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レイコが 出て行ってから 俺は ず～と 恨んでいた。
と 同時に ず～と レイコのことを 想っていた。
悔しいけれど 忘れられなくて 愛し続けていたのかもしれない。
その原因の一つには あまりにも レイコからの 一方的な 身勝手な別れ方だったから かもしれない。
あれは 確か・・・。
二人が 付き合い始めた 1年目の記念日だった。
レイコが その日を 二人の記念日にして これからは絶対に毎年 二人で お祝いしようと言っていた まさに その夜に レイコは 出て行った。
何も言わずに。
俺に無断で。
俺は その日 仕事を 休んだ、 レイコとの記念日のために。
そして 昼から 記念日の プレゼントや ケーキなどを 一人で 買いに 出かけていた。
サプライズのプレゼントや 彼女が好きな店の 美味しいケーキを 予約していたのだ。
彼女には 留守番と 料理を お願いした。
そして ワインに ちょっとしたオードブルも 買い込んで 喜んで 家路についた。
レイコは 部屋で お留守番のはずだった。
料理を 作って 待っていてくれている はずだった。
素晴らしい記念日の夜に なるはずだった。
元々 俺は 豪華なホテルでの食事や 宿泊も 提案したが レイコが 部屋での お祝いを 強く 希望したのだ。
手作りの 食事も 用意すると言っていた。
まあ 無駄な出費が 抑えられるのだから 俺の方も 助かったのだけれど・・・。
レイコへの プレゼントは 彼女の欲しがっていたブランドのバッグ。
気合いを入れて 貯金と 頼み倒した友人からの借金で 購入したのだ。
全ては レイコの 笑顔のために。
（ つづく ）
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