盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます。音量に注意してください。>
サラリーマンを卒業してからだいぶ年月も過ぎた。
あの頃は、毎日朝から夜は残業。
ランチは楽しみだったが、蕎麦かラーメンか丼物が多かった。
後は駆け足で喫茶店でひと息。
その頃の「性」なのか、
あまり時間のない昼時には自然にラーメン浮かぶ。
用事が早く済み近くの中華ソバさとうへ。
1時からのバドミントンなので12時前には食べてしまいたい。
今なら空いているだろう。
駐車場に車を停め、11時半に暖簾を潜った。
開店して間もない頃、
この辺りに通う仕事があり、
何度か来た。
あれから3年は過ぎている。
人気は続いているらしい。
既にお客さんが来ていた。
The Entertainer · Scott Joplin
今日は背脂中華ソバにしよう。
入口近くの自販機で食券を買った。
中華ソバさとうは、カウンターとテーブル席が少し。
カウンターに座った。
2023年4月17日に開店してもう3年目なのかと改めて思う。
あの頃、何をしていたかな?
そうそう材木町の「よ市」の50周年で、
色々と手伝っていた。
それでこの界隈でのランチが多かった。
花巻の街歩きマガジン「マチココ」の手伝いを終えた頃だ。
一年ほど取材に参加した。
ガソリンスタンドに行く頻度も多かった。
あの頃、花巻の人気の古民家カフェ「茶寮かだん」の本も制作していた。
色々と忙しかった。
お~!
来た来た。
胡椒をふる。
口の中は唾液アミラーゼが充満。
背脂の入ったスープをひと口。
意外にあっさりして飲みやすい。
レンゲが忙しく2杯、3杯と口に運ぶ。
こってり系が苦手でも美味しく食べられる。
麺は記憶のとおり。
いい具合のもちもち感。
ツルツルと喉を過ぎる。
チャーシュー、メンマもいい。
美味しい~
濃厚でもあっさりでもなく真ん中。
食べ飽きない味。
「変わらずに美味しかった」と告げ店を出た。
帰ってゆっくり運動着に着替え珈琲を淹れた。
ブログを書こうかとパソコンを開いた。
キーボードを叩き始めて手が止まった。
「さが」は「性」でよかったかな?
先日、棚で埃をかぶっていた国語大辞典を机の傍に置いておいた。
手に取ると重い。
両手で机の上に。
「さが」をひく。
生まれつきの性質、ならわし、習慣などとある。
性でよさそうだ。
しかし、なんだろう辞典の紙の手触り。
めくるとしっかり指に纏わり、滑らかだ。
そして裏映りしない。
何という紙質なのだろう。
あっ!
そろそろ体育館に向かう時刻だ。
2600ページの国語大辞典を静かに閉じた。
盛岡市梨木町
中華ソバsato(さとう)