"あの失敗から学べ!"
とはどういうことなのか
ひとりさんはこうおっしゃっています。
しあわせになりたい人が
この本を読んでくれてると、
思うんですけれど。
しあわせになりたかったら、
ホントに、
むやみに怖がることは
やめなきゃいけない。
世の中には、
心配の種をまきちらかす人がいるけれど、
みんながそれを真に受けて大さわぎすると、
望ましくないことが起きることもあるんです。
たとえば、第ニ次世界大戦のとき。
あの戦争に参戦したのは、ある意味、
日本人の恐怖感をあおって、
みんなして大さわぎした結果、
世界大戦に参戦することになった。
どういうことかというと、
戦前の日本は、
農家の人たちがお米を食べれなくて、
自分の娘を身売りしたり、
たいへんな思いをしていた。
国民の大半が "おしん" みたいな生活だったんです。
にもかかわらず、国は、一生懸命、
飛行機や軍艦なんかを造って、
どんどん軍事力をつけて、
他の国を攻めたりしていた。
それで、戦前の日本は、
国民がひもじい思いをしているのに軍備拡大して、
ヨソの国を攻めていたら、いろんな国から
「日本のやっていることはおかしい」
「そういうこと、やっちゃダメだよ」って。
満鉄って、当時の中国・満州国にあった、
日本の半官半民会社「南満州鉄道」のことね。
満鉄は、鉄道以外に、炭鉱を開発したり、
鉄を造ったり、電力供給や農業、
いろんな事業をやってたんですけど。
その満鉄を「放棄しろ」といわれたとき、
日本軍や多くの日本人が
「満鉄をとられたら、日本という国は存続できない」と。
満鉄をとられることを怖がって、
みんなで大さわぎした挙句、
「米英をやっつけろ」ということになって戦争が勃発。
その結果、日本は焼け野原になって、
満鉄もなくなっちゃった。
と、ここで、一つおたずねしますけど。
満鉄がなくなって、本当に、
日本はダメになりましたか?
今、東京でも大阪でも、
都心に立派なビルがバカバカ建ってます。
ということは
「満鉄をとられたら、日本という国は存続できない」って、
デタラメもいいとこだったよね。
そのデタラメなことを真に受けて、
みんなでビクビクして、
大さわぎして、最終的に、
何百万もの人が亡くなったんです。
わかりますか?
いつの時代も、
「これだったらダメになっちゃう」
「あれだったらダメになっちゃう」って、
恐怖をあおるような話が出てくるけれど。
でも、本当にダメになるっていう根拠はなんなの?
証明できるの?
そんなもん、ないんだよ。
それなのに、
いつもいつもデタラメな話におびえてるけど、
あなた、またいつもと同じ手に
ひっかかっていいんですか?(笑)
みんながみんな、
私の意見に賛同してくれるとは思ってないよ。
それでもいいんです。
でも、この本を読んでる人や
一人さんのCDを聞く人のなかから、
「デタラメな話を真に受けちゃいけないよ。
こうやって考えなよ」って。
そうやって、周りの人をしあわせへ導いていく
指導者が出てくるのが、私には見える。
一人さんは、みんなにそうなって欲しい、
と思ってるんじゃない。
一〇〇人に一人、
みんなの心に灯をともす指導者が出てくることがわかってる。
その一〇〇人に一人の指導者は、
あなたです。
ひとりさんの著書
『愛される人生』より抜粋
今でも、「〜が起こったらダメになっちゃう」という
話がありますよね。
そのことが起こる可能性はあるかもしれないけれど、
「100%起こる」という根拠はないですよね?
だから、そんな話にふりまわされないで、
できる用心だけをして、楽しくいきましょう!
今日も最後まで読んでいただき、心から感謝します!
【ひとりさんの教え セレクション】
・人は「成功していて、かっこよくて、さらにいい人」に魅力を感じる
・「迷惑かけるな」って言うのは、「平均台の上を歩け」と言うのと同じ