盛岡食いしん爺日記
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今日は高校時代のクラス会。
年に1、2度集まるが、今回はこじんまりと花巻に集まった。
盛岡から5名、花巻から3名の計8人。
女子とか男子と言うのは気恥ずかしいが、女子5人と男子3人。
正午に花巻の8月1日に移転改築したばかりの火鍋シスターに集合。
ランチは火鍋を囲む。
今やレスランの雰囲気だが、
移転前は住宅街の中に忽然と現れる真っ赤な提灯の列。
提灯の下に紹興酒が入っていた大きな甕が並んでいた。
ある人に案内され、初めて行った時は一瞬、息を飲んだ。
当時、ランチはなかった。
私は、前のあの不思議でちょっと不安を煽る様なあの佇まいが好み。
Simon & Garfunkel - The Boxer (Audio)
12時前に全員が集合。
やはり、歳を重ねてくると誰も遅刻しない。
昔は、誰かが遅れて来たものだ。
4人で一つの火鍋を囲む。
嬉しいことに4人だとお得なランチコースがある。
左側に火鍋経験者の男子1名と女子3名。
私達は男女が半々。
女子は全員が火鍋初体験。
不安を隠す様に微笑む人、興味津々の人と色々。
オーナーが、
「いつも白湯と麻辣だから、薬膳と麻辣にしたら」
と言われ、頷いた。
とりあえず私が仕切り役。
スープは、薬膳と麻辣に。
ほどなく出てきたS字に仕切られた鴛鴦(おしどり)鍋。
麻辣はちょい辛だと説明した。
グツグツ煮立ったら具材を箸でしゃぶしゃぶして食べるのだと話した。
鍋も新調し銀色に輝く。
しだいにいい匂いが漂ってくる。
シスターでは私達が食べやすいように工夫されている。
豚肉と鶏肉はスライスされているので、
スープに入れるとすぐに色が変わる。
野菜はたっぷり。
豆苗の緑が奇麗だ。
どんどん箸が動きだした。
つくねも美味しい。
忙しく食べながらも弾む会話。
「火鍋って辛いイメージで食べたことがなかったけど美味しい!」
「なにこれ、春雨なの?」
「つくね最高!」
「〆に中華麺は素晴らしい!」
話は、思い出になるわけでもなく、
今の自分の環境でもないし、
ほかの同級生の話でもない。
せいぜい「旦那さん元気」とか「息子さん頑張ってる?」の程度。
殆どが目の前の「食」が中心。
年に1度か2度しか会っていないが、
いつもそんな感じ。
イカの刺身の様なサツマイモの春雨。
私の好物!
肉も野菜も食べ、女子の箸の動きは鈍い。
私は腹八分。
肉や野菜などの具材からも出汁がでてスープがどんどんコクを増す。
揚げパンは、そのスープをたっぷり吸い込む。
セット以外に追加で鴨のblood(血)。
食べる前は恐る恐るの女子もいたが、
プルンとした食感でくせもない。
オーナーおすすめの一品にみんなも「美味しい!」を連発。
瞬く間になくなった。
スープを足してもらい、いよいよ中華麺。
器に薬膳スープを入れ、麻辣を少し入れる。
コクと旨味がましたスープ。
濃厚ながら意外にさっぱりとした感じのラーメンになる。
とても美味しい。
みんな満腹になっていたが、
どうしても刀削(とうしょう)麺を食べたくて追加した。
女子は味見程度だ。
私はたらふく食べ、
薬膳と麻辣を混ぜたスープをたっぷり味わった。
食後のスイーツは中華のごま団子。
オーナーに「美味しかったし、みんな喜んでいた」と伝えた。
外に出て、
「集合写真でも撮る?」
試しに聞くと、
「いまさら、いらないわ」
と声がしてみんなで大笑い。
高校時代は、肌も艶々でどこまでも歩いた。
今は、ほうれい線が深々となり、髪の毛の勢いもないが、
気さくに言いたいことを言い合い笑い声が絶えない。
美味しい物を囲むせいもあるが、
とてもよい距離感だと思っている。
次は、私達の母校ではない花巻東高校へ行くことになった。
菊池雄星、大谷翔平など世界的になった高校だ。