国宝・重要文化財指定の建造物

国宝・重要文化財指定の建造物

全国の国宝・重要文化財に指定された建造物についてのブログです。


神戸市中心部、灘地区にある国宝や国の重要文化財に指定された建造物のうち、私がこれまで訪問したものを紹介しています。
個人の備忘録みたいなものですが、実際に訪ねてみたら目当ての文化財が塀や樹木の陰で見えないといったことも時々あるので、ここでは、このあたりも詳しく書いて、閲覧してくれた方の参考になるように考えました。また、文化財の位置は国指定文化財等データベースで確認できますが、間違った情報も結構多いので、ここでは現地で実際に確認した座標を記載しています。
記載内容は訪問日時点のものです。情報が古くなってしまっている可能性もあり、修復工事が始まって見学できないこともあるので、注意してください。
神戸市東灘区
旧村山家住宅洋館、玄関棟、書院棟、茶室棟、衣装蔵、美術蔵
神戸市灘区
旧ハンター住宅
神戸市中央区
旧ハッサム住宅
旧小寺家厩舎
船屋形
徳光院多宝塔
布引水源地水道施設布引水路橋(砂子橋)、谷川橋、雌滝取水堰堤、五本松堰堤、締切堰堤、放水路隧道、分水隧道、分水堰堤、分水堰堤附属橋
旧トーマス住宅
小林家住宅(旧シャープ住宅)
旧神戸居留地十五番館

 

 

ビクトリア様式の異人館

旧ハンター住宅


ハンターじゅうたく
神戸市灘区青谷町一丁目
旧ハンター住宅34.712167, 135.214979
明治
木造、建築面積269.8m2、二階建、一部三階、スレート葺

旧ハンター住宅は、王子動物園内に移築保存されています。明治22年頃ドイツ人のA・グレッピー氏が、英国人の技師に依頼して建築したものといわれています。その後、英国人のE・H・ハンター氏が、北野町の高台に居宅を構えるにあたり、この建物を買い取り、改造して現在の建造物に仕上げたものです。現存する神戸の異人館の中では最大級のものです。
・片側に塔屋を設けた非対称な構成はビクトリア様式の特徴

・ペディメントには凝った装飾が施されている

・塔屋の急こう配の屋根や主屋の軒を支えるブラケットなどにもビクトリア様式の特徴が表れている

・玄関にはビクトリア様式に特徴的なブラケットが見られる

・玄関ホールの扉の上部にはブロークンペディメントの装飾が施されている

・階段の高欄にも凝った装飾が施されている

・階段踊り場のステンドグラスは英国から取り寄せたもの

・二階のベランダ(上段写真)と一階のベランダ(下段写真)
・当初、ベランダには窓ガラスがはめられていなかったが、日本の気候に合うよう後に取り付けられた
・来客の接遇に用いられた一階の天井には装飾が施されているが、居住用の二階の天井には装飾がない

アクセス
旧ハンター住宅は王子動物園の中にあります。王子動物園は阪急神戸線王子公園駅の山側です。
見学ガイド
動物園開園中は自由に見学することができます。期間を限って内部も公開されています。

感想メモ
動物園の入場料がかかるし、困ったなと思いましたが、こういうことでもない限り動物園に行くこともないので、新鮮でよかったです。曇りがちの日でしたが、隣のカバ舎で日が射すのをのんびりと待ちました。
ビクトリア風の建築で、北野の他の洋館と比べると、かなり豪華です。
(2022年12月訪問)

参考
王子動物園公式サイト

 

 

インド系貿易商の旧宅

旧ハッサム住宅


きゅうはっさむじゅうたく
神戸市中央区中山手通五丁目
旧ハッサム住宅34.693049, 135.181617
明治
木造、建築面積173.6m2、二階建、桟瓦葺

旧ハッサム住宅は相楽園内に移築保存されています。インド系イギリス人貿易商K.ハッサム氏が明治35年に自邸として建てたもので、もとは北野の高台にありました。
・木造2階建、寄棟造桟瓦葺で、屋根には化粧れんが積みの煙突をあげる
・左側の煙突は阪神淡路大震災で落下したため再築し、もとの煙突は前庭に保存されている(下段写真右側)
・外壁の下見板張りオイルペイント塗り、ベイウインドウ(張り出し窓)、よろい戸とペディメント、蛇腹など明治時代に建てられた神戸の異人館の特徴をよく伝えている
・門柱(下段写真右手前)も附指定されている

・南側に設けられたベランダは、1階をアーケード式(アーチを連ねた形)、2階をコロネード式(列柱式)とする

・2階ベランダ柱頭部にはアカンサスの葉をかたどった柱頭飾りが付いている

・一階ベランダのアーチ

・二階には居室が配置されている

アクセス
神戸市営地下鉄県庁前下車すぐです。旧ハッサム住宅は相楽園の中にあります。
見学ガイド
旧ハッサム住宅は有料で公開されています。内部は通常非公開です。

感想メモ
相楽園には船屋形の特別公開を目当てに行きましたが、ハッサム住宅の内部も公開されていました。内部は意外とシンプルな造りでした。
(2022年11月訪問)

参考
神戸市公式サイト

 

 

神戸の中心部に建てられたドイツ風の厩舎

旧小寺家厩舎


きゅうこでらけきゅうしゃ
神戸市中央区中山手通五丁目
旧小寺家厩舎34.693277, 135.181855
明治
煉瓦造、建築面積188.1m2、二階建、一部吹抜、塔屋付、スレート葺

旧小寺家厩舎は相楽園内に位置します。元神戸市長小寺健吉氏が邸内の厩舎として明治43年頃に建設したものです。建設当初から現位置にありました。
・L字形の建物の主体部分(写真左)1階は、馬車庫・自動車庫・馬糧供給室、2階は厩務員部屋・馬糧倉庫
・矩折部分(写真右)は馬房
・西端の塔は階段室
・構造は、1階が煉瓦造、2階がハーフティンバーの木骨煉瓦造
・ドイツの民家風の意匠を取り入れている

・主体部分はドーマ窓を持つ急こう配の屋根が特徴

・矩折部分は高い吹き抜けを持つ

・矩折部分の切妻には装飾が凝らされている

アクセス
神戸市営地下鉄県庁前下車すぐです。旧小寺家厩舎は相楽園の中にあります。
見学ガイド
旧小寺家厩舎は有料で公開されています。

感想メモ
この厩舎は移築されたものではなく、元からこの場所にあったとのことです。馬車が行き来する明治初期の神戸の中心市街地の様子が窺えます。
(2022年11月訪問)

参考
神戸市公式サイト

 

 

姫路藩主の川御座船の遺構

船屋形


ふなやかた
神戸市中央区中山手通五丁目
船屋形34.692124, 135.181406
江戸中期
桁行五間、梁間一間、一重二階、切妻造段違、檜皮葺

船屋形は相楽園内に保存されています。江戸時代に姫路藩主が河川での遊覧用に使っていた川御座船の屋形部分です。江戸時代の末まで水上に浮かんでいましたが、明治初年に屋形だけが高砂に陸上げされて茶室として利用されました。その後、舞子への移築を経て、昭和53年に現在地に移築されたものです。
建造年代は、飾り金具の家紋の痕跡から、本多侯が入封した天和2年(1682)から宝永元年(1704)の間と推定されています。
江戸時代、西国諸大名は競って御座船を造りましたが、現存するのは数少なく、川御座船としてはこれが唯一の遺構です。
船首側(上段写真は2018年撮影、下段写真とこれ以下の写真は全て2022年の特別公開時のもの)

船尾側: 
・長押や垂木の先端などには金箔を施した飾り金具が用いられている

左舷側: 
・木部は内外共すべて漆塗で、木肌の見える春慶塗と重厚な黒漆塗とに塗りわけている

右舷側一階部分: 
・建具の桟を黒漆、その間を金箔押しとしている

右舷側二階部分

一階内部(船首側より)

一階内部(船尾側より)

二階内部

アクセス
神戸市営地下鉄県庁前下車すぐです。船屋形は相楽園の中にあります。
見学ガイド
船屋形は有料で公開されています。池越しの姿は北東側から眺めることになるので、相楽園の開園時間中はほとんどの時間逆光です。

感想メモ
午前中早めに訪問したら、船屋形に何とか日が射していました。
(2018年10月訪問)
船屋形の内部特別公開の日に訪問しました。内部には立ち入ることができなくて周囲からのぞき込む形でしたが、普段は池越しに見ると逆光だし周囲には立ち入ることもできないので、ありがたい機会でした。内部はさらに絢爛豪華なものかと思っていましたが、上品な書院のような感じでした。
(2022年11月訪問)

参考
現地解説板

 

 

布引に移築された室町時代の多宝塔

徳光院多宝塔


とくこういんたほうとう
神戸市中央区葺合町
徳光院多宝塔34.709535, 135.195754
室町後期
三間多宝塔、本瓦葺

徳光院は六甲山麓の高台に位置します。明治39年(1906)に川崎造船所(現川崎重工業)の創始者川崎正蔵が創建した禅宗寺院です。
多宝塔は、神戸市垂水区の明王寺にあったもので、昭和十三年に現在地に移築されています。文明十年(1478)に建立されたものです。
・小型の多宝塔で、相輪、扉などは修補されているが、その他は創建当時の姿を良く残す
・亀腹が特に小さいことが特徴

・上重は十二本の円柱を立て、頭貫、台輪を廻し、組物は拳鼻付き四手先

・下重は円柱を内法長押で固め、台輪を乗せ、組物は拳鼻付き出組

アクセス
市営地下鉄新神戸駅北600mです。布引方面の遊歩道を80m程度上ります。
見学ガイド
多宝塔は常時自由に見学することができます。

感想メモ
小ぶりの多宝塔ですが、シルエットの美しい塔です。移築を繰り返していますが、やっと安住に地を見つけたようです。
(2021年12月訪問)

参考
徳光院公式サイト、国指定文化財等DB、解説版新指定重要文化財11

 

 

ドイツ風の重厚な構成の「風見鶏の館」

旧トーマス住宅


きゅうとーますじゅうたく
神戸市中央区北野町三丁目
旧トーマス住宅34.701355, 135.189500
明治
石、煉瓦及び木造、建築面積217.8m2、二階建、地下一階、塔屋付、スレート葺

旧トーマス住宅は北野の異人館街に位置します。ドイツ人貿易商ゴッドフリート・トーマス氏が明治後期に自邸として建てたもので、風見鶏の館として知られています。設計はドイツ人建築家ゲオルク・デ・ラランデです。北野に現存する洋館の中で、煉瓦壁の建物としては唯一のものです。
・二階建、一部三階、半地階付の建物で、北野町に多いコロニアルスタイルの洋館とは異なり、ドイツ風ネオ・ゴシックを基調とした意匠
・半地階部が粗面の御影石積、一階が煉瓦化粧積、二階が木造
・屋根は急勾配な寄棟造、スレート葺で、東南隅の塔屋の上に風見鶏を飾る

・東面に石階を設けて玄関ポーチを突出させる
・ポーチ上に手摺を設けてベランダとする
・アールヌーボー風の意匠の桂頭飾りが見られる

・二階部分の南面が板張りで、西面がハーフティンバー

・雄鶏は警戒心が強いことからドイツでは風見鶏は魔除けの意味を持っていた

・一階北東の書斎は半八角形の張出し部を持ち、どの角度から光が入るように五面のベイウィンドウになっている
・天井とペンダントライトは、こうもり傘を広げたデザイン

・一階西側の食堂は城館風の造り
・壁の木製飾りは城壁を、食器棚上部は城のバルコニーを表現している

・二階東側の朝食の間は、当時大阪まで眺望が開けた

アクセス
JR・阪神・阪急の三宮から山側に1kmの高台にあります。
見学ガイド
旧トーマス住宅内部は有料で公開されています。外観は公道から見ることができます。

感想メモ
早朝に訪問しました。三宮の高層ビルの影がここまで伸びていて、着いたときは風見鶏にはまだ日が当たっていなくて、徐々に日が射して建物が輝いていく様がすばらしかったです。
(2022年12月訪問)
改修工事が終わり,内部の見学が可能になったので再訪しました。館内には重厚な造りの部屋や軽快な意匠の部屋など、趣の異なる空間が並び、非常に興味深いものでした。また、隣接する天満宮の境内からは、神戸の街並みを背景に風見鶏の館を望めることが分かったため、翌朝あらためて訪れ、その美しい姿を堪能しました。
(2025年12月訪問)

参考
神戸北野異人館公式サイト、解説版新指定重要文化財13

 

 

コロニアル様式の「萌黄の館」

小林家住宅(旧シャープ住宅)


こばやしけじゅうたく
神戸市中央区北野町三丁目
小林家住宅(旧シャープ住宅)34.700953, 135.189280
明治
木造、建築面積210.4m2、二階建、一部三階、桟瓦葺

小林家住宅は北野の異人館街に位置します。在神戸のアメリカ総領事のハンター・シャープ氏の邸宅として、明治36年(1903年)に建築されました。萌黄の館として知られています。
・南側正面はテラスを設けた開放的な造り
・木造2階建で、萌黄色に塗装されたコロニアル様式の建築
・外観の意匠がきめ細かく格調高い

・西側側面には左右に異なった意匠の張り出し窓があり、その中央の屋根に煉瓦積の煙突

・東側側面にも煙突を設ける
・屋根は寄棟造、桟瓦葺

・窓は上げ下げ窓で外側に両開鎧戸をつける

・外壁は一、二階とも窓下を竪板張りとし、それより上は下見板張りとする

・一階テラス天井には二階窓の意匠に似た模様を施す

・一、二階境にコーニスを全周に回す

・軒廻りは略式のエンタブレチャーの上に小さなブラケットをとりつけ軒蛇腹を設ける

・一階応接室は気品のある意匠
・壁は一、二階とも漆喰壁
・一階では壁と天井との見切りにデンティル付の蛇腹を回す

・応接室の向かいにある食堂にはムッソリーニが所有していた大理石の胸像と19世紀のピアノが置かれている

・階段はロの字型で、欄干にはアラベスク模様が施されている

・南面二階のベランダは円柱を立て、その間に引違窓を入れて室内に取り込んでいる

アクセス
JR・阪神・阪急の三宮から山側に1kmの高台にあります。トーマス住宅に離接しています。
見学ガイド
小林家住宅は有料で公開されています。

感想メモ
いかにも神戸の異人館といった気品あふれる建築です。暖炉の意匠が素晴らしいということですが見落としてしまいました。また見に行きたいと思います。
(2001年11月、2019年1月、2022年12月、2025年12月訪問)

参考
神戸市公式サイト、解説版新指定重要文化財13

 

 

旧居留地時代から唯一残る商館

旧神戸居留地十五番館


きゅうこうべきょりゅうちじゅうごばんかん
神戸市中央区浪花町
旧神戸居留地十五番館34.687168, 135.192408
明治
木骨煉瓦造、建築面積175.4m2、二階建、桟瓦葺

旧神戸居留地十五番館は神戸港に近い旧居留地に位置します。居留地時代(明治元~32年)から唯一残る商館で、当初はアメリカ領事館として使われていました。建築年代は明治13年(1880)頃と推定され、神戸に現存する異人館としては最も古いものです。阪神淡路大震災で全壊しましたが、旧材を集め再建されました。
・木の骨組みの間に煉瓦を積む木骨煉瓦造で、石造風の意匠を持つ

・二階南側にベランダをもつコロニアルスタイルで、両端にペディメントを飾り、柱列の頭部にはアカンサスの葉の装飾

アクセス
JR・阪神・阪急の三宮・元町から海側に1km弱です。
見学ガイド
旧神戸居留地十五番館は高級レストランとして利用されています。外観は公道から見ることができます。ビルの谷間にあるのと背後の鏡張りのビルの反射で、きれいに日が射す時間帯は短いと思います。

感想メモ
内部は敷居の高い予約制の高級レストランとして利用されています。見学は当然ながら外観だけにしました。文化財の利活用が推進される中、観光業者がからんだこういったものも増えてくるのかと思いますが、正直なところちょっと困ったものです。
(2022年12月訪問)

参考
神戸市公式サイト

神戸市須磨・垂水・西神・北神地区にある国宝や国の重要文化財に指定された建造物のうち、私がこれまで訪問したものを紹介しています。
個人の備忘録みたいなものですが、実際に訪ねてみたら目当ての文化財が塀や樹木の陰で見えないといったことも時々あるので、ここでは、このあたりも詳しく書いて、閲覧してくれた方の参考になるように考えました。また、文化財の位置は国指定文化財等データベースで確認できますが、間違った情報も結構多いので、ここでは現地で実際に確認した座標を記載しています。
記載内容は訪問日時点のものです。情報が古くなってしまっている可能性もあり、修復工事が始まって見学できないこともあるので、注意してください。
神戸市須磨区
福祥寺本堂内宮殿及び仏壇
神戸市垂水区
移情閣
神戸市北区
若王子神社本殿
八幡神社三重塔
箱木家住宅主屋、座敷
豊歳神社本殿
石峯寺薬師堂
石峯寺三重塔
神戸市西区
太山寺本堂
太山寺仁王門
如意寺阿弥陀堂
如意寺文珠堂
如意寺三重塔

 

 

須磨寺本堂内の彩色鮮やかな宮殿

福祥寺本堂内宮殿及び仏壇


ふくしょうじほんどうないくうでんおよびぶつだん
神戸市須磨区須磨寺町
福祥寺本堂内宮殿及び仏壇34.649720, 135.111802
室町前期
宮殿 三間宮殿、正面軒唐破風(後補)付、板葺
仏壇 三重仏壇

福祥寺は須磨海岸背後の山裾に位置します。古くから須磨寺の通称で親しまれてきた真言宗の寺院です。平敦盛遺愛の青葉の笛や弁慶の鐘、さらに敦盛首塚や義経腰掛の松など、多数の宝物や史跡を有し、源平ゆかりの古刹として知られています。
本堂内宮殿は、寺記によれば、応安元年(1368)式部法橋長賢によって製作されたと伝えられています。
・朱塗りの部分が宮殿で、その下が仏壇
・仏壇は下層が禅宗様、上層が和様の二段から成る異色なもの
・仏壇上に基壇があり、それに宮殿が乗せられている
・宮殿は三間の極彩色
・宮殿が彩色されたのは、造営後100年以上経った享禄二年(1529)

・宮殿の組物は禅宗様の三手先で、詰組
・柱上部には粽がなく、和様の内法長押が打たれている

アクセス
福祥寺(須磨寺)は山陽電鉄須磨寺駅から600m、JR山陽本線須磨駅から1.3kmです。本堂中央の宮殿が重文指定されている宮殿です。
見学ガイド
須磨寺の拝観時間8:30~17:00で、この間は本堂の扉が開かれているので、少し距離はありますが、向拝部分から本堂内部の宮殿及び仏壇の一部を見ることができます。

感想メモ
本堂内の宮殿なので見学は無理かと思って出かけましたが、向拝からの見学で距離はあるものの、宮殿がライトアップされていたので、思っていたよりよく見ることができました。堂内の写真撮影が禁止されていなかったのもありがたかったです。規模が大きく彩色も鮮やかで迫力があります。
(2021年12月訪問)

参考
須磨寺公式サイト、解説版新指定重要文化財11

 

 

孫文も訪問した八角楼閣

移情閣


いじょうかく
神戸市垂水区東舞子町
移情閣34.630036, 135.034494
大正
木骨コンクリートブロック造、建築面積105.7m2、八角三階建、正面玄関ポーチ付、側面階段室付、スレート葺及び銅板葺

移情閣は神戸で活躍した中国人実業家、呉錦堂が舞子浜の別荘に大正4年に建築した楼閣です。明石海峡大橋の建設に伴い舞子公園内に移築されました。呉錦堂と親交が深かった孫文は,数回ここを訪れており、これに因んで,現在は孫中山記念館として活用されています。
・八角三階建で,総高は約24.1m
・木造軸組に外装材として無筋中空のコンクリートブロックを緊結して積み上げた構造
・コンクリートブロックを用いた建物としては最初期のもの

・写真左の突出部は階段室

アクセス
JR山陽本線舞子駅・山陽電鉄舞子公園駅下車すぐです。舞子公園の中にあります。
見学ガイド
外観は常時自由に見学することができます。内部は孫文記念館として有料で公開されています。正面が北東に面していて、背後が海なので晴れた日の昼間は強い逆光になります。早朝は移情閣にも背景の明石海峡大橋にも綺麗に日が射します。

感想メモ
早朝に訪問しました。少し雲がありましたが、うまく日が射してくれました。
(2022年11月訪問)

参考
現地解説板、国指定文化財等DB

 

 

廃寺になった神宮寺の室町建築

八幡神社三重塔


はちまんじんじゃさんじゅうのとう
神戸市北区山田町中
八幡神社三重塔34.767647, 135.130703
室町中期
三間三重塔婆、檜皮葺

八幡神社三重塔は、神戸市北部の丘陵地、山田地区の八幡神社境内にあります。この塔は、明治初年に廃寺となった六條八幡神社の神宮寺である円融寺の仏塔です。現存する棟札には文正元年(1466年)3月の記載があり、室町時代中期、八代将軍足利義政の治世に建立されたことがわかります。
・軒の反りの大きな檜皮葺の三重塔
・上重に向けての低減が室町時代の仏塔の特徴を表す

・初重には高欄のない切目縁を廻し、第二重以上には刎高欄を廻す

・幣軸付き板戸、連子窓、円柱を長押で固めた軸部、二軒平行繁垂木、先端の太い尾垂木など和様の特徴が見られる

・第三重も基本的な構成は初重と同じだが、両側間の間斗束を省いている

アクセス
市営地下鉄・神鉄谷上駅、神鉄箕谷駅から111番系統のバスで、山田小学校前下車、北300mです。111番は谷上まで入らない便も多いので注意が必要です。111番の小橋(箕谷)で新神戸トンネル経由の三ノ宮行きバスに接続しています。
見学ガイド
八幡神社は、常時自由に参拝することができます。三重塔も近くから見ることができます。

感想メモ
檜皮葺で、軒が強く反った美しい和様の塔です。廃仏毀釈の波に飲まれることなく、今日も静かにたたずむ三重塔には力強さを感じます。
(2023年7月訪問)

参考
神戸市公式サイト

 

 

現存最古級の民家

箱木家住宅


はこぎけじゅうたく
神戸市北区山田町衝原
箱木家住宅主屋34.769516, 135.103051
室町後期
桁行11.4m、梁間8.4m、入母屋造、茅葺
座敷34.769533, 135.102931
江戸中期
桁行9.0m、梁間5.8m、入母屋造、茅葺

箱木家住宅は、神戸市北西部、つくはら湖の湖畔に位置しています。もとは現在地から約60メートル離れた場所に建っていましたが、ダム建設に伴い、昭和54年(1979)に現在地へ移築されました。
箱木家は、古くからこの地方の土豪(地侍)であったと伝えられ、江戸時代には代々庄屋を務めた家柄です。その住宅は、元禄期にはすでに「千年家」と称されていたことが記録から確認できます。主屋の建築年代は室町時代中期を下らないと考えられており、現存する民家遺構の中でも最古級のものに位置づけられています。
・右が主屋で左が座敷
・19世紀には両者を繋ぎ一つの大きな屋根がかけられたが、移築の際に旧来の姿に復されている



主屋

・桁行五間、梁間四間であるが、柱間寸法は間延びし、しかもばらつきがあるのは古風
・軒先は非常に深く葺き下ろしている
・内部は右手を全体の半分をこえる土間とし、左手を床上部とする

・東側面(上段写真)と背面(下段写真)には開口部がほとんどなく、閉鎖的な造り

・上手側正面は濡縁としている

・土間には馬屋が設けられている
・柱や梁が細いのは古い時代の民家の特徴

・床上は表側(写真左)一室、裏側(写真右)二室をとる
・裏側の部屋の手前と奥の境は内法の低い「なんど構え」

・表側の部屋には囲炉裏が切ってあり、裏側の部屋との間には板壁が張られている
・表側の部屋の柱には創建当時のものが残されている

・裏側手前のヒロシキ

・小屋組は古式の「おだち鳥居組」(垂木構造)



座敷

・18世紀の建築で、内部は近世的だが、天井は簀子天井

アクセス
神戸電鉄箕谷駅から衝原行バスで終点下車、すぐです。
見学ガイド
箱木家住宅は土日祝日のみ有料で公開されています。屋内に入ることもできます。

感想メモ
元禄時代にはすでに「千年家」と呼ばれていた民家が、今なお健在で、その姿を伝えていることに、まず大きな驚きを覚えました。当初材は決して多く残っているわけではありませんが、構造や間取りを見ていくと、一般的な古民家とは明らかに異なる点が多く、長い時間を経て受け継がれてきた住宅の奥深さを強く感じます。全体を通して、非常に興味深く、印象に残る建物でした。
(2025年9月訪問)

参考
解説版新指定重要文化財12、現地解説板

 

 

細部意匠が凝らされた極彩色社殿

豊歳神社本殿


とよとしじんじゃほんでん
神戸市北区大沢町
豊歳神社本殿34.870749, 135.169819
室町後期
一間社隅木入春日造、こけら葺

豊歳神社は神戸市北端部の山間の集落に鎮座します。もと大歳神社の分霊を奉祀した鎮守で、永正八年(1511)に伊勢の豊受大神の分霊を合祀して豊歳神社と称するようになったと伝えています。現在の本殿は様式手法か室町時代末頃の建立であると考えられています。
・小規模な一間社隅木入春日造で、極彩色が施されている
・軒は二軒繁垂木、妻は正面を木連格子とする
・庇の中備の蟇股は後補

・身舎正面は格子戸を建て、透彫り欄間を嵌める
・内部は内外陣に区画し、内陣は二室に分けて正面にそれぞれ板扉を構える

・庇の虹梁形頭貫の鼻を肘木形に造って、下に若葉を彫刻した持送りを入れ、組物を一手長い連三斗とする

アクセス
JR三田駅からバスで市原下車、西700mです。手前のニュータウンまでは神戸三宮からのバスがあります。
見学ガイド
豊歳神社は常時自由に参拝することができます。本殿は覆屋の中にありますが、覆屋正面の格子の一部にはガラス板が嵌められていないので、その部分から本殿の姿を見ることができます。ただし、覆屋内は暗く、距離もあるので、肉眼ではあまりよく見ることができません。

感想メモ
少し手前までは神戸の郊外のニュータウンですが、この辺りまで来るとすっかり山里の風情です。本殿は覆屋の中ですがコンデジで姿をとらえることができてよかったです。鮮やかな彩色で、細部は斬新な意匠です。
(2025年3月訪問)

参考
解説版新指定重要文化財11

 

 

中世の大寺院の面影を残す山里の古刹

石峯寺


しゃくぶじ
神戸市北区淡河町
石峯寺薬師堂34.832330, 135.137741
室町後期
桁行五間、梁間五間、一重、入母屋造、本瓦葺
石峯寺三重塔34.832707, 135.138088
室町中期
三間三重塔婆、とち葺形銅板葺

石峯寺は神戸市北部の山間部に位置します。白雉二年(651)開基と伝わる古刹で、孝徳天皇の勅願寺として栄え、中世には一里四方を寺領にもち、多数の僧兵や学侶を擁していました。


薬師堂

・石峯寺の中堂で、室町時代の再建
・和様を基調とした五間堂
・正面三間には禅宗様の藁座付き桟唐戸を吊り、両側間には和様の連子窓を開く
・正面のみに縁を設ける

・一軒の斑垂木で、柱上の組物は出三斗、中備は撥束

・外陣は柱を省いて広い空間を確保し、内陣との間には結界の格子を設ける



三重塔

・嵯峨天皇の勅願で室町時代に建立されたものと伝わる
・高さ24.41mと重文三重塔の中で最大で、初重と二重以上の高さな差が大きい
・初重は高欄のない縁を巡らし、上重は高欄付きの縁

・各重とも二軒の繁垂木

初重: 
・円柱を長押で固め、柱上の組物は尾垂木付き和様の三手先、中備は各間とも間斗束
・中央間は桟唐戸で、脇間は連子窓

第二重: 
・軸部や組物は初重と同様で、脇間に連子窓が設けられていない点は初重と異なる
・第三重もこれと同様

・相輪は、上部に向かっての低減が非常に大きい

アクセス
JR福知山線三田駅、神戸電鉄道場南口から三木方面行バスで野瀬下車、北2.1kmです。
見学ガイド
石峯寺は常時自由に参拝することができます。薬師堂と三重塔も自由に見学することができます。薬師堂の正面の扉が開放されているので、堂外から外陣を見ることができます。薬師堂は西面しているので、午後遅めの時間の方が良いように思います。三重塔は南面と西面が開けています。

感想メモ
神戸市内ですがいくつも山を超えた先にあって、公共交通でのアクセスは少し大変でした。最寄りのバス停からも一山超えます。
かつては大伽藍を構えていたということですが、今はいくつかの堂宇が山里に静かに佇むのみです。門前にはこの山里にはちょっと不釣り合いな立派な構えの子院が並んでいて、往時の繁栄が偲ばれます。
紅葉時期の休日に訪問しましたが、参拝客はそれほど多くなくて、ゆっくりと見て回ることができました。
薬師堂は古風でいい感じでした。三重塔は相輪にしても、各重の高さにしても上部に向かってのの低減が極端に大きく、遠近法を意識しすぎていてちょっと落ち着かない感じでした。斗きょうなどは和様の落ち着いた雰囲気です。
(2022年11月訪問)

参考
現地解説板

 

 

初期の密教建築

太山寺


たいさんじ
神戸市西区伊川谷町前開
太山寺本堂34.696535, 135.067487
国宝・鎌倉後期
桁行七間、梁間六間、一重、入母屋造、銅板葺
太山寺仁王門34.696659, 135.064755
室町中期
三間一戸八脚門、入母屋造、本瓦葺

太山寺は、神戸市西部、伊川谷の丘陵地帯に位置します。奈良時代創建とも伝わる天台宗の古刹で、鎌倉時代から室町時代にかけては特に隆盛を極め、四十一の塔頭と七堂伽藍を配した壮大な寺院でした。


本堂

・鎌倉時代後期に再建された密教仏堂
・和様を基調とした折衷様

・桁行七間、梁間六間の大堂で、梁間六間を二等分し、前を外陣、後の中央五間手前二間を内陣、その周囲を脇陣・後陣とする
・亀腹上に建ち、擬宝珠高欄付き榑縁を設ける
・正面は全部蔀戸、側面外陣部は前方から幣軸付き板扉、蔀戸、引違戸で、側面内陣部は中央間に板戸を吊るほかは壁

・背面には縁を設けず、中央間のみに扉を置く

・本堂の東半分(写真右)の肘木は側面に直線部を持つ和様の肘木で、西半分は外周が円弧状の禅宗様肘木
・このような使い分けは非常に珍しい

・頭貫は頭長押に隠れて目立たないが、頭貫端部には禅宗様の木鼻が設けられている

・内外陣境は密教本堂の通形にならい、菱格子欄間と引違格子戸

・外陣中央部の天井は折上組入天井

・外陣周囲の天井は化粧屋根裏

・内陣来迎壁前に太い柱を四本立て、長押をめぐらし、組物をおいて内部に仏像を安置するのは非常に珍しい

・内陣の天井は組入天井



仁王門

・他所から移築したもので、建築当初は三間一戸二層の門
・移築の際に上層部を撤去し、軒回りも縮小した
・木鼻などから、移築は室町時代後期と考えられ、創建年代は不詳ながら、蟇股や組物から鎌倉時代末期まで遡ると推定されている
・組物は拳鼻付き出三斗

アクセス
JR・山陽電車明石駅から市営地下鉄伊川谷駅経由名谷駅行きのバスが門前に停車します。門前まで入るバスは非常に少ないですが、1キロほど離れた太山寺小学校前には明石駅・伊川谷駅・学園都市駅間のバスが停まるので、本数は少し多くなります。
見学ガイド
太山寺は有料で公開されています。本堂外陣に入ることもできます。外陣内の写真撮影は禁止されていません。

感想メモ
神戸もこのあたりまで来ると、播磨の山里の風情です。神姫バスのオレンジシャーベット色の車体もしっくりと来ます。
国宝の本堂は落ち着いた和様建築に見えますが、細部に禅宗様も折衷していて興味深いです。堂内に入ってゆっくり見ることができるのもありがたいです。
(2023年7月訪問)

参考
文化庁監修国宝14、現地解説版
各地域で国宝や国の重要文化財に指定された建造物の一覧です。実際に訪問したものからコツコツと上げています。
国宝・重文指定の建造物は全国に5,565棟ありますが、ここで紹介しているのは現時点で1,297棟、カバー率は23.3%です。まだまだ先が長いです。

国宝・重文建造物の特別公開情報はこちら

更新履歴
2026/1/9兵庫県(1)神戸編に太山寺、箱木家住宅、豊歳神社を追加して、(1)神戸中心部、灘編と(2)須磨・西神・北神編に再編
2025/12/21群馬県(1)前橋・桐生・東毛編を追加
2025/12/16栃木県(1)県央・県南・那須編に鑁阿寺を追加し、(1)県央、足利、那須編と(2)真岡・益子編に再編
2025/11/8広島県(2)三原・尾道・福山編を追加
2025/10/5奈良県(1)生駒・郡山編に藤田家住宅を追加
2025/10/1香川県(2)琴平・善通寺編を追加
2025/9/29香川県編に、本山寺、覚城院、観音寺、常徳寺を追加し、(1)高松・東讃・小豆編と(3)坂出・丸亀・西讃編に再編
2025/9/15宮城県編を追加
2025/9/6重要文化財新指定に伴い、東京都(3)副都心四区編を更新
2025/9/4重要文化財新指定に伴い、大阪府(1)大阪市・北摂編を更新
2025/8/24群馬県(3)富岡・西毛編に妙義神社追加指定部分を追加

宮城県
全域
瑞巌寺、鹽竈神社、円通院、石井閘門、旧大沼家住宅
2025/9/15更新

秋田県
全域
藤倉水源地水道施設、嵯峨家住宅、旧秋田銀行本店本館、旧奈良家住宅、赤神神社、神明社観音堂、旧小坂鉱山事務所、康楽館ほか
2022/11/14更新

福島県
(1)中通り・浜通り
旧広瀬座、旧福島県尋常中学校、旧亀岡家住宅、白水阿弥陀堂、飯野八幡宮、専称寺、旧武山家住宅ほか
2023/4/30更新
(2)会津
八葉寺、延命寺、勝福寺、熊野神社、恵隆寺観音堂、旧五十嵐家住宅、奥之院弁天堂、弘安寺旧観音堂厨子ほか
2023/4/30更新

茨城県
(1)水戸・県北・鹿行
旧弘道館、塙家住宅、鹿島神宮、山本家住宅、西蓮寺
2025/5/18更新
(2)土浦・つくば・県南
旧茨城県立土浦中学校本館、旧飛田家住宅、善光寺楼門、来迎院多宝塔、竜禅寺三仏堂、横利根閘門ほか
2025/5/18更新

栃木県
(1)県央・足利・那須
鑁阿寺、旧下野煉化製造会社煉瓦窯、旧青木家那須別邸、那須疏水旧取水施設
2025/12/16更新
(2)真岡・益子
専修寺、西明寺、綱神社、地蔵院、羽石家住宅、入野家住宅、円通寺
2025/12/16更新

群馬県
(1)前橋・桐生・東毛
臨江閣、阿久沢家住宅、塩原家住宅、彦部家住宅、天満宮、長楽寺宝塔ほか
2025/12/21更新
(3)富岡・西毛
貫前神社、旧茂木家住宅、妙義神社、旧碓氷峠鉄道施設、旧黒澤家住宅
2025/8/24更新

埼玉県
(2)川越・比企
喜多院、東照宮、日枝神社、旧山崎家別邸、大沢家住宅、光福寺、広徳寺、箭弓稲荷神社
2025/1/19更新
(3)西部・所沢・秩父
旧台徳院霊廟、黄林閣、小野家住宅、福徳寺阿弥陀堂、高倉寺観音堂、出雲伊波比神社
2022/2/22更新

東京都
(3)副都心四区
早稲田大学大隈記念講堂、旧磯野家住宅、旧東京医学校本館、旧加賀屋敷御守殿門、明治神宮
2025/9/6更新
(4)23区西部・南部
旧前田家本邸、本門寺、大場家住宅、旧渋沢家飛鳥山邸、旧醸造試験所第一工場ほか
2024/6/16更新
(5)多摩
正福寺、金剛寺、観音寺、旧宮崎家住宅、旧永井家住宅、小林家住宅
2024/6/16更新

神奈川県
(1)鎌倉・県央・箱根
建長寺、円覚寺舎利殿、旧一条恵観山荘、旧石井家住宅、浄光明寺五輪塔、宝城坊ほか
2024/1/5更新

富山県
(1)富山・新川・砺波
富岩運河水閘施設(中島閘門)、白山宮本殿、村上家住宅、羽馬家住宅、岩瀬家住宅
2023/10/16更新
(2)高岡
瑞龍寺、気多神社本殿、勝興寺、菅野家住宅
2024/9/29更新

山梨県
(1)甲府・中北・峡南
善光寺、旧睦沢学校、武田八幡神社、長谷寺、安藤家住宅、八代家住宅、本遠寺、最恩寺ほか
2023/9/6更新
(2)山梨・石和
清白寺、天神社、窪八幡神社、中牧神社、山梨岡神社
2025/5/27更新
(3)塩山・勝沼
大善寺、雲峰寺、恵林寺、熊野神社、向岳寺、旧高野家住宅
2022/2/6更新
(4)東部・富士五湖
北口本宮富士浅間神社、旧外川家住宅、富士御室浅間神社、観音堂ほか
2024/3/10更新

長野県
(1)長野・北信・東信
国分寺、前山寺、中禅寺、安楽寺、常楽寺、法住寺、浄光寺、六地蔵幢、春原家住宅ほか
2025/3/26更新
(2)松本・安曇野・大町
松本城、旧松本高等学校、旧松本区裁判所庁舎、馬場家住宅、筑摩神社、若一王子神社ほか
2025/2/9更新
(3)塩尻・木曽・伊那
光前寺、旧竹村家住宅、小野家住宅、堀内家住宅、小松家住宅、嶋﨑家住宅、読書発電所
2025/3/19更新

愛知県
(2)犬山・尾張北部
旧正伝院書院、如庵、旧伊勢郵便局舎、旧三重県庁舎、旧西郷従道住宅、旧品川燈台、高田寺ほか
2025/1/22更新

三重県
(1)中勢・伊勢志摩
専修寺、金剛證寺本堂、旧松坂御城番長屋、来迎寺本堂、庫蔵寺、菅島灯台
2024/8/4更新
(2)北勢・伊賀
末広橋梁、諸戸家住宅、旧諸戸家住宅、地蔵院、大村神社宝殿、町井家住宅、観菩提寺
2024/1/28更新

滋賀県
(1)草津・栗東
観音寺、老杉神社、志那神社、石津寺、小槻大社、大野神社楼門、宇和宮神社、大角家住宅ほか
2023/6/11更新
(2)守山・野洲
懸所宝塔、勝部神社、小津神社、圓光寺、春日神社神門、御上神社、大笹原神社、生和神社ほか
2024/12/27更新
(3)甲賀・湖南
油日神社、新宮神社表門、善水寺本堂、常楽寺、吉御子神社本殿、長寿寺、多宝塔
2024/12/14更新
(4)近江八幡・竜王
長命寺、捴見寺、桑実寺、浄厳院、奥石神社、小田神社、苗村神社、勝手神社、鏡神社ほか
2024/11/17更新
(5)彦根・湖東
彦根城、千代神社、有川家住宅、金剛輪寺、大行社、豊満神社四脚門、西明寺
2023/8/18更新

京都府
(1)南区
教王護国寺
2025/1/26更新
(2)伏見・山科
醍醐寺、安楽寿院、与杼神社、勧修寺、本圀寺
2023/8/6更新
(3)宇治
宇治上神社、宇治神社、平等院、浮島十三重塔、十八神社本殿、萬福寺
2022/8/29更新
(4)田辺・八幡・山城西部
久世神社、水度神社、荒見神社、伊佐家住宅、佐牙神社、白山神社、酬恩庵、寶積寺三重塔ほか
2024/3/30更新
(5)丹波・丹後
旧岡花家住宅、旧三上家住宅、智恩寺多宝塔、春日神社本殿、普濟寺仏殿、九品寺大門、福光寺ほか
2025/4/20更新

大阪府
(1)大阪市・北摂
四天王寺、旧松坂屋大阪店、住吉大社、杭全神社、旧緒方洪庵住宅、八坂神社本殿、普門寺方丈ほか
2025/9/4更新
(2)堺・泉北
海会寺、南宗寺、大安寺、法道寺、桜井神社、旧浄土寺九重塔、聖神社ほか
2024/1/12更新
(3)泉南
孝恩寺、積川神社、願泉寺、意賀美神社、奥家住宅、中家住宅、来迎寺、船守神社ほか
2024/4/3更新

兵庫県
(1)神戸中心部・灘
旧ハンター住宅、旧ハッサム住宅、旧小寺家厩舎、船屋形、徳光院、旧トーマス住宅ほか
2026/1/9更新
(2)須磨・西神・北神
移情閣、石峯寺、太山寺、箱木家住宅、福祥寺、八幡神社三重塔
2026/1/9更新
(3)東播磨・北播磨・淡路
浄土寺、明石城、鶴林寺、江埼灯台、伽耶院
2025/4/3更新
(4)西脇・加西・加東
旧西脇尋常高等小学校、一乗寺、酒見寺多宝塔、住吉神社
2025/4/3更新

奈良県
(1)生駒・郡山
額安寺五輪塔、松尾寺、旧臼井家住宅、高山八幡宮、長弓寺、長福寺、宝山寺獅子閣ほか
2025/10/5更新

和歌山県
(1)和歌山・海南
護国院、天満神社、東照宮、地蔵峰寺、福勝寺、善福院、長保寺、加太春日神社
2025/2/11更新
(2)高野
金剛峯寺、金剛三昧院、普賢院
2025/1/7更新
(3)紀の川
三船神社、粉河寺、鞆淵八幡神社、根来寺、丹生都比売神社、慈尊院、丹生官省符神社ほか
2024/10/30更新
(4)紀中・紀南
浄妙寺、旧西村家住宅、道成寺、熊野那智大社、那智山青岸渡寺、広八幡神社、角長ほか
2024/2/18更新

岡山県
(1)岡山・備前
守福寺宝殿、八幡神社鳥居、吉備津神社、真光寺
2024/9/22更新

広島県
(1)広島・安芸・県北
不動院、國前寺、旧広島陸軍被服支廠倉庫施設、旧呉鎮守府司令長官官舎、桂濱神社ほか
2025/1/20更新
(2)三原・尾道・福山
向上寺、磐台寺、明王院、沼名前神社、安国寺、太田家住宅
2025/11/8更新

山口県
(1)西部・中部・東部
功山寺、住吉神社、瑠璃光寺、洞春寺、今八幡宮、閼伽井坊、吉香神社ほか
2021/12/16更新
(2)萩・長門
東光寺、旧厚狭毛利家萩屋敷、菊屋家住宅、熊谷家住宅、早川家住宅ほか
2021/6/19更新

徳島県
(1)徳島・鳴門
丈六寺、福永家住宅、一宮神社、三河家住宅
2025/4/7更新
(2)中部・西部
箸蔵寺、田中家住宅、武知家住宅、粟飯原家住宅
2025/4/7更新

香川県
(1)高松・東讃・小豆
高松城、屋島寺、志度寺、長尾寺、香川県庁、明王院
2025/9/29更新
(2)琴平・善通寺
金刀比羅宮、善通寺、旧善通寺偕行社
2025/10/1更新
(3)坂出・丸亀・西讃
丸亀城、白峯寺、本山寺、観音寺、覚城院、常徳寺
2025/9/29更新

福岡県
(1)北九州・筑豊・宗像
門司港駅、旧門司三井倶楽部、旧松本家住宅、宗像神社、旧志免鉱業所、横大路家住宅ほか
2024/6/23更新
(2)福岡・糸島・筑紫・朝倉
香椎宮、筥崎宮、住吉神社、福岡城、櫻井神社、太宰府天満宮、普門院、岩屋神社ほか
2024/6/23更新
(3)筑後
三池炭鉱宮原坑、早鐘眼鏡橋、善導寺、高良大社、有馬家霊屋、松延家住宅、風浪神社、旧吉原家住宅
2022/12/18更新

佐賀県
全域
多久聖廟、佐賀城、与賀神社、川打家住宅、田嶋神社、旧田代家西洋館ほか
2023/12/16更新

長崎県
全域
崇福寺、清水寺、眼鏡橋、興福寺、針尾送信所、青砂ヶ浦天主堂、頭ヶ島天主堂ほか
2024/2/23更新

沖縄県
全域
園比屋武御嶽石門、天女橋、旧円覚寺放生橋、新垣家住宅、豊見親墓、瀬底土帝君、中村家住宅、高良家住宅ほか
2023/3/13更新

全国の国宝や国の重要文化財に指定された建造物のうち、通常公開されていない文化財の特別公開の情報をまとめています。
ネット上などで見つけたものはできるだけ紹介するようにしています。社寺の年中行事に関係したものは趣が大変深く、また、公的機関が主催するものは専門家の解説があるなど、中身が濃いように思います。
(2026年1月10日情報更新)


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開催中・予定中の特別公開

令和8年1月9日から3月7日<京都府京都市>仁和寺観音堂内部
令和8年1月9日から3月18日の間の限定日<京都府京都市>東本願寺諸殿
令和8年1月9日から3月18日<京都府京都市>大徳寺法堂内部、経蔵
令和8年1月9日から3月18日<京都府京都市>醍醐寺三宝院
令和8年1月14日<京都府京都市>東寺灌頂院(後七日御修法結願日)
令和8年1月17日<兵庫県神戸市>風見鶏の館屋根裏・地下室(予約制) 新着
令和8年1月20日から3月14日の間の限定日<京都府京都市>西本願寺飛雲閣
令和8年1月20日から3月14日の間の限定日<京都府京都市>西本願寺書院(予約制)
令和8年2月1日から14日<兵庫県姫路市>姫路城各小天守内部
令和8年2月2日から3日<京都府京都市>壬生狂言舞台(節分公演)
令和8年2月6日、7日<奈良県奈良市>旧春日大社円窓内部(予約抽選制)
令和8年2月28日<千葉県南房総市>尾形家住宅内部
令和8年3月15日<岐阜県多治見市>永保寺観音堂・開山堂内部


都道府県別の公開状況


北海道

  • <札幌市>
  • ●北海道大学植物園: 4月末から11月初旬
  • ●八窓庵: 4月末から11月上旬
  • <小樽市>
  • ●手宮鉄道施設: 4月下旬から11月初旬
  • <函館市>
  • ●遺愛学院旧宣教師館: 春季、夏季、秋季に各1日

青森県

  • <東通村>
  • ●尻屋崎灯台内部: 4月上旬から11月上旬

秋田県


山形県

  • <山形市>
  • ●旧済生館本館3・4階: 不定期(予約制、前回公開令和7年秋)
  • <中山町>
  • ●旧柏倉家住宅: 3月から11月の土日祝日

福島県


茨城県


栃木県

  • <日光市>
  • ●日光田母沢御用邸二階皇后御学問所: 春の枝垂桜開花期

群馬県

  • <桐生市>
  • ●彦部家住宅: 毎週土日曜日、祝日
  • <安中市>
  • ●旧碓氷峠鉄道施設丸山変電所内部: 秋の近代化遺産一斉公開期間中

埼玉県

  • <川越市>
  • ●仙波東照宮: 不定期(前回公開は令和4年秋の市制100年)
  • <八潮市>
  • ●和井田家住宅: 毎月第3土曜日(8月・12月・1月を除く)
  • <所沢市>
  • ●黄林閣: 毎週木曜日
  • <毛呂山町>
  • ●出雲伊波比神社本殿: 秋の文化財保護強調週間中の一日

千葉県


東京都

  • <千代田区>
  • ●水準原点: 5月下旬に一日間のみ(雨天中止)
  • <港区>
  • ●慶応大学三田演説館: 秋の建築プロムナード
  • ●明治学院大学インブリー館内部: 秋の東京文化財ウイーク
  • ●旧朝香宮邸: 年一回開催される建物公開展
  • ●増上寺三解脱門内部: 不定期(前回公開は令和4年の建立400年記念)
  • <大田区>
  • ●池上本門寺五重塔開帳: 4月上旬の花祭り期間中
  • <北区>
  • ●旧醸造試験所第一工場: 秋の東京文化財ウイーク
  • <文京区>
  • ●根津神社社殿内部: 秋の東京文化財ウイーク
  • ●旧磯野家住宅(銅御殿)前庭: 秋の東京文化財ウイーク
  • <渋谷区>
  • ●旧久邇宮邸 (聖心女子大学パレス): 3月に数回(予約制)
  • ●明治神宮宝物殿: 10月下旬から11月上旬
  • <台東区>
  • ●上野東照宮社殿内部: 10月から11月の間の数日
  • <目黒区>
  • ●前田本邸非公開部分: 秋の東京文化財ウイーク
  • <品川区>
  • ●旧島津本邸: 春5~6月、秋10~12月(春・秋ともに月2、3日程度、予約抽選制)
  • <東村山市>
  • ●正福寺地蔵堂内部: 6月第二日曜日、8月8日、11月3日

神奈川県

  • <横浜市>
  • ●聴秋閣奥の遊歩道開放: 大型連休前後及び紅葉時期
  • ●関家住宅: 年一回11月ごろ(抽選制)
  • ●神奈川県庁舎内部: 春季及び秋季に各二日程度
  • <鎌倉市>
  • ●建長寺僧院一部立入解禁: 元旦(除夜の鐘)
  • ●極楽寺忍性廟: 4月7日、8日の仏生会
  • ●覚園寺開山塔: 4月下旬から5月上旬
  • ●円覚寺舎利殿: 1月1日から3日、5月3日から5日、文化の日前後
  • ●浄光明寺五輪塔: 4月の鎌倉まつり期間中

新潟県

  • <十日町市>
  • ●星名家住宅: 10月頃(予約制)
  • <関川村>
  • ●佐藤家住宅: 不定期(前回公開は令和7年秋)

富山県

  • <南砺市>
  • ●白山宮覆屋開扉: 9月25日、26日のこきりこ祭期間中

石川県


福井県


山梨県

  • <北杜市>
  • ●八代家住宅: 11月3日
  • <甲府市>
  • ●高室家住宅: 毎年9月頃、一日間のみ(予約制)

長野県

  • <山ノ内町>
  • ●佐野神社本殿: 9月の秋季祭礼時

岐阜県


静岡県


愛知県


三重県

  • <桑名市>
  • ●諸戸家住宅庭園: 春と秋の年二回

滋賀県

  • <大津市>
  • ●住友活機園: 5月頃
  • <草津市>
  • ●芦浦観音寺: 5月4日、5日、11月23日
  • <湖南市>
  • ●常楽寺: 11月中旬~12月初旬の紅葉まつり期間中
  • <栗東市>
  • ●旧和中散本舗大角家住宅: 春季及び秋季

京都府

  • <京都市右京区>
  • ●妙心寺三門内部: 6月18日の山門懺法
  • ●仁和寺観音堂内部: 毎月18日(観音会)、その他不定期(前回公開は令和7年秋)
  • ●神護寺大師堂内部: 11月1日から7日
  • <京都市左京区>
  • ●下鴨神社本殿ほか: 春、夏、秋の年三回
  • ●銀閣寺東求堂内部: 春と秋の年二回
  • ●旧武徳殿内部: 不定期(前回公開令和7年11月)
  • ●聖護院門跡書院: 秋から初冬にかけての週末
  • ●吉田神社太元宮中門内: 1月1日から3日、2月2日、3日、及び毎月1日
  • <京都市北区>
  • ●上賀茂神社摂社新宮神社: 毎月第二、第四日曜日
  • ●大徳寺法堂内部: 冬、春、秋の特別公開事業
  • ●大徳寺経蔵: 不定期(令和8年3月公開)
  • ●大徳寺興臨院: 冬、春、秋の特別公開事業
  • <京都市東山区>
  • ●妙法院書院: 五月会当日
  • ●東福寺龍吟庵: 春と秋の年二回
  • ●東福寺三門内部: 春と秋の年二回
  • ●知恩院 大方丈・小方丈内部: 春と秋の年二回
  • ●知恩院三門楼上: 秋に年一回
  • ●豊国神社唐門内: 1月1日から3日
  • <京都市上京区>
  • ●冷泉家: 秋に年一回
  • ●相国寺法堂内部: 春と秋の年二回
  • ●北野天満宮本殿: 8月の旧暦七夕前後の石の間通り抜け神事
  • <京都市下京区>
  • ●西本願寺書院: 毎月16日のShinran's Day、その他不定期
  • ●西本願寺飛雲閣: 毎月16日のShinran's Day、その他不定期
  • ●東本願寺御影堂門内部: 不定期(前回公開は令和7年秋)
  • ●東本願寺白書院・宮御殿・大寝殿: 不定期(前回公開は令和7年秋)
  • ●龍谷大学大宮学舎: 不定期(前回公開は令和7年秋)
  • <京都市南区>
  • ●東寺五重小塔: 春と秋の宝物館開館期間中
  • ●東寺灌頂院開門: 1月14日(後七日御修法結願日)
  • <京都市中京区>
  • ●壬生狂言舞台: 2月2日から3日、4月29日から5月5日、10月の連休を含む3日間
  • <京都市伏見区>
  • ●醍醐寺三宝院: 正月三が日、その他冬の京の旅など
  • <八幡市>
  • ●石清水八幡宮本殿昇殿: 土日祝の午後二時
  • ●正法寺: 春と秋の年二回
  • ●伊佐家住宅: 秋の文化財一斉公開期間(保存修理工事のため休止中)
  • <宇治市>
  • ●松殿山荘: 春と秋の年二回(予約制)
  • ●宇治神社本殿: 12年ごとの三卯の日、次回は令和17年
  • <木津川市>
  • ●浄瑠璃寺三重塔開扉: 毎月8日
  • <舞鶴市>
  • ●行永家住宅: 春と秋に各一日
  • <京丹後市>
  • ●経ヶ岬灯台内部: 11月1日の灯台記念日前後

大阪府

  • <大阪市>
  • ●奥田家住宅: 毎月第4日曜日(12月を除く)(予約制)
  • ●愛珠幼稚園: 秋の近代化遺産一斉公開(予約制)
  • <堺市>
  • ●桜井神社拝殿開扉: 10月5日に近い日曜日(上神谷こおどり開催日)
  • ●大安寺本堂: 不定期(前回公開は令和4年秋)
  • ●高林家住宅: 不定期(前回公開は令和4年12月)
  • <和泉市>
  • ●泉井上神社和泉総社本殿: 1月1日から3日
  • <泉大津市>
  • ●泉穴師神社鈴門内: 元旦
  • <羽曳野市>
  • ●吉村家住宅: 春と秋に各2日程度
  • <熊取町>
  • ●降井家書院: 不定期(前回公開令和5年秋)
  • <岬町>
  • ●船守神社拝殿開扉: 10月14日・15日の秋季例祭期間中

兵庫県

  • <神戸市>
  • ●箱木家住宅: 毎週土日と祝日
  • ●船屋形: 春のさつき開花期と秋の紅葉時期
  • ●旧ハッサム住宅内部: 4月下旬から5月上旬、5月、10月、11月の土日祝
  • ●風見鶏の館屋根裏・地下室: 不定期(令和8年1月公開)
  • <姫路市>
  • ●姫路城各小天守内部: 不定期(前回公開は令和7年秋)
  • ●姫路城菱の門櫓内部: 不定期(前回公開は令和7年秋)
  • ●弥勒寺本堂開扉: 11月上旬のほていまつりの前後
  • ●円教寺大講堂・常行堂・金剛堂・開山堂内部: 5月の新緑まつり、秋の紅葉まつりの期間中に公開されることがある
  • ●十妙院: 秋の紅葉まつりの期間中
  • ●古井家住宅: 毎週土日及び祝日
  • <西宮市>
  • ●神戸女学院: 年間数回(予約制)
  • <尼崎市>
  • ●本興寺方丈・三光堂: 11月3日の虫干会・三光祭
  • <明石市>
  • ●明石城櫓内部: 3から5月(巽櫓)、9から11月(坤櫓)の土日祝
  • <たつの市>
  • ●堀家住宅: 春季及び秋季
  • <西脇市>
  • ●西脇小学校校舎: 春と夏に各一日
  • <淡路市>
  • ●江埼灯台内部: 11月3日

奈良県


和歌山県


鳥取県

  • <琴浦町>
  • ●河本家住宅(予約制): 毎週金土日(予約制)
  • <大山町>
  • ●門脇家住宅: 春と秋の年二回
  • <智頭町>
  • ●石谷家住宅庭園: 秋季に数日間

島根県

  • <松江市>
  • ●美保関灯台内部: 11月1日の灯台記念日前後、及び6月
  • <出雲市>
  • ●出雲大社八足門内: 1月1日から5日

岡山県

  • <岡山市>
  • ●岡山城月見櫓内部: 秋季に3日間程度
  • <高梁市>
  • ●備中松山城二重櫓内部: 春季及び秋季
  • <矢掛町>
  • ●旧矢掛脇本陣髙草家住宅: 毎週土曜及び日曜

広島県


山口県

  • <下関市>
  • ●功山寺仏殿開扉: 1月17日(初観音)、5月17日(観音大祭)

徳島県

  • <鳴門市>
  • ●福永家住宅: 初夏と秋に各1日

香川県

  • <高松市>
  • ●小比賀家住宅: 毎月第三日曜日
  • <善通寺市>
  • ●善通寺五重塔内部: 大型連休期間中
  • <琴平町>
  • ●金刀比羅宮表書院前庭: 毎年5月5日、7月7日、12月下旬の奉納蹴鞠
  • ●金刀比羅宮奥書院: 若冲展期間中(不定期、前回開催令和5年春)

愛媛県

  • <松山市>
  • ●松山城野原櫓、乾櫓内部: 8月及び10月

高知県

  • <香南市>
  • ●安岡家住宅: 奇数月(7月を除く)第4土日(雨天中止)

福岡県

  • <北九州市>
  • ●旧松本家住宅: 毎年11月上旬
  • <福岡市>
  • ●筥崎宮回廊内: 新年初詣期間中と9月12日から18日の放生会
  • ●福岡城多門櫓内部: 春季及び秋季の週末、休日
  • <志免町>
  • ●旧志免鉱業所竪坑櫓内部: 11月頃(予約制)

佐賀県

  • <嬉野市>
  • ●西岡家住宅内部: 毎週土日及び祝日
  • <多久市>
  • ●多久聖廟内部: 4月18日と10月の第四日曜(春季及び秋季の釈菜)

長崎県


熊本県


大分県

  • <日田市>
  • ●草野本家: 雛祭り、端午の節句、祇園祭、天領祭りの時期
  • <宇佐市>
  • ●宇佐神宮本殿: 不定期(前回特別拝観令和7年5月)

宮崎県

  • <延岡市>
  • ●日高家住宅: 不定期(前回公開令和7年11月)
  • <日南市>
  • ●鞍埼灯台: 不定期(前回公開令和7年11月)

鹿児島県

  • <霧島市>
  • ●霧島神宮本殿: 5から6月、10から11月に各数日(予約制)

沖縄県

  • <那覇市>
  • ●新垣家住宅: 毎週金土日及び祝日
  • <宜野湾市>
  • ●喜友名泉: 随時(1週間前までに要予約)
  • <久米島町>
  • ●上江洲家住宅: 不定期(前回公開令和5年11月)



群馬県前橋・桐生・東毛地域にある国宝や国の重要文化財に指定された建造物のうち、私がこれまで訪問したものを紹介しています。
個人の備忘録みたいなものですが、実際に訪ねてみたら目当ての文化財が塀や樹木の陰で見えないといったことも時々あるので、ここでは、このあたりも詳しく書いて、閲覧してくれた方の参考になるように考えました。また、文化財の位置は国指定文化財等データベースで確認できますが、間違った情報も結構多いので、ここでは現地で実際に確認した座標を記載しています。
記載内容は訪問日時点のものです。情報が古くなってしまっている可能性もあり、修復工事が始まって見学できないこともあるので、注意してください。
前橋市
臨江閣本館、別館、茶室
阿久沢家住宅
塩原家住宅主屋、裏蔵、稲荷社
桐生市
彦部家住宅主屋、冬住み、文庫倉、穀倉、長屋門
塔婆
旧群馬県衛生所
天満宮本殿・幣殿・拝殿、末社春日社本殿
太田市
旧中島家住宅主屋、土蔵、氏神社、正門及び門衛所
長楽寺宝塔
東照宮本殿、唐門、拝殿
曹源寺栄螺堂
佐波郡玉村町
玉村八幡宮本殿
邑楽郡板倉町
雷電神社末社八幡宮稲荷神社社殿

 

 

明治前期の貴顕接待施設

臨江閣


りんこうかく
前橋市大手町3丁目
臨江閣本館36.396107, 139.062165
明治
木造、建築面積316.56㎡、二階建、一部平屋建、桟瓦葺
別館36.395774, 139.062343
明治
木造、建築面積537.31㎡、二階建、男子便所棟及び女子便所棟附属、桟瓦葺、渡廊下附属、銅板葺
茶室36.396394, 139.061902
明治
木造、建築面積61.13㎡、桟瓦葺

臨江閣は前橋市の中心部、前橋公園内に位置します。本館と茶室は明治17年に賓客の接待施設として、別館は同43年に連合共進会の貴賓館として建てられ、いずれも内外ともに簡明な和風の意匠でまとめられています。
・左が本館西面で、右奥が別館



本館

・上段写真は別館二階より、下段写真は南面

・1階一の間(奥)と次の間(手前)
・上下階と奥座敷部の各所に座敷を設け、能舞台の設えをもつなど、明治前期における貴顕接待施設の様相を示す



別館

・写真上から、南面、東面、北面玄関
・大規模な2階建で、大人数や多目的での利用を想定して座敷、洋間、大広間を設け、大空間を実現するために床組を鋼材で補強するなど、近代的な構造手法を併用

・二階大広間は180畳の大規模なもの



茶室

・草案茶室の様式

アクセス
JR前橋駅北西2.2kmです。市内循環バスなど、バス便も多数あります。
見学ガイド
開館時間は午前9時から午後5時までで、月曜日は休館です。無料で公開されています。本館と別館は建物内部も見学することができます。

感想メモ
奇麗に手入れされた庭園に建つ非常に規模の大きな明治建築で、見ごたえがあります。
(2019年5月訪問、2021年11月再訪)

参考
国指定文化財等DB、前橋市公式サイト

 

 

芝棟の古民家

阿久沢家住宅


あくさわけじゅうたく
前橋市柏倉町
阿久沢家住宅36.451294, 139.168373
江戸中期
桁行15.3m、梁間8.2m、寄棟造、南面土庇付、茅葺

阿久沢家住宅は赤城山のふもとの田園地帯に位置します。住宅は建築手法から17世紀末頃に建築されたものと考えられています。この地方の民家には、屋根裏を養蚕に利用するために正面の屋根中央部を切り上げた赤城型民家が多く見られますが、この住宅は切り上げがなく、赤城型よりもさらに古い形式です。
・平屋建て、茅葺、寄棟造りで、桁行八間・梁間四間半

・植物の根で屋根を補強する芝棟(くれぐし)

・手前が土間で、三本の柱の向こうがヒロマ、その奥左がコザで、右がオク
・土間と座敷がほぼ半々の広さで、座敷部分は広間型三間取り

アクセス
上毛電鉄大胡駅から北に5kmです。大胡駅では無料で自転車を貸し出しているので、利用することができますが、阿久沢家までは標高差が150mあって、ギアなしの自転車ではかなり大変です。上毛電鉄は追加料金なしで自転車を積み込むことができるので、前橋で電動自転車を借りて持ってくるといった手段もあると思います。
見学ガイド
木曜から日曜日まで開館です。冬季は週末のみの開館です。塀などは設けられていないので、閉館日でも外観の見学は可能だと思います。

感想メモ
芝棟の大変古風な民家です。
(2020年11月訪問)

参考
前橋市公式サイト、現地解説板

 

 

土塁に囲まれた中世の土豪の邸宅

彦部家住宅


ひこべけじゅうたく
桐生市広沢町六丁目
彦部家住宅主屋36.373507, 139.348331
江戸前期
桁行19.2m、梁間13.1m、入母屋造、茅葺、四面庇付、桟瓦葺、北面突出部附属 桁行15.0m、梁間8.5m、切妻造、鉄板葺
冬住み36.373568, 139.348748
江戸末期
桁行7.5m、梁間5.3m、茅葺、北面庇附属、桟瓦葺
文庫倉36.373738, 139.348147
江戸末期
土蔵造、桁行10.9m、梁間4.7m、二階建、切妻造、南面庇附属、桟瓦葺
穀倉36.373776, 139.348230
江戸末期
土蔵造、桁行9.4m、梁間3.8m、切妻造、南面庇附属、桟瓦葺
長屋門36.373391, 139.348681
江戸中期
桁行16.2m、梁間3.8m、寄棟造、茅葺

彦部家住宅は、桐生市街地の南方、渡良瀬川右岸の山裾に位置しています。彦部家は永禄四年(1561)に現在地に定住したと伝えられる旧家で、小高い丘の東麓に広大な屋敷地を構えています。屋敷地のほぼ中央には土塁で囲まれた一郭が設けられており、その内部には江戸時代に建築された主屋、長屋門、「冬住み」と称される隠居屋、文庫倉、穀倉などが建ち並び、当時の屋敷構えが良好な状態で保存されています。
・長屋門の奥が主屋で、右が冬住み

・左が冬住みで右が長屋門の内側



主屋

・十七世紀中期の建築で、関東地方で有数の古い民家建築

・上手側の西端部には庭に面したオクザシキを設ける

・オクザシキの南面(写真左)は土壁として開口部を設けない

・下手側の東半分は土間で、開口部を設けない閉鎖的な造り

・軒桁を半間外に出し、深く葺きおろしている

・広間は古風なタケスノコ床



冬住み

・隠居屋として建てられたもので、寄棟造、茅葺



文庫倉

・内部は中央を仕切り左右2室に分け、東室をナカノクラ西室をニシノクラと呼び、それぞれ正面中央に戸口がつく



穀倉

・内部は土間の一室で正面中央に扉構えの出入り口を設ける



長屋門

・上段写真が正面で、下段写真が内面

アクセス
東武線新桐生駅からバスで広沢五丁目集会所前下車、南に300mです。JR両毛線桐生駅からもバスの便があります。
見学ガイド
彦部家住宅は土・日・祝日のみ、公開されています。

感想メモ
敷地内には搦手が残されており、中世の土豪屋敷の趣を今に伝えています。主屋もまた、きわめて古風な造りをとどめています。これとは対照的に、同じ敷地内には近世の織物工場や付属の寄宿舎が現存し、桐生の歴史を凝縮したかのような、興味深い空間を形づくっています。
(2019年9月、2025年5月訪問)

参考
国指定文化財等DB、桐生市公式サイト

 

 

蚕種農家の大規模住宅

塩原家住宅


しおばらけじゅうたく
前橋市田口町
塩原家住宅主屋36.445037, 139.049873
大正
木造、建築面積434.4㎡、三階建、桟瓦葺、西面離れ附属、桟瓦葺、南面張出附属、北面下屋附属、金属板葺
裏蔵36.445211, 139.049756
江戸末期
土蔵造、建築面積32.85㎡、二階建、桟瓦葺、東面庇付、金属板葺
稲荷社36.445202, 139.049676
明治
木造、一間社流造、銅板葺

塩原家住宅は、前橋市街地の北方、利根川左岸に所在する蚕種(蚕の卵)を製造した農家です。明治時代に蚕種の需要が急増し、大正元年に三階建ての主屋を新築したものです。


主屋

・換気を重視する飼育法のために、大棟全長におよぶ越屋根をあげた総櫓としている
・一階は居住専用とし、二階で蚕の幼虫を、三階で成虫を飼育
・窓上、窓下にも換気口を設け, 通気を細やかに調整できるようにしている



裏蔵

・右背後が主屋で、稲荷社は右の木立の中にある

アクセス
JR両毛線前橋駅から渋川方面行きバスで法華沢下車すぐです。大きな建物なのでバス停から見えています。
見学ガイド
塩原家住宅は非公開ですが、南側は、入口に門が設けられておらず、生垣の背が低い部分もあって、主屋は公道からよく見えます。裏蔵と稲荷社は主屋の北側にありますが、北面はブロック塀に囲われているので、これらは部分的にしか見ることができません。

感想メモ
非常に大規模な住宅で、この地区のランドマーク的な存在です。
(2021年11月訪問)

参考
国指定文化財等DB

 

 

精巧・華麗な彫刻で埋め尽くされた社殿

天満宮


てんまんぐう
桐生市天神町一丁目
天満宮本殿・幣殿・拝殿36.422128, 139.346365
江戸後期
本殿 三間社流造、背面軒唐破風付
幣殿 桁行四間、梁間一間、一重、両下造
拝殿 正面三間、背面五間、梁間三間、一重、入母屋造、正面千鳥破風付、向拝一間、軒唐破風付
総銅板葺
末社春日社本殿36.422301, 139.346492
江戸前期
一間社流造、板葺銅板仮葺

天満宮は桐生市の中心市街地の北部に鎮座します。天正19年(1591)に現在地に遷座したと伝えられ、そこを基点として桐生新町の町並みが成立しました。桐生新町は織物生産業で発展してきた歴史的風致を色濃く残しており、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。


本殿・幣殿・拝殿

・左が本殿で、右が拝殿、これらを繋ぐのが幣殿
・・本殿・幣殿・拝殿が一体化した権現造で、立体的な彫刻や彩色等の装飾で埋め尽くされた社殿

・本殿は幣殿とともに寛政元年(1789)に上棟されたもの
・本殿部分は特に濃密に装飾され、その範囲は土台や柱にまで及ぶ

・本殿壁面には中国の故事などを題材とした彫刻が嵌め込まれている
・柱には立体的な龍の彫刻が施されている

・本殿尾垂木には霊獣、木鼻には獅子の彫刻が施されている

・腰羽目には唐子遊、腰木鼻には麒麟の彫刻が施されている

・本殿背面にも唐破風を設け、妻面と同様に彫刻で埋め尽くされている

・幣殿にも彫刻が施されているが、その密度は本殿よりも小さい
・柱の彫刻は平面的な幾何学模様
・花頭窓の周囲には龍の彫刻が施されている

・幣殿扉下には天神様の故事に倣い臥牛の彫刻が施されている

・幣殿内法貫上の壁面には鳥や植物の彫刻が嵌められている

・拝殿は享和2年(1802)の上棟で、本殿・幣殿より遅れて完成したもの
・装飾性を押さえた比較的簡素な造り

・拝殿向拝の水引虹梁、海老虹梁には絵様が施されている
・束の下部にも質の高い彫刻が施されており、これらは本殿の彫刻と同じ工匠の手によるものであると考えられている

・拝殿側面には装飾がほとんどなく、非常に質素な造り



末社春日社本殿

・本殿後方に鎮座する一間社流造、板葺きの社殿
・様式等から17世紀初期の建築とみられ、天満宮境内で最も古い建物
・彫刻・彩色による装飾化が進む以前の、古い段階の神社建築の特徴を示す

・身舎正面には控えめながら装飾が施されている

・向拝の木鼻は特徴的な形状

・身舎の木鼻は禅宗様だが、正面にくちばしのような装飾が施されている
・柱頭部にはわずかながら禅宗様の粽を付ける



末社機神神社本殿(附指定)

・市内天神町3丁目にあった菅原神社から明治41年(1908)に移築された小社
・天満宮本殿・幣殿と同時期にあたる寛政4年(1793)に完成した社殿で、彩色や彫刻による装飾に富んだ意匠

アクセス
JR両毛線桐生駅下車、北東2kmです。東武線新桐生駅から桐生駅経由のバス便もあります。
見学ガイド
天満宮は常時自由に参拝することができます。重文指定建造物もすぐ近くから拝観することができます。

感想メモ
歴史的な街並みの北端に鎮座する天満宮は、参拝客で大いににぎわっていました。華美な装飾の建築はどちらかといえば苦手なのですが、桐生天満宮の彫刻は一つひとつが本当に見事で、建物そのものが脇役に回っているようにさえ感じられます。それもまた、この社殿ならではの魅力なのだと、妙に納得させられました。
(2025年4月訪問)

参考
群馬県報道資料、群馬県近世寺社総合調査報告書

 

 

中島飛行機の創始者の邸宅

旧中島家住宅


なかじまけじゅうたく
太田市押切町
旧中島家住宅主屋36.248341, 139.342733
昭和
車寄部 木造、建築面積253.70㎡
客室部 木造、建築面積243.55㎡
居間部 木造、建築面積213.49㎡、二階建
食堂部 木造、建築面積185.11㎡
総桟瓦葺
土蔵36.248606, 139.342901
昭和
木造、建築面積39.67㎡、二階建、桟瓦葺
氏神社36.248563, 139.342214
昭和
一間社流造、銅板葺
正門及び門衛所36.248353, 139.342126
昭和
正門 一間薬医門、間口3.6m、本瓦葺、北方潜戸及び南方袖塀付、本瓦葺
門衛所 木造、建築面積19.83㎡、桟瓦葺

中島家住宅は太田の市街地南方、利根川左岸の田園地帯に位置します。中島飛行機の創始者で政友会総裁を務めた中島知久平が両親のために、生家近くに建造した大規模な邸宅で、主屋は、車寄部、客室部、居間部、食堂部からなり、和風建築様式に応接室などの洋風建築を一部取り入れた建築です。


主屋

・上段写真の左から車寄部、客室部、居間部
・下段写真は主屋車寄部の玄関



土蔵



氏神社



正門及び門衛所

・正門(右)と門衛所(左)

アクセス
東武伊勢崎線細谷駅の南5kmです。太田駅のレンタサイクルも利用することができます。太田駅からは約7kmの平坦な道です。平日は木崎駅南口からの尾島温泉行きバスがあり、住宅のすぐ前に止まります。
見学ガイド
主屋のうち車寄部は地域交流センターとして内部が公開されています。これ以外の重文指定建造物は、開門中外観を見学することができます。車寄部の開館時間は午前9時30分~午後4時30分で、月曜日は閉館です。

感想メモ
激動の時代を生きた中島知久平の両親の隠居屋ということで、静かに落ち着いた雰囲気の中にも、何か緊張感を感じます。
(2020年11月訪問)

参考
太田市公式サイト

 

 

鎌倉時代の石塔

長楽寺宝塔


ちょうらくじほうとう
太田市世良田町
長楽寺宝塔36.262388, 139.275561
鎌倉後期
石造宝塔

長楽寺は、利根川左岸の世良田集落に位置する天台宗の古刹です。徳川氏の遠祖である新田次郎義季によって創建されたと伝えられ、境内の古墳上には徳川氏ゆかりの墓が十数基並んでいます。宝塔もその一つで、刻まれた銘文から、建治二年(1276)に当寺三代目住持によって建立されたことが明らかになっています。
・相輪が失われているが、現存高さ約2.1メートル、凝灰岩製の堂々たる宝塔
・基礎は下方が少し開いている
・造立年代が明らかであり、関東地方には数少ない宝塔の遺品として重要

・屋根は軒付が厚くて軒反りが少ない

アクセス
東武伊勢崎線世良田駅下車、南1.5kmです。宝塔は長楽寺境南端の徳川義季公累代墓の中にあります。
見学ガイド
長楽寺は常時自由に参拝することができます。宝塔もすぐ近くから拝観することができます。

感想メモ
広い境内のどこに宝塔があるのわからなくて少し迷いましたが、「古墳上」のヒントでたどり着くことができました。重厚な力感のある石造宝塔です。
(2025年4月訪問)

参考
解説版新指定重要文化財13

 

 

類例の少ない二間社入母屋造の社殿

雷電神社末社八幡宮稲荷神社社殿


らいでんじんじゃまっしゃはちまんぐういなりじんじゃしゃでん
邑楽郡板倉町板倉
雷電神社末社八幡宮稲荷神社社殿36.227871, 139.607694
室町後期
二間社入母屋造、向拝二間、銅板葺

雷電神社末社八幡宮稲荷神社社殿は、天文16年(1547年)飯野城主によって造営されたもので、二間社の向かって右側に八幡宮、左側に稲荷神社を祀っています。
・全国的にも珍しい二間社で、入母屋造り、銅板葺

・棟が身舎中心より前方に寄っているのもこの社殿の特徴

・木階下の浜床

・正面左側:木鼻と、雲と鳳凰の蟇股

・鬼門に当たる南西の海老虹梁下面(写真手前)には魔よけの鋏をかたどった錫杖彫り

アクセス
東武日光線板倉東洋大学前駅と伊勢崎線舘林駅を結ぶバスで雷電神社前駅下車すぐです。板倉東洋大学前駅近くのわたらせ自然館のレンタサイクルを利用することもできます。雷電神社までは平坦な4.4kmです。
見学ガイド
雷電神社末社八幡宮稲荷神社社殿は、常時自由に参拝することができます。瑞垣内に立ち入ることができるので間近から拝観することができます。

感想メモ
小規模な社殿ですが、珍しい構造で、細部意匠も凝っているので見ごたえがあります。
(2021年5月訪問)

参考
板倉町公式サイト、現地解説板