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2017年07月06日

堂場瞬一サスペンス 検証捜査(2017年)

テーマ:日本TVドラマ
堂場瞬一サスペンス 検証捜査

昨晩、テレビ東京でエアチェックしておいた「堂場瞬一サスペンス 検証捜査」を鑑賞…堂場瞬一の同名警察小説の映像化で、オイラも原作本は読んでいる。過去に同じ堂場瞬一原作作品の「棘の街 刑事 上條元」や「アナザーフェイス 刑事総務課・大友鉄」シリーズで主演を務めた仲村トオルと、内片輝監督コンビなんだけど…テレ朝からテレ東に放送局が変更になっているのは、今までの放送枠、“土曜ワイド劇場”の番組終了が少なからず影響してるのでは?日曜の朝9時から放送という代替え番組“日曜ワイド”でさすがにレイプ殺人は扱えないのかも?

警視庁捜査一課の刑事だったが、ある事件での失敗の責任をとらされ、伊豆大島に左遷された神谷悟郎警部補に、突然、本庁から電話が入り…一方的に神奈川県警に出頭するよう命じられる。わけもわからず横浜に駆け付けると…そこで待っていたのは警察庁刑事企画課理事官・永井高志だった。永井の案内で連れていかれた場所には、ほかにも北海道や福岡、埼玉などから刑事が集められており、特命チームを組まされることに。神谷たちに任されたのは、連続婦女暴行殺人事件の犯人を誤認逮捕した神奈川県警の杜撰の捜査の検証だった!

そうだ、最初に言い忘れたけど…アメブロのランキング仕様上、“映画以外”の記事の投稿はOUTという縛りがあるので、本作で主役を演じた仲村トオルに関連する“お薦めの映画”も、レビューの最後で紹介していますので…よろしければ合わせて読んでみてください。えーと、ドラマの内容は、堂場瞬一作品らしい、ありそうでなさそうな設定を活かした一風変わった刑事ドラマ…マスコミ向けのインタビューでトオルくんが“暗い話”と漏らしてましたが、脛に傷持つ刑事たちが、同業者の粗探しするって基本設定、導入部だけで爽快感ある物語は期待できない。

実際にオイラが原作小説を読んだ時は、さらに堂場瞬一らしい“ダレ場”みたいなものを感じ、退屈さを覚えたのも確かだ。しかし…過去の堂場原作の映像化作品、とりわけ仲村トオル×内片輝コンビの作品は…原作をブラッシュアップし、テンポのいい、ドラマに仕上がていたと記憶。その中でも「アナザーフェイス」シリーズなんかはちゃんと原作のエッセンスを抽出していて、全体的なもとまりのよさもあった。今回も文庫本で500ページ以上ある内容を2時間の放送枠(CMカットで正味107分)に収めるためには、端折りやアレンジは必須になるだろうと予想。

案の定、すべてが原作通りというわけではなかったが…一応は、重要なエピソードはちゃんと拾い、そこにドラマならではのスピード感も加わって、最後まで飽きずに見れた。つくづく堂場作品は映像化向きだと思った。やっぱりキャスティングも良かったかな?トオルくんも今までの作品以上に“神谷悟郎警部補”という刑事役がハマっており、脇を固める豪華共演陣も適材適所で秀逸。特に警察庁の理事官を演じていた滝藤賢一なんかは…すぐに、いつも胃の調子を気にしてて、途中で入院したキャラだなっていうのを思い出したくらい、イメージ通りであった(笑)

いかにも刑事役が似合う“むさ苦しいオッサン俳優”が多い中…紅一点の女刑事を演じているのが栗山千明。見た目は凛という役名がしっくりくる聡明で凛々しい女性なのだが、自身もレイプ被害であり、トラウマを抱えながら、性犯罪を憎むという難しい役どころに挑戦。この役が千明ちゃんっていうのがなかなか…出世作の一つである深作監督の「バトル・ロワイヤル」で、“死ぬ前にヤラせろ”と迫ってきたクラスメイトに“処女”扱いされた挙句、“カッチーン”とブチ切れナイフで襲い掛かった千草貴子を彷彿。本作では拳銃に持ち替え、犯人と対峙するぞ!


監督:内片輝
出演:仲村トオル 栗山千明 和田正人 平岡祐太 深水元基 滝藤賢一 角野卓造 六角精児 市村正親


【原作小説はこちら】
検証捜査 (集英社文庫)




★仲村トオルといえば、こんな映画もお薦め!★



行きずりの街(2010年)→過去の感想はこちら(クリック)

塾講師の波多野和郎は、元教え子の広瀬ゆかりが東京で行方不明になっている事を知り上京する…。ゆかりの住むマンションを訪れた波多野は、部屋の状況を確認し異変を察知、さらに学生の身分のゆかりが住むには部屋が豪華すぎることにも疑問を感じる。その直後、マンションの外で、怪しげな男たちに襲われそうになり、なんとか逃げ延びる。ゆかりが事件に巻き込まれた可能性が強まり、必至になる波多野、ゆかりの交友関係から情報を掴み、とある一軒のバーにたどり着くのだが、そこは元妻の手塚雅子がママを務める店であり…。

志水辰夫原作の同名ハードボイルドミステリーを映像化したものだが、原作は未読。行方不明の教え子を捜しに田舎から上京してきた塾講師が、東京の街をさまよいながら過去と対峙するといった内容。不器用で寡黙な主人公を仲村トオル、その主人公と因縁浅からぬ関係のヒロインを“こにたん”こと小西真奈美が演じていて、監督は「カメレオン」の阪本順治。ほか、いかにも東映×セントラルアーツ(松田優作映画やあぶない刑事でお馴染み)といった印象のスタッフ、キャスト布陣なので、非常に古臭く、男臭い映画のイメージだ(個人的には大歓迎!)。

国語教師のくせに、言葉が少ないと…偶然再会した、別れた女房になじられる主人公、そんな主人公と同じように、映画の方もまた、あえて説明的なセリフや演出を省いているようであり、非常につっけんどんで、不親切な印象を受ける。なぜ、主人公が田舎でしがない塾教師なんてやっているかという部分も、なんとなくは情報が提示されているんだけれども、詳細がはっきりと判明するのは物語が中盤に差し掛かってからだったし。少ない情報から、想像を働かせて作品の本質を読み取るという、映画らしい作風で、個人的にはわりと好みです。

行方不明の教え子を探すなんて、ちょっと立派な大人にみえるけれども…実は、けっこう駄目駄目で、煮え切らない男で、非常にかっこ悪いのがトオルくん(ついでに喧嘩も弱い)。別れた嫁さんに、新しい男がいるんじゃないかとかドキドキしてるんだけれども、それが空回りして態度にでちゃうところなんて、まぁ、情けない。で、実際にこにたん、新しい彼氏がいるのに…結局はこの駄目男が好きなんだよね。文学的な言葉をちょろっとつぶやかれたり、置手紙代わりの一句(ちょっとトオルくんジジくさくないかい?)で、コロっと騙されちゃうんだもん。

着物姿で夜の女をクールに演じてるかと思えば、別れた男のためにパンツを買いに行ったり、ルンルン気分で朝飯を作ったり…ツンデレキャラぶりが可愛いこにたん。だけどあまり映像で描かれない、とことん無視され、最後はあっけなく忘れられてしまった新恋人ARATAがちょっと不憫でならなかったぜ…。清純なイメージが強いこにたんとしては、エロい表情と声で濡れ場を演じており、そこそこ頑張っていたけど、大事なところはみせないとしても、もうちょっときわどいショット、冒険があっても良かったんではないだろうか?

全体的にボロボロ、グダグダしてるけれども、こういうのがハードボイルドっぽくも感じるわけであり…最後に強引にアクションにもっていくところんては東映っぽくて好感。インテリヤクザっぽいキャラの窪塚洋介のポジションや悪党の石橋蓮司の無様なやられっぷりにもニンマリさせられたが、なんといってもいきなり木刀を振り回すトオルくんに、拍手喝采で、爆笑が止まらなかった…なぜあそこで木刀?どう見てもカタギに見えない元同僚(学校教師)の杉本哲太や、キャラが突然変異するサトエリあたりもつっこみどころであり、もっと物語に絡んでほしかったな。









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2017年06月17日

東京ヴァンパイアホテル TOKYO VAMPIRE HOTEL(2017年)

テーマ:日本TVドラマ
東京ヴァンパイアホテル TOKYO VAMPIRE HOTEL

鳴り物入りで、6月16日からAmazonで配信が始まっている園子温監督作品「東京ヴァンパイアホテル TOKYO VAMPIRE HOTEL」、全10エピソード(エピソード8と9が、8.01、8.02という特殊な表記になってるので…作品上では全9エピソード)を途中で休憩を挟みつつも、イッキ見!この作品は映画ではなく、配信専用のドラマとなるが、アメブロのランキング仕様上、“日本のドラマ”について記事を書くと、ランキング非掲載にされてしまうため、レビューの締めくくりに、オイラが過去に鑑賞した、お気に入りの園子温監督の劇場映画もあわせて紹介するつもりだ。

16世紀…ドラキュラ一族は、新たに出来た派閥ネオ・ヴァンパイア一族により、地下深くに幽閉されてしまった!ネオ・ヴァンパイア一族はコルビン族と呼ばれるようになり、地上を支配するように。時は流れ1999年9月9日9時9分9秒…ドラキュラ一族を救うと予言された3人の子供が誕生。子供たちはドラキュラのいにしえの血を飲まされる事で、来るべき日までパワーを育てることに。そして2021年…あと3時間で22歳の誕生日を迎えるマナミは、友人たちと待ち合わせた居酒屋で大量殺人に巻き込まれる!その場から逃れたマナミの前にKと名乗る女が現れ…。

え~と、一番最初のエピソード1はとにかく傑作。冒頭で、ヴァンパイアの因縁に関するちょっと入り組んだ設定を説明した後は…近未来の新宿の居酒屋に舞台を移し、そこに銃を隠し持ったしょこたん(中川翔子)が現れて、大量殺戮を行う。ちょっとウェズリー・スナイプス主演の「ブレイド」のオープニングを彷彿とさせたりなんかもするんだけど、虐殺されるのはヴァンパイアだけではなく、どうやら普通の人間も混ざってる感じ。演技がすごくうまいとは思えないんだけど、嬉々とした表情で虐殺を続けるしょこたんの狂ってる感が“パねぇ”…マジで怖い。

事情とかまだぜんぜんわからないんだけど…続いてしょこたんと敵対する組織もやって来て、あっけなくしょこたんもぶっ殺されてしまう(笑)いったい、何が起きてるのか?その虐殺を生き延びたマナミちゃんという女の子が…その後の物語のキーになる重要人物。可愛んだか、ブスなんだか…どっちつかずな感じなんだけど、その“違和感”もすぐに判明。あまり似合っていなかったロングヘアーが実は“ヅラ”で…坊主頭だった!それこそ何年か前(「福福荘の福ちゃん」に出ていたころ)の“森三中の大島美幸”みたいで、これまたインパクト大だ。

そんなマナミちゃんの前に…これまた正体不明な女、夏帆が現れまして…“味方だ、助けてあげる”といい寄ってくるんだけど、信用しないマナミちゃんが、逃げて、その先でやっぱり夏帆も殺戮を繰り返し、またマナミちゃんが逃げての繰り返し。夏帆にぶっ殺される、マナミちゃんの自称・カレシを演じている斎藤工なんかも、身体中タトゥーだらけで、クスリでもやってるのか、やたらラリラリしてる。やがてマナミちゃんは、最初の説明に出てきたドラキュラ一族を救う“子供の1人”と判明…ヴァンパイアの二大勢力の戦いに巻き込まれていくことになる。

人類滅亡の可能性なんかも示唆するエピソード1…このテンションで全10話疾走するのかと思いきや、続くエピソード2に入ったとたん、もう失速(笑)ヴァンパイアを救う子供たちの生い立ちを描く過去へと物語は飛び、さらにマナミの味方だと言い張っている夏帆演じる謎の女“K”が、いかにしてヴァンパイアの戦いに関わるようになったのかという事実が紐解かれる。ドラキュラ一族側のヴァンパイアだった“K”…マナミの力を利用しようと企むネオ・ヴァンパイア一族のアジトに乗り込んでいくエピソード3以降…このアジトがタイトルの“ヴァンパイアホテル”だ。

マナミの力を利用するのと同時に…“餌となる人間”を確保しよとしていたネオ・ヴァンパイア一族は、婚活パーティー(出席するだけで現金がもらえる)を装い、若い男女を集めて、ホテル内に一生とじこめておこうという壮大な計画を実行に移そうとしていたのだ。なんだか微妙に間抜けな展開…またホテルに移ってからは、時々、“ルーマニア”ロケの映像が出てくるものの…代り映えのしないホテルのセットを中心にドラマも進行していくと。エピソード1に登場した豪華なゲストに比べると、役者もなんだか微妙に地味になってきて、演技もお遊戯レベルに。

ネオ・ヴァンパイア一族の陰謀に気づいた人間が、ホテルの脱出を計画したり、阻止されたり。一度は、徹底的に敗北を味わわされるんだけど、そして性懲りもなくまた立ち上がって反乱と…同じような展開をやっぱり繰り返す。話が間延びしかけてる時に登場する、ネオ・ヴァンパイア一族の安達祐実の怪演(しょこたんに匹敵する狂気!)で面白さを挽回するかなと期待したんだけど…ただ単にワサワサと、殺戮を繰り広げてるだけで、エピソード1を超えるような盛り上がりはなかった。最初の“掴みは凄い”けど、後半はグダグダっていう典型的な園子温作品だ。

実はエピソード7のラストが物語の転換点…というか、エピソード7までは園子温本人が監督と脚本を務めていて、残りの8、9、10(8.01、8.02、9)は各エピソード、別の監督と脚本家がそれぞれ担当している。登場人物が急に減り、作風もガラリと変更…蛇足感もあったりするんだけど、その反面…ようやく“物語の変化”も楽しめるという皮肉な展開だ。8、9、10がずば抜けて面白いわけでもなかったが…やりたい放題やって“ヤリ逃げ”した園子温の後始末をなんとか成し遂げ、物語を一応の完結に導いた点は大いに評価。とりあえずエピソード1だけはお薦め!


総監督:園子温 監督:園子温 松尾大輔 久保朝洋 
出演:夏帆 満島真之介 冨手麻妙 神楽坂恵 安達祐実 森七菜 渋川清彦 北村昭博 中川翔子 


【Amazonプライムビデオで配信中】

東京ヴァンパイアホテル TOKYO VAMPIRE HOTEL



★園子温監督作品だったら、こちらがお薦め★




リアル鬼ごっこ(2015年)→過去の感想はこちら(クリック)

修学旅行中のバスの中でポエムをしたためるミツコだったが、気がつくとバスの胴体が真っ二つになっており、同級生や引率の教師たちもみんな死んでしまった。バスを出て逃げ出すミツコ…近くを歩いていた人に助けを求めるが、その人たちも同じような現象に遭遇して死んでしまった。とにかく、その場を離れようと猛ダッシュしたミツコは…やがて登校中の女子生徒で溢れかえる高校にたどり着き、その中の何人かが親しそうに自分に声を掛けてきた。友人たちと話しているうちに、先ほどの出来事がすべて“夢”だったと認識しはじめるミツコだが…。

噂には聞いていたが…本当に“なんだこりゃ~”な内容だった。冒頭、主人公以外の登場人物が大量死するというショッキングな展開に…大爆笑しつつ、園子温の代表作の一つでもある「自殺サークル」を思い出し、このノリやテンション、嫌いじゃないかもと…けっこう期待感は煽られた。ただ、その後はまったく意味不明な展開に。「みんなエスパーだよ」で味をしめたのか、女子のパンチラをこれでもかと無駄に激写!無駄といば…主人公たちを捉える高所からの俯瞰映像なんかも乱発、撮影技術の無駄使いも多く…監督のやりたい放題感はハンパない。

意味不明ではあったけど…これが本来の園子温なんじゃね?といようにはちょっと感じられ…“山田悠介のリアル鬼ごっこ”をを求めていた人たちのような不満爆発にはならなかったよ。他のシリーズとのつながりがどうとか、原作がどうとか言っている輩は、宇宙世紀もの以外のガンダムを認めず、富野さんの「ターンAガンダム」や「Gのレコンギスタ」すらも否定する連中と似ているよね。もうちょっと柔軟な気持ちで映画を見た方がいいんじゃね?それこそ原作者・山田悠介が乱発するクソ小説よりはよっぽど斬新で面白かったと、オイラは思うけどな。

今までの「リアル鬼ごっこ」系作品で物足りなかっ残酷ビジュアルなんかは評価してもいいんじゃない、ホラー映画っぽいものを見たという満足感は得られるもん。途中、女性教師が武器を持って、生徒の皆殺しを始めるシーンに関しては、急に安っぽくなったけどな?パンチラにやたらと拘ったのと同じくらい、もう少しミリタリーな部分にもフェチを見せてほしかった、押井守までとはいわないからさ。そうすればアクション映画としても際立ったと思うよ。そういえば、女子高生という題材でやりたい事をやるというのは、押井さんの「東京無国籍少女」にも似てるな。




地獄でなぜ悪い(2013年)→過去の感想はこちら(クリック)

ヤクザの組長・武藤は…ヒットマンを返り討ちにして服役している妻・しずえのために、娘・ミツコを主演にした映画を作ろうとしていたのだが、撮影の途中でミツコは男と駆け落ち。映画撮影がとん挫してしまった…。しずえの出所まであと数日しか残っていない。ようやくミツコを捕まえて、映画撮影を再開させようとしていたのだが…池上率いるライバルヤクザとの抗争も激化しており…。一方、子供の頃から映画監督になる事を夢見る平田は、仲間と自主映画の活動を続けていたが…なかなかチャンスに恵まれなかった。そんな時に思わぬ話が舞い込み…。

園子温が若い時に書いた脚本を手直しして撮った作品だそうで…映画オマージュがいっぱい詰め込まれ、フィルムからデジタルへと移行する映画業界の現状も皮肉り、自分の青春時代なんかも振り返りつつ、ヤクザの抗争も描いてみましたな作品。こういう勢いがあって、やたら騒がしい作品のことを“おもちゃ箱をひっくり返した”と表現することがあるが…まさにそんな感じ。最近のどの園子温監督作品よりも“娯楽”に徹していて、解りやすい映画だよね?最近は三池映画が園子温っぽい時があるんだけど、逆に三池っぽかったり(撮影が山本英夫だし)。

現実と映画撮影が混同していくみたいな話は…今までも数多くあった。たとえば俳優を本物の戦場に送り込んで映画を撮ろうとする「トロピックサンダー」とか、俳優をホンモノのヤクザに潜り込ませちゃう三谷幸喜の「ザ・マジックアワー」とか…。構成的にはあんな感じかなって思ったところもあるけれども…映画愛を語ってる部分では「スーパー8」とか「僕らのミライへ逆回転」とか…そうそう「桐島、部活やめるってよ」の映画部・前田くんなんかに近いかなって印象…。こういう映画とはなんぞやみたいな、ベタなテーマって映画ファンってけっこう好きなんだよね。




冷たい熱帯魚(2010年)→過去の感想はこちら(クリック)

小さな熱帯魚屋を経営する社本信行は前妻に先立たれ、妙子と再婚。しかしそれが原因で美津子と不仲になり、家族関係がぎくしゃくしていた。そんなある夜、スーパーで美津子が万引きを働いた。激昂するスーパーの店長に呼び出された社本と妙子だったが、その場に居合わせた店長の知り合いで、大熱帯魚屋、アマゾンゴールドのオーナー村田幸雄が窮地を救ってくれた。それを機会に、村田と交流をはじめた社本一家…やがて村田から“儲け話”を持ちかけられるのだが…投資者の一人、吉田を紹介された直後に村田が豹変し…。

一応、主人公は吹越満演じる冴えない熱帯魚屋店主の方なんだが、噂どおり…殺人鬼を演じたでんでんの怪演が凄いな。陰惨なシーンもいっぱいなんだけど、ガハガハと下品に笑いながら、強引に物事を進めていく殺人鬼・村田を見ていると笑うしかなくなっちゃう。この間見た、韓国映画の「悪魔を見た」でやはり殺人鬼を演じていたチェ・ミンシクにも通じる可笑しなユーモアを漂わせているな。吹越満の方も負けていなくて、おどおどときょどってばかりなんだけど、それまでの怒りをためこんで、最後で爆発させる演技はやはり、ピカイチであった。

ストーリーはそんなに大したもんじゃないよね(映画がつまらないわけじゃ決してありません)、パシリにされてたいじめられっこの逆襲みたいなストーリー。そして、親父が人生と命を掛けて、娘に世間の厳しさを教えるという家族の愛のドラマでもあるんだが…子供の方はそれさえも、単にウザイくらいにしか感じてなくて、真意が何も伝わっていないという皮肉な部分がマジで切ない。結局は、親父の自己満足でしかなかったのか?邦画でも、韓国映画並みのブラックさがだせる映画があるってことは、やはり評価したい。園子温らしくエログロは満載です!









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2017年06月06日

警視庁機動捜査隊216Ⅶ 悪意の果て(2017年)

テーマ:日本TVドラマ
警視庁機動捜査隊216Ⅶ 悪意の果て

今までは映画の感想と共に…2時間ドラマの感想を書くのも楽しみの一つだったのだが、アメブロのジャンルランキングの仕様変更に伴い、“映画に関係する記事”以外は書けないという縛りができてしまった。この前も…配信用のアニメ「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の感想をアップしたところ…翌日にはご丁寧に“ジャンルに合わないと判断され、ランキング非掲載”という通知が届いた。そうなるだろうと予想はしてたけど、非常に解せない…あまり的外れなものはさすがに駄目だろうが、自分の映像備忘録的な意味合いもあるので、正直困惑している。

この映画ジャンルでは…“海外ドラマはOK”で“日本のドラマはダメ”なんてルールも提示されていたが、いったい誰が決めたんだ?っていうか、2時間ドラマは昔は“TV映画、TVムービー”って呼ばれていたんだけどな…そういう知識は持ってるのだろうか?フィルムで撮影された2時間ドラマの感想を書いたら、やっぱり“ジャンルに合わない”と判断されるのだろうか?何か言われるかもしれないけど…やっぱり自分が鑑賞した2時間ドラマの記録はブログで残しておきたいなと思案、そこで思いついたのが、以下のような方法…これで駄目ならまた何か考える。

え~とですね、ドラマの感想と共に、出演者やスタッフの関連作品をオイラが以前書いた映画感想の記事から探して、抜粋・再編集して一緒に掲載してみようと。とりあえず、昨日、エアチェックして、鑑賞が終わったTBS、月曜名作劇場の「警視庁機動捜査隊216Ⅶ 悪意の果て」を書きたいんだけど(このシリーズは過去、全作レビューアップしてる)…最後に主演女優、沢口靖子の“出演映画”のあらすじと、プチ感想も明記しておこうと。ドラマを見て、沢口靖子が気になった人には、“こういう映画がお薦めですよ”という意味合いの記事にまとめてみようかなと。


★「警視庁機動捜査隊216Ⅶ 悪意の果て」 あらすじ&レビュー★

事件が発生すれば真っ先に現場に赴き、初動捜査を担当する機動捜査隊。警視庁第二機動捜査隊の沢村舞子警部補は部下の金子巡査部長といつものようにパトロールを開始…すぐに“鉄パイプを振り回している男がいる”という通報が入り現場に向かう。他の隊員と合流し、すぐに男を取り押さえ、事件は解決するが…パトロール再開早々、今度は立体駐車場で女性が倒れているという通報が!現場で被害女性がこと切れているのを確認。初動捜査の後、捜査一課に引き継ぐのだが、後に部下のミスを捜査一課から指摘される事態が発生する。

酔っ払いが商店街で鉄パイプを振り回す事件を皮切りに、立体駐車場での殺人、茨城県内で起きた強盗傷害事件の犯人が逃走・潜伏など…今回も様々な事件が同時進行、関係者がニアミスする。一番メインとなるのは立体駐車場での殺人で…一見、事件に関係がなさそうな人(といっても、演じてる人は有名人ばかりなので、もともと怪しい)が、実は被害者と接点があって…みたいな感じで物語は動いていく。被害者は偽名で妄想系ブログを書いており、そのあたりに事件を解くカギがありそうだとにらむ。他にもネット依存な現代社会への皮肉が多め。

人間関係が複雑に絡み合っていた割に、結局…犯人や犯行動機は安っぽく、いかにも2時間ドラマ的。ミステリー慣れしてる人なら、最初の直感で真犯人を言い当てることができるだろう。この作品はミステリー的な展開よりも、リアルな警察描写の方が見どころのところもあるので、このくらいの事件の方がかえって良かったなとは思うけど。なんせ、初動捜査専門のキソウが事件を解決しなきゃいけないので、あまり複雑なものだと不自然だ。いつも本庁の捜査一課といがみ合うのもパターンだが…今回は監理官が榎木孝明だからか、少々勝手が違ったね。

捜査一課でも下っ端の刑事はワンワンと吠えまくって…キソウのメンバーも苦虫を噛みつぶしたよう表情をしていたが、榎木孝明扮する管理官は、しっかりと主人公・沢口靖子の意見にも耳を傾ける。実は、過去のシリーズでも散々描いてきた、主人公が捜査一課から離れるきっかけとなった事件に、この管理官も関わっていた、昔からの顔見知りだったという設定。やっぱり榎木孝明は善い人が似あうなぁ。ちょっと前に改名が話題になった“西村雅彦”もレギュラーキャストの1人だけど、ちゃんと“西村まさ彦”になってましたね、思わず確認しちゃった。

前作、前々作から…池内万作がキソウの助っ人として加わって、前作では負傷した(役柄で)赤井英和の代わりに、その前の作品ではやっぱり負傷した(こちらも役柄で)松尾諭の代わりに…色々と活躍してたけど、今回は“別の班”のキソウ隊員として、最初と最後の“引継ぎ”シーンのみ登場…同期という設定の松尾諭とのチャラけたやり取りで場を和ます。だから、久しぶりに初期メンバー勢ぞろいでの捜査だったな。松尾諭が、捜査一課に啖呵を切る赤井英和に向かって“どついたるねん(赤井主演映画のタイトル)抜けてます”と野次るシーンは笑っちゃう。


監督:児玉宜久
出演:沢口靖子 赤井英和 矢田亜希子 松尾諭 斉藤祥太 林泰文 山口翔悟 榎木孝明 西村まさ彦



★ドラマを見て沢口靖子の過去の活躍を見たくなった人へ★



刑事物語3 潮騒の詩(1984年)→過去の感想はこちら(クリック)

転任が続く刑事の片山元…今は長崎県の福江市、五島中央署に在籍。金欠の片山は、なけなしの定期預金を解約するため銀行の窓口へ。そこで強盗と鉢合わせしてしまい、見事…犯人を捕まえるのだが、自分も負傷してしまう。後日、職務に復帰した片山を待っていたのは…五島列島の奈留島に極秘捜査のためやってきた警視庁刑事たちの案内役だった。警視庁は暴力団組長を射殺した仁科高志という容疑者を追いかけており、その仁科の生まれ故郷が福江市であることに着目。奈留島にある母親が経営しているバーの張り込みを始めたのだが…。

武田鉄矢主演「刑事物語」シリーズの3作目「刑事物語3 潮騒の詩」…今度は長崎に飛ばされていた主人公刑事が、離島で東京からやって来た刑事と共に張り込みの手伝いをするというお話。1、2作目に比べるとよりコミカルなテイストが増え、エンターテイメント重視になってきた。その都度、当時の新人女優がメインキャストに起用されることが多いシリーズだが…本作は沢口靖子のデビュー作だそうで、クレジットの後につく“(新人)”という文字のせいもあり、なんだか余計に初々しく感じる。まだまだあか抜けてなく、演技だってお世辞にもうまいとは言えない。

作品を見る前は…てっきり武田鉄矢は沢口靖子に惚れるものとばかり思っていたが…さすがに惚れやすい体質の主人公も女子高生には一目惚れしなかったようだ(笑)普段は民宿の女将さんをやっている星由里子が、クライマックス、逃亡犯である恋人に会いに行く時…鏡台の前で口紅を塗る仕種がなんとも色っぽく、さすが東宝映画のヒロインを数多くこなす大ベテランだけのことはあるなと、その存在感に惚れ惚れしてしまう。ラストカット近く、主人公たちを見送る時の和服姿も、なんとも艶っぽい。今だったら、沢口靖子もこういう役が似合うんだろうなぁ~。




ゴジラ(1984年)→過去の感想はこちら(クリック)

伊豆諸島の大黒島付近で操業していた漁船“第五八幡丸”が、海上を漂っているところを新聞社の通信員・牧吾郎が発見!生存者は奥村宏というバイト学生のみで、他の乗組員はミイラ化していた。船を捜索した際に、牧も巨大なフナムシに襲われていた!後日、このスクープがなぜか握りつぶされてしまい激怒する牧だったが、実は奥村の証言から“第五八幡丸”がゴジラと遭遇していた事が判明し、国民がパニックになるのを恐れた首相が、情報を制限したのだ。この一件で、特別に許可を得た牧は、生物学者の林田博士と接触することになったのだが…。

当時、9年ぶりの新作として蘇った「ゴジラ」…俗に言う“84ゴジラ”。さすがに1作目や初期シリーズと比較してしまうと、だいぶお子様寄りになった感が否めないし…今見ると、特撮も微妙に中途半端な印象も受けてしまうんだけれども、これはこれで楽しめなくもない。当時はけっこう綺麗なお姉さんだと思っていた沢口靖子も…野暮ったいし、まだまだ演技も下手っぴいなんだけれども…昭和的な清純さ、可愛らしさを堪能できるのも確かだ。宅麻伸演じる兄を慕っていて、“お兄さん”をやたら連呼するんだけれども…今風に言うと、なかなかの妹萌えキャラ。

ゴジラへの対策を講じる政府関係者が、総理大臣を演じた小林桂樹を筆頭に、錚々たるメンバーが顔を連ねていて、今だったらゴジラ上陸後の被害状況のシュミレーションなんては、CGとかに頼っちゃいそうなんだけれども、ベテラン役者人の会話で説明していて、そういうところが、非常に映画っぽくていいなぁって思いましたよ。金子信雄、加藤武、鈴木瑞穂、内藤武敏…そこにいるだけで、絵になるおじさんがいっぱい!まだまだご存命の方もいるが、亡くなった人の多さに、時代の流れなんかも感じてしまう…そうか、この頃はまだ冷戦中だったのか。









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2017年04月25日

ドラマ・ミステリーズ~カリスマ書店員が選んだ珠玉の一冊~(2017年)

テーマ:日本TVドラマ
ドラマ・ミステリーズ~カリスマ書店員が選んだ珠玉の一冊~

土曜日にフジテレビで放送された「ドラマ・ミステリーズ~カリスマ書店員が選んだ珠玉の一冊~」をエアチェックしておいたので鑑賞…数多く存在するミステリー小説の中から、読書通の書店員が選んだ隠れた名作を映像化するという短編オムニバス。選ばれたのは今邑彩、小池真理子、北山猛邦という3人のミステリー作家で…中でも北山猛邦あたりは映像化も珍しいの(初めて)では?どの作家も知っていたり、読んだことがある作家だが、今回映像化された原作本はすべて未読…これはオイラの読書傾向が短編よりも長編を好むからだと思うな。

作品の放送順は今邑彩原作「情けは人の…」→小池真理子原作「妻の女友達」→北山猛邦原作「恋煩い」で、もちろん出演者はすべて異なる。そんなわけで、共演シーンはなかったものの大泉洋と土屋太鳳がそれぞれ主役を張っており、NHKの朝ドラ「まれ」を思い出す…高畑裕太と清水富美加は出てないのか?(笑)そういえば、もう1人の主演、向井理も朝ドラでブレイクした役者だな。監督は「のぼうの城」(樋口真嗣さんと共同監督)「ゼロの焦点」など劇場作品も数多く手掛ける犬童一心…チョイ役だけど、役者として「シン・ゴジラ」にも出演してました。


「情けは人の…」 出演:向井理 小澤征悦 大西利空 市毛良枝 原作:今邑彩 盗まれて

各作品、詳しいあらすじは面倒なのでパスさせてもらう…内容は、向井理演じるバーテンダーが、客の小澤征悦にそそのかされ、金持ちの子供を誘拐するのに加担してしまうんだけど…二点、三転する真実が隠されていたというような感じ。向井がバーテンというのが笑いどころ。さすが、デビュー前は実際にバーテン経験があっただけに、物腰がやたら板についていた。一度目の急展開には“なるほど”と驚かされたものの…結末はもう少しブラックな方が良かった。あと、子役の演技がイマイチ…重要なポジションだけに、もう少し自然な芝居をしてほしい。


「妻の女友達」 出演:大泉洋 高岡早紀 戸田菜穂  原作: 小池真理子 妻の女友達

お役所勤めの平凡な旦那・大泉洋が、妻・戸田菜穂の親友である成功者の高岡早紀の態度にブチ切れ、殺害を企てる…というサスペンスタッチの内容。ちょっと前に鑑賞したドラマ「冬芽の人」でも、傲慢キャラの被害者を演じていた高岡早紀…本作ではさらに上をいくタカビー演技で、見てるこちらも殺意を覚える(笑)ヘタレな夫・大泉の豹変ぶりが見どころの一つだが、一見、地味に見えた戸田菜穂の“女の強かさ”にも戦慄。そして平凡旦那の“変態気味”な本性を見せる大泉に再び戦慄。「情けは人の…」になかったブラックさで、こちらの方が好みだなと。


「恋煩い」 出演:大泉洋 高岡早紀 戸田菜穂 原作:北山猛邦 私たちが星座を盗んだ理由

高校時代からの親友同士の男女3人…女2人、男1人の組み合わせで、現在、土屋太鳳はその男と付き合ってるんだけど、ちょっと倦怠期気味な兆候。そんな時にもう1人の女と会うことになり…カップルの馴れ初め、高校時代に遭遇した先輩の不審死が紐解かれる。やがて、取り壊しが決まった母校に3人は忍び込み…そこで意外な真相が!オチに関しては予想通りだったけど、一番、ミステリーとしてはまとまりの良さを感じた。でも、自分が過去に読んだ北山猛邦作品ってもっと奇抜だったけど、さすが映像化されるだけあり、設定も意外と普通だった。


各エピソードは、どれも手堅い“小品”であり…普段、ミステリー小説を好んで読んでる人なら楽しめる内容だったのは確かだ。それにしても、ここ最近のフジテレビの…時代に逆行してる“本格推理志向”には驚かされるばかりである(本格推理好きとしては大歓迎)。ちょっと前の森博嗣、島田壮司を皮切りに、色々な意味で話題になってる月9の麻耶雄嵩ときて、北山猛邦ですもんね。月9で「貴族探偵」できるなら、今度はぜひ北山猛邦の「猫柳十一弦」を連ドラ化してほしい。それこそ女探偵・猫柳を武井咲あたりが演じたら抜群にハマリそうだと思うぞ。


【原作小説はこちら】
盗まれて (中公文庫)
妻の女友達 (集英社文庫)
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社文庫)







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2017年04月11日

ドラマスペシャル 警部補・碓氷弘一~殺しのエチュード~(2017年)

テーマ:日本TVドラマ
ドラマスペシャル 警部補・碓氷弘一~殺しのエチュード~

陽気のせいか…くすぶっていた風邪がぶり返し調子が悪く、薬を飲んだら今度は眠気に勝てず…生活のリズムも狂い始めてしまった。みなさんも気をつけてくださいね。さて、日曜日にテレビ朝日で放送された「ドラマスペシャル 警部補・碓氷弘一~殺しのエチュード~」を鑑賞(月曜日に見終わってたんですけど、上記のような理由で、早々とベッドにもぐりこんでしまったので)…オイラが敬愛する作家の1人、今野敏センセイの碓氷弘一シリーズを初映像化…今回はシリーズ4作目の「エチュード」が原作。なぜ1作目からじゃないのかは疑問だが(笑)

人気バンドのライブ会場近くで通り魔事件が発生!近くにいた目撃者によって、すぐに犯人は取り押さえられる。その翌日、別居中の家族との関係を修復するため、多忙な捜査一課から総務部・装備課へと異動した警部補・碓氷弘一は、久しぶりに娘・春菜と会う約束をしていたのだが、その時に再び起きた通り魔事件に遭遇。市民の協力のもと、犯人を逮捕する。その後、捜査一課の捜査に協力することになった碓氷だったが、逮捕した野間は犯行を否認。前日に起きた事件の犯人も同様に否認を繰り返し…碓氷は2つの事件の関連性を調べることに。

順番通りに映像化しろなんて文句を言っていますが、実はオイラも碓氷弘一シリーズは今まで順不同で、飛び飛びに接してきた。確かにどれから読んでも問題ないんだけど。まずかれこれ15年以上前だろうか、単行本で2作目の「アキハバラ」を読んだのが最初…その時はシリーズものだと知らずに手を取った。その後、10年くらいブランクがあり、今回の原作の「エチュード」、そして6作目の「マインド」、5作目の「ペトロ」…そして、最近になってようやく新装版文庫で1作目の「触発」を読んで、ああ、なんだかんだで読んでないのは3作目の「パラレル」だけかと。

そんなわけで「エチュード」は読んでるんだけど、5、6年前の話なので内容はちょっとうろ覚えのところもあった。「マインド」「ペトロ」「触発」はまだ手元に本があるんだけど、どうやら「エチュード」はブックオフに売っ払ってしまったようで本棚になかった…う~、比較できない。たぶん、大まかなストーリーは原作と一緒だと思う。衆人環視で“集団の心理”を利用して…真犯人が他人に罪を擦り付けるというもので、警察もまんまと犯人の術中にハマってしまう。そこに美人プロファイラーがやってきて、碓氷弘一とパートナーを組み、事件の真相に迫ると。

ただ、キャラクター設定なんかはアレンジがしてあった…ドラマでは別居中の家族とヨリを戻したくて、仕事が忙しい捜査一課から、総務部装備課に移ったなんていう設定になっており…たまたま碓氷が事件に遭遇したことから、臨時で捜査一課に復帰するとなっていた(刑事総務課に移動する堂場瞬一「アナザーフェイス」の大友鉄みたい)。原作にはこんな設定ないはずである…読んでないのと、内容を忘れてるのがあるから断定はできないけど、ここ最近読んだ、記憶に新しい作品ではずっと捜査一課だし、嫁さんと別居もしてなかったと思うけど。

でもね、こういう設定の変更があったから…見る前は“役不足・似合わない”と思っていたユースケ・サンタマリアの碓氷弘一が自然に見れたところはある。原作は、もっと刑事然とした、いかにも刑事畑な厳つい中年のオッサンをイメージしてたんだけど…ユースケ本来のくだけた(「踊る大捜査線」の真下的な)部分なんかも滲ませつつ、原作以上に、美人プロファイラー・藤森紗英との不自然なデコボココンビぶりをコミカルに見せていて良かったです。ちなみに原作の藤森紗英は検察庁の心理調査官なんですけど、ドラマは科学警察研究所の研究員でした。

原作ファン以外には、ちょっとツッコミどころもある設定や展開もあるかもしれないけれども…その分、ちょっとしたところでリアルさを追求しているのがテレ朝の刑事ドラマらしい拘りか?たまたま最近…“刑事が徹底検証!刑事ドラマのリアル”という本を読みまして、元刑事の小川泰平氏が“事件現場でヘアキャップは必須…鑑識課員などは被ってることもあるけど、メインの役者はほとんど被ってない”と指摘しており…そういえばそうだなって思ってたんですけど、この作品ではユースケほかメイン刑事、そしてプロファイラーの相武紗季までキャップを被っていた。

原作の碓氷弘一シリーズの魅力の一つは、毎回、コンビを組む相棒が同僚の刑事ではなく、異業種のスペシャリストだというところにあり(素人のオバサンが事件に首をつっこむのが2時間ドラマの定番だったりするけど…それとはまたちょっと違う)…主演を務めたユースケ・サンタマリアも公式サイトのインタビューでその部分を強調し、続編や連ドラ化に意欲を示していた。ただ、原作の6作目「マインド」には本作の藤森紗英が再登場する話になっており…本ドラマの続編があるとすれば、「マインド」の可能性が高いのではないかと、個人的に推測するが?


監督:波多野貴文
出演:ユースケ・サンタマリア 相武紗季 滝藤賢一 三浦貴大 羽場裕一 佐野史郎 紺野まひる


【原作小説はこちら】
エチュード (中公文庫)







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2017年04月06日

大沢在昌サスペンス「冬芽の人」(2017年)

テーマ:日本TVドラマ
大沢在昌サスペンス「冬芽の人」

昨晩、テレビ東京で放送された“ドラマ特別企画 大沢在昌サスペンス「冬芽の人」”をエアチェックしておいたので鑑賞…タイトルからもわかる通り、在昌センセイの同名小説を映像化したもので…オイラも原作はハードカバーの単行本で読んでいる。ただ、小説を読んだときの感想は…“年増OLが、一回り以上若い男にのぼせあがって、よせばいいのに昔取ったなんとやらで、事件に首をつっこんだ挙句、死にかかる話”“男性よりも、主人公と同世代の女性読者の方が、共感しやすいのでは?”などと、大沢在昌作品にしてはめずらしく辛口評価でした…。

刑事の牧しずりは、同僚の前田光介と共に強盗殺人の容疑者宅へ聞き込みに出かけるのだが…そこで相手の男に抵抗される。前田は頭を打ち、昏睡状態になり、その後死亡。容疑者もしずりが追跡中に交通事故に巻き込まれ死亡した。しずりは、自責の念にかられ刑事をやめることに。それから数年後…OLに転職したしずりは、前田の墓前で、前田の息子を名乗る仲本岬人と出会う。彼は父親の死の詳細について詳しく知りたがっており、2人で何度か会っているうちに、前田の事件にある疑惑が浮上。しずりは光介と共に事件を洗い直そうとするが…。

確か原作のヒロインは30代という設定だったはずだけど…鈴木京香(48歳)って。ただでさえ、オバサン無理してる感が漂う作品で、読んでるこっちがこっ恥ずかしくなる場面も少なくなかったのに…って感じなんだけど、意外や意外、活字で読むより自然に見れてしまった。親子にしか見えないこのカップルが…原作にあった中途半端な恋愛感情を緩和してくれていたのは確かだ。でも、あれだよね…詐欺容疑でタイで捕まった62歳のオバサンが、38歳って詐称して、タイ人の若い男とよろしくやってたなんて事実もあり、それに比べるとこのドラマの方が全然マシか?

自分が原作を読んだのはかれこれ4年くらい前なので…内容はうろ覚えだったんだけど、映像を見ているうちにだいたいのストーリーも思い出してきた。その記憶を頼りにすると、原作のテイストはしっかりと抽出したうえで、スッキリ見やすくなっていた。一連の事件の核になる“ある秘密”なんかも…役者の存在感のおかげか、もっともらしく思えたし。最後は映像版独自の“落とし前”がつけてあったのも好感。「相棒」シリーズでお馴染み、ベテランの戸田山雅司が脚本を担当しているので、原作以上に顛末、結末を丁寧に描いているなという印象を受けたよね。

原作どおり…主人公が射撃の名手という設定も残っており、京香姐さんが凛々しく銃を構える場面も登場する。誰ですか、年齢についてツッコミを入れていたのは!ハイ、わたくし目です…スイマセン、ごめんなさい。確かに冴えないOLを演じている時は、京香姐さんも“だいぶ老けたな”って思ったんですけど、あれは役作りだったんですね。事件に首をつっこんでからは、若いパートナーの影響か、しっかり熟女の色香が感じられた。警察時代の後輩として出てくる小池栄子も、なかなか制服姿が似合っており…2人が射撃の訓練をする過去シーンがけっこう好き。


監督:佐々木章光
出演:鈴木京香 瀬戸康史 小池栄子 要潤 温水洋一 高岡早紀 大杉漣 石丸幹二 田中泯 渡部篤郎


【原作小説はこちら】
冬芽の人 (新潮文庫)







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2017年03月10日

ザ・サスペンス「陰の告発者」(1984年)

テーマ:日本TVドラマ
ザ・サスペンス「陰の告発者」

昨日は、予定通りに1泊2日で…母親が退院、術後の経過も今のところ問題ないということで、担当医からお墨付きを貰えた。病院まで迎えに行って、退院の手続き…家に帰って来たのは昼ちょっと前で、結局、午前中は潰れてしまった。予定通り…明日の叔母(母から見ると義妹)の葬儀に出かける為、とりあえず昨日と今日はおとなしくしているように言聞かせ(退院時に看護師さんにも無理しちゃだめですよと念を押された)、家事全般はオイラが受け持つことに。さすがに疲れて、早くに床に就く…夜中に一瞬目を覚ましたが、朝までグッスリだったよ。

そして本日は…明日の準備を色々と。まず電車で出かけなきゃいけないので時間やルートを再度確認。そして、気づいてしまった…明日は土曜日だから、もしかして“休日おでかけパス”が使えるのではないかと。さっそく目的地をメモって、駅の“みどりの窓口”へ赴く。やっぱり…葬儀場のある目的地がフリーエリア内であった。普通だと片道1950円かかるところを、往復&乗り降り自由の途中下車付で2,670円で済む。大人2名分だから、2460円ほどお得でした。あとは喪服の準備、香典の確認などなど…明日は、朝5時起き、7時過ぎには電車に乗る予定。

さて、今日もけっこう忙しかったけど、時間の隙間を見つけて、この間の月イチのスカパー無料デーで録画した、TBSチャンネル放送の“ザ・サスペンス「陰の告発者」”を鑑賞。推理作家・草野唯雄の同名タイトルの小説を映像化した、いわゆる2時間ドラマです…。特に原作を読んだことがあるとか、この作家のファンだってことでもなく…30年以上も前の作品なんで、内容もよく知らなかったんだけど、なんとなく、番組の予約録画時にレコーダーに表示されるあらすじなんかを読んで、面白そうだなって思った。メインキャストでジョニー大倉が出ていたよ。

8年前、丹沢でハイキング中に強姦された挙句、殺されかけた喜久子…その経験を誰にも語らず、秘密にしたまま、小説家・伏見と出会い結婚。今は、幸せな生活を送っていた。ある日、スランプで悩んでいた伏見がとんでもない行動をする。体験主義によるリアルな作風が売りの伏見は、次回作で“レイプ”を題材にすることになり、喜久子にもそういう経験があるのかしつこく聞き出そうとし、そういったプレイを強要してきたのだ。喜久子はその時の伏見の手口が、8年前の事件の犯人とソックリなのに気づき…もしかして伏見が犯人なのではないかと疑いだす。

地中に埋められた女=ヒロインが、必死になって這い出して来るという衝撃的なシーンから幕開け。レイプされた挙句、殺されかかったんだけど…奇跡的に生き延び、助かったらしい。生還した直後は全身泥だらけで誰だかわからない。後に…ジョニー大倉演じる人気作家の美人妻と同一人物だということがわかる。で、この美人妻=ヒロインが、定時制教師をやってるんだけど、構内で誰かに襲われそうになり…過去の忌まわしい出来事を思い出す。この時は、間一髪で難を逃れるんだけど…タイミングよく、家で作家の旦那がレイプの話を始める。

実体験をもとに小説の執筆をしている旦那のジョニー大倉は、レイプ小説を執筆中なんだけど、さすがに小説のために、レイプなんかできないので、自分の嫁にそういう経験がないかと訊ねる。ついでに、そういうプレイをしてみたいと、実際に嫁さんを無理やり犯そうとする。その手口が、あまりにも8年前のレイプ犯とクリソツだったので、嫁さんはかなり強く拒絶。それどころか、旦那が犯人ではないかと思い始める。で、注意深く夫を観察すると…新聞に載っていた痴漢の目撃証言と、夫の特徴がことごとく合致。もしかして構内のレイプ未遂も夫の仕業か?

わざわざ痴漢被害者に会いに行って…確信をどんどん強めるヒロイン。なんとか、自分をレイプした犯人が、夫だったという証拠を見つけたい。一番、てっとり早いのは“犯人=夫の自白”なわけでして…それを聞き出すために、夫がレイプ事件のアリバイ作りに利用した別の事件の、真犯人として警察に密告!殺人犯になりたくない夫は、遂にレイプ犯の確たる証拠を口走ってしまう。クライマックスは、ヒロインの復讐が始まり…と、なんだかアクションのない「キル・ビル」みたいな印象。レイプシーンも生々しく昔の2時間ドラマはやっぱり凄かったなと感心する。


監督:井上芳夫
出演:高瀬春奈 ジョニー大倉 島村佳江 小池朝雄 大場順 藤田弓子 浅見美那 平野稔 三谷昇


【原作小説はこちら】
陰の告発者 (角川文庫)







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2017年03月08日

秘密捜査官 危険な二人~京都不死鳥殺人事件(2017年)

テーマ:日本TVドラマ
秘密捜査官 危険な二人〜京都不死鳥殺人事件

今日は朝から、母親の再入院に付き添う…といっても、1月の入院時に、体内に入れた金属金具を除去するための簡単な手術だ。予定は1泊2日…本来なら2泊程度余裕をみるのだそうだが、オイラの叔母、つまり母親から見ると義妹にあたる人の葬儀に参列しなければならなく、予定を早めてもらったのだ。10時までに入院手続きを済ませろと事前に言われていたので、9時半に病院へ。所定の手続き後、薬の説明を薬剤師から聞かされて、いざ病棟へ。当初、3階だった病室が5階になったとナースステーションで言われ、あわてて移動することに。

病室で検査着に着替えさせら、点滴も繋げられたれた母親…その後、またも病室移動があり(スケジュールを無理やり押し込んだしわ寄せか?)…最初、11時半に執刀開始だと伝えられていたものが、実際の手術開始は午後イチ、13時からになった。手術自体は40分程度で終了…簡単な手術である反面、“万が一(処置できない状態や事故)もありますよ”と同意書を欠かされる…病院ってやっぱ大変だな。手術は何事もなく終了…麻酔で朦朧とした母親の様子も、夕方には正常に戻り、明日、本当に退院できるかの確認をして、午後6時前に自宅に戻った。

医者から見ると“簡単な手術”だけど肉体的にも、精神的にも疲れるぜ。これがもっと重い病気、怪我だったらねぇ…病人を抱えるって大変ですな。何もする気が起きないので、夕食は買いだめしてあった“賞味期限間近で半額で買った”カップ焼きそば“明星 一平ちゃん”と炊飯器に残っていた冷や飯。あとはササっとシャワーを浴び…自室へ直行!月曜日にエアチェックしておいた2時間ドラマ「秘密捜査官 危険な二人~京都不死鳥殺人事件」をようやく見られる!1時間前倒しの時間移動で、なんとか放送枠消滅を逃れたTBS月曜名作劇場の新シリーズ!

かつて詐欺まがいの商法で大金をだまし取ったエコノミストの京極龍園が復活し、公演を行ったのだが…公演中、衆人環視の中で不審死を遂げ、話題に。その京極が死んだ現場で、行方不明になっていた警視庁の若手刑事・古室佑樹が目撃されたとの情報が!警視庁・みなと署の星野翔ら刑事課の刑事たちにも隠密で古室の捜索命令が下されており、必死で行方を追っていた。一方、同じみなと署の落とし物係・里崎直美は、かつては一課のエリート刑事だった。そんな里崎に、元上司の警務部長から単独で古室と京極の事件を調べるように命じる!

“バイプレイヤーズ”な強面俳優、遠藤憲一、エンケンさんが…熟女とコンビを組む2時間ドラマの刑事ものといえば、テレビ東京の水曜ミステリー9「ソタイ 組織犯罪対策課」シリーズが先行であり、相棒役は映画監督、青山真治の嫁さん、とよた真帆だ。そして、TBSで始まったこちらの新シリーズの相棒はといいますと、トレンディドラマの牽引役の1人だったといっても過言じゃない、W浅野(この言葉自体が昭和だって)の片方…浅野ゆう子姐さん!あの頃、月9とか見て胸をキュンキュンさせてた世代が…きっと2時間ドラマのターゲットになってるのだろう。

さて…物語の内容は、エコノミストを名乗る見るからに胡散臭いオッサンが衆人環視の中で突然、死亡するシーンから幕開け!このオッサンを演じているのが、明らかにゆう子姐さんのバーターくさい、佐野史郎(同じ事務所)。直ぐにぶっ殺される役なんだけど…同じ場面を何方向からも撮った監視カメラの映像として、何度も、何度も絶命シーンが繰り返し流れると、けっこうオイシイ役。後半ではちゃんと回想シーンにも登場する。この事件の陰に失踪中の警視庁刑事が関わっているという情報があり…隠密捜査を命じられるのがショカツ刑事のエンケンさん。

そして、ゆう子姐さんの方は…エンケンと同じショカツ(みなと署なんて名前だから、てっきり神奈川県警かと思ったら、警視庁だった)の落とし物係という地味な部署なんだけど、元は捜査一課のエリートで、上司に盾突いて左遷されたということらしい。本当は出来るオンナなんです。この出来る女、ゆう子姐さんが…かつての上司・高橋“桃太郎侍”英樹に呼ばれまして…エンケンさんの追いかけてるのと同じ事件を調べてくれとけしかける。上司公認で“偽名”を使うゆう子姐さん…9-5時は落とし物係として勤務し、アフター5は秘密捜査官として活躍!

仕事帰りに、新幹線で京都まで捜査に出かけちゃう警視庁の秘密捜査官・ゆう子姐さんなんだけど…そこですぐにエンケンさんに見つかっちゃう(笑)実は、この2人…職場では一定の距離を保っているようですが、エンケンさんが鈴木福演じる子供が待つ自宅に帰ると、何故かゆう子姐さんがキッチンで料理をしている。まさか夫婦?恋人?同じショカツの刑事同士がこっそり付き合ってるなんていう設定は2時間ドラマの定番っぽいけどな…でも、なんか関係性がおかしくて、微妙な距離感。その後、2人の関係が判明するんだけど…義理の姉弟だったんです。

エンケンさんの嫁さんが既に他界していて、1人で鈴木福を育ててるんだけど…嫁の姉・ゆう子姐さんがエンケンさんの子育てにしゃしゃり出てきて、ガミガミ言うという構図らしい。プライベートな時は、まったく義姉に頭が上がらず、歯が立たないエンケンさん。結局…事件の方も、2人で一緒に調べることになったんだけど“現場百回”とか言い出すエンケンさんを、ゆう子姐さが鼻で笑い飛ばし…あそこ行け、ここ行け、あれ調べろ、これ調べろと、こき使いまくる。特に、ゆう子姐さんがモニター超しに指示しながら、エンケンが家宅捜索するシーンが面白い。

キャスティングを見て、この人とこの人が怪しいな、絶対に胡散臭いぞって思った人たちが、みんな何らかの悪事に加担していた(笑)エンケンとゆう子姐さんがあれだけ頑張って事件を解決に導いたのに…一番おいしいところをもっていくのは、高橋“桃太郎侍”英樹!いや、ミステリー好きにはこう説明した方がいいだろう…何気に十津川警部VS殿下という凄い見せ場がありますぞと。どんどん肩身が狭くなっていく2時間ドラマを取り巻く環境。意欲的に新シリーズを発表してくれる月曜名作劇場には今後も頑張ってほしい。ぜひ本作も続編をお願いしたい。

※という記事をアップしたつもりだったんですけど、昨日は本当に疲れていて、間違えて下書きボタンを押していたようで…文章を保存だけして、実際に記事をアップしてなかった。今回の記事は“日記的な意味合い”も強い部分があるので、文章をちょっとだけ手直し後…投稿日時は昨晩のままでアップしておくことにした。さて、これから母親を迎えに病院へ行ってきます(追記:2017-03-09 10:13:00)


監督:亀井弘明
出演:浅野ゆう子 遠藤憲一 鈴木福 桐山漣 森尾由美 石橋保 小野寺昭 佐野史郎 高橋英樹


【Amazonに若い頃のゆう子姐さんがいました!】
浅野ゆう子 プロマイド







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2017年02月11日

銭形警部(2017年)

テーマ:日本TVドラマ
銭形警部

2本続けて、2時間ドラマ、スペシャルドラマのレビューが続いてしまった…昨晩放送の金曜ロードSHOW!でエアチェックしておいた「銭形警部」を鑑賞。ご存知、「ルパン三世」のルパンの宿敵・銭形警部にスポットを当てた実写ドラマ。日本テレビ、WOWOW、Huluの三社共同のビッグプロジェクトで、それぞれの媒体で異なったエピソードを放送・配信するという企画。その先陣を切る形になった日テレ版です。それぞれ話は独立してるようなので、単発鑑賞も可能だろう。オイラはWOWOWに加入してるけど、Huluは利用してないので、とりあえずは見れない。

上野タワービルに爆破予告が届き、警察が爆弾の有無を確認中。犯人の指定した時刻になると、爆弾ではなく、花火が打ちあがり…悪質ないたずらだったと、一安心する警察関係者だったが、近くにある東京帝國美術館から、展示中の絵画が盗まれたという通報が!どうやら爆破予告は犯人の陽動だったようだ。美術館の犯行現場には大泥棒、ルパン三世のメッセージが残されており、さらに警備員の1人が命を落とした。警視庁はルパンを犯人と断定するのだが、警視庁国際捜査課の銭形幸一警部ただ一人が、ルパンは犯人ではないと断言する!

ぶっちゃけ、ストーリーは最近の本家アニメ(PART4やOVAではなく金曜ロードSHOW!枠のスペシャル)以上にお子様な印象を受けたが、銭形警部を演じる鈴木亮平の拘ったなりきりぶりはなかなか。下手すりゃコスプレになってしまうところを…ギリギリのところで、イメージも損ねず、しっかり実写として成立させていて、良かったです。実写ルパンといえば…数年前に北村龍平の映画版もあって、その時は、銭形警部を浅野忠信が演じてたけど…浅野くんより全然それっぽかった。仕種とか、声の感じなんて…本当にアニメの中から飛び出してきたようだったもん。

もしですよ、アニメ版で、現在の声を務めている山寺宏一が降板する時がやってきたら、次は鈴木亮平でいいんじゃないか?って思ったもん。そういえば、今回の日テレ版…山ちゃんが俳優として出てましたね。しかも、物語上、とっても重要なキャラクターなんだけど、普段声を演じている銭形警部とはまるっきり正反対の役柄というのが面白い。山ちゃん演じるキャラクターが捜査線上に浮かびあがった時の、あの“人相の悪い写真”とか最高だった。色々と、言いたいこともあるけど、鈴木亮平と山ちゃんの演技を見れただけで、とりあえず納得できたかな?

忘れてたけど、クリカンもちゃんとナレーションとして声の出演…どうせだったら押井さんの実写版パトレイバーに出てきた南雲隊長みたいに、顔は見えないルパンのシルエットに声をあてる方法で、銭形と対峙するようなシーンがあっても、ファンサービスとしてよかったかもしれないよね。あと、先述の北村龍平版実写映画よりも優れていた点は、全部ではなかったけど、大野雄二さんが担当した銭形のテーマがちゃんと使われていた点(オープニングで使われたテーマ曲以外は、別の作曲家だそうです)。それだけで、ルパンらしさがググっと増していた。

相変わらず前田敦子の演技にイラついたり、タイミングが悪すぎて袴田吉彦が出てくるたびにAPAホテルを思い出しちゃったり…気になる部分もたくさんあるのだが、地上波で無料で見れるなら、まぁ、及第点としておこう。内容がさらにハードボイルドになるというWOWOW版に期待が高まる。日テレ版では友情出演だった渡部篤郎演じる公安なんかも(NHKの「外事警察」を思い出すなぁ)、もっと活躍するのだろう。TBSと共同制作した「MOZU」は、その後、WOWOWで一挙放送があった。今回の「銭形警部」の各局版もぜひWOWOWで放送してほしいぞ。


演出:大谷太郎
出演:鈴木亮平 前田敦子 三浦貴大 渡部篤郎 袴田吉彦 渡辺いっけい 山寺宏一 上川隆也


【ドラマの原作ではないけど、漫画もあるよ!】
警部銭形 (Action Comics) コミック 1-7巻セット







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2017年02月10日

トカゲの女3 警視庁特殊犯罪バイク班(2017年)

テーマ:日本TVドラマ
トカゲの女3 警視庁特殊犯罪バイク班

今年に入って…見たかった海外ドラマの新シリーズがいつの間にか始まっているのにまったく気づかなかったり、毎回追いかけていた2時間ドラマのシリーズを録り逃しちゃったりと、失敗を繰り返していたんだけど(自分の体調不良や母親の入院でバタバタもしてたし)…今回は忘れずに録画したぞ!ってことで、水曜日にテレビ東京の水曜ミステリー9で放送した「トカゲの女3 警視庁特殊犯罪バイク班」をエアチェックしておいたので鑑賞…過去2作もこのブログでレビューを書いている黒谷友香主演の2時間ドラマ。原作は特に存在しないオリジナルものです。

捜査一課・特殊犯罪捜査係SITのバイクチーム…通称・トカゲ。普段は個々に別の部署で仕事をしているが、招集がかかれば、迅速に追尾偵察任務にあたる。宮益坂署、少年係巡査部長・井守響子もそんなトカゲの一員…ある日、籠城事件の現場に居合わせた響子。事件は直ぐに解決したのだが、その際に、男性が二名、姿を消しており、響子は訝しがる。翌日、内田建吾という男性の失踪届けが出されるが、響子が事件現場から消えた一人だと気づく。その内田と懇意にしているファッションブランド社長・多喜遼子に“内田を誘拐した”という電話が入り…。

なぜ、わざわざ最初に“原作は存在しない”なんて書いたかといいますと…ドラマのオンエア前後に、“今野敏 トカゲの女”というキーワードで検索をかけて、オイラのブログに来てくれた人が何人かいた。ああ、やっぱり勘違いするんだよね。オイラも1作目の時、そうだったもん。そうなんですよ、今野敏センセイの小説に「TOKAGE 特殊遊撃捜査隊」というシリーズものがあって、一見、これの映像化に見えるんですけど、全く関係はありません。でも、この件については敏センセイ本人もTwitterで発言されてますので、興味のある方はググってみるといいかも?

さてシリーズ3作目です…警察関連のレギュラーキャストはお馴染みとなったメンバー。友香姐さん演じる主人公の彼氏が同業の捜査一課刑事(もちろん職場には内緒)で、永井大なんだけど…前作の後に“金銭トラブルなどの黒い噂”がゴシップとして芸能ニュースなんかで伝えられてたから、元カレにならなきゃいいけどなんて心配してたんですけど…役者もキャラクターも変らず、無事に出てきたので良かったです(笑)でも、やっぱり一時期に比べてTVなどの露出は減ってるのかな?個人的に久しぶりに見たような気がするし、ちょっと太ったんじゃないか?

いつも日常の勤務中にトカゲ事案が発生し、現場に急行…バイクを使った華麗なアクションで見事に事件を解決する的な、掴みのシーンが冒頭で描かれるんですけど、今回は友香姐さんがファミレスで不良女子高生を説教している目の前で人質・籠城事件が発生するという変化球。他のトカゲメンバー、大地康雄と渡部豪太が“アイツこねーじゃん”とイライラしてたら、現場で既に犯人と対峙しててビックリ…と。もちろん、これはあくまで掴みの事件ですから、その後はいつものように、ちょちょいのちょいで事件を解決、そしてタイトルバックへと繋がっていく。

このタイトルバックで、ナレーションが入り、“トカゲ”の説明やキャラ紹介が語られるのもお約束なんだけど、なんとバックに流れる曲が、今回はケニー・ロギンスの“danger zone(デンジャーゾーン)”、「トップガン」ですよ!1作目はただの歌詞無BGM(劇伴)だった気がするし、2作目から洋楽になったと思うけど、曲名はちょっと覚えてない…“danger zone”でなかったのは確か。さっそうとバイクにまたがり、ヘルメットを脱ぐ友香姐さんをスローで写したところに、“danger zone”のサビの部分が重なり、超かっこよかった。3作目にもなると、凝った演出するな。

本筋は…縫製工場を営んでいるオッサン、螢雪次朗が失踪し、警察署に家族が失踪届けを出しに来るんだけど、友香姐さんが“この人、最初の事件現場で見たよ”と気づく。雪次朗さんは、かたせ梨乃演じる超有名ファッションブランドの社長と公私ともに長い付き合いで、今までずっと下請けの仕事をしてたんだけど、ファッションブランドの業績不振であっけなくクビを切られ、事業が立ち行かなくなっていた。そんな貧乏工場のオッサンが何故か誘拐されてまして、もう関係なくなってるはずの社長・かたせ梨乃に“身代金を払え”という要求が届く…。

警察は失踪事件の捜査をしてる時に、棚ボタで誘拐事件の事実を掴み、犯人はファッションブランドの周囲、関係者の中にいるんじゃないかと…再びトカゲの出番となる。別件で起きた殺人事件も誘拐事件と密接に関わり、捜査一課も合同で捜査することに。トカゲが追跡する中、犯人によって身代金が奪われてしまったり、目の前で新たな殺人が起きてしまったりと失態続きのトカゲ。明らかに友香姐さんの判断ミスもあり、上司から自宅謹慎を言い渡されてしまう。もちろん諦めきれない友香姐さんは、トカゲメンバーの協力で自力で事件の真相を突き止める。

登場人物の不審な行動を見せ、ミスリードさせ…いくつもの新事実にえ~となりながら、最後には“お前だったか!”な真犯人の登場で、さらに驚かせる。確かに、キャスティングで考えると、一番“臭い”ヤツだったよね、真犯人。クライマックスの捕り物で…本性を現し、それまでの姿から豹変する真犯人役の役者さんの演技が最高に笑えます。さすがベテラン、やっぱり、こういうぶっ壊れた役はうまいですね。所詮、2時間ドラマですが、オイラは誰が真犯人かは言いませんよ…将来的にBSジャパンで、または続編の際に地上波で再放送があると思うので。


監督:児玉宜久
出演:黒谷友香 かたせ梨乃 永井大 渡部豪太 川村陽介 柴俊夫 螢雪次朗 石丸謙二郎 大地康雄


【原作と間違えられる今野敏先生の小説はこちら】
連写 TOKAGE 特殊遊撃捜査隊 (朝日文庫)







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