2015年03月13日

ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年)

テーマ:15年03月の劇場鑑賞映画
ソロモンの偽証 前篇・事件

【鑑賞日:2015年3月13日】

金曜日の恒例になっているシネプレックスの会員デーを利用した映画観賞…あと1回見れば、無料鑑賞(6回鑑賞で1回無料)になるぞ!通常料金の1800円で見ても、レイトショーの1300円で見ても、ファーストデイの1100円で見ても1回の鑑賞で1ポイントの加算…だったら会員デーの1000円だけでポイントを貯めた方が断然、お得だよな。そんな事を考えながら…先週から始まった「ソロモンの偽証 前篇・事件」を見てきた。宮部みゆきの同名小説を映像化したもので、今回は前後篇2部作の前編部分…すなわち話は完結しません。続きは4月11日公開予定。

刑事の父を持つ中学二年生の藤野涼子…クリスマスの朝、友人の野田健一と一緒に学校に登校し、雪で覆われた校庭で、人間の手が突き出ているのを発見!慌てて雪を掘り返すのだが…そこには変わり果てたクラスメイト、柏木卓也の姿があった…。警察は事件性はないと判断し、自殺として処理されることになった。しばらく経ったある日、涼子のもとへ一通の手紙が!そこには告発状と記されており、自殺した柏木が実は同じ学校の生徒に殺されたという内容が書かれていて、警察の再捜査を訴えていた。同じ内容の手紙が学校にも届いており…。

原作は読んでません…生徒の自殺に端を発し、イジメが浮き彫りになり、犯人扱いされる者が出てくるなど学校内で色々と事件が起きるんだけれども、当事者の生徒たちは詳しい事情がわからない状態でモヤモヤしてしまう。このまま苦い思い出を引きずって卒業なんてできないと…主人公たちが行動を開始!模擬的に裁判員制度を開催して(90年代が舞台なので、日本ではまだ裁判員制度は導入されていない)、事件の真相をあぶり出そうとするって話なんだけれども…今回は裁判の準備段階に入ったところで終了。肝心の事件の真相はまだまだ謎のまま。

この前篇だけではミステリーとしての面白さがほとんど感じられないんだけれども…生徒役の若い役者たちが個性的で魅力があり、話にけっこう惹きこまれてしまう。特に、ヒロインを演じている女の子なんて…本作が演技デビューらしいのだが(役名と芸名が一緒)、それこそ90年代アイドルのような凛とした佇まいがなかなか堂々としてまして、しっかりと主役の風格が現れている。その他、大勢の生徒たちは…ずば抜けて可愛かったり、かっこよかったりするわけでなく、それどころか普通っぽいヤツばかりなんだけど、そういうところが逆にリアルなんだよな。

なんかさ自分が中学生、高校生だった頃にいた同級生にそっくりなヤツばかりだったもん、マジで…バブル真っ只中の90年代って設定も、まさに自分の学生時代とシンクロしてまして、余計にあの時代に逆戻りしたような気分になった。いや~、まえだまえだの兄貴が演じたいかにもどんくさそうな主人公の男友達とかさ、後輩のKくんそっくりなんだよなぁ~。あとイジメにも屈しない健気な松子(映画を見てる最中は漢字がわからなかったので、余計にマツコ・デラックスとダブってしまった)に似た女子もいたよ(笑)…トトロってあだ名だった(男子の間で)。

映画的には松子はオイシかったよなぁ…お父ちゃんがドランクドラゴンの塚ちゃんだし、本当の親子みたいだった(笑)あの松子の最大の見せ場…とてつもなくシリアスなシーンなんだが、思わず心の中で“跳んだ~っ!”って拍手喝采。あそこだけは、ちょっとホラー映画のスプラッターシーンのような、不謹慎だけど笑っちゃう、そんな面白さが出ていたり。それ以外は…逆の意味で、ホラーっぽい怖さもいっぱいあったね。とにかく、みんな目が怖いんだ、この映画。最初に死体で発見された同級生…あの雪に埋まってた時の空虚な眼、夢に出てきそうだよ。

いじめっ子への復讐のため…そのいじめっ子を殺人犯に仕立てようとした少女(最初の方で特に隠すわけでもなく普通に描かれるんだけど、告発状の差出人)が、だんだんと狂気にかられていく姿なんかも不気味だったなぁ。保健室で変な高笑いしたりね…最初にこの女の子が画面に映った時に妙にニキビ多いなぁって気になったんだけど、ああそれもの凄く重要な部分だったのね。あのニキビ面は役作り(メイク)なのかもしれない。この女の子が話を錯綜させた張本人の1人でもあり…後篇でも台風の目になりそうな予感を孕んでいたよね。

自殺だったのか、他殺だったのか…本当の答えは出ていないんだけれども、不審死した中学生男子が、雪に埋もれて横たわっているという事件シーンは…なんとなく、時期的に川崎の事件を想起させ…不謹慎な言い方だがタイムリーというか、なんというか。加熱するマスコミ報道、やみくもに騒ぎ立てるだけの外野連中など…実際の事件と照らし合わせたくなる部分も。ちょっと脱線するけど…事件現場に物見遊山気分で花を手向けにいく、被害者と無関係のおばちゃんとかいるじゃん。ああいうの大嫌いなんだよな…葬式撮影しようとしたガキと大差ないよ。

同じ宮部みゆきの原作小説を映像化した大林宜彦の「理由」って作品が前にあったけれども…あの作品の中で“殺人事件が繋ぐ絆…♪”って歌いだしの不気味な歌が印象的にかかりまして、今回の「ソロモンの偽証」を見ている最中にあの時の歌声が脳内で何度も何度もプレイバックした。前篇だけを見た限りだと…なんとなく原作の作風みたいなのが似ているのかなぁって思ったよ。若手の印象が強く残ったが、短い出番ながらその若手をサポートするベテラン俳優陣の好演も見どころの一つ…最初は控え目だった松重豊が超かっこよかったぜ!

個人的には全然苦にならなかった2時間…1000円で見ておいて言うのもなんだが、料金2本分払ってもいいから後篇をぶっ続けで見たかったなぁ。本編終了後に後篇の予告編が流れました…劇場内が明るくなるまで席を立つのは我慢しましょう。人がせっかく余韻に浸っていたのに、近くに座ってた高校生のバカップルが「だから何?後篇だけ見ればよくね?」なんて会話してて…お前らみたいなのは「ドラえもん」か「テラスハウス」でも行っとけって言いたくなった。前篇をまともに楽しめないヤツが後篇だけ見て話が理解できるわけないだろうボケ、カス!


監督:成島出
出演:藤野涼子 板垣瑞生 佐々木蔵之介 夏川結衣 永作博美 黒木華 田畑智子 松重豊 尾野真千子


【原作小説はこちら】
ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)
ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)






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2015年03月06日

パーフェクト・プラン(2013年)

テーマ:15年03月の劇場鑑賞映画
パーフェクト・プラン

【鑑賞日:2015年3月6日】

シネプレックスの会員デーだったので、先週から始まった「パーフェクト・プラン」を1000円ポッキリで見てきた(ユナイテッドグループのCLUB-SPICEに入会してから、めっきりレイトショーを利用しなくなった)…夕方4時半スタートの上映会、中途半端な時間だったからか、オイラを含めて数組の客しかおらず、ガラガラでした。主演はサム・ライミ版「スパイダーマン」でハリー・オズボーンを演じたジェームズ・フランコ…例の北朝鮮を茶化して、絶対に日本では公開できないらしい「ザ・インタビュー」に出ている1人です…ニュースで予告だけはさんざん見たよな(笑)

再起をかけて、アメリカからロンドへやって来たトムとアナの夫妻だったが…仕事が思うようにいかず、修理をして住む予定だった、祖母から相続した屋敷も手放さなければいけない状態に追い込まれていた。さらに生活しているアパートの退去勧告まで突きつけられてしまう。そんな時、階下の部屋を貸していたベンが急死。部屋の片付けをしていた2人は、ベンが天井裏に隠していたカバンを偶然に発見…中から大金を見つける。喉から手が出るほど、その大金に魅力を感じるトムだったが…刑事やベンの犯罪仲間たちが2人の前に現れて…。

偶然、所有者不明の大金が目の前にポンと出現しまして…金に困っていた夫婦が、出来心でネコババ。案の定、その金は犯罪に絡んだもので、刑事や犯罪者に目を付けられてしまうと。さらに犯罪者の方も勢力が二つありまして…武闘派の売人たちが、フランス人マフィアの金とブツを奪ったんだけれども、売人たちも仲間割れを起こしまして…その時の金が回りまわって夫婦のところに舞い込んできたという。裏切り者から金を取り戻そうとしている時に夫婦のネコババに気づいた売人、その売人に落とし前をつけようとするフランス人マフィア。

両者の板挟みに遭ってしまった夫婦は、結局、刑事に泣きつくんだけれども、実はこの刑事も訳ありでして、一匹狼的に売人たちを追いかけてたんですね。だから、夫婦を利用して売人と戦おうなんて魂胆なんだけど…それぞれの思惑が錯綜する中で、夫婦はどうやって立ち向かっていくのか?夫婦とそれぞれの悪党が対峙してる時は、こんな相手、絶対に勝てないよってくらい恐ろしげに描かれてるんだけれども、三つ巴、四つ巴になって直接対決したら、その悪党たちは意外と弱っちかったなぁ、お前らそんなヤラれ方ってくらい拍子抜けでしたよね。

もうちょっとスリリングな駆け引きが見たかった。ある場所で、関係者が一堂に会してしまうクライマックスの意外性が弱いかなぁって思いましたね。直接、金を取り戻そうと夫婦の前に立ちふさがる武闘派の売人に対し、もう一つの勢力、フランス人マフィアはどちらかというとインテリ系なんですね。そのボスを演じているのが「最強のふたり」に出ていた黒人俳優のオマール・シー。それこそ「最強のふたり」ではまるでボビー・オロゴンのようなコミカルキャラだったが、今回はクールで非情なマフィアを演じていて、こういう演技もできるのかとちょっとびっくりした。

奇を衒った作品でもないし、思いのほか小ぶりな話ではあったが…クライムサスペンスとしての雰囲気はそんなに悪くなかった。90分という尺の長さにも好感が持てる。こういう映画も、まだシネコンでちゃんと上映してくれるんだという気持ちにはなりましたね…特に、オイラの通ってる地元のシネプレックスは、最近、メジャー大作や子供向けアニメの上映ばかりが目立つので。だって日活配給の洋画なんて、ここしばらくお目にかかってなかったもん(いや、邦画だって数が少ない)なんだかんだいっても、ケイド・ハドソンの綺麗なオケツが拝めて良かったです。


監督:ヘンリク・ルーベン・ゲンツ
出演:ジェームズ・フランコ ケイト・ハドソン トム・ウィルキンソン オマール・シー サム・スプルエル


【Amazonのマケプレで海外盤BD扱ってます】
Blu-ray GOOD PEOPLE(import)






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2015年03月05日

風に立つライオン(2015年)

テーマ:15年03月の劇場鑑賞映画
風に立つライオン

【鑑賞日:2015年3月5日】

急かせば、けっこう融通が利くもんで5時仕上がりと言われていた車検が、3時に完了して、無事に戻ってきた…そんなわけで心配していたTOHOシネマズ小田原で行われた「風に立つライオン」試写会に間に合ったので行ってきたよ…さだまさしの同名の楽曲を物語化した作品だそうで、主演は大沢たかお。正直、さだまさしと大沢たかおだろ…そのうちTV放送で見れば充分じゃんとか思ってたんだけど、しっ、知らなかった“監督:三池崇史”って書いてあるよ…なんだよ三池さん、「神さまの言うとおり」の次がこんなネタなの?相変わらず振り幅が大きい。

長崎の大学病院から熱帯医学研究所に派遣されることになった島田航一郎…恋人の秋島貴子を日本に残し、学生時代からの友人・青木克彦と共にケニアにやって来た。仕事にもだいぶ慣れたころ、現地の赤十字病院への助っ人を依頼された二人…そこで重傷を負って次々と運び込まれる兵士、さらには麻薬漬けにされた少年兵などの姿を目の当たりにしてショックを受ける!そんな航一郎は一人の少年兵ンドゥングと出会い…彼には心のケアが必要だと見抜くのだが、なかなか心を開こうとはしなかった。一方、日本にいる貴子にも色々と転機が訪れ…。

企画だけ聞くと、なんかお涙ちょうだいな安っぽい医療ドラマなんじゃねーかなと思ったりもしたのだが…そこに柔軟な三池崇史の演出が加わると…思いのほか見れる映画になっている。つーか、三池映画で笑って、泣ける…つまり感動できるってどういうことよ!恥ずかしながら、モデルになった日本人医師の事はあまりよく知らなかったんだけれども…なんていうか、始まってすぐに、映画の結末も予想できちゃうような、とりわけ珍しい内容でもないわけなんですね。こんな話を三池崇史はどう料理するんだろうというのが、一番の注目点なんだけど…。

大沢たかお演じる、一見、ノーテンキに見える医師のおどけた行動で、クスクスっという笑いを誘うものの、いつものように過剰な笑いはあまり入れてこない…まぁ、普段の三池映画を見慣れているオイラなんかだと、脱線しなさすぎるところに、妙な違和感を感じたりしたのも事実なんだが…何かやらかすんじゃないか?という疑いが心の片隅には残ってまして、それが逆に緊張感に繋がって最後まで引っ張っていってくれたかなと…。笑いでこそ脱線はしなかったものの…負傷兵たちに治療を施すシーンの生々しさなどに三池作品らしさが顔を覗かす。

なんてったって「オーディション」を撮った監督が、手足の切断シーンを撮ってるわけですからね…糸鋸でギコギコやってると、思わず頭の中で椎名英姫の“キリキリキリキリ”というセリフがプレイバックしてきた。逆に少年兵たちが子供らしさを取り戻し楽しそうにサッカーに興じるシーンを見た時は…小学生殺し屋が銃でヤクザの頭を吹き飛ばし、挙句の果てにサッカーボール代わりには生首を蹴り飛ばすなんてシーンまであった、公序良俗に反する「極道戦国志 不動」の三池崇史が、こんな立派な映画を撮るようになったと感慨深い気持ちでいっぱいになった。

そんなに数は多くないものの…重要なシーンで登場する戦闘シーン、地雷や手りゅう弾の爆発など油断していると、ビクっとなるシーンも出てきまして、こういうところもやっぱり、人を驚かすことに長けた三池崇史ならではだなと。けっこう年配のお客さんなんかは、柴崎憲治さんの相変わらず派手な効果音にやられてました。オイラなんかね、くるぞ、くるぞって身構えて見てたからそこまで驚かないけど…やっぱりそういう素直な反応してくれる方が、作った人たちにしてみれば“いいお客さん”なんだろうな。そんなわけで年配の人にもお薦めな三池映画です。

さすが、この映画を見に行ったのに…エンディングロールを見ない(聴かない)で席を立つ人はいませんでしたね…最後にさだまさしの歌を聴くための2時間でもあったわけですから…歌詞に耳を傾けながら、シンミリと映画を振り返ってください(笑)日本に残してきた恋人・真木よう子、現地で嫁さんのように寄り添う看護婦の石原さとみ…タイプの異なる2人の女優が意外と良かった。特に、映画の後半、セーター姿の真木よう子…服の上から見える胸のふくらみに、「やっぱでかいなぁ~」って思いまして…ってそこかよ!(笑)脱がなくてもエロかった。

あと久しぶりにセガールの娘、平成ガメラの藤谷文子をスクリーンで見た。老けメイクをして出てくるという役柄もあるんだろうけど(でも、過去シーンの看護婦姿もあんまり変わらなかった)、なんかかなり劣化しててビックリしたよ、昔は可愛かったのになぁ~。同じ三井のリハウス出身の女優、宮沢りえがいい歳の取り方をしていて、最近は日本の映画賞なんかでも話題になったばかりだが…それに引きかえ、どうしちゃった藤谷文子!オイラは茶化して感想を書いてますが…ほんと、予想外に良かったので、ぜひ皆さんも劇場で見てきてください。


監督:三池崇史
出演:大沢たかお 石原さとみ 真木よう子 萩原聖人 鈴木亮平 藤谷文子 山崎一 石橋蓮司


【小説版はこちら】
風に立つライオン (幻冬舎文庫)






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