ひとりさんはこうおっしゃっています。
自分はスゴくないから、あれして、これして、
自分に実力をつけなくちゃ------
そうやって生きてきている人に
聞きたいことがあるんです。
「あなたは、今幸せですか?」って。
今まで、あなたは「実力がある」ということを
「スゴいこと」と思ってきたんじゃないかと思うんです。
自分に実力をつけなきゃ、と。
「なんでも自力で」というのは、
格好いい感じがするけど、
一人さんに言わせると、
実は "小さい考え" なんです。
「実力をつけない」というのは、
武将の世界で言うなら、
「強い武将になりたい」っていうことなんです。
でも、強い武将よりも "スゴい人" のほうがスゴいんです。
例えば、皆さんもよくご存じの豊臣秀吉は "スゴい人" です。
なにが "スゴい" のかというと、
彼は強くないんです。
腕力があるわけではない。
それなのに、戦に勝っちゃうんです。
秀吉は、腕力もない、
矢を射ると百発百中というのでもない。
ではどうやって、
戦に勝ったんですかと言うと、
"強い武将" を使ったんです。
実戦は、その "強い武将" にやってもらいました。
では、秀吉自身はなにをしたのか。
戦術で勝負したのかというと、
そうじゃないの。
自分よりもっと戦術に長けた、竹中半兵衛、
黒田官兵衛っていう優秀な武将を使ったんです。
「なんだ、秀吉は自分の実力で
上がっていったんじゃないんですね」
って言う人がいるんだけど、
そうじゃないんです。
他力を上手に集めて使うことも、実力なんです。
この世の中というのは、自力以外に、
他力の応援を仰がなきゃならないんです。
自力でいくらがんばったって、得られる成果は、
せいぜい他人の倍ぐらいなんです。
自分の限界を超えるぐらいがんばったとしても、
体調を崩したり、精神的に参ったりして、
とても続けられません。
ところが、他力を集めて、
みんなの力が結集すれば10万倍でも、
100万倍でも、際限なく行けるんです。
日本という国は、石油だとか鉱石だとかの
資源がなにもない。
でも、有数の経済大国なんです。
資源は、ほかの資源がある国から買うんです。
他力を使っているんです。
資源がないおかげで、日本は世界じゅう探して、
いちばんよくて安いものを手に入れられるんです。
安くて品質のいい資源を売っている国が他にあったとしても、
資源を持っていると、
ちょっとぐらい割高でも国内のものを
使わなきゃならないんです。
「ない」ことの強味というものがあるんだよ
って言いたいんです。
持っていないのなら、
その持たないことの強味を活かせばいいんです。
実力がダメだ、と言っているんじゃないよ。
自分の実力があることは、
すばらしいことなんです。
でも、自力のほかに、
他力も使わなきゃならないということになれば、
「ない」ことは才能なんです。
わかりますか。
「ない」があると他力を吸収せざるを得ないでしょう。
だから、持たないことは他力を使うための才能、
あなたの強味なんです。
ひとりさんの著書
『世界一ものスゴい成功法則』より抜粋
自分に実力があることはとてもすばらしいことですが、
自分に「ない」ものまで実力をつけようとするよりも、
他力を集めることに使うほうが、
あなたの強味にもなるということなんですね。
1人でなんでもやるよりも、
他力を集めて、物事を進めるほうが
とても楽だし、楽しいですよ!
最後まで読んでいただき、心から感謝します!
【ひとりさんの教え セレクション】
・不機嫌に玄米菜食するなら何でも感謝して食べて「上気元」がいい
・幸せとは誰かと分けるものではない 幸せとは、「自分の心で感じるもの」
・健康のありがたみ、親の七光りのありがたみ 持っている人は、それが、なかなかわからない
・「ダイヤモンド」と「コップ一杯の水」 あなたはどちらが大切ですか?
・「誰かを助けたい!」と思ったときに困っている状態から抜けられる
・病気を都合よく利用しているとズルズル引きずられていっちゃう
・"かっこ" ばかりつけるな、でなく、 "かっこ" ぐらいつける
・"押し出し" を始めると、「このままでは終わりたくない」と思い始める
・人は「成功していて、かっこよくて、さらにいい人」に魅力を感じる