Peaceful(1) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「え、ほんと? 時間あるの?」

 

ひなたは思わず椅子から立ち上がってしまった。

 

「うん。日曜だからレッスンは休みなんだけどー。 でも3次が近いから先生が午前中2時間だけやろうかって言ってくれて。終わるのが11時だから。それからは時間あるよ、」

 

スマホの画面の中の奏は笑顔だった。

 

「よかったー。 私も日曜で部活休みってそんなにないから。 そっかー。 ね、どこ行く?」

 

久しぶりにフリーの休日。

 

ひなたは本当に久々の奏とのデートにワクワクが止まらなかった。

 

二人で長い時間出かけることなんかいつ以来だろうか、と考えても覚えてないくらいだった。

 

なんとなくつきあうようになってしまったため

 

デートらしいデートなんかしたことがあっただろうか、とひなたは思った。

 

「じゃあ。 どこ行くか考えとくね! おやすみ!」

 

スカイプを切った後もニヤニヤが止まらなかった。

 

部屋はななみと一緒なので電話をするときは隣の納戸でしたりしているのだが、そこを出るとちょうどななみが階下から上がってきたところだった。

 

「おねえちゃん、なにニヤニヤしてるの? 」

 

自分の顔がそうなっていることなど全く思ってもみなかったので

 

ひなたは慌てて頬を抑えて

 

「え、別に・・」

 

と言ったものの

 

「今度の日曜日。 久々にカナとどっか出かけようかってことになってー、」

 

嬉しさのあまりニヤニヤの原因を暴露した。

 

「へー、そうなんだあ。 よかったね。 奏くんもおねえちゃんも忙しいもんね、」

 

ななみと一緒に部屋に入った。

 

「どこに行こうかなー。 遊園地? 映画? うーん、買い物もいいなー。」

 

ひなたはパソコンを開いていろいろと調べ始めた。

 

「足はだいじょうぶ?」

 

「ま、登山とかは無理だけどさー、」

 

「・・それは奏くんも嫌だと思うよ・・」

 

「あ、動物園とか? 水族館もいいなー、」

 

「いいなー。 私は校外模試で行かなくちゃいけないからー、」

 

「模試? あそっか。 もう中ニの秋だもんね・・。 ま、ななみは成績いいから心配ないけど、」

 

「そうでもないよー。 とにかく体調整えなくちゃ、」

 

ななみはそう言って机の椅子に座った。

 

「この頃調子いいね。 発作もないし、」

 

「うん。体育も半分は休んじゃったりするから。内申点も心配で、」

 

「私とななみ、足してニで割ればホント丁度いいのにね・・」

 

ひなたは膝のサポーターを直した。

 

二人で部屋で雑談をしていると、階下から泣き声が聞こえてきた。

 

「ん?」

 

ひなたとななみは顔を見合わせた。

 

ライトな短編のはじまりです。

 

ひなたは久々の奏とのデートに胸躍らせますが・・

 

 

 

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