勝手に映画紹介!?

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マーズ・エクスプレス(2023年)

 

WOWOWでエアチェックしておいたフランスのアニメ映画「マーズ・エクスプレス」を鑑賞…劇場公開時から話題になっていたので、タイトルは知っていたが、当然、地元の映画館なんかでは公開してくれないので、見ていなかった。正直、海外製のアニメだし、そこまで期待はしていなかったのだが…なるほど、日本のアニオタでも見やすい絵柄、題材だ。DCとかのアメコミ原作の独特なアニメよりは、ぜんぜん、こっちの方が好みだな。吹替えが話題になっていたが、鑑賞は字幕版…WOWOWだと吹替え版の放送は1か月先。アーカイブ配信では両方見れる。

 

23世紀、人類は火星にまで生活圏を広げ、ロボットとの共存も当たり前になっていた。女探偵のアリーヌは、アンドロイドの相棒カルロスと共に、地球へ向かい…ロボット解放運動に関与するハッカー、ロベルタを捕まえる。依頼人は2人の軍隊時代の同僚でもある、火星の大企業の社長クリス・ロイジャッカーだった。地球から戻ったアリーヌたちは、新たな依頼を受ける。それはショウという人物から、行方不明になった大学生の娘ジュンを探してほしいというものだった。ジュンは“ロボットの脱獄”に関与した疑いが持たれた後、ルームメイトと共に姿を消していて…。

 

人間とロボット(アンドロイド)が共存している世界で…ロボット絡みの事件が起き、ロボットの反乱へと発展していくと、この手のSF作品では手あかがついた内容ではある。「攻殻機動隊」や「イノセンス」をどこか彷彿とさせる展開もあれば…ジョーダン・ピールも実写映画「NOPE/ノープ」で再現していた「AKIRA」の金田のバイクの横滑りを、車にアレンジしてやったりもしている。前述通り、美術などを含めトータルで見ると絵柄や作風はかなり好みなんだけれども…日本のアニメと比較して、欠点があるとすれば、キャラクターデザインはなんかちょっと地味なところ。

 

主人公の女探偵と、その女探偵が依頼を受けて探している失踪者の女性とかも…見た目が似てて、最初、どっちがどっちだかわからなかった。見てて思ったのが…メインを含めキャラクターの容姿が、なんか押井アニメに出てくるモブキャラみたいなんだよ(笑)西尾鉄也さんが描く、モブのオジサンとか、オバサンみたいなキャラクターばかりなんだよな(笑)あと、ガチガチのSFなのに、見た目がグロテスクな有機体(デバイスなのかな?)が出てくるんだけど…そういうところはクローネンバーグが入っているのかな?そこは「イグジステンズ」っぽかったよね?

 

序盤の空港シーンか何かに出てきた子供型のロボットも、だいぶディフォルメされてたので、最初はわかりづらかったけど…髪型を見て、そうかアトム(下条じゃないよ…鉄腕の方だよ)のオマージュなのかと理解した。女探偵と、その相棒のアンドロイド(もともとは人間なんだけど、戦場か何かで死んでいて、アンドロイドとして復活)も、どことなく「攻殻機動隊」の草薙素子とバトーを彷彿、まぁ「攻殻機動隊」は素子の方が全身義体だけどな。吹替えだと相棒アンドロイドの声がSARU版「攻殻機動隊」でバトーを演じた安元洋貴らしいので、今見ると余計にシックリ。

 

手がサーベルになっている刺客が追いかけてくるところは、まんま「ターミネーター2」だったな…クライマックス近くで、自転車を漕ぐ女探偵の姿は、「機動警察パトレイバー2 the MOVIE」で野明とニケツする遊馬の漕ぎ方にちょっと似てる。膨大な数の様々なロボット(よく見ると、色が変わってるだけの同じデザインが混じってたりもするけど)が列をなして、目的地へ進み続けるシーンなんかは、今敏監督の「パプリカ」に出てきた“悪夢のパレード”を見ているような、なんともいえない異様な気分になる。そういえば、11月1日よりアマプラでも見放題になるそうです。

 

 

監督:ジェレミー・ペラン

出演:レア・ドリュッケール マチュー・アマルリック ダニエル・ンジョ・ロベ マリー・ブーヴェ

 

 

【アマプラでは11月1日より見放題配信対応!】

マーズ・エクスプレス

マーズ・エクスプレス






 

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ドライブ -偽りの関係-(2026年)

 

アマプラで配信が始まった独占配信のオリジナル映画「ドライブ -偽りの関係-(原題:Drive The Pretenders)」をさっそく鑑賞。スキャンダルを起こして炎上しまくってるイケメンレーサーのスポンサー離れを食い止めるために、広報が起死回生の一手として考えついたのが、新人の美人女性メカニックとの、“でっちあげな婚約”でイメージアップを図るという作戦だったが、いつしか2人の間に本当の恋が芽生えて…的な、モータースポーツの世界を舞台にしたドイツ製の恋愛映画。恋愛要素は…オタクが考えたご都合主義的で、ほぼコメディだろみたいな(笑)

 

人気レーサーのダンテは…業界イチのスキャンダラスな男とも呼ばれていて、その日も、プライベートでバカ騒ぎしている動画が流出、拡散してしまい、大炎上していた。大口スポンサーからも支援を見送ると言われてしまい、頭を悩ませるチーム首脳陣。一方、同じチームにメカニックとして雇われたザーラは、自身も幼少期にカートレースで腕を鳴らし、今でもドライバーになることを諦めていなかった。しかし、たまたまダンテと一緒に共用更衣室にいるとこるの写真が盗撮され、流出!スキャンダルの渦中に巻き込まれてしまい…仕事も失いそうになるが…。

 

人気も実力もそこそこあるイケメンレーサー…玉に瑕なのが、スキャンダラスなイメージ。とにかく女にだらしがない…その日も、完全プライベートなはずだった、どんちゃん騒ぎの様子のビデオが流出してしまい、マスコミをにぎわしていた。一方、父親の影響で、幼少期はカートレースで腕を鳴らし、イケメンレーサーが所属するチームにメカニックとして採用された新人のおねーちゃん。自身でレーシングドライバーになるという夢も、実はまだあきらめてはいなかった。そんな2人が、たまたま男女共用更衣室で一緒になり、二言三言、言葉を交わす機会があった。

 

メカニックのおねーちゃんの服のチャックが引っかかっちゃって、イケメンレーサーが“俺が直してやるよ”みたいな気軽な会話だったんだけど…確かに距離は近かった。この時の様子が何者かに盗撮されてしまい、写真が流失、瞬く間に拡散してしまう。その直前にも乱痴気動画で炎上していたイケメンに追い打ちをかける形になる。一連の騒動のせいで…スポンサー離れも起き始め、頭を悩ませるチーム首脳陣…そこで広報のおばちゃんが考えたのが、スキャンダルの2人を“婚約者同士”に仕立て上げ、シンデレラストーリーでイメージアップする作戦だった!

 

弁護士立ち合いの元、絶対にこの件を公にしないという契約を結び…期間限定の“偽婚約者”になったイケメンと美人メカニックのおねーちゃん。さらに、将来的にはイケメンレーサーのクビをきり、メカニックのおねーちゃんを正式にレーサーにするという案もあって、もちろんそれはイケメンレーサーには内緒、おねーちゃんだけが知らされた秘密の計画。実際に、それだけの能力もあり、おねーちゃん自身も、その辺の男よりも優れているという自負もある。だから、二つ返事で“偽装婚約”の件を引き受ける。なんだけど、最初は2人の間で喧嘩も絶えないのよ。

 

これでは“せっかくの偽装がバレてしまう”と…少しは自重することに。そうしたら、今度は…くっつきすぎて、本気になってしまう。それはそれで、レースにも色々と影響が出てしまうのではないか?そして、おねーちゃんも、“偽装婚約者”から“彼氏”に昇格したイケメンレーサーを騙して、自分がレースになるための準備を進めていて…葛藤も芽生えてくる。さらに、チームにいる二番手のレーサーと、メカニックのおねーちゃんは昔馴染みであり、二番手レーサーの方は、明らかにおねーちゃんを狙っていた。つまり微妙に三角関係も生じてしまっていて…。

 

さて、いったいどんな結末がまっているのやらと…。イケメンレーサーが問題児になった背景も、ちゃんと描かれていて、そういう部分で、メカニックのおねーちゃんは段々と絆されていっちゃった感じ。それにしても、契約まで結んで“偽装だ”って約束したのに、わりと直ぐにヤっちゃう2人…どんな理由はあれ、イケメンくん、やっぱり節操がなさすぎる、もう少しレースに集中しろ!チーム内での恋愛、恋の駆け引きとレースを見せるという点では、ブラピの「F1」をちょっと彷彿とさせるけど…もっとラブコメが強め。レースシーンもあるので、オッサンでもギリ楽しめる。

 

 

監督:セルゲイ・モヤ

出演:リサ・マリー・コーラル アミン・バーメッド グスタフ・シュミット ミシェル・マティチェヴィッチ

 

 

【サントラのデジタル配信はこちら】

Drive - The Pretenders (Original Motion Picture Score)

Drive - The Pretenders (Original Motion Picture Score)






 

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ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~(2016年)

ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~
 

昨日はアメブロも緊急メンテナンス…他の利用者の方々もネットでおろおろ、Xとかで不安を吐露してたなぁ。どうやら流行の“不正アクセス”の影響らしい…このままメンテが長引いて、今まで書いた記事が全部消えたらどうしようとか、けっこう前にあった、強制退会騒動(無事に復活)が頭をよぎった、バックアップなにもしてない。まぁ、無事にメンテが終わって、何よりです。ということで、昨日、ネトフリでお薦めされていた旧作ホラー「呪い襲い殺す」を見たんだけど、続けて“シリーズ続編”であり“前日譚”という「ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~」も鑑賞。

 

1967年のロサンゼルス…シングルマザーのアリスは、娘のリーナとドリスを養うために、占い師の仕事をしていたが、客には“時に演出も必要だ”という持論から、娘たちの“協力”が不可欠だった。そんなある日、長女リーナの助言で、巷で流行っているオカルトグッズの“ウィジャボード”を自分の占いに取り入れることにしたアリス…自身も無き夫と交霊できるのではないかと淡い期待もあった。やがて、次女のドリスの挙動がおかしくなる。ドリスはウィジャボードを使って“新しい友達”と会話ができるというのだ!アリスはドリスの力も占いに利用するのだが…。

 

「呪い襲い殺す」で、惨劇(?)の舞台となった家、騒動の元凶となった過去の出来事なんかを紐解く前日譚…前作は“当時の現代”を舞台にした話だったが、こちらは1960年代に遡った話となる。前作の主人公が、呪いによる惨劇を食い止めるために、家の昔の住人に会いに行ったんだけど…その人物と、他の家族が、本作でのメイン主人公となっていく。まず、シングルマザーの母親が、2人の娘を養うために占い師をやってるんだけど…人を幸せにするには“演出=インチキ”も必要だという持論を持っていて、インチキ演出の手伝いを娘2人がやっている。

 

お姉ちゃんの方は“お年頃のJK”で…学校の先輩とこっそり付き合ったりしている。そんなお姉ちゃんが親に内緒で夜遊びし、友達の家でウィジャボードに触れる機会があった。親にバレて、弁明した際に…冗談っぽく“ウィジャを演出に使ったら?”と提案。その後、店で売られているウィジャボードを見かけて、娘の助言を実行することに。母親ももちろん半信半疑だったんだけど…亡き夫の幽霊と交霊出来たらいいな程度の淡い期待は抱いていた。そうしたら、母親ではなく…幼い次女が、ウィジャを使っての交霊に成功。その一方で挙動もおかしくなっていく…。

 

実は、前作を見ていると…この一家がどうなるのか?は既に語られていたので、結末で驚くってことはない。ただ、その分…謎解きメインだった前作に比べて、しっかりとホラー映画になっていて、脅かし演出なども雰囲気たっぷりだった。記事トップに貼った、アマプラのアフィ画像(Ameba Pick)を見れば、なんとなく察せられると思うけど…タイプ的には「エクソシスト」系なのかな?でも、本家の「エクソシスト」と比べると…悪霊に取り憑かれた次女はもっとアクティブに動き回っていた印象だ。シリーズものであり、お約束な踏襲もあるけど、意外性が勝ってたかな?

 

60年代が舞台というのも…作風の違いに拍車をかけていたかな?前作と本作、どちらを先に見ても、独立して楽しめる作りになっているのも好感…それでいて、順番通りに見ていれば、シリーズものとしての楽しみ方ができる。やっぱり次女役の女の子の演技が絶妙だ…フィルモグラフィーを調べると、本作の前後に「NY心霊捜査官」と「アナベル 死霊人形の誕生」だから、余計に納得。タイトルは聞いたことがあるけど未鑑賞の“ベッキー”っていうシリーズもので主演を務めている。本作では“ルル”表記だが、別の作品だと“ルールー・ウィルソン”表記が多い。

 

 

監督:マイク・フラナガン

出演:エリザベス・リーサー ルル・ウィルソン ヘンリー・トーマス アナリース・バッソ パーカー・マック

 

 

【アマプラでも有料配信中です】

ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~

ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~






 

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呪い襲い殺す(2014年)

呪い襲い殺す(字幕版)

 

一時期に比べると、ネトフリも魅力的なオリジナルの新着、新作が減ってるように思えるけど、気のせいか?近頃はやたらとちょっと前に流行ったテレビドラマ、海外ドラマの追加とかが多いよね。そんな中、視聴履歴や検索履歴の影響なのか…お薦めで表示された旧作ホラー「呪い襲い殺す」を見ていなかったので鑑賞する。特にネトフリのオリジナル映画ではないが…アマプラだと、現在は有料配信だった。シリーズ続編、前日譚だという「ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~」もある。ネット情報だと、最近になって再追加されたみたいな話もあったな…。

 

幼少期からの幼幼馴染レインとデビー…デビーの調子がおかしいので、様子を見に来たレインだったが、デビーは“昔遊んだウィジャボード”について言及をするも、特に問題はないと言い張り、普段通り、翌日に朝食をとる約束をして別れる。しかし、その直後に…デビーは自宅で自殺を図ってしまった!デビーの死にショックを受けるレインは、どうしても自殺の原因を突き止めたいと、自分の恋人トレバー、友人のイザベル、妹のサラ、デビーの恋人ピートを誘い、デビーの家で“ウィジャ”を試すことに…以降、レインたちの周囲で不可解な出来事が起きはじる!

 

アメリカのオカルトホラーなどにはしばし登場するウィジャボード…幽霊との交信に使われるアイテム、色々なところで言われてるけど、いわゆるアメリカ版の“こっくりさん”の儀式。この儀式には色々と厳格なルールがあって、1人でやっちゃいけない、墓場でやっちゃいけない、最後にしっかりとお別れをすることなどを守らなければいけない。主人公も幼少期に、幼馴染とこのウィジャボードで遊んだ経験があったんだけど、その幼馴染が、最近になって、ウィジャボードに触れる機会があって、それ以降、なんだか様子がおかしくなってしまって、心配になる…。

 

しかし、本人はもう問題は解決したと宣言し、“翌朝、一緒に食事をする”など、普段通りの約束を交わして別れるんだけど…主人公と別れた直後に、自宅で首を吊って死んでしまった!一応、自殺という話なんだけど、視聴者的には…彼女の死にウィジャボードが何らかの関りを果たしているというのが明確だ。主人公も、幼馴染の死を引きずってしまい、自殺の原因を突き止めようと、自分の妹やカレシ、その他、知人を誘って…ウィジャボードで幼馴染との交霊を試みることに。しかし、その直後から、主人公たちの周りでも怪現象が起き、犠牲者も出てしまう!

 

このページのトップに貼った、アマプラ配信版の画像なんかだと…雰囲気たっぷり、“おどろおどろしい”イラストが使われているけど、実際はよくある感じのティーンズ向けなホラーといった印象。なんだかんだで、儀式に関与したヤツらが次々と犠牲になり、当初想像していたよりも死者数は多かったりするんだけれども…気がつくと、“死んだこと”になっていたりして、ゴア描写ばどは少な目、そこまで怖いって感じの作品ではなかった。この連鎖していく仲間の死、怪現象から脱するための方法を探すための謎解きの方がメインという感じのお話でしたよね…。

 

呪いの連鎖を断ち切るという意味では、それこそJホラーの「リング」なんかとも似たスタイルだなと思ったけど、「リング」の方がまだ怖さを感じる(近年の“貞子”絡みの作品は凡作ばかりだけど)。最初は、葬儀のために、死んだ幼馴染の自宅に友人たちが集まるんだけど、この手の映画って、勝手に友人の部屋にもズカズカと上がりこむよね。まぁ、文化の違いなんだろうけど、ああいうところは…日本人の感覚だと、いくら友達・親友でも、“家族の領域”に勝手に踏み込まないでほしいという気持ちの方が先にくるよね。一応、続編の方も続けて見るつもりです。

 

 

監督:スタイルズ・ホワイト

出演:オリビア・クック アナ・コト ダレン・カガソフ ダグラス・スミス ビアンカ・サントス シェリー・ヘニッヒ

 

 

【アマプラでも有料配信中です】

呪い襲い殺す

呪い襲い殺す(字幕版)






 

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コンパニオン(2025年)

コンパニオン スペシャル・プライス [DVD]

 

CSの映画専門チャンネル“ムービープラス”で放送していた「コンパニオン」をケーブルテレビのSTB経由でエアチェックしておいたので鑑賞…番組では“TV初放送”を謳っており、確かに、オイラがメイン利用してるWOWOWの方では放送していなかったはず。「異端者の家」のソフィー・サッチャーがヒロインを演じる衝撃のサスペンススリラーだが…日本では配信、ソフトスルーだった模様。リリースからある程度時間は経ってるし、Amazonの商品説明ページのあらすじにも“その設定”は載っているので、当方はあらすじ以降で、序盤のネタバレを記述します。

 

アイリスと恋人のジョシュは…ジョシュの知人キャットの愛人である、富豪セルゲイが所有する豪邸に招かれ、滞在することになった。その豪邸は、人里離れた、大きな湖のそばにあり、とても自然に恵まれた場所だった。目的地に着くと、さっそくキャットが出迎えてくれる…。邸の中には、他にゲイのカップル、イーライとパトリックも滞在していた。その夜はみんなで和気藹々と盛り上がる…翌日、2日酔いのジョシュを残し、1人で湖に繰り出すアイリスだったが、そこにセルゲイが現れ、強引に迫ってくる!アイリスは抵抗の末、持ってたナイフでセルゲイを…。

 

一軒、ラブラブに見えるカップル、ソフィー・サッチャーとジャック・クエイド(デニス・クエイドとメグ・ライアンの息子)は…ジャック・クエイドの知人女性の愛人で、なんとなく胡散臭いロシア人の富豪が所有する、人里離れた豪邸へと遊びにやって来る。そこには、ジャック・クエイドや知人女性と面識があるゲイのカップルも先に来ていて、滞在していた。ソフィー・サッチャーは…そんな人たちと直ぐに打ち解けるも、ジャック・クエイドの知人女性だけは、ソフィー・サッチャーのことを毛嫌いしているような節も。そして、夜は恋人と一戦交えて幸せそうな感じだ。

 

翌朝…当初は、2人で湖畔に出かけて、楽しむ予定だったんだけど…2日酔いを理由に、態度が不機嫌になるジャック・クエイド。仕方なく、ソフィー・サッチャーは1人で出かけていくんだけど…部屋ではジャック・クエイドがコソコソと携帯を何やら操作している。湖のほとりに到着したソフィー・サッチャー、その美しさに見惚れていたのもつかの間、邸の主である胡散臭いロシア人がやって来て、やたらとモーションをかけてくる。これはヤバそうだぞと察知し、逃げ出そうとするんだけど…案の定、ロシア人は態度を豹変、ソフィー・サッチャーをモノにしようと迫ってくる。

 

もしかして、カレシが…何らかの理由でロシア人に、自分のカノジョを差し出したってことなのか?そんな疑問がわいてきたところで…場面は邸に残った人たちが、集まっている場面へ。そこに血だらけのソフィー・サッチャーが戻って来くる…どうやらロシア人に反撃した、返り血の様子から、殺しちゃったんじゃないか?っていうのが解る。ここで、驚いた様子のカレシ、ジャック・クエイドが驚きの行動をして、“衝撃の事実”が判明。と、勿体ぶってるけど…公式のあらすじで、普通に書いてある“設定”なので、書いちゃうけど、ソフィー・サッチャーはアンドロイドだった!

 

いわゆるセクサロイドだったソフィー・サッチャーは…ジャック・クエイドと知人女性が、富豪ロシア人から金を盗むために、計画した“殺人”に、まんまと利用されていたということらしい。自分がアンドロイド(劇中ではロボットと呼ばれていた)と知らされたソフィー・サッチャーは、なかなかその真実を受け止めることができなかったようだが、そこは優秀な知能が搭載されているので、状況が理解できれば、直ぐに適応していく。しかし、人間に近い感情などが芽生えてしまっているのも事実…簡単に、他人に支配されたり、殺されたりしたくないわけで…自衛を始める。

 

「異端者の家」に続き、またしてもソフィー・サッチャーが訪れた“如何わしい場所”で、襲われそうになる…サスペンススリラーなのかと思いきや、SFだった(といっても、そこまでがっつりじゃないけど、「M3GAN ミーガン」くらいのSF度合い?)。設定のネタばらし以降は…この手のSFにありがちな、コンピュータの暴走、人間との共存といったお馴染みのテーマも浮き彫りになっていく。昨今の相次ぐAIによるサイバー攻撃と、軍事利用を見据えた中国でのロボット技術開発のニュースを見ていると…映画の内容が、絵空事じゃなくなってきたなという印象も受ける。

 

あとは、色々な皮肉もこめられてるよね…結局、男は“直ぐにヤラせてくれるバカ女が好きなんだろ?”って、見透かされてるような部分もあった。このアンドロイドは、使い手が、アプリで知能設定できるようになっていて…男の方が、自分よりも、ちょっとレベルが劣る、“知能レベル40%”という微妙な数値に設定してる。劇中、ソフィー・サッチャー演じる女型アンドロイド(セクサロイド)が、その事実を知って、自分で100%に設定し直す。一瞬、ギャグっぽく描いているけど…それこそ、これが、今のAI問題で、実際に起きたら怖いよねと、昔よりも現実味を帯びている。

 

そもそも、アンドロイドが暴走していく過程も、結局は人間が誤った使い方をしたからである。便利なAIやネットも…ひとたび犯罪者が使うと、人類の脅威になる。手あかがついた展開も、今見ることで、とっても社会派なホラーに昇華したのであった。それこそ、セクサロイドだって設定がわかった時は…昔、こういうのエロVシネで見たことあるぞ?と、男性型のセクサロイドが、女性の夜のお供をする“レンタルボーイ(ダッチボーイ)あっくんシリーズ”を思い出したけど、ぜんぜん違いました。なくはなかったけど、セクシー描写はけっこ控え目なので、そこは物足りない。

 

 

監督:ドリュー・ハンコック

出演:ソフィー・サッチャー ジャック・クエイド ルーカス・ゲイジ ミーガン・スリ ハーヴィー・ギレン

 

 

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不機嫌な赤いバラ(1994年)

不機嫌な赤いバラ [DVD]

 

先週、無料BSチャンネル“BS10(旧スターチャンネル)”の“舘ひろし シネマラウンジ”で放送になった「不機嫌な赤いバラ」をエアチェックしておいたので鑑賞。有料チャンネル“BS10プレミア”の宣伝チャンネルみたいなものなので…映画放送中に何度もCMが入るし、CM明けにはL字画面になって、“プレミア”への加入を促す広告が表示されたりするので、コレクション用途には不向きなところもあるが…たまにマニアックな旧作の放送もある。今回は約32年前のニコラス・ケイジのコメディ…今までWOWOWでの放送はなく、円盤、録画ディスク共に未所有だった。

 

シークレットサービスに所属するダグ・チェズニックは、前大統領夫人テス・カーライルの護衛を3年間勤め上げ…テスからは警護の継続を求められるも、本人はテスの我儘にこれ以上振り回されたくなく、強引にワシントンへ帰ってしまった。しかし、現職大統領にも顔が利くテスは、ダグを自分の警護担当に無理やり復職させる。気まずい気持ちをお互いに引きずりながらも…ダグは仕方なく、テスの警護を続けることに。相変わらず振り回されっぱなしのダグだったが…少しずつわだかまりも解消していく。そんな時…テスの身にとんでもない問題が起きてしまう!

 

現職大統領にもコネがある前大統領夫人を大女優シャーリー・マクレーン(御年92歳でまだご存命)が演じ、専属警護担当のニコラス・ケイジがとにかく振り回される。冒頭、任期の3年間を全うし、ようやく夫人の我儘から解放されると、嬉々とした表情で、ワシントンへ帰るんだけれども、上司どころか、大統領自ら連絡をよこして、“夫人の警護を継続しろ”と説得されてしまう。ニコラスが“お気に”な夫人が裏から手を回したのだ。夫人の邸宅へととんぼ返りするニコラス…“もうやめたい”と、プンプン恨み節をかますも、当の夫人も、ニコラスの生意気な態度にご立腹。

 

お互いにわだかまりを残しつつも…警護に復帰。夫人はそれまで、長い間、引きこもり生活をしていたのに、急にゴルフだ、オペラ鑑賞だとアクティブに動き回るように。また、車の専属運転手と共謀して…警護官たちを振り切って、逃亡したりもする。過去にも同じような騒動を起こしたことがあるようで…捜索の協力を要請した地元警察なんかにも、“何をやってるんだ?”と馬鹿にされてしまうニコラスたち刑務官。夫人は何事もなかったかのようにシレっと戻って来るも…ニコラスは、共謀した運転手を思いっきり叱責、クビを宣言。この件でも夫人と大喧嘩になる…。

 

こんなような騒動を繰り返しているうちに…少しずつわだかまりも解消していく。ホラ、喧嘩するほど仲が良いって言うじゃない?なんだかんだで、2人とも、お互いのことを本当は好きだし、認め合ってるし、信頼もし合ってるのよ。全体的に、ドタバタなコメディなんだけれども…途中の“出来事”がしっかりと伏線になり、思いのほかシリアスな展開を見せたりもする。まぁ、古い映画なので書いちゃうけど…シャーリー・マクレーンが誘拐されちゃうのよ。ニコラスたちも、最初は“前科があるので、狂言を疑うわけだけど…”、なんか今回はマジっぽいぞと慌て始める。

 

ただ、基本はコメディなので…そこまで壮絶な展開にもならず、しっかりライトな話に戻ってくる。ニコラス・ケイジがコメディ、シリアス、そしてエキセントリックと…ふり幅のある演技を披露してて、この頃から既にカメレオン俳優ぶりを開花させていたのが、よくわかる。番組では、本編前後に…舘ひろしと映画パーソナリティの伊藤さとりの解説もあり、その中で、実は主人公役がジョージ・クルーニーという案もあったらしい、という話が出ていた。舘ひろしは、この映画はニコラス・ケイジだからよくて、ジョージ・クルーニーじゃ似合わないと、断言していたな…確かに。

 

 

監督:ヒュー・ウィルソン

出演:シャーリー・マクレーン ニコラス・ケイジ オースティン・ペンドルトン エドワード・アルバート

 

 

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DVD 不機嫌な赤いバラ

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GROTESQQQUE-グロテスク-:夜露死駆★少女(2026年)

 

ネトフリで配信が始まった「GROTESQQQUE-グロテスク-:夜露死駆★少女」を鑑賞…本作は11月6日から劇場公開が始まる「GROTESQQQUE-グロテスク-」という短編(中編)アニメ映画集的な作品の中から、エピソードの1つを先行配信しているもので…公開前までの期間限定になるようだ。要は、映画本編のチラ見せに近い感じだけど、40分強の新作オリジナルアニメがまるっと見れるのはお得感があるな。エピソードの全てを監督として統括してるのが、“アイマス”のキャラデでお馴染み錦織敦史…個々のエピソードでは細かいスタッフは異なる模様。

 

朝が来ない街”GALs TOKYO”…行き場を失った女たちが夜な夜な集う、女の地獄行き最終地点。この街で女たちは“ギャルP”と呼ばれ、自由に生きている。そんなギャルのギャルによるギャルのための街は、夜が更けると本性をむき出しにする。ギャルPたちは武装し、仲間同士で徒党を組み、殺し合い…勝者“クイーン”になることを目指して戦いを繰り広げる!というのは“クイーン・オブ・バタフライ”、通称“QoB”と呼ばれるゲームの話だ。不登校の少女ステラも…“消えたアイドルが化けて出る”という都市伝説の真相を確かめようと、ゲームに身を投じることに!

 

他の2つのエピソードは、現時点で予告編でしか映像を見ていないが…個人的に絵柄は本エピソードが一番好みだなって思った。キャラクターデザイン自体はtarou2というイラストレーター、アニメーターさんなんだけれども、一番、錦織キャラっぽさ(アイマスみたい)を感じる。キャラクター原案は監督本人。一応、劇場公開を前提にしている作品なので…映像はめっちゃクオリティが高いく、美麗でよく動く。とにかくハイテンションで、美少女キャラが銃を撃ちまくり、刀を振り回す…基本、少女同士の殺し合いだが、モンスターが現れ、暴れまくるような展開もある。

 

ただし、見せられている映像…少女たちがプレイしているVRゲームという設定…つまり「ソードアート・オンライン」みたいな話。「ソードアート・オンライン」というより、派生作品の「ガンゲイル・オンライン」の方が近いか?それこそ今年の上半期に大ヒットした「超かぐや姫!」とか、「サマーウォーズ」や「竜とそばかすの姫」といった細田守作品なんかもちょっと彷彿とさせられる部分はある。テンション高めのアクションと、若干暴力的な感じは…同じネトフリでシーズン2が配信になったばかりの「サイバーパンク エッジランナーズ」のような雰囲気もちょっと入っている。

 

なんだけど…40分のうち、半分くらいは、テンポの良い音楽に合わせて、アクションしているだけ、カッコいいPVを見せられているだけのようにも思えてしまったのはオイラだけか?もう少しストーリー性があっても良かったかもしれない。冒頭で、失踪したアイドルがゲーム内で化けて出るという都市伝説が提示されており、後半ではようやくそのあたりの話もクローズアップされ始める。一応、このエピソード単体で、話が完結するようには作られていたが、何か他の作品とリンクする要素があるのかどうかは、よくわからなかった。もう少し説明も欲しいなという部分も。

 

これを劇場の大スクリーンで見たら、確かに爽快感はありそうだが…無理に見に行かなくてもいいかな?だって、いつものように、オイラの地元の映画館じゃ、上映されないし。どうせ、そのうちに3本揃った完全版も、ネトフリで配信してくれるんじゃないのかな?まぁ、きっとエピソードの順番とかも作り手には狙いがあるんだと思うし、全部を見終わった時の印象、感想は変わるかもしれないけど。女性キャラばかりなので、人気女性声優さんがこれでもかと出ているハーレム状態。男性声優も「GQuuuuuuX」のシャア役の人の名前があったけど、どこに出てたんだ?

 

 

監督:錦織敦史 エピソードディレクター:三浦貴博

出演:南沙良 長谷川育美 内田真礼 安済知佳 富田美憂 大久保瑠美 日笠陽子 釘宮理恵 早見沙織

 

 

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ハリケーンの向こうへ(2026年)

 

ネトフリで配信が始まったオリジナル映画「ハリケーンの向こうへ(原題:Contra el Huracán)」をさっそく鑑賞…金持ちから船の管理を任された兄弟が、予想をはるかに超えるハリケーンの直撃に遭い、なんとか生き延びようと必死になる姿を描いたディザスター映画。2023年にアカプルコを襲ったカテゴリー5のハリケーン“ハリケーン・オーティス”を題材にした作品だが、映画で描かれる兄弟の物語は創作だと思われる。奇しくも、季節外れなんて言われている台風30号が接近中で、本州にも影響が出そうだといわれてるこの時期に…配信開始というのがね(汗)

 

上陸48時間前…接近中の“ハリケーン・オーティス”の勢力が、予想をはるかに上回ることが判明し、気象関係者は警戒を強めていた!クルーザー“マヘストゥオソⅡ”の船員として雇われている青年ワールプールは、前船長の退職を機に、新たな船長として任命されることに。そして船長としての初仕事として、雇い主に“ハリケーンからなんとしても船をまもれ”と命令されていた。ワールプールは、不仲な腹違いの兄カンディを整備士として連れてきていたのだが…次第に激しさを増すハリケーンを前に、カンディが船を捨てて、逃げ出そうと言い出し、喧嘩になる!

 

金持ち所有クルーザーの船員として雇われている主人公の青年は、“今度はお前が船長だ”などとおだてられ、前船長から仕事を引き継ぐ。船長とは名ばかり、ほとんど雑用係みたいなもんだけど…給料は上がるので、本人は大喜び。そして、船長職の初日…なんと、大型のハリケーンが接近してくることが判明する。主人公は1人で船の維持ができないので…不仲な腹違いの兄を一緒に連れてきていた。この兄弟の家族はかなり複雑…2人の父親は人も殺してる悪党で、既に故人なんだけど、同じ敷地内で…本妻と愛人、それぞれの子供が暮らしていた。

 

兄の方が本妻の子供、弟の主人公の方が愛人の子供…もちろん母親同士もわだかまりは引きずっているようだ。そして、兄も父親譲りな“小悪党”…弟は、そんな兄を軽視しながら、真面目に働いていた。結局、兄の方も…弟の下で働くことに納得して、2人で船にやって来たわけだけど…徐々にハリケーンが近づいてきていた。船が転覆したり、流されないようにロープを張ったり、色々と準備を進めていくが、些細なことで喧嘩になる2人。やがて、それどころじゃない状況になるも…連絡をとった雇い主は“ハリケーンは直ぐに去る”と断言し、船の死守を命じる!

 

しかし、一向にハリケーンが収まる気配はなく、周囲の他の船もかなり危険な状況になってきた!兄は今度こそ逃げるぞと主張を始めるも、弟は律儀に仕事を全うしようとするが、段々と激しさを増していく。さすがに弟の方も仕事の放棄を決断、雇い主に“船が沈む”と宣言し、兄を連れてきてしまったことを後悔し始める。もう、逃げるタイミングを失ってしまい絶望的になってる中で、よう蟠りをを解消させていくがのだが…。「パーフェクト・ストーム」のように沖合に出てるわけでもないのに…身の危険が迫り、海の怖さに場所は関係がない、自然を嘗めるなよと。

 

船は沈んでしまうも、助けだってそう簡単にはやってこない…このあたりは、スケールが圧倒的に小さくなて、人数も極端に減った「タイタニック」という感じだろうか?果たして、兄弟はこのピンチを脱することができるのか?「ハリケーンの向こうへ」ということなので、顛末がしっかりと描かれてはいる。全体的に、リアルでハード、シビアな話でもあり…実際の犠牲者の数なんかも、テロップで説明が入ったりするんだけど、映画的には“そういう落としどころですか?”と、ちょっと予想を覆してくる。家族の絆は逆境をもはねのける?台風30号の被害がないことを祈ろう!

 

 

監督:ホルヘ・ミッチェル・グラウ

出捐:ベニー・エマニュエル クルスティアン・フェレール モニカ・デル・カルメン モニカ・ヒメネス

 

 

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バッド・ルーテナント:トウキョウ(2026年)

https://blt-movie.jp/

 

【鑑賞日:2026年10月23日】

 

当初から初日に行く予定でいたが…先日、配給元のソニー・ピクチャーズのメールニュースのプレゼントで、ムビチケが当たったこともあり、初日鑑賞確定だった「バッド・ルーテナント:トウキョウ」を地元のシネプレックスで見てきたよ!90年代にアベル・フェラーラ監督とハーベイ・カイテルの主演で撮られたカルト映画「バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト」が原典…2009年にはニコラス・ケイジ主演でリメイク(リブート)もされた作品を、日米合作で再びリメイク!監督は三池崇史、脚本に天願大介と「オーディション」の組み合わせ、主演は小栗旬だ。

 

新宿の歌舞伎町を縄張りにしている刑事の矢吹恭二は…黒社会の人間との付き合いも噂される悪徳刑事だが、暴対法以降、極道稼業は衰退する一方で、矢吹にとっても段々と生きづらくなっていた。ある日、背中に刺青を入れた男が虐殺されるという事件が発生…何か情報はないかと、捜査を担当する刑事から現場に呼ばれる。特に思い当ることはないと、その場を退散するも…実は被害者の身元に心当たりがあった。その情報を直ぐに知り合いの極道に報せる矢吹…実は借金で首が回らない状態だ。やがて、新たに“別の手口”の猟奇殺人が発生し…。

 

ハーベイ・カイテルの最初の映画も…学生時代に見ているが、シスターがレイプされた話で、ハーベイ・カイテルも脱いでたってことくらいしか記憶に残っていない。ニコラス・ケイジのリメイク版でさえ、既に鑑賞から16年くらい経ってて…記憶がだいぶ薄れてるんだけど、オリジナルの方の映画とだいぶ雰囲気も結末も違うなと思ったのは覚えている。今回の日米合作版は、方向性でいえば原典の「バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト」に近いかなという印象は受けるが、レイプ事件ではなく、猟奇殺人にアレンジされていて、やはり独自な展開を見せる。

 

鑑賞前は悪徳刑事が主人公ということで…「バッド・ルーテナント」の名前を借りた、実質「新宿黒社会 チャイナ マフィア戦争」(三池監督の黒社会シリーズ3部作はマジで傑作!)の現代版なのではないか?と想像していたんだけれども…ふたを開けたらバージョンアップした「怪物の木こり」であり、途中から「オーディション」も入り、「殺し屋1」を彷彿とさせる血みどろバイオレンスとなる。なぜか卓球ばかりやってるのは「漂流街」のセルフオマージュ、パロディか?小栗旬が再び乱闘アクションぶちかますあたりは…だいぶ「クローズZERO」感も漂わせていた…。

 

失禁、生首、シャブに射精…凄かった頃の三池映画の全部盛りな感じはするけど…小栗旬が何度も“恍惚の表情で発射”する描写に関しては、小栗本人の芝居で見せるのね。「殺し屋1」では、しっかりとドロドロの白い液体が出てきたからな…そういうところは、下品に見せつつ、だいぶマイルドだな。小栗旬はハリウッド女優リリー・ジェームズをバックで攻めるなど、頑張ってたよ(そこかよ!)。劇中、ビッチ呼ばわりもされるリリー・ジェームズ…「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」で、そういえばヤリマンな主人公の若かりし頃を演じてたなと、思い出し笑い。

 

このシリーズ、最初の作品の邦題は、何度も書いてるように「バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト」だった…そのスタイルを真似して、本作にタイトルをつけなおすなら「刑事とドラッグとチベット仏教」になるだろうか?(笑)日米合作ということで…海外観客を意識した、“ガイジンが好きなジャパン”もあえて狙ってるところもあったな?事件現場に呼ばれた小栗旬…猟奇殺人の被害者が“紋々を背負ってる”というのを知り、“東映ヤクザ映画のファン”というジョークをかまして、本心を隠すところはけっこう好き。後輩の若手刑事がポカンとしてたな…。

 

 

監督:三池崇史

出演:小栗旬 リリー・ジェームズ 間宮祥太朗 リヴ・モーガン 野村周平 西野七瀬 村上淳 國村隼 舘ひろし

 

 

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代理人(1995年)

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CSの映画専門チャンネル“ザ・シネマ”で放送していた「代理人」をケーブルテレビのSTB経由でエアチェックしておいたので鑑賞…母親に捨てられた黒人の赤子を、養子として迎え入れた白人一家…数年後に、生みの親が子供を返してほしいと、裁判を起こし、泥沼の争いになっていくという、ジャンル的には法廷サスペンス。白人一家の妻にジェシカ・ラング、子供の生みの親に「007/ダイ・アナザー・デイ」のボンドガール、ハル・ベリー…そのほか、デヴィッド・ストラザーン、サミュエル・L・ジャクソン、キューバ・グッディング・Jrなどが共演者も意外と豪華だ。

 

麻薬中毒の黒人女性カイラは…クスリ欲しさに、自分の子供イザヤを、衝動的にゴミ捨て場へ捨ててしまう!奇跡的に保護されたイザヤは、病院へと運ばれ…そこで民生委員として働いていたマーガレットと出会う。一目見て、イザヤのことが気に入ったマーガレットは、イヤザを養子として迎え入れることを決意。夫のチャールズや、娘のハンナは最初こそ、戸惑いを見せていたものの…次第にイヤザを家族の一員として認めていく。夫妻の正式な養子と確定した数年後…イザヤが生きていたと知ったカイラが、自分の手に親権を取り戻そうと、裁判を起こして…。

 

ヤク中のハル・ベリーが…クスリを欲するあまり、錯乱していて、生まれたばかりの幼い息子を、ゴミ捨て場に捨ててしまう。その後、間一髪のところでゴミ収集車に潰されそうになっているところを救出され、病院へと運ばれる。その子供は…いわゆるコカインベイビー。妊娠中もクスリをやめられなかった母親のせいで、生まれてきた子供も依存症だった。対応にあたっていた医師も、最初こそ“もう駄目だ”と匙を投げてたんだけど…ここでも奇跡が起き、赤ん坊は一命をとりとめる。そんな赤ん坊に“一目惚れ”したのが病院で働いていた民生委員のジェシカ・ラング。

 

ぜひ自分の手で面倒が見たい…民生委員なので、複雑な養子縁組の手続きなんかもお手の物。最初は夫のデヴィッド・ストラザーンや、年頃の娘なんかも戸惑いを見せていたんだけど…実際に養子として迎え入れたら、みんなが溺愛し、すっかりと家族の一員になっていく。ただし…生まれた時の薬物依存の影響なんかもあって、普通の子供よりも、若干、手がかかる状況でもあると。一方、子供を捨てたハル・ベリーは、その後、万引き等の犯罪も行ってムショ行きになったんだけど…今ではすっかり更生し、薬も経って、なんとか自活できるよう頑張っていた。

 

ある時、支援団体のカウンセラーと対話をしていて、思わず“息子を捨てた過去、たぶん死んでいる”という話をしてしまい、ワンワンと泣き出す。しかし、カウンセラーが親身になって対応してくれて、どうやら子供は生きているらしいと判明。直ぐにでも会いたい、一緒に暮らしたいと主張するハル・ベリーだったが、“正式な養子縁組が行われている”ので、そう簡単な話ではないんだと諭されてしまう。それでも自分の手で子供を育てたいと思ったハル・ベリーは…カウンセラーの仲介で、弁護士のサミュエル・L・ジャクソンを紹介され、裁判で親権を取り戻すことに!

 

ちょうど同じ頃…現在、住んでいる団地のご近所さん、キューバ・グッディング・Jrから猛アタックを受け、少しずつ心を許していくんだけど…弁護士のサミュエルおじきから、“親権裁判に男はご法度だよ!”と忠告されてしまう。現在のハル・ベリーは、幼い男女の子供と暮らしていて…いつの間に新しい子供ができたの?それだと親権を争う子供の年齢と合わないじゃないか?なんか変だぞ…って思ったら、その今一緒にいる子供は、知人の子供で、その知人の子供の面倒を見ながら、居候させてもらっているという状況だった。さて、裁判の行方はどうなるのか?

 

確かにどちらの主張も正しく聞こえる…“自分が生んだんだから、私の子供だ”というハル・ベリー、片やジェシカ・ラングだって本当の子供のように深い愛情を注いで育ててきたわけで、当然、莫大な養育費だってかかってるわけだよ。だから、“ハイ、そうですかと”と簡単に子供を返すことなんかできないわけ…。弁護士のサミュエルおじき曰く、黒人の、しかも薬物中毒の過去がある母親じゃ、分が悪いとしながらも…まずは、手続きの不備を突いて、裁判に持ち込んだ。ハル・ベリーがムショにいたり、子供は死んだと思っていたことで…本人の承諾がなかった。

 

当然、ジェシカ・ラングの方は、その辺も抜かりなくやったつもりだったんだけど…確かに、いくらやっても“本人と連絡がつかなかった”ので、養子縁組の母親本人の承諾というのが、すっかり抜け落ちた状態になっていた。以降、ここからは裁判ものらしく…狡猾な弁護士たちの、口八丁な舌戦が繰り広げられ、そこだけ見れば、海外ドラマ「LAW & ORDER」の後半パートと変わらないくらいスリリングなやりとり。それに加えジェシカ・ラングとハル・ベリーの場外乱闘もある。さすがに暴力はないが、それこそ“言葉のキャットファイト”状態で、口汚く罵り合う場面も。

 

裁判としては、決着がつくわけなんだけど…世の中、なんでもかんでも“白黒つければいいってもんじゃない”という、警鐘めいたメッセージが、浮き彫りになる。こういう場合、普通の離婚時の親権問題みたいに、共同親権っていう選択はできないんですかね?両方で話し合って、うまく役割を分担できれば、子供にとって一番、幸せなような気もするけどな…。だから、裁判の結果は、片方の主張が認められるんだけど、映画の落としどころとしては、そういう方向になっていくと。芸達者なメインキャスト陣と、ピュアな子役の演技のハーモニーがジンワリと沁みる。

 

 

監督:スティーヴン・ギレンホール

出演:ジェシカ・ラング ハル・ベリー デヴィッド・ストラザーン サミュエル・L・ジャクソン

 

 

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