November(1) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

友達は多い方。


けっこう友達の友達でもすぐ仲良くなっちゃう。


女の子でも男の子でもそれは同じ。


休みの日はだいたい友達と一日中遊んだりしてる。



中学生になっても、小学校からの友達がたくさんいて


あんまり成長してる感じもせず、幼稚園から一緒の子もいたりするので


何だか兄弟みたいな感じで。


人付き合いに関しては全くストレスなく過ごしてるなあってたまに思う。




「これ。落ちたよ、」


いつの間にかポケットから家の鍵が落ちたみたいだった。


「あ、ありがと。 よかったー。 今日家に誰もいないからこれ失くしたら家入れないとこだったよ、」


ひなたはそれを受け取って笑った。



拾ってくれた彼女は


須田有希乃。


小学校が一緒で、1,2年生の頃同じクラスだった。


中2になって久々に同じクラスになったけれど


彼女は独特の雰囲気を持っていた。


小学校の頃はおとなしくて目立たない子だったけど、今は


おなじ14歳だろうか、と思うほど大人っぽくて


女子は肩より髪の毛を伸ばしたままにしちゃいけないんだけど


彼女は先生に何度注意されてもいつも長い前髪をかきあげるくらいのヘアスタイルを貫き通し


夏休み明けは見た目にわかるくらいチャパツになっていて


早速職員室に呼ばれていた。


さすがに今はやや明るい黒髪・・くらいになっているけど。



他の女子たちと違って友達とつるんだりせず


休み時間には一人で本を読んだりして静かにすごしている。


クラスで浮いた存在といえばそうなのかもしれないけれど


彼女はひとりでいてもすごく絵になる雰囲気を持っている。



学校はよく休む。


病気とかそんな感じではないのだけれど、普通に休む。


それでも勉強はよくできて、授業を受けてなくても学年で10位以内にいつも入っている。


見た目


渋谷をうろついてるギャル女子高生みたいなのだが


とにかく落ち着いた雰囲気を持っていて、ひなたは実は密かに憧れていた。




この前六区を怖そうな男と一緒に歩いてたよ


化粧してたから最初わかんなかった



前に友達からそんな噂話聞いたことあった。



いわゆる。


不良


と言われても仕方がないような見た目なのだけれど。



「それ、いいよね。」


ひなたは彼女がカバンにつけているシルバーのチャームを見て思わず言った。


「え? これ? どこでも売ってるよ、こんなの。」


有希乃は笑った。


「なんかさー、有希乃ちゃんがつけてるとみんなカッコよくみえるよね。 ほら、安い洋服でもさ、着ると高く見える人っているじゃん、そういうかんじ。」


ひなたのその言葉に有希乃はクスっと笑って


「じゃあね、」


と帰ってしまった。



カッコイイなァ…



ひなたは彼女の後姿を見送った。



さて、新たにpart12始まりました。


志藤の愛娘・ひなたの周囲に巻き起こるお話が中心です。


導入はひなたの同級生・有希乃とのお話です。


ちょっと不良っぽい彼女と「箱入り』のひなたとのちょっと切ない友情のお話です。


前回(part8後編?)に出てきたひなたのカレシ(?)、高遠くんも出てきます。


どうぞ宜しくお願いします!!


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