTV放送されたTVアニメでして、後に新作画とテレビの流用作画で再構成し、まったく新しい物語に作り直した「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」という映画版も存在。そして今回の再映画化も…前回同様、新作画+流用作画で全く新しい物語を紡ぎ出すということであり…さらに、最近のアニメ映画ではお約束となった“三部作”構成。その新生エウレカのシリーズ第1弾が本作です。オイラも当時、リアルタイムでTV放送を見ていたんですけど…クライマックスで録画を失敗して、途中までしか見ていない(笑)

一応、コミカライズ版で最後まで読んだので、なんとなく物語の結末も知ってるし、その後の「ポケットが虹でいっぱい」や続編の「エウレカセブンAO」なんかはちゃんと見ております。そんなわけで…けっこう楽しみにしていた今回の新生エウレカの映画版ですが、ぶっちゃけ最初の30分だけで充分だったかなと(笑)今までの作品では描かれてこなかった10年前のスカブコーラル殲滅作戦、後に“サマー・オブ・ラブ”と呼ばれるようになる…エヴァンゲリオンでいう“セカンドインパクト”的な出来事を描く冒頭部分はオール新作画でして、圧倒的なクオリティです。

いちいち説明的な字幕テロップが画面に表示されるんだけど、二段も、三段もあるような“漢字の羅列”ばかりで、全部読み終わらないうちに、一瞬で消えてしまう。これは「シン・ゴジラ」と同じで…雰囲気作りの意味合いが大きく、作り手もはなっから“全部読んでくれとは思っていないはず”である。いくつかテロップを目で追っていると、感覚でどの部分が重要なのかなっていうのはだいたいつかめてくる…兵器の名前とか出てきたら、いちいちすべてを覚えようとはせずこれは“ミサイル”だなとか、人の名前だったら前後の肩書は無視するとか、割り切りが必要。

そうしないとお話の方に追いつけない。あんなもん劇場で1回くらい見ただけで覚えられる人は尋常じゃない…フラッシュ暗算とかが得意な記憶力抜群のヤツか、よっぽどの天才肌だろう(笑)そんなわけで、全部理解したい人は…後々出るであろうDVDやブルーレイまで待った方が得策かと。とりあえず、この驚異的にハイスピードな字幕テロップ攻撃を回避すれば、劇場の大スクリーンで展開されるKLF(劇中のロボット、人型機動兵器、ガンダムでいうモビルスーツ)の戦闘シーンはとにかくシビれる。オイラが大好きなキャラ、タルホ姐さんの軍服姿もイカしてる。

今までは藤原啓治アニキが演じていたホランドだけど…ご承知の通り、啓治アニキが病気療養で仕事を休んでいたので、他の作品でも代役を務めた森川智之が抜擢されていて、意外と違和感がなくて驚いた。故・鈴置洋孝さんに代わって「機動戦士ガンダムUC」でブライトを演じた成田剣さんと同レベルのハマリ役。ただ、まぁ…啓治アニキも洋画の吹替えで仕事復帰してるし、2作目以降ではホランドの出番ももっと増えると思うので、ぜひ啓治アニキに戻ってきてほしいなとも思う。アドロック役でシリーズ初参戦の古谷徹など豪華声優陣の見せ場もいっぱいだ。

ただ、画面に集中したのはこの冒頭部分くらいまででして…本来の主人公であるレントンに語り手がバトンタッチした本筋以降が、“とにかくつまらなかった”という。一番最初のテレビシリーズの“22話~24話”に、主人公レントンが、いつも行動を共にしているホランドたち“ゲッコーステイツ”の仲間から離脱し(家出し)、1人旅している最中に…本当は敵だったビームス夫妻と出会い、本物の親子のような疑似家族を形成するというエピソードがあるんだけど(ガンダムでいうとアムロとランバ・ラル的)…その話をアレンジ、設定を膨らませたのが、今回のお話。

いやね、レントンと養父チャールズ、養母レイとの関係を描いたエピソードなんか、ちょっと“ウルってきちゃう”いい話もあったりするのよ。無知なレントンが、宗教観の違いという大きな壁にぶつかって悩んでる時に…養父母がそれを温かく見守り、時にはしっかり諭したりする姿は本当に感動的だったんだけれども…やっぱりTVの流用作画に合わせて、話を変えるという制約上、時間軸をやたら複雑にした変な編集で誤魔化すという…旧劇版エヴァのDEATH編みたいなになってるんだけど、結局…センスがないから退屈な総集編映画になっちゃったのよね。

で、レントンが家出をして、養父母と再会する間に…どうやらホランドやエウレカと出会い、何か色々なエピソードがあったらしいんだけど、そこをすっぱりと削ってしまってるので、何をいいたいのかさっぱりわからない。でもって、映画のクライマックスが…家出中に“ホランドやエウレカ”と出会ってましたよという、わかりきった答えの再確認なので、まったくもって話が盛り上がらないという。これさ、あんなんに時間軸をいったりきたりゴチャゴチャせずに…普通にエウレカやホランドとの出会い→家出→養父母と再会で良かったんじゃないですかね?

でもっと、何か理由をつけて…クライマックスで10年前の真相を明かす…絶対にその方が映画的に盛り上がったはずである。最初にクライマックスを見せて、あとは尻すぼみというスタッフの構成力のなさがとにかく残念。ついでに、最初と最後はビスタサイズなんですけど…メインストーリーは昔のテレビと同じ4:3です。作画の手直しはしているところもありそうだけど…せっかく“今”再映画化するのであれば、全編ビスタに統一するという手間を惜しんじゃいけないんじゃないか?「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」と同レベルの拘りは見せて欲しかった。

総監督の京ちゃん…京田知己も、アニメのクリエイターとしては才能があるんだと思うけど、やっぱりまだ映画監督には程遠いかなと。中途半端に「エウレカセブン」を知ってるから、こういう感想になっちゃったのかもしれないけど…いちげん客が1本の劇場アニメとして鑑賞した時に、果たして理解できるのだろうか?なんだかんだ言っても…エンドロール後に見せられた次回作の予告編なんかを見ると、気になる“新作画”のオンパレードでちょっと気になったりしちゃってるんですけどね。次回は、オール新作画で映画を1本作るくらいの心意気を見せてくれ!

ちなみに週替わりの入場者特典は無事にゲット…4種類の中からランダム封入されているステッカーの絵柄は“エウレカ/アネモネ/レントン”、3人のキャラの顔が描かれたやつ(3部作のティーザーチラシと同じ絵柄)でした。中には“文字だけ”のヤツもあったりするみたいなので、まぁまぁ当たりを引いた方ではないかと。あと、パンフレットは1000円もしたので買わなかった…800円までだったら買ったかもしれないなぁ、でもパンフで1000円は高いだろ。Amazonのマケプレだともっと高く2000円以上でしたけど。それこそ今に、ブックオフで108円で見つかるだろ。


総監督:京田知己 監督:清水久敏
出演:三瓶由布子 名塚佳織 辻谷耕史 森川智之 根谷美智子 小杉十郎太 久川綾 古谷徹


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2017年09月18日

ミュージアム(2016年)

テーマ:邦画
ミュージアム [Blu-ray]

台風18号の影響どうでした?進路予想を見ると、オイラの地区はそんなに影響はないかななんて軽く考えてたんですけど、日付が変わった頃から雨風が強くなり…BSも受信できなくなり、WOWOWの“最新アニメ特集”で録画中だった「GANTZ:O」と「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」が両方とも録画できなかった。今日、見る気満々だったのに。「GANTZ:O」はお試し中のネットフリックスでも配信してるけど、WOWOWがあるからと我慢してたんだけど…。「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」は字幕放送だったので、30日の吹替え版放送を改めて狙う。

そんなわけで、同じWOWOWで土曜日にエアチェックしておいた「ミュージアム」を鑑賞することに…珍しく原作コミックは映画化決定前から読んでおり、劇場にも見に行こうかなって予定してたんだけど、理由は忘れたけど、見る機会を逸しちゃって、もともとWOWOWが製作にからんでたからからすぐに放送するだろうとは思ってたので、配信やレンタルは利用せず放送を待っていた。いつもWOWOW鑑賞作品は、基本的にDVDのジャケ画像を拝借するのだが、Amazonの画像が斜め向きのバージョンしかなかったので、見栄えを優先しBD画像をチョイス。

刑事の沢村久志は家庭を顧みずに、仕事にばかり向き合っていたせいで…妻・遥と息子に家を出られてしまう。そんな時に、新たな事件が発生!女性が磔にされた挙句、犬に襲わせるという猟奇的なものだった。やがて犯人からと思われるメッセージが発見され、そこには“ドックフードの刑”と記されていた。その後も同一犯の犯行と思われる事件が発生!やがて被害者の共通点が“幼女樹脂詰め事件”の裁判に関わった裁判員であることに判明…その事実を知った沢村は驚愕する。実は遥もその事件の裁判員だったのだ。遥と息子にも犯人の魔の手が…。

原作に比べると表現が抑えられてるところもあるし、死体描写にしても…ちょっと作り物めいているかなという印象も受けるが…このあたりは興行を考えた、規制回避の意味もあるのかもしれない。題材のわりにPGやRの指定もついていない。それでも、今の邦画界でちゃんと映画を撮れる大友啓史だけあり…原作の持つ“嫌悪感”はしっかりと描き出せている。“悪趣味でメッセージ性がない”という批判もあるみたいだが…それこそ作品の狙いなのではないか?実際に最近の犯罪なんて、加害者の“一方的な身勝手”の押し付け、理不尽なものばかりじゃないか。

“猟奇殺人”を題材の映画を見て“不快”とか…当たり前だろ。そんな映像を見て喜んでる方が異常じゃねーか(笑)第二の事件“母の痛みを知りましょうの刑”の被害者・優くんのキモオタぶりも原作ソックリで笑う(笑)ただ、カエル男に襲われた時…原作では眼鏡をはずしてたけどな(そんな細かいとこツッコムな)。ストーリーなんかに関しても意外と忠実…主人公刑事とカエル男がカーチェイスを繰り広げるあたりは、映画的に派手になっていて、邦画としては頑張っている方だろう。物語の性質上、雨降りのシーンが多いのだが…撮り方が巧く豪華さが増す。

最初に気づいた目立った変更点といえば…主人公刑事が容疑者の手がかりをつかむ医師が、女性(「シン・ゴジラ」の市川実日子!「小さな巨人」の主婦役も萌えたが、やっぱりこの手の医者や学者が似合う)になってたことで…このあたりが、事件解決後の独自展開に影響してくると。虚をつかれながらも、ジワジワと後味の悪さを噛みしめる原作のオチに対し…映画版は社会派を狙ったようなリアルな怖さになっていた。大友啓史監督と言えばこの作品と同時期に「秘密 THE TOP SECRET」なんても撮っていたが、本作の方がまとまりも良く面白かった。


監督:大友啓史
出演:小栗旬 尾野真千子 野村周平 市川実日子 田畑智子 伊武雅刀 大森南朋 松重豊 妻夫木聡


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2017年09月17日

最初に父が殺された(2017年)

テーマ:洋画
最初に父が殺された

先月の末に配信が始まった「ヒットマンズ・ボディガード」を目当てに、Netflixの“1か月無料体験”を申し込んだんだけど…もうあと1週間くらいで、“無料期間”が終わってしまう。とりあえず継続はせず、解約するつもりでいるんだけど…22日配信開始の「マッドタウン」という作品だけは見たいと思ってるんだよね。とりあえず、本日は…先週から世界同時配信が始まった「最初に父が殺された」を鑑賞。最近は役者よりも監督業に精を出しているジョリ姐ことアンジェリーナ・ジョリーが、過酷な現実に直面した少女の目を通してクメール・ルージュの恐怖を描く実話。

1975年4月、カンボジアの首都プノンペン…幼い少女ルオンとその家族は、政府関係者の父親のおかげで裕福な生活をしていたのだが、アメリカ軍が撤退し、ポル・ポト率いるクメール・ルージュがプノンペンを制圧したことで事態が一変する。最小限の荷物だけを持ち、身分を隠しながら田舎へと避難することになった一家。無事に親類が住む村までたどり着くのだが、やはり父親の職業が影響し、村から追い出されてしまう。その後、強制労働キャンプで生活を送ることになったのだが、過酷な労働と飢え、そして虐殺の恐怖に耐えなければならなかった…。

ベトナム戦争を題材にした作品で繰り返し描かれてきたクメール・ルージュ…昨年もWOWOWのジャパンプレミアで放送された「運命の門」なんていう作品を見たけど、あちらはトラブルに巻き込まれ、強制労働キャンプに放り込まれたフランス人の目から見た作品だったが、本作はカボジアの少女の視点で描く。最初はまだまだ無知で、甘えん坊だから…わがままなことを言って両親を困らせるんですよ。“車に乗りたい、家に帰りたい、綺麗な洋服を着たい”って…。そんな娘に対しても、いっさい困惑した表情を見せず、優しく諭す父親…なんだかグっときます。

でもって…作品のタイトルが「最初に父が殺された」ですからね、そんな優しい父親が、どこかで殺されてしまうはずである。自分が政府関係者だとバレたら、全員がまずいことになる…家族にそう言い聞かせて、銃を持った兵士がいる検問所に向かうんだけれども、主人公の少女がその意味を理解しているのか、心配で、心配でしょうがなくなる。ポロっと余計な事を言い出してしまうんじゃないか。ここでお父ちゃん、殺されちゃうんじゃないか。フィクションでも、“ガキが要らんことして”事態が悪くなる作品があるけど…こちらは実話だけに余計に緊張する。

そういうピンチを潜り抜けて、無事に田舎に避難できるんだけど…避難先にもクメール・ルージュの勢力が及んでまして、主人公一家を匿うことができないと、村から追い出されてしまう。そして、気がつけば…過酷な強制労働キャンプで働かされる毎日。主人公少女が目撃したものというのに拘っているので…情報量が少ないんですよ。だから、前後の話から想像で補わなければいけない部分もあったりするんだけど、それが余計に切なかったりする。両親の他にも、すれ違った年上の人が、愛想笑いとか見せるんだけど、その顔から色々なものを想像してしまう。

食料の配給もほとんどなく、とにかく働かされる。目の前に自分たちが栽培してる野菜や穀物があっても、それに手を出すと死ぬほど殴られる…とにかく我慢。夜になって、父親が…たぶん、虫か何かをこっそり捕まえてきまして(画面も暗いし、わざと焦点が合わないように撮ってるので、なんだかよくわからないので、たぶん虫だろうと判断)、それを火で炙って、子供たちに分け与えるんだけど、「一杯のかけそば」どころじゃねーぞ。そして、幸せだった頃の家族団らんを思い出す…家に帰って“ママのチキンスープ、ローストポーク”が食べたいと…泣ける。

そして遂に“その日”がやってくる…新しい仕事があると呼び出される父親。それが何を意味するか悟り、悲しげな表情でやり取りする父親と母親…その様子をジっと見つめる主人公。父親に何が起きたのかというのもあえてそこでは描いてないんだけど…その後、主人公の想像や夢という形で、一瞬だけ映像をインサートしてきまして…そういう見せ方をされると、少女の気持ちと同化し、辛さが増す。ここまでだって相当な出来事なんだけど…その後も、母親や兄、姉と別れなければいけない状況に追い込まれるなど…少女はもっと過酷な運命に翻弄される。

色々なことが起きたからだんだん逞しくなっている主人公…すぐ上のおねーちゃんよりも、なんかしっかりしてきた。でもね、これがさらに命運を分ける結果に繋がる…しっかりものの主人公は、目をつけられ“少女兵”としての訓練を受けさせられるのだ。ベトナム戦争時代のアメリカ兵が過酷な訓練に勤しむ「タイガーランド」なんて映画もあったけれども、カンボジアでは年端もいかない少年少女が同じような戦闘訓練、軍事訓練を受けていた。その様子は韓国映画「シュリ」の冒頭で描かれる北朝鮮の暗殺訓練なんかもダブらせてしまうのであった。

ここで描かれているのは40年以上前の話だが…現代だって、戦争・内戦を行ってる国じゃ、似たような現実があるに違いない。そして、日本だって“政府や政治家が誤ったかじ取りをすれば”戦争に巻き込まれ、同じような状況に陥るかもしれない…映画の冒頭、周りの状況が呑み込めず“平和な日常”を謳歌していた無知な少女は、今の日本人そのものではないかなんても思えてくる。作品の方は…“悲劇”だけではなく、固く結ばれた“家族の絆”によってもたらされる“奇跡”なんかも描かれているので、戦争映画が苦手な方も目を背けずに最後まで見てね。


監督:アンジェリーナ・ジョリー
出演:スレイモック・サリウム コンペーク・ポーク ソチェアータ・スウェン デラ・ヘン ソティア・クオン


【原作小説はこちら】
最初に父が殺された―飢餓と虐殺の恐怖を越えて







YouTubeに予告がありました









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2017年09月16日

シークレット・デイ(2014年)

テーマ:洋画
EVERY SECRET THING

劇場未公開の作品をソフトリリース前(最近は、劇場公開に昇格することもある)に放送するWOWOWのジャパンプレミアにてエアチェックしておいた「シークレット・デイ(原題:Every Secret Thing)」を鑑賞…かつて誘拐殺人を犯してしまった2人の少女がシャバに戻ってきた直後に、再び同じような誘拐事件が起き、捜査を担当する刑事たちはこの2人を容疑者として追及…無事に子供が保護できるか?って感じのサスペンス、ミステリー。容疑者の少女の1人をダコタ・ファニングが演じるほか、ダイアン・レイン、エリザベス・バンクスと出演者、特に女優陣が豪華。

ある地方の町…2人の少女ロニーとアリスが、出来心から赤ん坊を誘拐し…殺してしまった。事件が発覚して、逮捕された2人は少年院へ。それから7年、出所した2人は町に戻り…ロニーはアルバイトを始めるのだが、アリスは母親のヘレンから仕事に就くようにと言われているのに、なかなか仕事が見つけられず、散歩と称して町をフラついてばかりいる。そして二言目には“自分は無実だった”と繰り返す。そんなある日、3歳の幼女が行方不明になる事件が発生!7年前の事件で昇進して刑事になったポーターが捜査を担当し、ロニーたちを怪しむが…。

見た目が不良っぽいダコタちゃん、そしてもう一人の少女は超のつくおデブなんだけど、“私はデブだから”と自覚していて、わりと自虐的な面も。この2人の関係がちょっと複雑で、それが事件にも大きく影響している。親友なのかなって思うと…そうでもない、微妙な距離感。7年前の事件は、直前に2人で女友達の誕生パーティーに出かけるんだけれど、その場でトラブルを起こして追い出されていて、その帰り道に、ちょっと魔がさして、ダコタちゃんが玄関先に放置されていた赤ん坊を誘拐してしまうのだ。結果、赤ん坊は死んでしまい、2人は少年院送りへ。

時が経ち更生してシャバに戻ってきた2人…事件以来、お互いに顔を合わせてはいないんだけど、事あるごとに“自分は無実の罪で捕まった”と繰り返すおデブちゃん。確かに赤ん坊を連れ去ったのはダコタちゃんの方だった。でも、赤ん坊が死ぬシーンは描かれていなかったので、実際には何があったのかわからない。でも、おデブちゃんはダコダちゃんを相当、恨んでいる様子。ダコタちゃんはシャバに戻った後、ベーグル店で働いてるんだけど、おデブちゃんの方は…母親のダイアン・レインに“早く仕事を見つけろ”と咎められながらも、フラフラしている。

口では色々と言う母親のダイアン・レインも…実際は放任主義なのか、意外と娘には甘い態度だったりする。そんな時に、再び同じ地区で誘拐事件が発生!“きっとアイツらに違いない”という7年前の被害者家族の訴えもあり…警察はダコタちゃんとおデブちゃんから事情を聞こうとするんだけど…女刑事のエリザベス・バンクスが聞き込みに行ったら、ダコタちゃんが逃走!やっぱり犯人なのか?誘拐された少女は生きてるのか?女刑事は7年前の被害者を発見した功績が認められて出世したんだけど、赤ん坊を助けられなかったことを今でも悔いている。

なんとしても、今度は“生きたまま”助け出したい女刑事は必死に捜査…刑事の勘で“7年前の死体発見現場”を覗いてみると、そこでダコタちゃんを発見!取り調べをしていくうちに意外な事実が判明…っていうか、明らかにおデブちゃんの証言とも食い違いが!いったいどちらが嘘をついているのか?進行中の“誘拐事件”を解決するには、もう一度7年前の事件を検証して、真実を明らかにしなくてはいけない。だんだんとおデブちゃんの態度も怪しくなってくるんだけど…それでも、自分が無実であること、犯人がダコタちゃんであることを覆す気はないようだ。

結局は人を見た目で判断しちゃいけないってことかな?それからおデブちゃんの母親のダイアン・レインが“教師”だったというのにも意味があった。あとは屈折した愛情とか嫉妬とかそういうものが幾重にも重なった結果…新たな事件が起きてしまったということだよね。ダコタちゃんと、おデブちゃん…元からそんなに仲が良くなかった。じゃあ、誰と誰が仲が良かったのか…?一応、サスペンス、ミステリーだからね、ネタバレしないように語るのが難しいなぁ。最終的には「誘う女」のニコール・キッドマンを彷彿とさせる“女の強かさ、太々しさ”にゾッとした。


監督:エイミー・バーグ
出演:ダイアン・レイン ダコタ・ファニング エリザベス・バンクス ダニエル・マクドナルド コモン


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2017年09月15日

エイリアン:コヴェナント(2017年)

テーマ:17年09月の劇場鑑賞映画
エイリアン:コヴェナント

【鑑賞日:2017年9月15日】

朝起きたら、また北朝鮮がミサイルをぶっ放したとかで…朝ドラの放送が中止になってた。ミサイルが通過した北海道の人や、政府関係者は大変だっただろうが、とりあえずあまり“大事”にはならなかったようでなにより。それこそ“本当に戦争にでもなったら”シャレにならんしな…“今度は戦争だ”なんて言葉は映画のキャッチコピーだけにしてほしい。奇しくもそのキャッチコピーが使われた「エイリアン2」と、切っても切れない関係になるだろう…リドリー・スコット監督の新作「エイリアン:コヴェナント」が本日公開…無事に映画を見に行ける幸せを噛みしめる。

2104年…宇宙移住計画を実行するため、宇宙船コヴェナント号は、コールドスリープ中の乗組員と2000人近い入植者を乗せ航行中。アンドロイドのウォルターが船の管理を任されていたのだが、ニュートリノの影響によるトラブルが発生!コヴェナント号の船長を含む数十人が犠牲に。新たに艦長の任に就いたオラムは、覚醒した乗組員たちに船の修復を急がせる。そんな時…近くの惑星から謎の電波を受信!本来の目的地よりも近場にあるその惑星に移住できるのではないかと考えたオラムは副官ダニエルズの意見を無視し、航路を変更するのだが…。

大人の事情で「エイリアン」シリーズだというのをひた隠しにした「プロメテウス」の続編にして、それまでの「エイリアン」シリーズ正編へと繋がる前日譚。話は「エイリアン」っぽかったけど、ビジュアル的に物足りないところもあった「プロメテウス」に比べると…よりSF色も強くなり、探査隊のクルーが謎の惑星に到着して以降は、キャメロンの「エイリアン2」にも似ているところが。さすがに“エイリアン”の大群が襲ってくることはなかったが…もしリドリー・スコットが「エイリアン2」を撮ってたら、こんな続編だったんじゃないかという、30年越しのアンサーにも見える。

最初は旦那が死んで、いじけてるだけの“ただのオバサン”にしか見えなかった副官ダニエルズも話が進むと、タンクトップ姿で果敢に“エイリアン”に挑んでいくと…しっかりと“リプリー化”するのであった。初っ端から「プロメテウス」のキャラクターが再登場したり、物語をより理解するには「プロメテウス」の鑑賞は必須だが、多少、内容を忘れていても…前作でどんなことがあったのか、そしてその後にどんなことが起きたのかというのは、本作でちゃんと触れられてますので、色々と思い出せる…一度見てれば、無理におさらいはしなくても大丈夫かな?

マイケル・ファスベンダーが二役演じてるってことで…途中までくると、自ずと“オチ”も想像できてしまうかなという感じ。っていうか、リドリー・スコットは“エイリアン”そのもので恐怖を描くよりも、人間を模して作られた“アンドロイド”の神秘性に惹かれている節があり、続編の監督は他人に譲った「ブレードランナー」をも「エイリアン」の土台にあげてしまおうとしているみたいであった。ただ、「プロメテウス」の哲学っぽさを引きずりつつも、意外と…直球なホラー映画としても楽しめる。キャラは自分勝手の馬鹿が多いし、セックス=死亡フラグのお約束まで出てくる。

あれ、リドリー・スコットの映画って、こんな安っぽかったっけ?(誉めてます)どんな生態系かも“謎”な惑星で別に一服しなくてもいいじゃん…って感じだけど、吸いたくなるのが禁煙者…で、あっけなく犠牲者第1号(宇宙船の事故は除く)に選ばれる。あれこそ、“タバコ=害を及ぼす”という皮肉の何ものでもないよな。人間の身体を突き破って、エイリアンが飛び出してくるというお馴染みのシーンはもちろんのこと、人間が火だるまになったり、エイリアンに襲われた犠牲者の生首がプカプカと水に浮いていたりするのも、けっこう悪趣味(これも、誉めてます!)。


監督:リドリー・スコット
出演:マイケル・ファスベンダー キャサリン・ウォーターストン ビリー・クラダップ ダニー・マクブライド


【海外盤BDはリリース済み】
Blu-ray Alien: Covenant(Import)







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2017年09月14日

不可思議な国のアリス(2016年)

テーマ:洋画
Alice The Darker Side Of The Mirror

Rakuten TVの“無料シネマシアター”、先着50名のオンライン試写会にて「不可思議な国のアリス(原題:The Other Side of the Mirror)」を鑑賞…タイトルから想像できると思うけど、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」をモチーフにしたファンタジー。オンライン上映専門サイトの“DIGITAL SCREEN”で公開された後、YouTubeなどでも有料配信が始まっている劇場未公開映画。現段階で、日本でDVD、ブルーレイのリリースはされていない模様だが、Amazonで原題で検索すると海外盤のDVDが見つかった…ただし、マケプレも含め在庫はなかったけど。

1905年、母親を失ったばかりの10代の少女アリスは、家族で西海岸の北部に引っ越してきたのだが…慣れない土地で不自由な生活を強いられ、退屈していた。ある日、日向ぼっこをしながら読書をする姉と様々な議論を交わした後、庭で奇妙な男と遭遇。男に錠剤を渡され、それを呑み込む。その後、急に走り出した男を追いかけるうちに、ウサギの巣穴を通じて“不思議の国”へと迷い込んでしまうアリス。そこは“時代の波を渡る行くアメリカ”を反映したような世界で…奇妙でダークな人々が跋扈していた。次第にその世界に魅了されていくアリスだったが…。

かなり実験映画的な作風なのでディズニーアニメの「ふしぎの国のアリス」やティム・バートンの「アリス・イン・ワンダーランド」みたいな娯楽作品を期待していると少々…いや、だいぶ面喰うだろう。ぶっちゃけ、そんなに面白い映画でもなく、何度も途中で再生を止めようと思ったくらいだし。喋るウサギとか、トランプの兵隊、悪い女王とか…そういうのはまったく出てこない。アリスを不思議な国に誘うのも普通のオッサンだし…っていうか、若い女の子に薬を与えて拐かす(別に誘拐したわけじゃないが、そう見えちゃう)なんてただの変態にしか見えない。

不思議の国へと迷い込むところも…CGを使ったような派手な見せ場があるわけでもなく、不思議の国へとつながる“ドアがいっぱいある通路”なんて…紙か布かでできてるようで、素人演劇、学生演劇のセットみたいな“ペラペラ感”。確かに、低予算を逆手に取った“シュールさ”とも受け取れなくはないが…どうにもノレない。不思議の国の登場人物は、だいたい“むさ苦しいおっさん”たちで、文学的な小難しいセリフをまくしたてたり、禅問答的な問いかけをしたり…逆に風景や生物を映した、セリフの無いイメージ映像的なシーンも多い…なんか押井守の実写みたい。

でも、押井映画だったらフェチな銃撃戦とか出てくるので、それで誤魔化されちゃったりするんだけどね、本作にはそういう見どころもあまりない。どうやら舞台になってる1905年のアメリカというのは、ドラッグが蔓延し始めたころだそうで、そういう背景を理解したうえで見ると、アメリカという国はそういうものと一緒に成長してきたんだという、薬物への警鐘や皮肉が込めらているのではないかと、なんとなく納得する。結局、アリスが薬物の力を借りて、最後は夢の中で死んだおかーちゃんと再会して、ハッピーな気分になったってだけじゃないの?みたいな(笑)


監督:ザック・ヘイマー
出演:セレーナ・ティバート ネイサン・ヘイマー トレイ・ハッチ ダグ・ズウィック キャロリン・ハッチ


【DVDソフト(海外盤)の購入】
DVD Alice The Darker Side Of The Mirror




まだ間に合うかも? Rakuten TV 試写会はこちら  https://tv.rakuten.co.jp/content/230079/




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2017年09月13日

発狂する唇(1999年)

テーマ:邦画
発狂する唇

WOWOWで始まった黒沢清監督の新作映画「散歩する侵略者」のスピンオフドラマ「予兆 散歩する侵略者」の脚本を「リング」の高橋洋さんが担当していた…そして高橋さんの脚本といえば、もう一つ有名なのが「発狂する唇」だ。そういえば…せっかく“1か月無料体験”利用中なのに…このところ使う暇がなかったNetflixを物色してた時に見つけて、マイリストに登録してあったことを思い出す。続編の「血を吸う宇宙」はDVDを所持してるんだけど…「発狂する唇」はレンタル落ちで入手したVHSしか持ってなくて、久しく見ていなかったので、この機会に再鑑賞。

女子中学生の首を切り落とすという猟奇殺人が立て続けに発生…容疑者の倉橋美智夫は行方をくらませており、被害者の“首”も発見に至っていなかった。マスコミは事件の詳細を知ろうと、美智夫の家族、母親と2人の妹、かおり、里美を執拗に追いかけまわし、近隣住民からの嫌がらせも増えていた。こんな状況でも兄の無実を信じる里美は…霊能者・間宮悦子に救いを求める。悦子は霊媒で“美智夫は犯人ではない”と断言。その後、助手の当麻と共に倉橋家にやって来て、3人の協力のもと儀式を行うのだが、母やかおりが生贄にされ…おかしな状況に!

何度見ても“面喰う”エログロ満載なホラーコメディ、そしてアクション!言葉で説明するのがとにかく難しい、変な映画です。三輪ひとみ演じる主人公の兄が連続猟奇殺人の容疑者として指名手配されているという状況で物語はスタート…加害者家族の災難を描いた「誰も守ってくれない」のごとく、マスコミにもみくちゃにされるひとみちゃん。近所から石は投げられるし、訪ねてきた刑事には嫌味を言われるし、母親と姉も“うんざり”している。父親は既に他界…っていうか、父親も実は犯罪者で、“死刑”になっていた(笑)血は争えないという話なのか?

それでも兄の無実を信じ、状況を打破するには“自分たちで事件を解決するしかない”とひとみちゃんは…怪しげな霊媒師にすがる。そして、この霊媒師が助手の男を伴ってひとみちゃんの家に転がり込んできてから、状況がもっとおかしくなる。どうやら“儀式”の一環らしいのだが、助手の男に“迫られ”、肉欲に溺れていく母と姉。姉が男と交わう姿を目撃して、“吐き気”を催したひとみちゃんは…マスコミが群がる外に出て“嘔吐”。そのまま走り去り…公園で一息ついてるところに、今度は尾行中の刑事が現れ、ひとみちゃんがこの刑事を超能力で殺しちゃう。

かと思えば、FBI(阿部寛)が接触してきて…すべてが霊媒師たちの仕業だから、お前は悪くない、協力しろと。その直後、頭が混乱したひとみちゃんが、急に歌い出すミュージカルシーンに突入し、現状を嘆く…。家に帰れば“刑事殺し”を追求するために別の刑事・諏訪太郎が現れて、ひとみちゃんを犯そうとし…そのピンチを霊媒師たちが救うんだけど、やっぱりそれも“儀式”の続きでして、結局、首を絞められ死体になった諏訪太郎に前から、霊媒師の助手・下元史朗に後ろから…同時に犯されてしまうひとみちゃん、あの美しいお顔が苦悶に満ちる。

テレビ画面の向こうではレオタード姿の大杉漣が股間を膨らませて(間違いなく何か異物を入れてる)奇妙なダンスを踊り、家の中にある刑事の死体をふろ場で解体。家になだれ込んできたマスコミ連中をひとみちゃんが超能力でぶっ倒したかと思いきや…遂に明かされる“猟奇殺人”の真相と真犯人!やっぱり“兄”は犯人ではなかったのか?これまた霊媒師の策略で“ある集団”と血みどろバトルを繰り広げる羽目になる主人公一家。このバトルシーン…香港のスタッフが携わってるので、やたらとアクションが本格的でして、無駄に凄いんですよね(笑)

クライマックスで色々なことがわかるし、色々なことが起きるんですけど…それらもひっくるめて、霊媒師たちの“ある企み”だったというオチなわけなんですけど…その正体と結末はもちろん語るわけにはいきません。一応、“ホラー”だったというのを忘れていない展開ですね。やっぱり最後にも“オイシイ出番”を持っていく大杉漣!すっかり大物になってしまった阿部寛なんかは…今じゃこんな映画に出てくれないだろうな。続編といいながら、あまりストーリーに関連がない「血を吸う宇宙」も馬鹿馬鹿しく面白いが、やっぱり「発狂する唇」のテンションには敵わない。


監督:佐々木浩久
出演:三輪ひとみ 夏川ひじり 由良宜子 吉行由実 栗林知美 下元史朗 阿部寛 大杉漣 鈴木一真


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DVD 発狂する唇







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2017年09月12日

ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017年)

テーマ:17年09月の劇場鑑賞映画
ナミヤ雑貨店の奇蹟

【鑑賞日:2017年9月12日】

先週…当選報告の記事をアップした通り、9月23日公開予定「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の試写会が当たったので、近所のシネコン、シネプレックスまで行ってきた。東野圭吾の同名ミステリーの映像化だそうだが、原作は未読。ミステリーといっても、“殺人が起きたり”するような内容ではなく、どうやら感動系で、SF、ファンタジー的な要素が入ってるとのこと。主演がジャニーズというのが、ちょっとひっかかったりもするのだが、それ以外は若手からベテランまで演技派な役者も多く、監督が、ピンク映画出身のベテラン廣木隆一さんな点にも安心感があるよね。

“ナミヤ雑貨店”の店主・浪矢は…商売をしながら客の“悩み相談”にのっていた。シャッターの郵便受けから投げ込まれた手紙への回答は、店の横に設置された掲示板に貼られ、人に知られたくない深刻な悩みはひっそりと牛乳箱に入れられていた。時は移り、現代…敦也、翔太、幸平の3人は、とある豪邸に忍び込み、女性を襲って、金品を盗み出す。逃げる際に、車が故障してしまい…目をつけていた空き家に隠れるのだが、そこはかつての“ナミヤ雑貨店”だった。やがて3人の前に、1980年からの“手紙”が届き…最初は冗談半分で返事を書くのだが…。

過去と未来が“アイテム”を通じて繋がっており…未来からの助言で過去の出来事が大きく左右されていたみたいな、「オーロラの彼方へ」系のSFミステリーですね。「オーロラの彼方へ」は、無線機を通じて、主人公と若い時の父親が繋がるみたいな話だったけど…本作では雑貨店という場所と、悩み相談を記した手紙が時空を飛び越えて、様々な人の絆を結ぶ。複数のエピソード、時系列がけっこう入り乱れるので、頭で考えようとすると“超ややこしい”んだけど…映像で見てると、ちゃんとストーリーが追いかけらるので、演出、編集の巧さは実感した。

ジャニーズのあんちゃんを中心とした若手男優3人組が、怪現象に遭遇してワーワー、キャーキャーやってる前半部分を見た時は“しまった”って思ったんですけど…話が林遣都演じる売れないミュージシャンに移ったあたりから、物語を楽しむ余裕が出てきて、さらには過去を描いた各エピソードも“ベタ”な内容が多いものの、役者の芝居できっちりと見せるので意外と飽きない。後半に出てくる尾野真千子なんて、さすが朝ドラ女優の貫禄…高卒直後の10代後半(多少、無理はある)から50代の“ババァ”まで1人で演じ切ってしまうのだから恐れ入る。

歌唱シーンやダンスシーンを熱演する門脇麦(彼女もまた女子高生姿を披露)、古風な色気を振りまく成海璃子と、女優陣…いい仕事してるな。男優ではマニアックなところで手塚とおるは絶対に要チェック!手塚さんが過去シーンにチラっと出てくる“養護施設の職員”なんて地味な役に甘んじるわけがなく…他の役者がメインの芝居をしている後ろで、さりげなく“小芝居”してるのがなんとも“胡散臭い”のだが…案の定、他にも出番が!西田敏行も一昔前はなんでも「釣りバカ日誌」のハマちゃんに見えてしまったもんだが、“泣かせる”ジジイ役を好演する。

リアルな作品が好きな人は、SF、ファンタジー的な設定に戸惑う部分もあるかもしれないけど、現代からの助言(悩みへの回答)が複数のエピソードに連鎖、波及して、どんどんとパズルのピースがハマっていく瞬間は意外と心地よく、“ツッコミ”要素をちゃんと忘れさせてくれる。そういうのはやっぱり、ちゃんと映画が撮れる廣木隆一の演出力であろう…ガチャガチャしたテレビ的な作品ばかり撮る最近の“若い監督”は見習ってほしいものだ。ジャニーズ主演、大作邦画にしては、悪くない。東野圭吾原作映画としても、「天空の蜂」より100倍すばらしい内容。


監督:廣木隆一
出演:山田涼介 西田敏行 尾野真千子 村上虹郎 林遣都 成海璃子 門脇麦 萩原聖人 小林薫 吉行和子


【原作小説はこちら】
ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)







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2017年09月12日

Seventh Code セブンスコード(2014年)

テーマ:邦画
セブンスコード

新作「散歩する侵略者」の公開に合わせたWOWOWの黒沢清特集でエアチェックした「Seventh Code セブンスコード」を鑑賞…けっこう前からAmazonのプライムビデオでも無料で配信していた中編映画(本編は1時間ほど)なんだけど…主演女優が前田敦子で、本来はCDのオマケでついているDVD扱いらしく(映画単体ではパッケージ化されてない模様)プロモーションビデオ的な臭いがプンプンしてたので、今まで見る気が起きなかった。それでも黒沢作品という括りで見ると、海外の映画祭で評判になっていたりもするので、この機会に接してみる気に…。

東京で偶然、自分を誘った男・松永を探し求めて、ロシアのウラジオストクまでやって来た…ようやく松永を探し当て、見つけた瞬間に駆け寄る秋子、必死にアピールするのだが、相手はまったく覚えていない様子。それでも秋子を哀れんだ松永は、食事に誘ってくれた。しかし、食事を終えると、松永は秋子を置き去りに。気づいた秋子はもう一度、松永を追いかけて、必死にすがりつこうとするが…その後、何者かに拉致され、身ぐるみはがされ捨てられてしまう。無一文になった秋子は斉藤という日本人が経営する店で働きながら、松永との再会を願うが…。

昨日見た、海外初進出作品「ダゲレオタイプの女」同様、どんな題材、撮影環境(邦画だけど、オールロシアロケ)であろうとも…しっかりと黒沢清テイストをぶち込んでくるところはさすがでして、黒沢作品として安心して楽しめるレベルにはなっていた。とにかく、前田敦子は見てるだけで“イライラ”してくる。行動、喋り方、佇まい、全てにおいて…ただ、それが奇蹟的に作品にマッチしているというのがなんとも皮肉。メシの食い方がガサツで汚ねぇなぁ~って感じだけど、それって演技じゃないじゃん!いつもと一緒じゃん!とか、ツッコミいれながら見ると楽しめる。

冒頭、“私を覚えてますか?”と鈴木亮平にグイグイと迫る前田敦子…ただのストーカー馬鹿女でして、亮平困ってるじゃんか。それでもちょっと紳士的な亮平は、敦子を食事に誘って話を聞いたりするんだけど…さりげなくレストランに置き去りにする…グッジョブ!でも、自分が置き去りにされたと知った敦子は、脱兎の如く走り出し、再び、亮平に追いつくんだけれども…相手にされない。それでも建物の中に無断侵入して、結局、如何わしいロシア人に拉致られてしまう。その後、ズタ袋に入れられて、どこかに捨てられる敦子。そのまま海に投げ込んじゃえよ!

って感じだけど…身ぐるみはがされただけでなんとか生き延びる。無一文になった敦子は、たまたま目についた“日本語のメニュー”を出してる飲食店で無銭飲食。日本人オーナー山本浩司に嫌味を言われても、図々しく“私を雇え”と提案し、納得させてしまい…その店で働きながら亮平を探すことにする。後半は亮平と再会するチャンスが訪れるが…その亮平が、何やらマフィアとつるんだ悪党らしいというのが判明し、単なる“ストーカー馬鹿女”の話が、核兵器をめぐる壮大な話に転じ、半ば予想してたけど、本当にそうなるとはな急展開を迎える。

敦子の“計画”が成功し、本人大満足…いきなりミュージックビデオパートが挿入されるあたりは“げんなり”させられるも…これが本来の目的なので仕方がないだろ。その後、黒沢清らしい、予想外にブラックなオチがつき“笑いが止まらなかった”。“ダイナマイトに気をつけろ”ってフリをそのまま実行するところが素晴らしすぎです。あれはそれまでの“イライラ”を帳消しにしてくれたよね。この文章の初めの方に“Amazonのプライムビデオでタダで見れる”って書いちゃったけど…今調べたら無料配信は終了したみたいで、“有料”になってました、ゴメンなさい。


監督:黒沢清
出演:前田敦子 鈴木亮平 アイシー 山本浩司 エレナ・アンドレーエヴァ ウラジーミル・セルゲヤーコフ


【ゴメン、プライムの配信終わってた…有料だ】
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