Beginning(1) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

今日から新しいお話のスタートです。


昨日の予告で書きましたように、このお話は13年前、志藤が本部長となって事業部が正式にスタートしたところから始まります。


話の流れとしてはPart4 番外編 『Summer days』からの続きくらいです。


相変わらず時間軸、ややこしいです(汗)


お読み下さるみなさまもしばしタイムスリップをお願いします。(;^_^A


では。


part7、スタートです。











寝坊をして


走ってしまった。



「ごっ・・・・ごめん、」



志藤は勢いよくドアを開けた。



部屋に入った瞬間、まだペンキの匂いが残っていた。




「もー。 『本部長』が初日からチコクでどーすんの、」


南は笑った。



「・・もう、ゆうべ寝たの・・3時やったし、」



息を切らせながら言う。



「記念すべき。 クラシック事業本部発足の日やで。」



南はニッコリ笑った。



志藤はネクタイを改めて少し直した。




北都フィルのデビュー公演が成功してから6ヶ月。



ようやく正式に事業部が新部署としてできた。




「えっと。 本部長の志藤です。 これから・・・北都フィルを中心として新しいクラシックの世界を展開していきましょう。 どうぞ、よろしく。」


少し落ち着いてみんなに挨拶をした。



集まった社員は志藤をのぞき4人。



真太郎の妻・北都南、北都フィルの立ち上げにも加わった玉田康介、そして元々芸能部にいた二人。



「よろしく。 志藤さん。 あたしが一番年長で、やりずらいかもだけど。 これでも経験だけはあるから、」


一人は志藤よりひとつ年上の佐屋香織。


元々芸能部の管轄だった沢藤絵梨沙の担当を彼女が請け負っていた関係で配属替えになった。


「心強いです。 どうぞよろしく、」


志藤は彼女と握手をした。



そして



「・・・泉川貴彦です。 芸能二部からきました。 よろしく、どーぞ~。」



どこまでも軽い。


軽すぎるこの男。



「志藤さんと一緒に仕事ができて、光栄です。」



自信満々に前に出てきてニッコリ笑い。


茶髪の髪をサッとかきあげた。






「は・・・直訴??」


志藤は南とランチを取りながら雑談をしていた。



「そ。 真太郎言うてたもん。 泉川って人。 芸能二部で超売れっ子のマネージャーなんかしてたんやけど、いきなり上司に配属替え申し出たって。 『あの』志藤さんと一緒に仕事がしたい!って、」


南はアイスティーをストローで一気に飲んだ。



「・・あいつが? あの『怪しすぎる』男が??」


志藤が真面目に言ったので



「怪しすぎるって・・・。 あんたもやん!」



南は大ウケしてしまった。




さて。


クラシック事業本部がスタートしました。


集まった社員たちはやっぱり個性豊かで一癖も二癖もありそうで・・・。



この『怪しすぎる』男、泉川貴彦がこの『スピンオフ企画』の主役になります。


どうぞ最後までおつきあいください!



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