雪降る夜には(2023年)
![What Happens Later [Blu-Ray] [Region Free]](https://stat.ameba.jp/user_images/20260331/10/eigasuki/76/53/j/o0175022415766290892.jpg?caw=800)
ネットフリックスの新着でお薦めされていた「雪降る夜には(原題:What Happens Later)」を鑑賞…ラブコメかよって思ったけど、メグ・ライアン監督、主演と知り、なんとなく懐かしさもあって手を出してみた、メグ・ライアン久しぶりやな。共演は「X-ファイル」のデイヴィッド・ドゥカヴニー…2023年とちょっと古めの作品だが、今まで日本には正式に入って来てなかったんじゃないかな?Amazonで調べる限り、日本盤ソフトおよびアマプラでの配信は見つからなかった…他の配信サイトにあったらすんません。海外盤のソフトはリリース済みですが、日本語は未収録。
とある地方の空港…吹雪の接近により、飛行機の運行に大幅な変更が出ていた。乗り継ぎのため、空港に降りたウィリアム。スマホの電池が少なくなり、充電できる場所を探していると…同じような境遇の女性を見かけ、ハっとする。それは二十数年前に別れた、元恋人ウィルヘルミナだった。ウィリアムはわざと知らないフリをしてやり過ごそうとするのだが…実はウィルヘルミナも同じような行動をとる。結局、顔を合わせてしまった2人。気まずい雰囲気でお互いに近況報告をしあうが、空港での足止めが長引き…次第に2人は、過去のわだかまりが再燃する…。
邦題は「雪降る夜には」なのだが…本編のタイトルバックについてる翻訳は「嵐が過ぎたら」。ここはちゃんと統一しろよネットフリックス、こういう仕事は雑なんだよな。悪天候で混乱する空港…元カレ、元カノという関係の男女、メグ・ライアンとドゥカヴニーがバッタリと再会。お互いに飛行機の離陸が遅れ、ラウンジで時間をつぶすことになる。最初は、ぎこちなく近況を探り合ってたりするんだけど…いつしか、過去のフった、フラれたの話を掘り返すようになり、気が付けば…“今抱えている悩み”について、心情を吐露し、踏み込んだ助言をするようにもなってる。
基本は会話劇…お互いに別れた後の人生を、みんなセリフで説明していく感じで、それが時に痴話喧嘩になったり、年甲斐もなくイチャついたり、感情のふり幅を大きくして、見せていく。これが20代、30代の若手なら、それだけで“絵になりそう”だが…既に還暦近くだっただろうメグ・ライアンとドゥカヴニーだと、さすがに痛々しくも感じる。最後の追悼メッセージからも解かる通り、メグ・ライアンの代表作の多くで、監督や脚本を務め、2012年に他界しているノーラ・エフロンを意識した、オマージュ的な作品なのだろう。確かにあの頃のラブコメの雰囲気はするけどな。
あくまで想像だけど…2023年製作、公開だと、企画が動き出した時期や、実際に撮影が行われたのは、きっとまだコロナの影響も大きかった頃なのではないかと。空港という普段は人が多く行きかう場所を舞台にしているものの、吹雪の接近による天候不良という設定で、他の利用客はまばら、空港職員もほとんど出てこなくて…メインの2人も、会話以外だと、スマホの通話や、館内アナウンスに対して悪態をついたりみたいな芝居が多い。2人の年齢もあるだろうし、乗り継ぎの待ち時間の再会という限定的な話でもあるから、下世話なドロドロになる気配もない。
旦那がいる身でラッセル・クロウと不倫したメグ・ライアン、方やセックス依存症の治療を受けたこともあるドゥカヴニー(って、両方とも現実のプライベートな話ね)…どうせなら、どっかにしけこんで、よろしくヤっちゃうくらいの展開があった方が、同年代のジジイ、ババァ(もちろんオイラなんかも含む)に夢と希望を与えてくれそうだけどな、そうわならんかった。25年以上も前に別れた元カノの…他の男とヤった、ヤラないを気にしてるところが、男の悲しい性(さが)をよく表現しているなとは思った。世の中の普通のオッサンなんか、みんなこんなもんだと思うな(汗)
監督:メグ・ライアン
出演:メグ・ライアン デイヴィッド・ドゥカヴニー ハル・リゲット
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Blu-ray What Happens Later[Region Free] ※海外盤 日本語収録なし 他の仕様等未確認

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53回の日曜日(2026年)
ネトフリックスで最近配信開始となったスペインのコメディ映画「53回の日曜日(原題:53 DOMINGOS)」を鑑賞…3人の兄弟(兄・姉・弟)が久しぶりに集まって家族会議を開き、離れて暮らす高齢の父親についての協議を進めようとするも、いっつも喧嘩ばかりして、肝心な話がまとまらない…それを末弟の嫁が冷静に傍観しているといったような内容。一応、長編映画の区分にはなると思うんだけど、尺が1時間18分と短めなのが気に入った…朝はちょっと用事があって出掛け、帰って来てから昼まで中途半端に時間が余ってたので、鑑賞するのにちょうど良かった。
金曜日の夜…看護師のカロルは、仕事帰りに 来客をもてなすための買い物を行う。実は夫フリアンの兄ビクトル、姉ナタリアが家にやって来て家族会議を行う予定になっていた。離れて暮らす高齢の父親について、色々と話し合いが必要になったのだ。しかし、普段からビクトルとフリアンの仲が悪く、会えば直ぐに喧嘩が始まってしまう。その日は、早めにやって来たナタリアと会話をしていて、ビクトルが内緒で小説を執筆していたことを聞かされ、自分がのけ者にされたことを憤る。そうこうしてるうちに…ビクトルがこれなくなり、会議は翌週に持ちこされる!
まるでウディ・アレンの映画のように…登場人物たちが、早口でまくし立てる、延々と会話劇を見させられる。冒頭は、会えば直ぐに喧嘩を始める3兄弟(上から長男、長女、次男)の末弟の嫁が、家族会議の準備を進める様子が描かれる。彼女は、傍観者であり、狂言回し的な役目も担っていて…時より“カメラ目線になり、視聴者に語り掛けながら”、兄弟たちの細かい家族構成やら性格やらを分析し、紹介してくれる。まずは、家族会議をする発端も語る…それは1人暮らしの兄弟の高齢の父親が、最近は“露出魔”になり、近所迷惑になってるという問題だった。
長男は…自分の妻のコネで弁護士事務所に就職、そんな妻の尻に敷かれながら、わりと裕福な暮らしているらしく(弟の僻みもけっこう入った偏見的な説明だったけど)、いつも仕事が忙しいというのを言い訳にし約束をすっぽかすようなタイプ。長女は大学の教授を務めるような才女で堅物なんだけど、夫の浮気癖に悩まされる。そして末弟の次男は…売れない役者をしていて、職業的に成功している上2人に対して、コンプレックスを抱きまくっていると。そんな3人が末弟の家に集まることになったんだけど…まず初日は、連絡ミスで、“兄・姉”は来なかった…。
ということで、翌日に仕切り直しとなるんだけど、姉だけやって来て、兄が約束をスッポカす。そこで、弟が兄に対する不満を吐露しまくり、次の集合予定は…また翌週になったんだけど、今度は姉が体調不良で不参加。大きな喧嘩にこそならなかったが、いままでのわだかまりが尾を引いてて微妙な空気が流れる…。そして、そのまた翌週、最初の日付間違いを加えて、計4回目の集合予定で…ようやく兄、姉、妹が勢ぞろいするも、別の話題で盛り上がって(=喧嘩になって)、なかなか肝心の父親の件の話が進まない…さて、どうしたものなのかい…。
最初は、正直“あまり面白くないな”って思ったんだけど…兄弟の確執だったり、親の介護問題だったりという話題は、今の自分とシンクロしていることに気づく。長男という立場や仕事を理由に、親の世話からなんとか逃げようとする兄、結局…いつも貧乏くじを引かされてしまう弟、まさに今の自分がこんな感じだよ。ただ、この兄弟は真ん中に長女(姉・妹)がいてクッションになってるし、気くばりが利く末弟の嫁の存在も大きい。悲しいかな、ウチにはそのどちらもいない。そして、結局、自分中心だった3人が“何を優先すべきか”を悟る結末が待ってるんだけど…。
終わってみれば、めっちゃ“身につまされる”話やねん…そして、コメディだって笑えないねん。幸い、ウチの場合…高齢の母親と同居しているので、ここがこの映画の主人公たちと、一番大きな違いだ。この映画に共感できる人、または痛くて見ていられなくなる人って…やっぱりオイラと同世代か、それ以上の人たちだろうな。若い人だと、イマイチ、ピンとこないかもしれないけど…あっという間に、こういう現実と直面する羽目になるからね。できるうちにちゃんとやっておこう親孝行。長女役の女優さんの名前、一瞬、カルメン・マキかと思ったら、マチだった…。
監督:セスク・ガイ
出演:ハビエル・カマラ カルメン・マチ ハビエル・グティエレス アレクサンドラ・ヒメネス
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エレベーション 絶滅ライン(2024年)
![エレベーション 絶滅ライン [DVD]](https://stat.ameba.jp/user_images/20260329/20/eigasuki/45/e5/j/o0136019215765731790.jpg?caw=800)
WOWOWの“極限を生き抜く”サバイバル映画特集でエアチェックしておいた「エレベーション 絶滅ライン」を鑑賞…突如、謎の生命体が襲来、人類が危機に瀕するも、ある標高以上になると、絶対に襲われることがないという謎ルールで展開されるモンスターバトル系のホラー…主演は、この間Huluでドラマ「ツイステッド・メタル シーズン2」を見たばかり、MCUの元ファルコン、現キャプテン・アメリカでお馴染みアンソニー・マッキー、共演に「デドプール」のヴァネッサ役モリーナ・バッカリン…最近多いよね、アメコミ映画のメインキャスト同士が共演するパターン。
突如、地中から謎の生命体現れ、世界各地で大混乱が起きる…後に“リーパー(死神)”と名付けられたその生物には銃弾が効かず、多くの犠牲者を出したのだが、なぜか標高2500メートルでリーパーは動きを止めるという情報があり、実際に標高2500メートル以上の場所はどの国でも安全圏とされた。3年後、コロラド州のロッキー山脈、ロスト・ガルチの避難地区…妻に先立たれたウィルは、息子のハンターと暮らしていた。しかし、喘息を抱えるハンターの薬が足りなくなり、リーパーが生息する2500メートル以下の病院へ向かわなければいけない事態になる!
謎のモンスターが突然、現れました、そのモンスターには特色があって、ルールさえ守ってれば、比較的平穏にやり過ごせますよ…な展開は、「クワイエット・プレイス」シリーズにも似てるんだよな、なんて漠然と思ってたんですけど、プロデューサーの1人が一緒らしい。また、そのモンスターとの初遭遇から、しばらく時間経過して…生存者たちが既に安全圏を見つけているというのは、ゾンビ映画「28日後…」の続編である「28年後…」の設定にも似ているなと。アンソニー・マッキーも前述の「ツイステッド・メタル」といい、ポストアポカリプスものが続いてるんだよな。
極限状態でも、キャラクターがとっても陽キャだった「ツイステッド・メタル」と比べると…子を持つ親の役だけあって、本作ではシリアスな演技が目立つアンソニー・マッキー(今後放送予定がある吹き替えの声も杉田智和じゃないみたいだし)。妻を亡くし、病気の息子を抱え…近所に住む“いつも銃の試し撃ちしてる怪しい女”モリーナ・バッカリンとは、何か遺恨があるらしく、いつも冷たい視線を送っている。その一方で、男勝りな金髪の白人女とは仲が良く、酒を飲んだり、かなり親し気。マッキーの方に恋愛感情はなさそうだが、女の方はなんか狙ってるっぽいな。
やがて…安全圏にいれば、モンスターは襲ってこないのに、どうしても山を下りなきゃいけない事情が出てくる。それが病気の息子の薬だ。ストックがつきかけていて、この薬がないと息子は生きていけない。そこでマッキーは、モリーナ・バッカリンに“山を下りるのに同行してくれ”とお願いしに行く…実は、ただ銃を撃ってるだけの危ないオバサンだったわけではなく、モンスターに対抗する術を研究していた専門家だった、そして…マッキーの嫁さんの友人で、死ぬきっかけを作った張本人でもあった。だから、その“借りを返せ”と、半ば言掛りをつけて仲間にする。
そこへ、案の定…“私も行く”と割って入って来た金髪女。この金髪女とモリーナ・バッカリンも、相当にバチバチな関係。やはりそうなのか、モリーナ・バッカリンに、“アンソニー・マッキーを男として意識している”ことなどを見透かされている。この3人で…“なんとか化け物に遭わないように”、目的地まで向かおうとするんだけど…そんなにうまくいくはずがなく、さて…目的は無事に達成できるのかな?こういう映画にありがち…目的地に向かうまではすごく大変。だったら戻るのも同じくらい大変なんじゃって思うけど…そこは意外と奥の手があったりするのよね(笑)
ツッコミどころも多いけど、スキー場にあるようなリフトを使ってモンスターから逃げようとする展開(いやいや、そのスピードだったら追いつかれるだろ!)や、水曜スペシャルの“川口浩の探検隊”チックな洞窟(トンネル)探検…案の定、暗がりからモンスターが出てきてなバトルなど、見せ場はしっかりとある。残念なのは、メインキャラが3人しかいないところ…もう少し人数がいた方が、誰が生き残るのかなサバイバル感が味わえて、面白くなったんじゃないかなと。“息子のための薬探し”という個人的な理由だと、話がこじんまりしてしまうのも仕方がないとは納得。
監督:ジョージ・ノルフィ
出演:アンソニー・マッキー モリーナ・バッカリン マディ・ハッソン ダニー・ボイド・ジュニア
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哭戦 オペレーション・アンデッド(2024年)
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先週、WOWOWで放送していた“極限を生き抜く”サバイバル映画特集のラインナップ3本のうち1本、ミラジョヴォ姐さんの「BREATHE ブレス」が、優先したい複数の他の番組録画と重なってしまい録れなかった…幸い、そう遠くない4月9日にリピートがあるので、さっそく予約していおいたけど。そんなわけで、無事にエアチェックできた残りの2本を順番に消化…まずは第2次世界大戦下のタイを舞台に、少年兵らが不死者に襲われる「哭戦 オペレーション・アンデッド」を鑑賞。劇中では明言されてないけど、簡単に言うと不死者=ゾンビ…ゾンビ映画ですね。
1941年、第2次世界大戦下のタイ…南部のとある村。戦闘に備え、年端もいかぬ少年たちも徴兵されるようになっていたが…少年モークは、優秀な兄メークと違い、戦争に対しても、どこか他人事で、真剣になれないでいた。一方、メークは恋人との間に子供も授かり、結婚を決意する。そんなある日、村に日本軍が上陸して戦闘になる!モークは仲間の少年兵と逃げ出すのだが…戦闘の最中に、上陸した日本軍から“生物兵器”が流出…“それ”は敵味方関係なく襲う怪物であり、モークたちもその怪物に襲われたことで、同じような“不死者”になってしまった!
戦時中の日本とタイの微妙な関係性をうまく設定にとりこんだゾンビ系ミリタリーホラー…戦争に対し、どこか他人事だったタイの少年兵たち、特に主人公兄弟の弟の方は、真面目で優秀な兄と違って、ふざけてばかりいるんだよ。兄の方は、恋人もいて、ついでにその恋人の妊娠まで発覚しちゃったので、結婚を決意するなど、ちゃんと“人生設計”を立てたりしてたんだけど…そんな時に、日本軍がやって来て、状況は一変。家族のため、国のために戦う覚悟ができている兄に対し、弟は真っ先に“逃げること”を考え、兄はそれを見下しながらも、黙認する構え。
が、しかし…詳しい経緯は描かれてないんだけど、弟とその仲間の少年兵たちも、結局は戦禍に巻き込まれる。その際に、日本軍が極秘裏に持ち込んだ生物兵器(=ゾンビ)が、戦場に放たれてしまい、敵味方の区別なしに襲いまくる。その結果…弟を含む多くの兵士がゾンビ化してしまい、とにかくゾンビ化した連中は、モシャモシャと人肉を食らう!そうこうしてるうちにタイと日本は同盟を結んで、戦闘は終了するんだけど…生物兵器の研究を優先する日本軍のせいで、タイ側の兵士たちは理不尽な扱いを受け、さんざん酷い目に遭うという感じの展開ですね。
まず、グロ描写がけっこうしっかりとしていて…ホラー映画としての面白さと共に、やはり戦争の悲惨さみたいなものも少なからず伝わってくる。個人的におって思ったシーンがあって、わりと序盤なんだけど、座ったまま死んでる日本兵の死体の背後に、ゾンビ化したタイの兵士がいて、実は頭部を食っていた、鼻から上の部分が無くなってたと判るシーン。死体とゾンビがちょうど二人羽織みたいになってるんだけど、下から“あおり”で撮影されてるので、一瞬、両者が同化しているように見え、あれ、なんかおかしいなと思ったら、後ろのゾンビが口を動かしていた。
他にも…頭部を破壊された(食われたのかな?)死体が、まだ動き回ってて、襲い掛かってくるシーンとか…損壊されてる描写が、リアルであり、グロテスクだったなと。また、ゾンビ化したタイの兵士たちが、まだしっかりと意思が残っていて、自分たちが置かれている状況をちゃんと把握、元に戻れるかもしれないと、淡い期待を抱きながら仲間同士で会話したり、自分たちをこんな目に遭わせた日本軍に復讐心を燃やしたり…類似のゾンビ映画と比べて、より哀愁も漂う。民間人どころか、ゾンビ化した連中にも無慈悲な日本人など、若干、抗日要素は強めかな?
監督:コム・コンキアート・コムシリ
出演:チャーノン・サンティナトーンクン アワット・ラタナピンター スピチャー・サンカチンダー 大関正義
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男神(2025年)

WOWOWでエアチェックしておいた「男神」を鑑賞…日本神話に出てくる、地中深くにあるとされる“根の国”を題材にした、邦画の伝奇ホラー。メインキャストは知らない人が多く、地味目だなと思ったけど(主役の人はよく他の映画やドラマの脇役で見かけるな)…キャストの中に沢田亜矢子の名前を見つけて、なんか懐かしいな、って思い、録画してみる気になった。他にも…最後の方にチョロっとだけど、加藤雅也アニキなども出ていて、良かったですよ。映画公式サイトによると円盤化されてるんだけど、販売ルートが特殊で、Amazonでの扱いはなかった…。
大和朝廷時代に封印されたという名もなき“荒ぶる神”…“根の国”の巫女たちは、儀式を行う際に男子を生贄に差し出すことから“男神”と呼んでいた。建設会社の社員として働く和田勇輝…ある日、突然、妻が行方不明になってしまい、幼い息子・守の面倒をみながら生活していた。現在、新しい造成の現場を担当していたが…地鎮祭の時に、近所の牧場主から“工事を中止しろ”と警告される。直後、現場から謎の曲玉が出土!数日後、守が行方不明になり…どうやら工事現場にできた穴の中へ消えてしまったらしい。その穴は“根の国”と繋がってるとされ…。
見る前は、宗教団体的な組織が作った、胡散臭い映画なのかなとも疑っていたが(某宗教団体がよくアニメ映画とか作ってるじゃん)…決して、そういうわけじゃないみたいだな。冒頭、“男神”とは何ぞやを説明するテロップと共に、その“男神”へ、“根の国”の巫女たちが幼い男の子を生贄に捧げる儀式の様子が描かれる。とにかく、映像が神秘的で、なんともいえない雰囲気。実際に“根の国”なんかあるわけがない、もしあったとしても映像なんて撮れるわけがないんだから(笑)…どこかの自然の風景をロケしたものに違いないんだけど、それっぽく見えるのよ。
なんだかよくわからんのだけど…霊脈的なものを視覚化しているのかな?小川が流れているみたいに、淡いオレンジ色の光が地面を這うように流れていて、まるで何かの道しるべのよう…そして、それがすごく綺麗なんだよね。場面によっては灼熱のマグマにも見える(実際にマグマっぽい描写もインサート)…ああ、そうか、“地中深くにある根の国”だから、マグマが正しいのかな?このあたりの表現は、たぶん、CGか何かで加えられたエフェクトの処理だと思うんだけど。木がメラメラと燃えてる描写も出てきた…あれは、明らかにCGだろうって感じの映像だったな。
タイトルバックを挟み、場面は現代、普通に地上の世界の…どこぞの造成地へと移る(なぜか真っ白な馬が徘徊してて…神秘的な映像を引きずる、後に、近くに牧場があるなどもわかってくる)。主人公は建設会社の社員で…他の作業員から頼りにされているような兄貴分的な存在。動かなくなった重機なんかも、この主人公がちょっと触れば、調子が戻る。でも、なんか、終始、不機嫌な表情をしているように見える主人公…実は嫁さんが行方不明になっていて、幼い息子の面倒を見ながら、生活していたのだ。主人公はそんな息子を近所の牧場によく預ける…。
なんだけど、牧場主らしい男性とは、あまり良好とはいえない関係の主人公。どうやら嫁の失踪にも関係があるのか?回想などで徐々に、嫁さん失踪時の状況なども判明してくる。もともと、主人公に隠し事があったらしい嫁さん…ある満月の晩、“息子と寝るから、朝まで絶対に覗かないで”なんて、不可解なお願いをされ、承諾するも、主人公は約束を破って、部屋を覗いてしまう。なんか“鶴の恩返し”みたい(笑)すると、妻は部屋の中で巫女姿になり、奇妙な儀式をしていた!巫女?巫女と言えば冒頭の…“根の国”の子供を生贄にする儀式と関係あるのか?
息子が心配になり、直ぐに息子の様子を見に行くが…幸い、無事だった。それを境に、嫁さんは失踪してしまったのね。やがて、主人公が担当している造成地の現場で、不可解なことが続発。例の牧場主に“造成をやめろ”と警告をされた直後に、土の中から曲玉などが出土!さらには、大きな穴が開いてしまい…今度は息子が行方不明に、その穴の中に入ってしまったのではないかと…。また、主人公とは別ルートで、この穴の存在を察知した神社庁の人間や、専門家の大学教授(外人)が封印作業に乗り出す…なんと穴は“根の国”に繋がっているという。
主人公は、専門家たちの協力も得て…息子を探すために、穴の中へと向かう!他にも細かい設定や展開はあるけど、ざっとこんな風な内容…意外と明確な情報が少なく、提示された内容を結び合わせながら、想像で補うような部分も少なくなかったかな?後半、専門家や胡散臭い祈祷師みたいな連中がいっぱい出てきて、穴の封印が始まると…いかにもって感じにはなっていく。夫であり、父親だって以外は“ただの人”である主人公が…“根の国”で繰り広げる冒険譚。角川ホラーの「来る」とか、アニメ・漫画の「ダンダダン」とかを、うんと地味にしたみたい。
想像していたよりも面白かった、地味さと合わせて、全体的にいい感じに古臭くて、個人的には好みなんだが…なんか、ところどころ惜しい気はするんだよな。ホラーとしての怖さは、ほとんどなかったです。“根の国”の巫女のばーさんが出てくるんだけど、あの辺の登場人物をもっとエキセントリックに、不気味に見せても良かったかもな。一番、謎だったのは…主人公の後輩的な、普段は重機を運転している作業員の若いおにーちゃんが、外人の教授相手に流暢な英語をしゃべりだすところ…お前、英語できたんかい?人を見た目で判断しちゃいけないって事か?
監督:井上雅貴
出演:遠藤雄弥 彩凪翔 岩橋玄樹 須田亜香里 カトウシンスケ 沢田亜矢子 塚尾桜雅 加藤雅也
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アーマー 炎の戦い(2024年)
![Armor Bluray + DVD + Digital [Region Free] [Blu-ray]](https://stat.ameba.jp/user_images/20260327/13/eigasuki/9c/78/j/o0179022415764828080.jpg?caw=800)
スタローン映画特集も兼ねた、日本初登場作品をソフトリリース(または劇場公開)前に放送するWOWOWのジャパンプレミアでエアチェックしておいた「アーマー 炎の戦い(原題:Armor)」を鑑賞…現金輸送車の運転手、運搬役を務めている親子が、謎の武装集団に襲われ、攻防を繰り広げるというアクションサスペンス。現金輸送車側の父親に「スピード2」のジェイソン・パトリック、現金輸送車を襲う武装集団のクールなリーダーにスタローン…この2人の共演作品で、WOWOWでの初出し扱い?ジャケ画像、原題のリンク先はAmazonで見つけた輸入盤。
元保安官のジェームズは、ある事情から酒浸りになり、断酒会に通うものの…周囲に内緒でこっそりと酒を飲んでいた。普段の仕事は現金輸送車の警備員、息子のケイシーとコンビを組んで…毎日、淡々と仕事をこなしていた。そんなある日、銀行で“予定のリストに掲載されていない”荷物を預かる羽目に…長年の経験で不審に思っていたジェームズの予感が的中、途中で黒いバンに襲撃され、カーチェイス。その後、もう1台現れたバンに挟み撃ちされ、橋の中央に追い詰められる、輸送車は横転。銃撃戦でケイシーは負傷し、2人は輸送車内に籠城するが…。
WOWOWのキャスト表ではスタローンの名前が上にきてるけど、実際のクレジット表記では、ジェイソン・パトリックの方が番手は上でトップに名前が出てきて、スタローンは続く二番手…現金輸送車を死守するジェイソン・パトリックの方がメイン主人公と考えていいだろう。冒頭はジェイソン・パトリックが断酒会に参加しながら、息子と現金輸送車の仕事をこなしていく日常の様子と、スタローンと仲間が、襲撃の準備を整えていく様子が並行して描かれる。ジェイソン・パトリックは断酒会に参加しながらも、朝から酒を煽り、持参してる水筒にも酒が入ってるアル中。
息子と一緒に同じ職業に就いてるものの、決して仲がめちゃめちゃ良いってわけではない。それはアル中になった原因と思われる、ジェイソン・パトリック本人の過去に理由があるのだろう。どうやら、嫁さんの不在が関係しているようだ。息子の方は、父親の断酒を信じていて、なんとか距離を縮めようとしている…息子は既に所帯を持っていて、嫁さんが妊娠中。食事に来るようにと頻繁に誘いをかけてるんだけど…父親パトリックは煮え切らない態度ではぐらかす。ただ、ようやく事件の前夜には息子の誘いに応じ、団欒を楽しむ…これがフラグにならなきゃいいが。
事件当日…担当銀行員の無茶ぶりで、規定から逸脱する、“リストに掲載以外の荷物”を運搬することになる。アル中だけれども、元保安官と、根は真面目で堅物なパトリック…訝しみ、躊躇するも、結局は相手の申し出に応じてしまう。やがて、パトリックの不安が的中!輸送車を走らせている時に…道路上で、怪しげなバンに尾行された挙句、わざと追突されるなど攻撃を受ける!助けを求めようとしても、ジャミングなどで連絡がとれなくなっている。必死で逃げる輸送車…しかし、襲撃者には仲間がいて、とうとう橋の上で、挟み撃ちにされてしまうのだった!
そこからも、なんとか逃げようと抵抗を試みるも…襲撃者による銃器や爆発物を使った攻撃が始まり、輸送車は横転!自分たちも射撃で応戦…めっちゃ正確な射撃で何人かの襲撃者を倒すパトリック、やはり元保安官は伊達じゃない!しかし、息子の方が撃たれて負傷…残弾も少なく、逃げ道もなし。仕方なく、装甲車に籠城して、ひとまず応援の到着を待つことにしたが…。スタローンは籠城する親子を懐柔する作戦に方針転換するも、交渉に応じる気配はなく、とにかく“ブチ殺す”と血気盛んな仲間を抑えて、催涙弾や、ドリルによる扉の強制開錠を試みる…。
いったい、どちらが勝利するのか?はたまた、スタローンたちは何が目的なのか?現金輸送車に籠城するという基本展開は…ちょっと邦題も似ている「アーマード 武装地帯」という、今から16~7年前のアクション映画を思い出す。容赦ない攻撃を仕掛けてくる武装集団、それを沈着冷静に束ねるスタローン…スタローンの指示にしっかりと従う者もいれば、強硬姿勢を崩そうとしない野蛮で好戦的な仲間もいて、一枚岩じゃない感じがする。このあたりは「レザボア・ドッグス」的な…悪党同士間の駆け引きもあり、わりと人情味があったスタローンにも秘密がっ!
ジェイソン・パトリックのアル中設定は…本筋にもいい感じに関わってくる。まぁ、家族に嘘をつくのはよくないが、酒を飲み続けたのが幸いするという皮肉な展開は面白い。また、背負っている“過去”も、絶対に酒が原因だと思ったんだけど、そうじゃなくて…原因があって、酒浸りになったという順番だったな。劇中で描かれている“出来事”と同じようなことが、最近もニュースを賑わせていたので、ああっと、思わずため息をつきたくなったな。全体的には、やっぱりどこか地味さはあるものの、スター級俳優の見せ場もあるので、充分に及第点な作品だと思う。
監督:ジャスティン・ラウト
出演:ジェイソン・パトリック シルヴェスター・スタローン ジョシュ・ウィギンズ ダッシュ・ミホク
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Armor Bluray + DVD + Digital ※輸入盤 日本語収録なし その他仕様未確認
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レッド・ライン(2026年)
ネトフリで配信が始まったオリジナル映画「レッド・ライン(原題:Sen Tai Sai Luang/英題:The Red Line)」をさっそく鑑賞…振り込め詐欺の被害に遭ったカタギの女性たちが、復讐を兼ねて金を取り戻そうと、独自に犯人グループへと迫っていくという…タイのサスペンス映画。振り込め詐欺グループをぶっ潰せというノリは…「ビーキーパー」と似ているんだけれども、残念ながら、この物語にジェイソン・ステイサムは存在しない(笑)普通の主婦(けっこう金は持ってる)や独身女、今時のギャルといった女性陣が力を合わせるところは…桐野夏生の「OUT」っぽい。
警察を名乗る人物からの指示により、現金を送金してしまった主婦のオーン…後からそれが、巷で横行している“コールセンター詐欺”と呼ばれるものであることが判明。警察に被害届を出すも、盗まれた金が戻ってくる可能性は低く、オーンは精神を病んでいく。やがて、同じような被害者が集うセラピーに参加、そこで同じ犯人に狙われた理学療法士のファイと知り合う。2人は祖母が被害に遭ったというインフルエンサーのワオとも接触…祖母宛てに今も犯人から接触があることを逆手に取り、詐欺グループに近づけないかと考え、計画を実行に移すのだが…。
ホント、どこの国にも引っかかる人がいるんだな…。映画冒頭、初っ端から、メイン主人公である主婦が…いわゆる“コールセンター詐欺”というタイプの振り込め詐欺の被害に遭う。あなたや家族が犯罪に巻き込まれてるって話から始まり、警察官や警察署長名乗る人物が入れ替わり立ち替わり電話口に現れ、巧みな話術で…金を送金する手続きを行わせようとするヤツ。で、いったん口座番号などを教えてしまおうものなら、ケツの毛までむしり取られてしまうわけで…この主婦は、そこそこの金持ちだったんだけど、娘の将来を考えた積立まで被害に遭う…。
いや、最初はそれを隠してて、夫や後の仲間にも正確な被害額を黙ってたんだけど…結果的に、追い詰められて、復讐まで突き進むことになる。そのきっかけとなったのが、詐欺被害たちが集うセラピーで…どうやら同じ犯人グループに狙われたらしい理学療法士の女性と出会ったからだ。彼女が、犯人グループが名乗った固有名詞を克明に覚えていて、ピンときたのだ。最初はお互いに“傷をなめ合う程度”だったんだけど、さらにネット配信しているインフルエンサーの若い女が、同居する祖母が被害に遭ったと憤っていて、どうやらこれも同じ犯人らしい。
3人で会って情報交換をしているうちに…いまだに、犯人グループは被害に遭ったばあちゃんから、金をむしり取ろうとしていることが判明。これを逆手にとれないかと考えた3人…実はインフルエンサーのねーちゃんには、ハッカーの男友達がいて、そいつに協力を打診。どうせ、犯人の拠点は国外だから無理だろうなんて、最初はハッカーに諭されっちゃうんだけど、接触してきた犯人が、同じバンコクにいると判明。実は、最初に被害に遭った時は、隣国カンボジアの組織が詐欺を主導してたんだけど、その時の中心人物が、タイの組織に鞍替えしていたのね。
だから“脇が甘くなってて”…素人集団でも、犯人に簡単に迫ることができてしまったと。一応、警察にも通報するんだけど、情報の出所を疑われ、真面目に取り合ってもらえない。こうなったら、自分たちの手で…と、さらに詐欺グループの内情を調べたり、どうやったら金を取り戻すことができるのかという計画を練り始める。何度かピンチもあって、挫折したり、仲間割れが起きたりするんだけど…“どうしてもあきらめきれない事情”が生じて、結果的に行くところまで行く!どの国も司法が生ぬるい、犯罪者には、法律なんて無視して、マジで制裁を加えて欲しいよ。
一応、警察もやれることはやってる…遅まきながらも捜査が進んでいて、その辺が主人公たちの計画にも影響してくるかなって感じかな?最初にも書いたように、カタギの女たちによる「ビーキーパー」なんだけど…さすがに、犯人グループを皆殺しにしてハッピーエンド(笑)みたいな話にはならない。復讐すれば、それなりに代償も背負わなきゃいけないし、この手の集団を1つや2つ潰しても、類似犯罪が撲滅できたわけではないという厳しい現実。お国柄も出ているのか…思ったほど、スカっとした終わり方ではない。それこそ続編もあるのかしら?みたいな…。
途中で、知らない人が仲間になってるなって思って…“誰だよ、お前”ってなった。最初からいた3人もやたら信用してるし、クライマックスの作戦の要でもあって、大活躍するねん、めっちゃ頼りになるねん、っていうか…メイン主人公の指示もあったんだけど、ガンガン攻めるのよ。ほんと、こんな人、いつの間に仲間に引き入れたんだろうか?ここで、ちょっと思い出した…あれ、もしかして、あそこに出てた人か?そう、メイン主人公が理学療法士と出会ったあのセラピー…あの中に、“シレっと仲間になってる”人がいたような気がする、たぶんあの人、違ったらゴメン。
監督:シッティシリー・モンコンシリー
出演:ニッター・ジラヤンユン エスター・スプリーリーラー チュティマ・マホラクール トッサポン・マイスーク
【オイラもネトフリ視聴はFire TV Stickです!】
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サマリタン(2022年)

WOWOWのスタローン特集でエアチェックしておいた「サマリタン」を鑑賞…もともとアマプラで独占配信されていた、オリジナル作品だった気がするが、最近は他の映画チャンネルでも放送されたことがある。逆に、気づくと…アマプラでの見放題配信は終了していて、有料配信のみの扱いになってた。アマプラ見放題の頃に、見よう、見ようと思ってウォッチリストに登録はしてあったんだが…見ないうちに有料になってた。ちょっと前に映画専門チャンネル“ザ・シネマ”の放送を録画したけど、結局…今回のWOWOW放送で初鑑賞、こっちが保存版にもなりそうだ。
かつてサマリタンと呼ばれるヒーローが、宿敵ネメシスと対峙し、街を守っている時期があったが…両者とも死闘の果てに命を落としたと思われていた。それから25年後、シングルマザーの母親と暮らしている少年サム…家計が苦しく、サム自身も、たまに非合法な手段で金を稼ぐことも。そんなサムは、サマリタンの存在を信じており、彼の姿を探し求めていた。ある日、街のギャングをの手伝いをしたことで、トラブルになり、チンピラから袋叩きに遭うサム。それを近所に住む清掃員のジョーが助けに入る…サムは、ジョーがサマリタンではないかと思うのだが…。
かつてヒーローとヴィランが存在し、敵対していたらしい世界、そんなヒーローたちが行方知れずとなり…長い年月が経った現代、一部でヒーローの復活を望む声が残っているも、叶ってはいなかった。シングルマザーの貧困家庭で暮らしている少年は…ヒーローに憧れ、存在を信じていて、街で“それっぽい人”を見かけるたびに、本物のヒーローではないかと疑ってかかっていた。ある日、生活費を稼ぐために…ギャングの仕事を手伝ってしまうんだけど、妙にギャングのボスに気に入られっちゃったりしたことで、手下のチンピラから逆恨みされ、袋叩きに遭う。
そんな少年を窮地から救ったのが、近所に住む清掃員のオッサン、スタローン…これがめっちゃ強くて、相手を吹っ飛ばして瞬殺するし、ナイフとかも素手で受け止め、握りしめ、バカ力でそのナイフも変形させちゃうほどなんだ。前述の通り、少年は今までも“それっぽい人”に疑いの目を向けてきたわけだけど…今度こそは、正真正銘、間違いなく、自分が探し求めていたスーパーヒーローだと確信を持つ。さっそく、それを証明しようとスタローンの後を付け回し、家に忍び込んだりする。はたしてスタローンは本当に、街を守った伝説のスーパーヒーローなのか?
一方、少年も仕事を手伝ったことがあるギャングのボスは、ヒーローではなく、それと対峙していたヴィランの方を信奉してまして、警察に保管されていた、ヴィランが使っていた武器を盗み出す。その武器を手にした途端、みるみる邪悪な力が漲ってきて、まるでヴィランが再臨したかのような振る舞いで、暴れはじめると…。街の雰囲気はとてもきな臭く、再び少年の身に危険が及ぶような事態となり…とうとうスタローンが正体を現す!というか、自分がヒーローかどうかを認めたわけじゃないが、特殊能力が備わっていることは告白してて、マブにはなっていた。
主人公の少年を助けるために、けっこう豪快な手法で、悪党たちに挑んでいったり…一見、スタローンよりもシュワちゃんの方が似合いそうなザルな役柄だななんても思ったんだけど、隠された秘密など、背負っている過去を演技で見せるって部分では、やっぱスタローンの方が向いてるかな?とも…。子供が主人公ということもあり、もっとお子様向けな内容を想像していたが、しっかりとスタローンの見せ場もあり、アクション映画としての満足感はあった。冒頭に出てくる、“たぶん実写映像をアニメ風に加工している演出”の過去シーンがけっこう好きなんだよな。
監督:ジュリアス・エイヴァリー
出演:シルヴェスター・スタローン ジャヴォン・“ワナ”・ウォルトン ピルー・アスベック ダーシャ・ポランコ
【アマプラでも有料配信中です】

アビス 罪の代償(2022年)
![アビス 罪の代償 [DVD]](https://stat.ameba.jp/user_images/20260326/13/eigasuki/db/0a/j/o0138019315764508908.jpg?caw=800)
WOWOWでエアチェックしておいた「アビス 罪の代償」を鑑賞…代表作の「VERSUS -ヴァーサス-」以降、「あずみ」「ゴジラ FINAL WARS」「ルパン三世」といった大作邦画を手掛け、ハリウッド進出後も「ミッドナイト・ミートトレイン」を皮切りに「NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ」「ダウンレンジ」「ドアマン」とコンスタントに作品を発表している、我らの北村龍平アニキによるサスペンススリラー。出演もスティーヴン・ドーフにエミール・ハーシュと、そこそこ豪華にも関わらず、日本では2025年にこっそり配信、ソフトスルーと…雑な扱い。龍平好きとしては、ちと悲しい…。
喧嘩の果てに、ガソリンスタンドで無理やり車から追い出された女性、トイレに入り、相手の男からこっそり盗んだ財布の確認をしていたのだが、そこへ不気味な足音が近づいてくる…。その後、彼女は何者かに襲われてしまい…。一方、借金返済に困り、質屋を訪れたグレースだったが…店主との交渉中に、店へ強盗が!グレースは隠れて、犯行の一部始終を目撃、その後、逃げ出そうとしたところを犯人に捕まってしまう。犯人たちに車を運転するよう強要されるグレース…しかし、途中で車が故障してしまう。近くの寂れた農場を訪れ、休憩しようとするが…。
冒頭、いかにも商売女、もしくはそれに近いと思われるビッチそうな女が、運転中の男と喧嘩を始めて、ガソリンスタンドで“ポイ捨て”される(笑)女の方も、どさくさにまぎれて、男から財布を抜き取っており、中身をスタンドのトイレの個室で確認していたところ…ドアの向こうからヤバそうな気配が漂ってくる。息をひそめてやり過ごし、恐る恐る個室の外に足を踏み出すんだけど…気配は消えていた。しかし、そのヤバそうな気配を漂わせたヤツが戻って来て…女は襲われてしまう。いかにも、ホラー、スリラーな定番プロローグって感じ、物語の方向性も予測できる。
場面は変わって…たぶんラテン系の褐色な美女が登場、本作のヒロイン。彼女は、借金の返済に困って質屋にやって来たんだけど…その店主が、あまりいい返事をせず、暗に“身体を要求”しているような雰囲気を醸し出す。ちょうどその時、店内を写す防犯カメラで“強盗の一部始終”が流れ、ヒロインはそれを冷めた表情で見つめる。ヒロインの視線に気づき、慌てた店主が銃を持って、強盗に立ち向かうも…犯人の1人に怪我を負わせただけで、反撃されてあっけなく死ぬ。犯人の方も、騒ぎが大きくなり、外に待機していた逃走車の運転手が逃げてしまう!
1人は怪我を負い、逃走用の“足”も失った強盗グループ…隙を見て、店から逃げ出そうとしたヒロインの気配を察知して、捕まえ、彼女の車で逃走することになる。わりと強盗の主犯格と思われるスティーヴン・ドーフが冷静で、言動が荒っぽいエミール・ハーシュと、その弟で、負傷しているもう1人の男をコントロールしている感じ。ヒロインはわりと度胸が据わっていて…とりあえず強盗グループの逃走には協力的だったんだけど、人里離れた場所で、運悪く車が故障。近くにある農場があるのに気づく、そこを訪れ、打開策を考えようとするんだけど、その農場が…。
序盤は、強盗犯が人質とをとって逃走すると犯罪映画なノリなんだけど…後半は、不運にもヤバいところに足を踏み入れてしまい、大変な目に遭うという「フロム・ダスク・ティル・ドーン」パターンな展開。しかし、その不運は…冒頭のプロローグで少しチラ見せしてたけど、吸血鬼や化け物の類ではなく、どちらかというと「悪魔のいけにえ」的なシュチエーション。っていうか、車が故障、近くの“ヤバイ施設に頼ったら”展開は、昨日アマプラで見た新作「プリティ・リーサル」の展開とも酷似…しかし、登場人物や作品舞台、演出が異なれば、印象はガラリと変わる。
そこは龍平アニキということで…ハリウッド進出以降の「ミッドナイト・ミートトレイン」や「NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ」を彷彿とさせるような、ザク、プシュ、ドパーなホラー的血みどろグロ描写も満載である。強盗団なんかよりも、もっとヤバい連中に拘束されたヒロインたちは…みんな、患者衣みたいな服を着させられるんだけど、特にヒロインが“ヤツ”と戦うあたりで、隙間から下着が見えるフェチな感じのチラリズムがたまらなくセクシー…やっぱこういうバイオレンスシーンには、多少のお色気もほしいわけで、龍平アニキ解ってるな(笑)って思いながら見てた。
エンドクレジット前で出演俳優タイラー・サンダース(2004-2022)の追悼メッセージが流れる…えっ、生まれが2004年で、亡くなったのが2022年だと、18歳かよ?っていうと、必然的に該当する役者さんは1人しかいないわけで…ああ、主人公たちが襲われることになる、ヤバイ農場で働いている少年ダニーを演じた俳優さんのことかと…。子役出身の役者が急逝したと…当時のネットニュースなんかでも、まだ記事が残ってますね。たぶん、本作が遺作なのか?登場人物の多くが酷い目に遭う映画だけど、彼は奇跡的に“綺麗なまま”だった…ご冥福をお祈りします。
監督:北村龍平
出演:ジジ・スンバド スティーヴン・ドーフ タイラー・サンダース エミール・ハーシュ タナー・ザカリーノ
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![アビス 罪の代償 [DVD]](https://stat.ameba.jp/user_images/20260326/13/eigasuki/d3/eb/j/o0086012015764508918.jpg?caw=800)
プリティ・リーサル(2026年)

本日よりアマプラで独占配信開始、オリジナル映画の「プリティ・リーサル(原題:Pretty Lethal)」をさっそく鑑賞…ハンガリーで行われるバレエ・ガラ(スターが一堂に会する特別な公演)に参加するため、アメリカからやって来た少女ダンサーたちが、ワケあってヤバい連中と戦う羽目になるというアクションスリラー…監督は「MIA-ミア-」やネトフリ映画の「クロース:孤独のボディーガード」を手掛けたヴィッキー・ジューソン、少女たちと対峙するヤバい連中の親玉(女ボス)に「キル・ビル」のユマ・サーマン…本作ではユマ・サーマンが“やっちまいな”側なのね(笑)
バレリーナのボーンズ、プリンセス、クロエ、ゾーイ、グレースはブタペストで行われるバレエ・ガレに出場するため、コーチのソーナに連れられハンガリーにやって来た。しかし、移動に使っていたバスが途中で故障を起こす。仕方なく、徒歩で移動を始めた6人は…助けをもとめて近くの“テレモク・ホテル”へ駆け込む。自分も元バレリーナだというオーナー、デボラの好意で、ラウンジで休息をとることができたのだが…その場には、怪しげな連中も居合わす。やがて…そのうちの1人がソーナとトラブルを起こしたのを機に、周囲の空気は一変してしまい…。
ホテルにいる“ヤバイ連中”…てっきり「フロム・タスク・ティル・ドーン」や「罪人たち」のように、人間のフリした吸血鬼か、その類の化け物なのかなって思ってたけど…特に、そういうわけじゃないみたいだな。単に、生身の“ヤバい連中”でした。5人のバレリーナと引率のコーチは、移動手段のマイクロバスが森の中で故障して立ち往生…ちょうど近くに古めかしいホテルがあったので、そこへ駆け込むことになった。最初は、胡散臭いおっさん連中とも和気藹々とやってたんだけど…コーチが、ホテルのオーナー、ユマ・サーマンたちの“裏の顔”を目撃してしまう!
そのせいで…トラブルが起き、おっさんたちも態度を豹変!大騒ぎするバレリーナたちは、怪しげな薬を飲まされたり、地下へ軟禁されてしまう。しかし、割りとというか、かなり行動的だった5人は…率先して抵抗、脱出を試みることになる!バレエの技能を駆使して、ヤバい連中を次々と血祭りにあげていく!無事に、このホテルから脱出できるのか?って感じの展開ですね。バレリーナ5人のうち、一番技能を持ってるリーダーっぽいメインヒロインと、二番手のアジア系のねーちゃんはもともとソリが合わないみたいで、出発前からいがみ合って、一触即発な感じ。
残りの3人のうち2人が姉妹という設定で、お姉ちゃんの方は耳が不自由という設定もあり、補聴器や手話を使う。ちなみに、この耳の不自由なお姉ちゃんの役を演じているのが…「クワイエット・プレイス」(1、2作目)で主人公一家の娘(姉)を演じていたミリセント・シモンズ嬢。この女優さんは実際に障害があるらしいね…でも、それを武器にして、女優業をこなしているのはすごいなと、関心。残りの1人はインド系アメリカ人の女優さんなんだけど…みんなそれぞれ、個性が際立ち、それでいて…ピンチを乗り越えるための一体感は痛快かつ感動的に描かれる。
全体的にテンポもよく面白く見れたんだけど…最後が若干、あっけなかったかな?物語の展開上、一ひねり、二ひねりしているせいで、5人の少女バレリーナVSラスボス“ユマ・サーマン”という、一番見たかったものが肩透かしで終わってしまうのだ。それを差っ引いても…彼女たちのバレエ技術を駆使した華麗な殺人テクニックの数々は「バレリーナ:The World of John Wic」のアナ・デ・アルマスとはまた違った魅力。恐ろしい素顔のユマ・サーマン…まるでアニメ・漫画の「BLACK LAGOON」に出てくる、ホテル・モスクワのバラライカ姐さんみたいな貫禄やった。
監督:ヴィッキー・ジューソン
出演:アイリス・アパトー ラナ・コンドル ミリセント・シモンズ アヴァンティカ マディ・ジーグラー ユマ・サーマン
【アマプラの会員なら無料で視聴できます!】

