どうして、「誰かを助けたい!」と思ったときに
"困っている状態から抜けられる"のか
ひとりさんはこうおっしゃっています。
不幸な人が、
「誰かに助けてもらいたい」
という気持ちでずっといても、
「困っている人を助けたい!」
と思ったときに、困っている状態から
抜けられるようになっているんです。
昔、お釈迦さまが、
これから托鉢に出かけようとするお坊さんに、
こんなことを言いました。
「貧しい人のところをまわりなさい」
托鉢は、修行しながら
ごはんやお金をもらいに行くことですから、
お金持ちのところに行ったほうが、
たくさんもらえるんです。
でも、お釈迦さまは
「貧しい人のところをまわりなさい」
と言った。
それで、そのお坊さんは、
インドのスラムのような人のところを
まわって歩きました。
そうすると、自分たちも
ろくに食べられないような人が、
ちょっとずつ、ごはんを恵んでくれるんです。
一人がスプーン一杯分ぐらい。
それで、何ヶ所もまわると、
やっとおちゃわん一杯分のごはんになる。
お金持ちの家に行けば、
一ヵ所でおちゃわん一杯分のごはんは
もらえるでしょう。
でも、お釈迦さまは
「貧しい人のところをまわりなさい」
って言ったのです。
「それはなんでですか?」
ってお坊さんが聞いたときに、
お釈迦さまはこう答えたそうです。
「貧しい人は、もらうことばっかり考える。
それでは何も変わらない。
人は、人に恵むようになったときに、
初めて救われる」
貧しさに苦しんでいる人でも、
スプーン一杯でも人に恵むようになったとき、
その人の運勢が変わるんです。
だからお釈迦さまが
「托鉢で貧しい人のところをまわりなさい」
って言ったのは、貧しい人の運勢が、
人に恵み出したときに変わるということなのです。
いま困っている人ほど、
人を助けることを考えてはどうでしょう。
そのとき、あなたの運勢が変わって、
いまの状況から抜け出すことができるのです。
ひとりさんの著書
『すべてがうまくいく上気元の魔法』より抜粋
貧しい状況でも、
人に恵むことによって、
大切なことに気づくことができるから、
お釈迦さまはお坊さんをつかって
貧しい人たちに気づいてもらうために
まわらせたわけなんですね。
もしも今、困っている状態で
助けてほしいと思っていたら、
できる範囲で、人を助けることをしてみましょう。
きっと、大切なことに気づくことができると思いますよ!
今日も最後まで読んでいただき、心から感謝します!
【ひとりさんの教え セレクション】
・病気を都合よく利用しているとズルズル引きずられていっちゃう
・"かっこ" ばかりつけるな、でなく、 "かっこ" ぐらいつける
・"押し出し" を始めると、「このままでは終わりたくない」と思い始める
・人は「成功していて、かっこよくて、さらにいい人」に魅力を感じる
・「迷惑かけるな」って言うのは、「平均台の上を歩け」と言うのと同じ