My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

ご訪問下さってありがとうございます


東京の芸能社・ホクトエンターテイメントのクラシック事業部を中心に展開する個性あふれる登場人物たちの愛にまつわる物語です
基本HappyEndを目指して日々書いております。

本人の力量のなさ(?)でたいへん読みやすくなっております(*゚ー゚)ゞ 気軽に読んでやって下さい。





≪カクヨム連載&本編のおはなしのながれ&各話詳細≫


にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ

にほんブログ村




人気ブログランキングへ

「私。 子供が産めないかもしれません、」

 

みんなが柚に視線をやった。

 

「・・ナルさんの・・これまでの複雑な家庭の事情は承知してます。 今、ようやく神崎家の長男として籍に入ることになって。 ・・こんな私が。 ナルさんと結婚だなんて。 と思うととても迷いました。 ナルさんの亡くなったお母さまと同じ病気を抱える私を・・神崎先生や冴子さんはとても複雑な気持ちだったと思います。 こんな私を受け入れて下さるということが。 本当にありがたくて・・うれしくて。 一度は失った命だと思ってる。何もかも目を逸らして、ただ生きていければいいって思ってた私を、ナルさんが変えてくれたんです。」

 

泣かないできちんと伝えなければ、と思いながらも

 

時々声をつまらせ、堪え。

 

柚は少しうつむき加減だけれど訥々と訴えた。

 

「私・・ナルさんと結婚したい。 家族になって一緒にこれからの人生を過ごしたい、」

 

「・・柚、」

 

堪えきれずに彼女の母が泣いてしまった。

 

そんな彼女を見て成の父はスッと座布団から降りて

 

「片桐さん。 どうか。 柚さんを・・・下さい。 絶対に・・つらい思いをさせません、」

 

額が畳に着くほど頭を下げた。

 

すると

 

「いや、それおれが言うヤツだから、」

 

成の拍子抜けしたツッコミが入った。

 

それを見て柚はハンカチで涙をぬぐいながら思わず笑ってしまった。

 

この感動に包まれた空間で

 

相変わらずの彼の調子が本当におかしかった。

 

「・・ナルさんってば、」

 

緊張の糸が切れて柚は笑いが止まらなくなってしまった。

 

「めっちゃ笑ってるよ、」

 

成はそっちにも冷静にツッコんでしまった。

 

柚の父はそんな娘の姿に驚いて目を見張ってしまった。

 

「もう、柚ったら・・」

 

母も泣き笑い状態になってしまった。

 

なんとなく。

 

みんな半笑い状態になった。

 

柚の父だけが笑っていなかった。

 

 

その空気にみんなまた緊張し始めた頃

 

「・・年を取ってから・・生まれてきた娘で。 女房は喜んで・・小さいころからかわいらしい洋服を着せて、ピアノやバレエを習わせて。女の子としての躾もきちんとして。 とてもおとなしい子でしたが・・ 意思はとても強く。 勉強もしっかりして私と同じ税理士になると・・頑張って。 学生時代からつきあっていた・・人と結婚も決まって。 もう幸せしかなかった。 こんなに若くして癌を患うだなんて夢にも、思わず・・」

 

柚の父が静かに話し始めた。

 

「その日から私たちは・・地獄のような日々を過ごして。 どうしても、片方の乳房を取らなくてはいけないということになった時・・娘は半狂乱になって泣きました。 もう生きて行かれない、と泣きました。」

 

またシンとした空間に戻って行った。

 

ものすごい緊迫感の空気の中、成は相変わらずです。その姿に柚は笑いが止まらず・・

 

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

 


人気ブログランキング

 

↑↑↑↑↑

読んでいただいてありがとうございました。よろしかったらポチお願いします!

 

 

 

 

 

  で過去のお話を再掲しております。こちらもよろしくお願いします。