このお話は、"病は気持ちからだよ"というお話になります。
"「休止命令」が出れば問題ない" とはどういうことなのか
ひとりさんはこうおっしゃっています。
まず「病は気持ちからだよ」という話をします。
たとえ話なんですけど、
昔むかし、人間が外を歩いていたら、
前からトラが出てきた。
トラが出てくるとビックリしますよね。
ビックリすると、
からだの外側に起きる変化としては、
手から汗がでる、足の裏からも汗が出ます。
なぜ汗がでるのかというと、
トラと戦うか、逃げるか、
しかないんです。
それ以外に、トラに食われるか、
っていう選択もあるんだけど(笑)、
一応、人間は防御しなきゃいけないからね。
それで、逃げるとすると、
足が乾燥していると大地を踏みしめられなくて、
すべって転ぶから、
足の裏から湿気が出るようになってます。
それから、棍棒をもって戦おうとか、
槍をもって戦おうっていうときは、
手がピタっと棍棒とか槍を
おさえていないといけない。
だから、手から汗が出る。
時代劇でも、戦の前になると、
刀の柄を水でぬらしたり、ああいうことするのは
手がすべって刀が落っこちないようにしてるのね。
それを自然のうちにからだがやってくれる。
ホントに、人間のからだは
すごくよくできているんです。
じゃあ、からだのなかでは
どうなっていますかっていうと、
血液中にアドレナリンなどの、
いろんなホルモンが出る。
それから血をかためる作用がある物質も出ます。
なぜかというと、トラと戦うとき、
スパっとトラに爪で切られることもあるよね。
爪が刺さっちゃうこともある。
そうなったとき、すぐ血を止めなきゃいけないから、
血をかためる物質がどんどん出るようになってる。
それから、頭に血が回らなくて
フラフラしてたりすると戦えないから、
アドレナリンが出て心臓がドクドク、ドクドクして、
血圧をあげるようになっている。
筋肉にも力が入って緊張します。
そうやって、戦闘態勢を整えるようになっています。
それでトラが逃げてくれるか、自分が逃げて、
「あぁ、よかった」ということになると、
戦闘状態から「休め」の状態になります。
脳から休止命令が出て、
グゥーっとかたまっていた筋肉がゆるむし、
血圧もさがるし、正常に戻るようになっています。
ところが、実際にトラに会わなくても、
精神的なストレス-心配や怒り、
恐怖や不安など-があると、
本人が気がつかなくてもジワジワと
戦闘状態と同じ反応をからだがしてしまうんです。
ですから、今の人はなかなか「休止命令」が出ません。
ひとりさんの著書
『運命は変えられる』より抜粋
人には"敵"と出会ったときに、
備わっている防御反応として、
からだを戦闘態勢にする機能があるけれど、
ずっと戦闘態勢のままでは、
からだは疲れてしまうから、
休止命令として「休め!」が必要なわけなんですね。
私自身も、よく緊張からか、
手や足に汗をかきやすいので、
自然と戦闘態勢に入ってしまっているのかもしれません。
精神的なことでもからだは勝手に
戦闘態勢に入ってしまうので、
入っていることに気がついたら
自分に「休め!」と言って、落ち着かせましょうね!
最後まで読んでいただき、心から感謝します!
【ひとりさんの教え セレクション】
・病気を都合よく利用しているとズルズル引きずられていっちゃう
・"かっこ" ばかりつけるな、でなく、 "かっこ" ぐらいつける
・"押し出し" を始めると、「このままでは終わりたくない」と思い始める
・人は「成功していて、かっこよくて、さらにいい人」に魅力を感じる
・「迷惑かけるな」って言うのは、「平均台の上を歩け」と言うのと同じ