2022年10月半ば頃に廻った東北の独り湯修行旅シリーズ。
5日目を迎え、青森を移動しながらこれまで入れてなかった湯から湯へ。
本編の前に、ここまでの行程リンク集からどうぞ。
<1日目>
<2日目>
<3日目>
<4日目>
<5日目>
入れるのに入らなかった痛恨の「湯段温泉 新栄館」を無事収めてからは羽黒温泉へ。
以前泊まった「民宿ぶなこ(閉業済)」の近くにあったペンションの湯は前回に続きフラれてしまう。
羽黒温泉は今回諦め、さらに嶽温泉は後回しにし、弘前岳鯵ヶ沢線を戻るように少し東へ。
県道204号を道なりに南下していくと、やがて中津軽郡西目屋村へ入る。
大秋川と支流の白沢川がぶつかるあたりにあるのが「大白温泉」。
「たいはく温泉」と読む。
⻄⽬屋村の「一般財団法人 ブナの里 白神公社」が運営する温泉施設の1つ。
この白神公社では、天然温泉を有する施設がぼくの知る限り3つある。
こちらの後、他も行ってみますよ、もちろん
建物は比較的新しい感じだが、リニューアルされて20年ぐらい経つのだろうか。
10時半頃に到着。
正式名称は「観光案内休憩施設 大白温泉」のようだけれども、一般的には大白温泉とのみ呼ばれているようなので、それに追随。
大白温泉
相変わらず天気は良くないが、その分人出も少なかろうと期待をかけつつ。。。
営業案内。
営業時間は10時~21時。
基本的に無休。
入浴料は380円。
館内は人が少なさそう。
これは貸切状態記録が続くか。。。
受付に入浴料を支払う。
休憩施設というぐらいで、休憩室での休憩は有料となる。
ベンチに座るぐらいは無料です
浴場は男女別に内湯と露天風呂、サウナなどがある。
では男湯へ。
あら、先客が2人いたか。。。
でも入れ違うように2人とも脱衣所へ戻ってきた。
またもや独り占め状況
ただし浴室入口にはこんな貼り紙が。
露天風呂の営業は訪れる何日か前に終了してしまっていた。
ちょっと損した気がするが、380円なら文句も言えない。
では浴室内へ。
ヒタヒタな床にニンマリしつつ、浴槽の湯面のとろみ具合にまた期待値が上がる
洗い場を先に観察。
洗い場は2面。
シャワー付きカランが並ぶが、シャンプー類の設置はない。
カランからは源泉ではなく真水、真湯が出た。
浴室の一角にはサウナと露天風呂への入口が。
サウナももちろん料金内で入れるが使用せず。
露天風呂↓はそういうわけで休止中。
では源泉のお話。
淡い黄色透明な湯は源泉名が「白沢温泉」。
源泉温度46.7度、pH不明だがアルカリ性。
成分総計0.956g/kgのアルカリ性単純温泉。
この湯を完全かけ流しにて使用している。
オーバーフローもそれなりにしっかり。
浴槽の温度を測ってみると。。。
42.6度となかなかに適温。
成分の数値を簡単に抜粋。
陽イオンはナトリウムが230.7mgでほとんど。以下カリウム15.0mg、カルシウム2.0mg、アンモニウム1.3mg、鉄Ⅱ0.2mg、マグネシウム0.1mg。
陰イオンは炭酸水素が405.mg、次に塩化物が67.1mg。以下は炭酸31.4mg、硫酸29.2mg、リン酸1.1mgなど。
遊離成分はメタケイ酸が169.2mg、メタホウ酸が2.7mg。
重曹泉系の単純温泉であり、炭酸イオンも30mg超え、アルカリ度も高そうでメタケイ酸の数値もかなりあるという、とろみツルスベ系の美肌の湯ど真ん中な状況
淡いタマゴ臭あり。
そして淡いタマゴ味と淡い塩味。
湯口の温度を測ってみると。。。
46.6度と分析書の温度とほとんど変わらない。
新鮮な状況で投入されていることがわかる。
そしてやはりとろみを帯びた強いツルスベ感が何とも心地よい。
泡付きこそ観察できなかったが、極上湯で間違いなし
いや~、またまた素晴らしい湯だった
青森のたまらん湯シリーズはまだまだ続きます
大白温泉
青森県中津軽郡西目屋村白沢字白沢口1-1
0172-85-3311
入浴料 380円
10時~21時
基本は無休
<源泉:白沢温泉>
アルカリ性単純温泉(アルカリ性・低張性・高温泉)
46.7度
pH不明(アルカリ性)
成分総計 0.956g/kg
淡黄色透明
淡タマゴ臭あり
淡タマゴ味、淡塩味あり
トロみのあるツルスベ感あり
完全かけ流し
2022年10月入湯
※数値はR2の分析書より