なぜ、空気の読めない、場が読めない人には愛がないのか
ひとりさんはこうおっしゃっています。
よく「商売は器量だ」と言います。
聞いたことがある人も多いと思うのですが、
これはどういうことか、ご存知ですか?
たとえば、儲かってないラーメン屋があるとします。
メニューに、ギョーザからチャーハンから全部書いてあって、
このなかで一番売れるのは、五目そばだとする。
五目そばは人気があるんですね。
でも、ラーメンは人気がないんですよね。
ギョーザも人気がない。
と普通は考えるのですが、私の考えは違います。
私に言わせると、「ギョーザが人気ない」ではない。
「ラーメンが人気ない」じゃあないんです。
なぜかと言うと、ラーメンがあまり出ないのだとしたら、
今、一番流行ってるラーメン屋を見てきて、
自分のとこのラーメンの味をを変えればいいのです。
ギョーザの味も変えればいいのです。
それをきちっとやってないから、
ラーメン、ギョーザが売れない。
ということは、味を変えようとしない、
あなたが、人気ない、なのです。
お客さんが食べたがらないラーメンを出し続けておきながら、
「お客が来ない」「不景気だ」と言う、
その人間性に人気ない、なのです。
結局、最後は人気です。
人気とは、人の気、愛です。
店主には、それがないのです。
たとえば、お客さんが並んでいるラーメン屋は、
こってりしたラーメンを出しているとする。
にもかかわらず、「ウチはさっぱりしてて、うまいんです」と。
そういうのが「愛がない」と、私は言うのです。
自分だけが満足するようなラーメンは、
家で作って食べてて下さい。
商売というのは、お客さんに尽くすものです。
それもしないで、「お客はラーメンをわかってない」って、
あなた、場が読めてない、空気読めてないですよ。
「空気読めない」というのは、どういう空気なのかがわからない、
ではありません。
愛がない。
なぜって、自分の彼女を友だちやなんかに紹介したとき、
「なんだ、この前の彼女のほうがいい女じゃないか」
と言われたら嫌でしょ?
「嫌だ」とわかってるのに、人にはやるんですよ、
空気読めない人って。
だから、空気読めない人って、
「ここで、こんなこと言ったらマズイだろ」
とかいうのがわからないのではないのです。
本当にわからないのだとしたら、
そのマズイこと、自分が言われたり、
されたりしても、怒ったりしないのです。
ところが、空気読めない人は、
自分がそういうことされると怒るんですよ。
「人に、ああいうことされるの嫌だ」とわかってて、
人のことはわからない、って。
そういうのは、場が読めない、ではなく、愛がない。
人に対する思いやりがないのです。
ひとりさんの著書
『微差力』より抜粋
もしも、愛がないことをしてしまっていたら、
そのことをやめて、愛のあることをしていきましょう。
最後まで読んでいただき、心から感謝します!
【ひとりさんの教え セレクション】