いつも、エコノミライ研究所のブログをお読みくださり、誠にありがとうございます。
「高速道路」と簡単にひとまとめしようとしても
1 国土開発幹線自動車道
2 高速自動車国道
3 高規格幹線道路(第四次全国総合開発計画)
4 高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路
5 国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)
6 本州四国連絡道路
7 地域高規格道路
8 その他の自動車専用道路
という分類で考えなければなりません。
リブログ記事ごご覧下さればおわかりのとおり
エコノミライ研究所では、まず、
「2高速自動車国道」の理解を進め、全国に67路線の存在があることを確認しました。
続いての興味は、「高速道路国道」に準ずる自動車専用道路の存在となりまして、
「3 高規格幹線道路(第四次全国総合開発計画)」に関係する道路の存在にクローズアップし、26回シリーズとして紹介してまいりました。
(参考:ウィキペディア「国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路) - Wikipedia)
それでも、以上のような紹介のみでは、まだ、高速道路の全てを紹介できていないこととなります。
すなわち、「2高速自動車国道」、「3 高規格幹線道路(第四次全国総合開発計画)」
につづく「6 本州四国連絡道路」について、4回シリーズとして紹介を致しました。
(参考:ウィキペディア「本州四国連絡道路」本州四国連絡道路 - Wikipedia)
以上により、通行が有料となる「高速道路」をほぼ全域で紹介できたのではないか、と思いますが、例えば地元岡山の美作岡山道路とか隣接する地域で未に覚えのある第二神明道路
そして、首都高速や阪神高速、名古屋高速などのクローズアップができていません。
従いまして、いわゆる「高速道路」の紹介は、まだまだ、続きます。
先回シリーズである本四連絡道路に続くのは、題名に記したとおり
地域高規格道路
であります。
第 60 回目 は、関東地方整備局管内の 横浜新道(よこはましんどう) です。
横浜新道(よこはましんどう)は、神奈川県横浜市内の国道1号バイパスである。全線は一般国道の指定区間である。道路法で定める自動車専用道路には指定されていない。
国土交通省直轄管理の無料道路区間と、東日本高速道路管理の有料道路区間との二種類から構成される。
概要
無料道路区間
起点 : 横浜市神奈川区立町
終点 : 横浜市保土ケ谷区常盤台
車線 : 4車線
有料道路区間
起点 : 横浜市保土ケ谷区常盤台
終点 : 横浜市戸塚区上矢部町
車線 : 4 - 6車線
歴史
1957年4月に行政道路の一部として無料道路区間が開通した。「行政道路」とは、「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」(日米安全保障条約)の「日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定」(日米行政協定)により計画された道路で、1948年11月に「日本の道路、及び街路網の維持修繕5ヵ年計画」(横浜 - 厚木、厚木 - 横須賀、横浜 - 横須賀など)覚書交付により、連合国軍最高司令官総司令部から建設を指示される。そして、横浜 - 厚木間の一部である無料道路区間は、大森アベニュー(国道1号線第二京浜)と厚木海軍飛行場や相模総合補給廠などを結ぶ道路として「横浜市道常盤台和田町線」と共に開通した。
1959年10月に有料道路横浜新道の保土ヶ谷起点 - 戸塚終点間が開通した。「有料道路横浜バイパス」として計画され、建設にあたり日本で初めて、13トン級ブルドーザーによる土工工事となり、軟弱地盤対策としてサンドパイル工法を採用した。この建設以前の道路は簡易的な舗装であったが、本路線の建設後は本格的なコンクリートによる舗装[1]など当時の最新技術が導入された。
年表
1948年(昭和23年)11月 : 連合国軍最高司令官総司令部が行政道路(無料道路区間)の建設を指示。
1957年(昭和32年)
1月 : 日本道路公団が、有料道路横浜バイパス(有料道路横浜新道)の事業許可を受ける。
4月 : 無料道路区間が開通。
5月19日 : 有料道路横浜バイパス工事開始。
1959年(昭和34年)10月28日 : 戸塚道路の区間に、保土ヶ谷起点 - 戸塚終点の区間を追加して有料道路横浜新道とする。旧戸塚道路の区間は、横浜新道戸塚支線となる。
1964年(昭和39年)12月16日 : 横浜新道戸塚支線の区間を無料開放する。
1968年(昭和43年)7月5日 : 第三京浜道路との連絡路が開通(世田谷方面と連絡)。
1973年(昭和48年)4月17日 : 保土ヶ谷バイパスの開通により、新保土ヶ谷インターチェンジの供用開始。
1974年(昭和49年)2月5日 : 拡幅工事完了(上下線を完全分離)。
1985年(昭和60年)4月1日 : 三ツ沢ジャンクションの供用開始(首都高速神奈川2号三ツ沢線と連絡)。
1996年(平成8年)7月31日 : 保土ヶ谷有料道路起点 - 新保土ヶ谷インターチェンジの6車線化拡幅完成。
2001年(平成13年)
7月23日:新保土ヶ谷料金所・戸塚料金所にてETC運用開始。
9月13日:暫定出入口を閉鎖。
9月28日:全線改良工事完了(今井インターチェンジと川上インターチェンジの供用開始)。
無料道路区間
神奈川区立町交差点で第二京浜国道から分岐、反町・三ツ沢を経由し、有料道路区間に接続する全長4.4km、4車線の一般道路である。
有料道路区間
横浜新道(よこはましんどう、英語: YOKOHAMA SHINDO)(有料道路区間)は横浜市保土ケ谷区常盤台の起点から横浜市戸塚区上矢部町の終点を結ぶ東日本高速道路(NEXCO東日本)が管理する有料道路である。横浜市保土ケ谷区峰沢町から横浜市保土ケ谷区常盤台の間は、管理上では横浜新道とされているが、路線は第三京浜道路の支線である。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、第三京浜道路とともに「E83」が割り振られている。
通行規制
有料道路区間についても道路法で定める自動車専用道路ではないが、歩行者・軽車両は通行禁止であり歩道も併設されない。ほとんどの区間は最高速度が70 km/hである。
加えて保土ヶ谷IC今井IC間は自動車専用道路とほぼ同等の通行規制である(原動機付自転車を含む125cc以下の二輪車は通行できない)。
ただし原付が通行可能区間からそのまま通行禁止区間に入ってしまう事案が少なくないことから、神奈川県警察が「標識・看板をよく見て走行するように」と注意を呼びかけている。
保土ヶ谷トンネル
開通以来ある保土ヶ谷トンネルであるが、交通量の増加で交通の大きなネックになった。また、通過車両の大型化により2車線ではあったが、トンネルの断面が小さく大型車の併走が不可能なこと(車線での限界高さが3m強程度なため、大型車が車線をまたぐ必要があった)も拍車をかけた。
1996年完成の改築では、上り線は新たに3車線の新トンネルを建設し、下り線はトンネルを拡大する工事を行った。上り線の新トンネルを最初に建設して付け替えを行い、下り線を一旦、旧上り線トンネルへ付け替えてから下り線トンネルの拡大工事を行った後、元に戻す付け替えを経て現在の形となっている。
日本には、大変、多くの高規格道路の存在があります。それだけ、道路行政の複雑さも存在しているであろうことも、容易に想像することができます。
いろいろと、調べてみることで、新たな「発見」があります。
このシリーズ
でも、また、新たな「発見」があれば良いな、と思いつつ、紹介しています。
このシリーズ、是非、お楽しみ下さい。
エコノミライ研究所所長 楊田芳樹
<おまけ>
この文書の最後に、これまで掲載してきた三訂版シリーズのリンクを貼っておきます。
以下のコンテンツが、EVユーザーの皆様、そして、EVに興味をお持ちの皆様にも、お役に立つことができれば幸いです。
[三訂版]【日本の高速自動車国道01】E5道央自動車道 2021-01-05 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道02】E5A札樽自動車道 2021-01-12 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道03】E38(E61)道東自動車道 2021-01-19 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道04】E61十勝オホーツク自動車道 2021-01-26 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道05】E4東北自動車道 2021-02-02 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道06】E4A八戸自動車道 2021-02-09 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道07】E4A青森自動車道 2021-02-16 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道08】E46釜石自動車道 2021-02-23 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道09】E46(E7)秋田自動車道 2021-03-02 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道10】E46山形自動車道 2021-03-09 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道11】E49磐越自動車道 2021-03-16 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道12】E7日本海東北自動車道 2021-03-23 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道13】E13東北中央自動車道 2021-03-30 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道14】E17関越自動車道 2021-04-06 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道15】E18上信越自動車道 2021-04-13 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道16】E6常磐自動車道 2021-04-20 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道17】E14館山自動車道 2021-04-27 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道18】CA東京湾アクアライン 2021-05-04 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道19】E51東関東自動車道 2021-05-11 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道20】C3東京外環自動車道 2021-05-18 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道21】E50北関東自動車道 2021-05-25 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道22】E20(E19)中央自動車道 2021-06-01 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道23】E1(A1)名神高速道路 2021-06-08 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道24】E88京滋バイパス 2021-06-15 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道25】E19長野自動車道 2021-06-22 07:00:00
【三訂版】【日本の高速自動車国道26】E1(AH1)東名高速道路 2021-06-29 07:00:00
【三訂版】【日本の高速自動車国道27】C4首都圏中央連絡自動車道 2021-07-06 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道28】E67東海北陸自動車道 2021-07-13 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道29】E1A新東名高速道路 2021-07-20 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道30】E52中部横断自動車道 2021-07-27 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道31】E8北陸自動車道 2021-08-03 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道32】E1A伊勢湾岸自動車道 2021-08-10 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道33】C2名古屋第二環状自動車道 2021-08-17 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道34】E23東名阪自動車道 2021-08-24 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道35】E23伊勢自動車道 2021-08-31 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道36】E26近畿自動車道 2021-09-07 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道37】E25西名阪自動車道 2021-09-14 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道38】E1A新名神高速道路 2021-09-21 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道39】E26阪和自動車道 2021-09-28 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道40】E42紀勢自動車道 2021-10-05 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道41】E27舞鶴若狭自動車道 2021-10-12 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道42】E2A(AH1)中国自動車道 2021-10-19 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道43】E2山陽自動車道 2021-10-26 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道44】E29播磨自動車道 2021-11-02 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道45】E29鳥取自動車道 2021-11-09 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道46】E73岡山自動車道 2021-11-16 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道47】E73米子自動車道 2021-11-23 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道48】E54尾道自動車道 2021-11-30 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道49】E54松江自動車道 2021-12-07 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道50】E74広島自動車道 2021-12-14 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道51】E74浜田自動車道 2021-12-21 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道52】E74山陰自動車道 2021-12-28 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道53】E32徳島自動車道 2022-01-04 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道54】E11(E56)松山自動車道 2022-01-11 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道55】E11高松自動車道 2022-01-18 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道56】E32(E56)高知自動車道 2022-01-25 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道57】E3九州自動車道 2022-02-01 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道58】E10宮崎自動車道 2022-02-08 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道59】E34長崎自動車道 2022-02-15 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道60】E35西九州自動車道 2022-02-22 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道61】E34(E10)大分自動車道 2022-03-01 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道62】E77九州中央自動車道 2022-03-08 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道63】E10(E78)東九州自動車道 2022-03-15 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道64】E65新空港自動車道 2022-03-22 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道65】E71関西空港自動車道 2022-03-29 07:00:00
[三訂版]【日本の高速自動車国道66】E2A関門橋 2022-04-05 07:00:00
[三訂版]<とりあえず最終回>【日本の高速自動車国道67】E58沖縄自動車道 2022-04-12 07:00:00
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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