人は誰でも、一度は失敗します。
ただ、だんだんと失敗を重ねていって
失敗を恐れてはいませんか?
ひとりさんはこうおっしゃっています。
それでその小さいお店を繁盛させるんだけど、
仕事のコツでも人生のコツでもなんでもそうなんだけど、
「どうやったらうまくいきますか?」って聞く人がいるんです。
でも、ここが問題なんです。
私がやってうまくいくことでも、
同じことをあなたがやっても
うまくいかないことがあります。
たとえば「ぽちゃっとしてかわいいね」って言っても、
よろこぶ人と怒る人がいるんです。
だから、あなたがラーメン屋をやろうが定食屋をやろうが、
どんな仕事でもいいから、
自分が「これはうまくいく」と思ったことを全部やるんです。
それでやってみると、うまくいくか、
いかないかがすぐにわかるの。
そこでうまくいかないことがあったら二度やっちゃダメだよ。
よく覚えておくんだよ。
日本人がよく「なんでも粘り強く」っていうのは
農耕民族だからなんです。
農家は同じことをやっていてもいいんです。
常々とキュウリをつくったり、
米をつくっていれば食っていけるんだよ。
でも商人は、やって失敗したことを続けていると
えらいことになっちゃいます。
だから一回やって失敗したことは改良して、
つねに新しいことをする。
そうやって改良するの。
そこで何回改良するかっていうことなんだよね。
だから一つなにかをやるのに、
まあ、五、六回は改良するだろうってつもりで、
最初からやらないとダメなんだよ。
それを知らない人は、
一回やってうまくいかないとショックを受けるけど、
ショックを受けるということは、
一回で当てようと思ってたの?
世の中ってそんなに簡単じゃないんです。
逆上がりだって、一回練習しただけではできない。
何回か練習しないとできるようにならないんです。
新しいことに挑戦するときは普通、五、六回は改良するんだよ。
だから、やると同時に
「どこが改良点だろう」って見てるんです。
そうすると改良する場所がわかるから、
すぐに改良してやり直すことができる。
失敗はやるまでわからないから、
やってみて初めてわかるんです。
だから失敗は改良するためにあるんだよ。
失敗すると落ち込む人がいるけど、
人は落ち込むために失敗するんじゃないんだよ。
改良するためなんだよ。
落ち込むということは一発で当てられると思ってたんだよな?
それって事業をなめてるよ。
そんなんだったら、だれだって社長になれるし、
事業家になってるんだよ。
改良するの。そして出すの。
そしてまたしばらくして改良して、また出すの。
社長業とは改良業なんだよ。
そうやってつねに改良してるとだんだん、
当たるようになってくるんです。
そしてそれが、今まで一〇回やってたのが次に挑戦していると、
問題が解決するスピードも早くなってくるんです。
それでそのうち、一発で当てられるようになるんだよ。
だけどそれは、失敗からしか学べないんです。
ひとりさんと恵美子社長の共著
『百発百中』より抜粋
たとえ失敗しても、失敗を恐れず、
「改良点が見つかった!」と心の中で喜んで
次に成功させるための糧にしましょう!
今日も最後まで読んでいただき、心から感謝します!
【ひとりさんの教え セレクション】