盛岡食いしん爺日記
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花巻で高校時代の同級生とランチに火鍋を囲んだ。
その後、花巻東高校の周りを歩いた。
遠巻きに野球部の練習を見たり、
とても高校生の練習とは思えなかった。
一人ひとりが考えながらボールを投げ、バットを振っている。
そんな気がした。
菊池雄星の作ったスポーツ施設「K.О.H」の建物も見た。
時間もあり中には入らなかった。
野球を通じ個人の成長、地域の活性化を目指す「King of the Hill」。
トレーニング施設だけではなく子どもからお年寄りまでが集い、
地域交流の場でもある。
"Audizione a Cremona" | Gabriel's Oboe - Ennio Morricone | by Lena Yokoyama | PRO CREMONA
花巻東高校のすぐ向かいの「るんびにい美術館」へ。
そこで花巻に暮らすもう一人の女子も合流し計9人。
社会福祉法人光林会が運営している。
アート作品を通じ、ボーダーレス社会を目指している。
展示されていたある作家の作品から、ヘラルボニーが始まったらしい。
障がいのある作家とライセンス契約。
様々な商品の企画や販売などを繰り広げ、
ホテルの内装やラッピング車両など幅広い。
最近では、パリコレでドレスに描かれ発表され話題になっている。
ヘラルボニーの事業はファッションの世界にまで広がり始めた。
これからの展開も楽しみだ。
私は、ヘラルボニーのことを詳しく知らないが、
展示作品を見てこの美術館がヘラルボニーの起点だと思った。
地元の花巻で暮らしている人でも初めての人もいた。
9人は好き勝手にるんびにい美術館の展示を見て歩いた。
その後は、美術館のカフェでお茶タイム。
少し気温が高かったので、アイスコーヒーの友達。
女子は珈琲や紅茶のほかにケーキも。
やはり、「美味しい」は話が弾む。
後から参加した女子が中心。
その後は、今日の振り返りなど賑やかだ。
火鍋は大好評で花巻東高校も行ってよかったと。
るんびにい美術館もゆっくり見れて言うことなし。
ここにカフェがあることを初めて知った人も。
珈琲のソーサーに小さな葉。
珈琲を飲みながら、皆の顔を見た。
年相応に顔や姿は変わっているが、目の辺りや話し方に高校時代の面影。
よく友達の家に女子も加えて集まっていた。
ボーリングしたり、飲みに行ったりしていた。
大学生になり東京から帰って来ると、必ず集まった。
みんなと集合する前、友達の家に迎えに行った。
社会人になってからも時々飲んでいる。
花巻の街から少し離れた農村地域に家がある。
98才になるお母さんと会った。
腰も曲がらず矍鑠として、耳もよく聞こえ目もいい。
話していてもテンポがよく、とても100才近いとは思えない。
ただ、認知機能がおちていると自分で話していた。
友達を乗せて集合場所に向かっていると、
「もう、千葉が来たことを忘れていると思うよ」
ランチやまち歩きが終わって、彼を家まで送った。
するともお母さんは私を初めて会うような表情を見せた。
90才ぐらいになり、元気な人が集まったら、どういうことになるんだろう。
そんなことを思った盛岡への帰り道。